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安倍政権だから気になる 国策と化しているメダル取り狂騒
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/223954
2018年2月24日 日刊ゲンダイ 文字起こし ※タイトルは紙面による
日の丸の下の一体感(C)共同通信社
北朝鮮の電撃参加でスッタモンダした平昌五輪はあす(25日)、閉幕する。日本勢は1998年の長野大会を上回る活躍で、冬季五輪史上最多のメダルラッシュに沸いている。米国の差し金で開会式にイヤイヤ出席した安倍首相も大ハシャギ。金メダル1号の男子フィギュアの羽生結弦選手、女子スピードスケート500メートルで優勝した小平奈緒選手に相次いで電話を入れ、祝福する様子を大マスコミに報じさせた。きのうはパラ五輪代表選手団の応援イベント向けビデオメッセージを収録する力の入れようである。
スポーツ評論家の玉木正之氏はこう言う。
「スポーツマンを人気取りに利用する安倍首相のやり方は、正直言って不愉快です。露骨過ぎる。
メダリストを心から称賛する気持ちがあるのなら、平昌五輪とパラ五輪の閉会後に官邸に全員呼べばいいでしょう。国民的なお祝いムードに便乗した売名なのはミエミエです。16年のリオ五輪閉会式でマリオに扮したのにも閉口しましたが、これほどまでに五輪を個人的に政治利用するケースは例がない。恥ずべき行為ですよ」
■メダル量産狙うスポーツ予算は4割増
メダル取りという「国策」に何の違和感も覚えず、お祭り騒ぎに興じる大衆心理につけ入ろうとしているのは明白である。好成績の背景には選手それぞれの努力に加え、国策と位置づけられるトップアスリートの養成がある。JOC(日本オリンピック委員会)が「メダルの方程式」と自信を深めるNT(ナショナルチーム)による強化、それを支える右肩上がりのスポーツ予算は無視できない。
汚染水ダダ漏れの福島原発を「アンダーコントロール」とうそぶき、2020年の東京五輪誘致に成功した安倍政権は意気揚々とスポーツ予算を増額してきた。13年度は約243億円だったのが、17年度(当初)は約334億円に膨張。この5年で4割近くも上乗せされた。15年6月に五輪担当相を新設、同10月にはスポーツ庁を立ち上げ、国家を挙げてメダル量産に邁進している。スポーツ庁は金メダルの有望種目をフィギュアスケート男子、スピードスケート女子、スキージャンプ女子に絞り、強化費を重点配分。3種目ともメダル獲得につながった。
立正大名誉教授の金子勝氏(憲法)はこう言う。
「安倍首相の五輪利用が明確になったのは、昨年の憲法記念日に発した改憲メッセージです。平和憲法の礎である9条を改正して戦後を否定し、集団的自衛権行使を可能にする新たな日本国憲法でつくられた政治体制を世界にお披露目する場として東京五輪を捉えているのです。東京五輪という華々しい舞台で新しい日本を世界にデビューさせたい。そのためには、大量のメダル獲得は欠かせないと考えているのでしょう」
東京五輪に向けた国威発揚の不気味さ、危うさ。それは安倍の悲願である改憲、軍事大国化と表裏一体となったものなのだ。
「ナチス」の手口で実現(C)日刊ゲンダイ
ベルリン五輪で完成した「パンとサーカス」の愚民化 |
独裁者による五輪利用は時代錯誤でも何でもない。平昌大会にも影を落としている。個人資格で出場した「OAR」(ロシアからの五輪選手)がそうだ。「強いロシア」の再建にこだわるプーチン大統領のもと、ロシアは開催国の威信がかかった14年のソチ大会で金13銀11銅9と過去最多の計33個のメダルを獲得。国中が「強いロシア」に沸き立った。ところが、国家ぐるみのドーピング疑惑が発覚。金銀を2個ずつ剥奪され、選手たちは国家資格での出場の道を閉ざされたのである。
「パンとサーカス」に例えられる愚民政策にトコトン利用されたのが36年のベルリン五輪だった。独裁体制を敷いたヒトラーが国家掌握に最大限利用したのだ。
33年1月にヒトラー政権が発足。ヒンデンブルク大統領に2回の緊急事態宣言を発令させて報道や言論の自由を停止すると、3月には全権委任法を成立させて一気に独裁体制を完成させた。当初ヒトラーは五輪にはさほど関心を示さなかったが、そのプロパガンダ効果に気づくと一変。あらゆるメディアを総動員して「アーリア人の優秀性」を喧伝し、第1次世界大戦の敗戦国の復興、第三帝国の威容を世界に見せつけたのである。獲得したメダルは金33銀26銅30の計89個。その後を追った米国の総計56個をはるかに上回る圧勝だった。
聖火リレー、開閉会式のド派手なデモンストレーション、短波放送を利用した世界同時ラジオ生中継、定時テレビ中継、記録映画製作も初めての試みだった。ゲッベルス率いる宣伝省による演出がいかんなく発揮された。失業対策としてアウトバーン建設を推し進める一方、五輪という一大祭典の熱狂の渦に巻き込み、国民を思考停止に陥らせたのである。
■ナチスの手口に共鳴する安倍政権
安倍政権が「ナチスの手口」に学んだのは、解釈改憲や安保法、共謀罪だけではない。マヤカシのアベノミクスがパン、2年後に迫った東京五輪がサーカスなのである。
「安倍首相が描いているのは軍事的、経済的、文化的な大国です。大国化のアピールと国民の愚民化に五輪ほどうってつけの舞台はない、そう考えているのでしょう。ヒトラーと全く同じ発想の持ち主だと言っていい。ヒトラーは当時最も民主的だったワイマール憲法を持つドイツの民主主義を崩壊させ、独裁体制を確立させました。安倍政権はそうした過程を非常によく勉強しています。昨秋の総選挙で大勝し、衆参3分の2の勢力を確実にした途端、野党の質問時間を減らし、平然と議会制民主主義を破壊しようとしている。民主主義の意識は、かけらほどもない。自分たちの目的達成のためにはどんなウソでもつき、あくどい手段をも取る政権なのです」(金子勝氏=前出)
そもそも、東京五輪がクリーンに招致されたかも疑わしい。フランスやブラジル検察の捜査で招致過程での不透明なカネの動きが指摘されている。東京開催が決定したのは、13年9月。それを挟む形で、13年7月と10月に「20年東京五輪招致」という名義で、日本の銀行から計280万シンガポールドル(約2億2000万円)が国際陸連のディアク前会長の親族と関連のあるシンガポール企業の銀行口座に振り込まれていた。
政権やJOCは火消しに躍起だが、シンガポール捜査当局は今月中旬、問題企業の代表を虚偽説明の疑いで起訴した。火のないところに煙は立たない。
日本人は独裁者が使う五輪使用、その悪辣な手口をよく知っておいた方がいい。
安倍政権だから気になる 国策と化しているメダル取り狂騒 https://t.co/M6EjtgtB40 #日刊ゲンダイDIGITAL
— kmokmos.. (@kmokmos) 2018年2月24日
ベルリン五輪を最大限に利用し、あらゆるメディアを総動員したヒトラーの手口はこうだった 独裁者が使う五輪利用その手口 日本人はよく知っておいた方がいい メダルラッシュに沸きかえる日本だが、20年東京五輪に向けた国威発揚の不気味さ、危うさ ナチスの手口に共鳴する安倍政権(日刊ゲンダイ) pic.twitter.com/dj7YBf4r9k
— KK (@Trapelus) 2018年2月24日
(´・∀・`)ヘー
— pxf03241 (@pxf03241) 2018年2月24日
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