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2018年02月14日 「ジャーナリスト同盟」通信
<「憲法は公人の神社参拝を禁止」と抗議文を突き付けた星出卓也>
朝日新聞が暴政に抵抗している。朝日には国民がついている。国際社会も。安倍首相の圧力に敗北する理由はない。その朝日デジタルが、星出卓也さんという牧師を紹介(2月3日)した。初めて聞く名前だが、憲法の政教分離を守る戦いをしている。当たり前すぎる行為だが、今の日本では、勇気ある日本人である。「政教分離の侵害を監視する全国会議」の事務局長。朝日が紹介、それを偶然、ネットで見つけたことで、彼は僕の身近な存在となった。まだ52歳と若い。歴史の教訓を熟知した日本人だ。公人としての宗教施設参拝を、日本国憲法は禁じている。個人・私人の信仰は自由であるが、公権力・公人の特定宗教施設参拝は許されない。彼は日本人の常識を、日本人として行動している愛国者なのだ。
<伊勢神宮の安倍首相参拝は憲法違反>
日本国民は、憲法をよく読まねばならない。戦争の教訓が、憲法の条文に明記された部分は、特に9条と20条である。
僕は偶然、私学で一番授業料の安かった中央大学に入り、法学部法律学科で憲法と出会うことが出来た。しかし、当時の生活環境は勉強をすることを許さなかった。それでも9条の戦争放棄は、心に刻むことが出来た。政教分離の20条については、残念ながらそうではなかった。
日本の侵略戦争には、国家神道が絶大な役割を果たしている。若者のみならず、国家総動員体制の戦前は、日本人の精神を神社・神道が、骨の髄まで浸透していた、そのための蛮行が半島から大陸で繰り広げられた。この史実は消せない。
南京大虐殺・731部隊の生体・細菌実験が特筆される戦争犯罪、続く従軍慰安婦や婦女子の殺害と略奪は、言語に絶するもので、北京・盧溝橋の抗日戦争記念館に行けば、その一部を確認できる。
こうした蛮行と悲劇を二度と起こさない、その歯止めが9条と20条なのである。
安倍首相の伊勢神宮参拝は憲法20条違反である。1974年に結成されたキリスト教・仏教・弁護士の「政教分離の侵害を監視する全国会議」は、ことしも安倍の神社参拝に怒りの抗議文を官邸に送り付けている。
恥ずかしいことに、知らなかったでは済まされない。こうして星出・同会議事務局長の活躍を記録する理由だ。
<政教分離は国家神道の過ちを繰り返さないための憲法原理>
日本国民もアジア諸国民も、この真摯な活動を評価すべきだろう。
一人の独裁者がいくら経文のように改憲を叫んでも、戦争は起きない。国民を動員する仕掛けが必要である。それが国家神道・戦争神社であった。安倍の靖国参拝なのだ。
国家神道は、現在の神社本庁である。神道政治連盟という同庁の政治団体は、自由民主党に古くから存在していた。この組織が拡大膨張して、現在の日本会議という、不気味な秘密結社の誕生となって、安倍を支えている。
小泉の靖国参拝も、戦前の国家神道派による圧力だったのである。宗教の怖さは、戦争で証明される。平和を叫んできた公明党創価学会が、安倍・日本会議の軍門に下ってしまった政治的意味は、こうしてみると、恐ろしく深く重いものである。
森内閣以降の「神の国」なるZOMBIE政治を軽視することは、売国日本人という非難を覚悟する必要があろう。歴史の教訓は、先の韓国の文在寅大統領と安倍首相との会談でも言及された。
<国家神道・教育勅語・大日本帝国憲法が侵略戦争の元凶>
戦後日本を振り返ってみると、経済面ではほぼ成功した。しかし、文化・教育面では、不幸にして過去を引きずってきてしまった。
それは改憲軍拡論と並行して、政教分離への監視を怠ってしまったことである。議会と司法の対応がまともでなかったためだ。猛省を求めたい。国家神道の後裔・神社本庁は、政権与党にしがみついて、靖国国家護持運動と首相の靖国参拝実現にかけてきた。ただし、自民党内にリベラル派が存在する限り、改憲論も戦争も封じ込められてきた。
岸信介・中曽根康弘という国家主義の政治屋がわめいても、リベラルの国民は動揺しなかった。国家主義復活の背景が、国家神道・教育勅語・大日本帝国憲法の復活であることを、戦争経験者の国民が膚で感じ取っていたためである。
いま安倍・自公内閣のもとで、自民党内のリベラル派はほぼ消滅してしまった。良識ある日本人の自民党への幻滅は、この点にある。彼らは財閥をバックに、公然と国家神道・教育勅語・大日本帝国憲法の復活にかけている。財閥の金で、これを推進する新聞テレビが存在する現在なのだ。
今半島の南北和解が進行していることに、世界は注目している。東西ドイツの合流を実現したドイツ人のIOCバッハ会長は、近く訪朝することが決まっている。韓国・平昌冬季五輪での南北の和解に感動している人物だ。他方、コブシを振り下ろした北朝鮮に対して、相変わらずコブシを一人振り上げる、日本の独裁者に反吐が出るが、これに同調する新聞と国民もいるという、悲しくもわびしい日本列島である。
安倍・日本会議の扇動に、ごまかされる日本人でいいわけがない。
<戦争をさせない9条と20条の日本国憲法はすごい憲法>
日本国憲法は、おおむね非の打ち所がない立派な憲法である。
もし、人々が自由に各国の憲法を選挙で選ぶとすれば、日本国憲法を人類のほとんど90%、否99%が支持するだろう。それほど素晴らしい憲法なのだ。
9条と20条が存在する限り、日本は戦争が出来ない。万万が一、9条が改悪されても、20条が健在である限り、戦争の出来ない日本である。悪しき宗教が介在しない限り、安倍のために命を捨てるような日本人はいない。
はっきりしていることは、好戦派の1%は、決して子弟を戦場に引きずり出すことはしない。
<日本人の平和主義は安倍・改憲経に屈しない>
安倍・改憲経にほだされる日本人はいない。防衛省内にもいない。安倍に心酔した森友学園の籠池夫妻は、それゆえに獄につながれてしまっている。この事実を1億2000万人の日本国民は知ってしまっている。
「経」には、科学も合理主義・道理は無縁である。中国では、知られている儒教について、学問研究者は「儒学」と呼んでいる。仏教も仏学である。ただ「信じよ、唱えよ」という非合理のお経が、14億人民を支配することはない。日本も、である。
信教の自由を真に享受するための、星出さんらの勇気ある活動は、学としての憲法学・歴史学を前提としたものに違いない。戦争反対派の99%日本人は、彼らの運動を強く、可能な限り、支援しなければならない。
2018年2月14日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)
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