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安倍首相と御用記者たちの出来レースだった安倍平昌五輪出席
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2018-02-07 天木直人のブログ
きょう2月7日発売の週刊新潮(2月15日号)に、とっておきの記事を見つけた。
その記事は、1月24日に都内の中華料理店で開かれたマスコミの官邸キャップと安倍首相の懇談会のオフレコ発言である。
そこで安倍首相は、冒頭でこう話を切り出したという。
「もともと五輪開会式への出席は考えていたんだよ。でも韓国側が慰安婦合意の見直しを言い出してこっちも感情的になった・・・」
こう語った後で、言いたい放題を語っている。
いわく、自民党内で反対の声があがったのは逆にありがたかった、俺の支援者が反対しているのを押し切って訪韓した、とアピールできるだろう、と。
いわく、韓国が言うところの4強国、つまり、日米中ロのうち、開会式に出席するトップは俺だけ、だから行く価値があるだ、と。
きわめつけは、「トップ会談したところで韓国側が軟化するとは思っていない」と認めているところだ。
要するに外交的には何の戦略もない、ただ五輪の開会式に出席したかっただけの訪韓であることを、見事に認めている。
私が注目したのは、このオフレコ懇談が開かれた1月24日というタイミングだ。
産経新聞が安倍首相の平昌五輪出席をスクープ報道したのがまさしく24日の朝だ。
その日の午後が夕方かしらないが、ここまで本音を官邸キャップにばらしているのだ。
それにもかかわらず、メディアはオフレコを厳守して一切書かず、あれこれ憶測記事を流し続けて世の中を煙に巻いて来た。
まさしく安倍首相と飯とも御用記者たちの出来レースだった安倍平昌五輪出席報道だったということだ。
それでも、直前になって週刊新潮にばらした記者はまだ立派だ。
いや、我々にとっては立派だが、安倍首相にとっては最大の裏切りだ。
週刊新潮のその記事は、こう締めくくっている。
「首脳会談を前に余裕たっぷりの安倍総理。返り討ちに遭うことがないよう願うばかりである」と。
この記事を読んだ文在寅大統領側は、いまごろ手ぐすね引いて待っているに違いない。
オフレコ懇談で有頂天になってしゃべり過ぎた安倍首相はあまりにも軽率である(了)
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