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核戦争宣言のトランプ支持 狂った虎の威を借る安倍政権
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/222600
2018年2月5日 日刊ゲンダイ 文字起こし
「先制使用」に世界が震撼/(C)AP
アメリカ国民は、とんでもない男を大統領にしてしまった。トランプ政権が発表した「核態勢見直し(NPR)」が、世界中に衝撃を走らせている。なんと、使い勝手のよい「小型核兵器」の開発を推し進め、「敵対国に核兵器を先制使用する」と宣言したのだ。仮想敵国としてロシア、中国、北朝鮮、イランを名指ししている。
オバマ大統領が進めた「核なき世界」の理想を捨て去り、冷戦時代に逆戻りさせるつもりだ。
現在、アメリカが保有する戦略核は、都市を全滅させるほど破壊力が強く、実際に使用することは難しかった。そこで「小型核」の開発を進めるという。さらに、核兵器を使用するハードルも一気に下げている。敵対国から通常兵器で攻撃されたり、サイバー攻撃を受けた場合でも、核兵器で報復するとしているのだ。
これまでもトランプは、「使わない核兵器にどんな意味があるのか」などと信じがたい発言をくり返してきた。パフォーマンスとみられてきたが、どうやら本気で「核の使用」を考えているらしい。国防副長官は、「アメリカと同盟国の安全を守る抑止力を保つためだ」などと説明しているが、これでは抑止力どころか、全面核戦争を引き起こすだけだ。
戦後、一度も核兵器が使われなかったのは、核保有国に「使ったら終わりだ」「地球が終わる」という共通認識があったからだ。核は「使わない」ことが前提だった。しかし、「使う」ことが前提になったら、核戦争の危機が高まるのは間違いない。仮想敵国として名指しされたロシアや中国だって黙っていないだろう。
■核兵器の数を10倍に増やす
ヤバイのは、トランプは、いつでも「核のボタン」を押しかねないことだ。核兵器を使うことに、まったくためらいがない。内心、使いたくてウズウズしているのではないか。
大統領選の予備選の時期、外交専門家から説明を受けた際、「アメリカは核兵器を保有しているのに、なぜ使用できないのか」と1時間に3回も質問しているのだから異常だ。金正恩が「核のボタンが常に机の上に置かれている」と発言した時は、「私の核のボタンの方が大きくてパワフルだ」とムキになって対抗している。核信仰はハンパじゃない。NBCテレビによると、国防総省で開かれた会議では「核兵器の数を10倍にする」と発言したというから、完全に狂っている。
「アメリカを再び偉大な国に――をスローガンに掲げるトランプ大統領は、もっとアメリカを強国にするつもりなのでしょう。と同時に、軍事産業の利益を考えているのだと思う。アメリカの軍事産業は、政権と密接に関わっている。とくに、トランプ政権には軍隊出身者が多い。新たに“小型核”の開発を始めれば、軍事産業は潤います。雇用も生まれると計算しているのでしょう。ロシアが核兵器の製造をやめられないのも、数千人が職を失ってしまうからだといわれています。そう考えると、トランプ大統領が小型核を使う可能性は捨てきれません」(立正大名誉教授・金子勝氏=憲法)
たとえ「小型核」でも、アメリカが核を撃ち込んだら、ロシアや中国が核で報復するのは間違いない。冷戦後、世界は“核軍縮”に向かっていたのに、クレージーな大統領の登場によって、国際社会は一気にキナ臭くなっている。
「核廃絶」放棄の暴挙(C)日刊ゲンダイ
米国に追随し核廃絶の理想を捨てる異常 |
大急ぎでトランプの暴走を止めないと、世界は大変なことになる。核の先制使用を認めたら、ロシアや中国も先制使用を正当化するだろう。世界中で「小型核」を使った核戦争が勃発しかねない。
ところが、日本政府は、トランプに「抗議」するどころか、河野外相は「高く評価する」と談話を発表しているのだから信じられない。日本は唯一の被爆国である。なのに、どうして核の先制使用を「高く評価」できるのか。
元レバノン大使の天木直人氏はこう言う。
「河野外相が『高く評価する』と談話を発表した時は絶句しました。せめて、『理解する』にとどめるのが常識でしょう。これまで日本政府は、本当は反対だけど同盟国のアメリカのやることに反対できない時は、『理解する』としてきたからです。なのに、今回は歓迎している。“核軍縮”に逆行するトランプ政権の“核戦略”に賛同するということは、日本も“核なき世界”という理想を放棄するということですよ。これまで被爆国として核廃絶を訴えることは、日本外交にとって大きな武器でした。国際社会は耳を傾けてくれた。でも、この先、耳を貸さないでしょう。北朝鮮に核放棄を迫る大義も失ってしまった。どうして、河野外相は日本外交の武器を捨ててしまったのか。アメリカに追随してれば間違いないと信じ込んでいるのでしょうが、この判断は日本外交に禍根を残しますよ」
今頃、国際社会は、トランプに隷属し、唯一の被爆国なのに“核廃絶”という理想を捨てた日本を軽蔑しているに違いない。
それよりなにより、この先、日本は中国、ロシアとどう向き合っていくつもりなのか。まさか、アメリカと一緒になって仮想敵国とみなし、対峙するのか。
■日本は戦争前夜のようになる
ヤクザの大物親分に従うチンピラのように、アメリカの子分になっていれば日本の国益は守られる――安倍首相はそう考えているようだが、大間違いだ。
アメリカに隷属していれば安全、核の脅威にもさらされないというのは、妄想にすぎない。元外務省国際情報局長の孫崎享氏はこう言う。
「アメリカはベトナム戦争や朝鮮戦争の時、核兵器の使用も考えたが、踏み切れなかった。理由は、国際世論と国内世論から猛烈な批判を浴びるからです。意外かも知れませんが、核兵器に対する最大の抑止力は“核兵器の使用は許されない”“絶対悪だ”という強い世論です。時の政権にブレーキをかける。だから、危ないのは反対する世論が弱くなった時です。なのに、安倍政権は“小型核ならOK”というトランプ政権の核戦略に賛同しているのだから、どうかしています。絶対に核兵器使用のハードルを下げさせてはいけない。核兵器の使用を容認するような対応は最悪です。もし将来、中国やロシアから小型核で脅されたらどうするのか。その時、アメリカは日本を守ってくれないと思う。アメリカは、自国が核攻撃を受けるリスクを負ってまで他国を守りませんからね」
トランプ政権が打ち出した「小型核の開発」と「核兵器の先制使用」は、パンドラの箱をあけるようなものだ。とくに日本周辺は、一気に不穏な空気が流れるだろう。トランプ政権がロシア、中国、北朝鮮を仮想敵国として名指ししているからだ。
アメリカの先制攻撃に怯える北朝鮮はますます先鋭化し、中国、ロシアとも緊張関係が強まっていくに違いない。もし、核弾頭を積んだ米艦が日本に寄港したら、一触即発の事態になりかねない。そうなれば、自衛隊は国防軍となり、日本人は核の恐怖に怯え、日本全体が戦争前夜のようになるのは目に見えている。
北朝鮮を力でねじ伏せることが正義だと盲信している安倍圧力路線は、さながら戦前の満州進出のようだ。こんな政権を野放しにしたら、戦争が正当化され、国民はそれに巻き込まれることになる。
核戦争宣言のトランプ支持 狂った虎の威を借る安倍政権|日刊ゲンダイDIGITAL https://t.co/voMlNCzmss @tim1134
— 桃丸 (@eos1v) 2018年2月5日
狂った虎の威を借る錯乱政権と国の運命 トランプは必ず核を使うだろう いよいよ本性をむき出しにした戦争国家の親分に隷従し、吠えまくるだけのチンピラ政権は中ロと今後、どう向き合うつもりなのか 米国に追随し核廃絶の理想を捨てる異常 日本は戦争前夜のようになる(日刊ゲンダイ) pic.twitter.com/tjkE5nSUb6
— KK (@Trapelus) 2018年2月5日
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