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2018/02/02 06:02
<米軍は一月三十一日、日米両国で共同開発した改良型迎撃ミサイル「SM3ブロック2A」を使った迎撃実験に失敗した。米メディアが報じた。実験はハワイで行ったが、標的を撃墜できなかったとみられる。ブロック2Aの実験失敗は昨年六月に続いて二回目。日本は北朝鮮の脅威をにらみ二〇二一年度に導入予定だが、防衛省関係者は「日本としても検証が必要だ」と述べた。今回の失敗が導入時期に影響を与える可能性がある。
日米は弾道ミサイル発射を繰り返す北朝鮮を念頭に、重層的な防衛体制の拡充を進めており、ブロック2Aは追加的な防衛能力の獲得につながるとみられていた。米政府は一月、日本に四発のブロック2Aなど総額一億三千三百三十万ドル(約百四十五億円相当)を売却する方針を承認した。
防衛省関係者は「失敗したと聞いた。相当に高額なミサイルであり、信用性が落ちてしまうのは、まずい」と話した。
迎撃実験は昨年二月には成功していた。米国防総省ミサイル防衛局は今回の実験実施については認めたが、成否を明らかにしていない。CNNテレビは、北朝鮮が平昌(ピョンチャン)冬季五輪を前に大規模な軍事パレードの準備を進める中、朝鮮半島情勢への影響を懸念して情報開示を控えていると報じた。
ミサイル防衛局によると、実験実施はハワイ時間の三十一日。ハワイ・カウアイ島の施設から発射したブロック2Aで、模擬ミサイルを迎撃する実験だった。ブロック2Aは日本政府が導入を決めた地上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」から発射されたとみられる。
ブロック2Aは、弾道ミサイルを高い高度に打ち上げて迎撃を困難にする「ロフテッド軌道」の発射にも対応できるとされている>(以上「共同通信」より引用)
イージス艦で撃墜できるのはミサイルでも打ち上げ直後の段階で、一旦宇宙空間へ出て高速度で撃ち込んで来るロフティッド軌道のミサイルは手も足も出ないといわれていた。なぜなら速度が段違いに異なるためだ。
ロフティッド軌道のミサイルは音速の7倍程度の速度が出るという。それに対して迎撃ミサイルは音速の2ないし3倍程度で、迎え撃つ一点攻撃に賭けるしかないからだ。
将来のイージスアショア・タイプのミサイル防衛の実効性を確認するミサイル迎撃実験に失敗したというのはかなり深刻だ。なぜなら「実験」ではミサイルが確実に飛来することは解っているからだ。もちろんどの方向から飛来するかも分かった上でレーダー探索を行っていただろう。
それでも失敗したのはICBMの撃墜がいかに困難かお解りだろう。ましてや日本へ向けて北朝鮮が発射したミサイルを迎撃するのは至難の業だ。なぜなら発射から日本到達まで7分程度しかなく、飛翔するミサイルをレーダーで確認してミサイル発射部署へ飛来ミサイルの軌道データを送信して、迎撃ミサイルの軌道計算をして発射するのに一体いくら時間がかかるというのだろうか。
もちろん電算機による電子処理ですべてのアクションを行うにしても、その命令を手で打ち込むなどの物理的な時間は必ずかかる。そうすると、レーダー補足から軌道計算から迎撃判断までのすべてを瞬時に行わなければならない。ハワイでICBMを迎撃するのより一段と困難だということがお解りだろうか。
イージスアショアが期待性能通り稼働したとしても、撃墜率は3割程度だといわれている。まったく撃墜しないよりはましだとしても、北朝鮮が日本へ向けてミサイル攻撃をすれば確実に十万人単位で日本国民が命を奪われる。
そうした危険な状況に日本国民が置かれていることを国民の何割が認識しているだろうか。極東で最大の米軍基地となった岩国基地が北朝鮮のミサイル攻撃の最大の目標地点になっていることを、岩国市民の何割が認識しているだろうか。
米軍・軍属が一万人以上も岩国へやって来たから料飲業者をはじめ各種商店は大歓迎だ、と商工会議所が欣喜雀躍のようだが能天気もいいとこだ。萩にイージスアショアを建設しても、北朝鮮の攻撃ミサイルをすべて撃墜することは出来ない。むしろ一機も撃墜出来ない可能性の方が高い。ハワイでの実験はそう警告している。
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