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上から下まで沖縄蔑視 野中氏死して“ヘイト集団”自民党
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/222140
2018年1月29日 日刊ゲンダイ 文字起こし
暴言ヤジでクビになった松本副大臣(右=28日告示で名護市長選街頭に立つ現職・稲嶺市長と尾長沖縄県知事)/(C)共同通信社
ゴロツキ以下だ。
沖縄で頻発している米軍ヘリコプターのトラブルを巡って、衆院本会議で「それで何人死んだんだ」と、暴言ヤジを飛ばした松本文明内閣府副大臣が26日、更迭された。過去に沖縄担当の副大臣を経験したことがあるのに、よくもまあ、沖縄軽視、人権軽視も甚だしい。副大臣辞任どころか議員辞職した方がいい。
松本発言が沖縄の怒りの火に油を注ぐのは当然で、名護市長選告示(28日)を目前に控え、悪影響を恐れた官邸が大慌てでクビにしたわけだが、しかしである。この男は“前科”のあるフダツキだ。2年前の熊本地震の際、現地対策本部長を命じられたが、被災地で「救援物資は足りているのだから文句は言わせない」と吐き、わずか5日で解任された過去がある。ところが安倍首相は、松本をそのまま内閣府副大臣に留め置いただけでなく、内閣改造でいったん交代させたものの、昨年8月の改造で再び副大臣に任命しているのである。
なぜこんな“不適格者”を重用するのか。任命権者である安倍も責任を問われるべきだ。
もっとも、自民党内には沖縄蔑視や人権意識の薄いやからがウジャウジャいるから、松本発言をおかしいと思わない異常な感覚が蔓延しているのだろう。
自民党の「沖縄ヘイト」は、枚挙にいとまがない。2016年10月には、沖縄の米軍ヘリパッド建設現場で、大阪府警の機動隊員が抗議活動をしている人に「土人」と発言。これに当時の鶴保庸介沖縄担当相は国会で、「差別的であるとは個人的に判断できない」と驚きの答弁をした。
15年には党内の勉強会で、講師として招かれた作家の百田尚樹氏が、「沖縄の2つの新聞社はつぶさなあかん」と発言。これに参加議員は、「マスコミを懲らしめるには広告収入をなくせばいい」などと同調していた。
名護市長選取材のため沖縄入りしているジャーナリストの横田一氏はこう言う。
「告示前日の野党合同街宣の後、立憲民主党の川内博史衆院議員も、『松本発言は例外的な話じゃない。あれが自民党の本音だ』と言っていました。松本さんが沖縄担当の副大臣だった時、自民党や政府関係者と沖縄に対して差別的な話をしてきたから、そういう姿勢が染みついていると推察できるとも。今月だけで3回も米軍ヘリのトラブルが起きているのに、安倍政権は本気で動こうとしない。戦時中のように沖縄が“捨て石”になることを、許容範囲と考えているのだと思います。『日米同盟のため、国益のため、沖縄は我慢しろ』という空気が自民党内に充満しているのですよ」
松本の暴言ヤジは、起こるべくして起きたのである。
安倍“強権”政権に批判的だった(26日に亡くなった自民党の野中広務元幹事長)/(C)日刊ゲンダイ
政治が弱者のためにある時代は終わった |
安倍政権の差別体質は陣笠議員に限ったことじゃない。中心に座る麻生太郎副総理なんてもっと酷い。
26日、自民党の野中広務元幹事長が92歳で亡くなった。新聞は「反戦の闘志」「反権力」「弱者への思い強く」などの見出しで評伝を記していたが、自民党の差別体質、卑しい本性については、実は野中が敢然と指摘してきたことでもある。
ジャーナリストの魚住昭氏の著書「野中広務 差別と権力」には、03年9月の自民党の総務会で、野中が麻生を一喝した、こんなシーンがある。以下は野中の言葉とされる部分だ。
〈総務大臣に予定されておる麻生政調会長。あなたは大勇会(編集部注・当時、麻生が所属していた派閥)の会合で「野中のような部落出身者を日本の総理にはできないわなあ」とおっしゃった。そのことを、私は大勇会の三人のメンバーに確認しました。君のような人間がわが党の政策をやり、これから大臣ポストについていく。こんなことで人権啓発なんてできようはずがないんだ。私は絶対に許さん!〉
野中の激しい言葉に総務会の空気は凍りつき、麻生は何も答えず、顔を真っ赤にしてうつむいたままだった、という。
沖縄に対しても、野中は寄り添う姿勢を貫いてきていたから、安倍政権の米軍の辺野古新基地建設における強権的なやり方に対して、「沖縄を差別しないために政治生命を懸けてきた一人として、絶対に許すことができない」と猛批判していた。
魚住昭氏にあらためて聞いてみた。
「野中さんが戦争を知る世代だということもありますが、かつての自民党には、野中さんなど旧田中派を中心にして、日の当たらない地方の人たちの利害を代表して政界に出てきた政治家が多かった。地方の声に素直に耳を傾け、吸収し、平等を目指そうという姿勢があった。ところが、今は東京しか知らない世襲議員や戦争を知らず歴史にも無知な政治家が増えた。沖縄のことでもそうです。野中さんの時代の自民党は、沖縄の悲惨な歴史を踏まえた上で、米軍基地を押し付けることがいかに無体なことであるか分かっていたから、沖縄に対して申し訳ないという気持ちを持っていた。ところが今の安倍政権にはそういう意識がない。沖縄の人たちの気持ちを踏みにじっていることに気がつかない。自民党の政治は野中さんが目指したものと真逆の方向に進んでいます。政治が弱者のためにあった時代は終わりました」
野中が死去し、自民党は総ヘイト政党に堕ちてしまったことが、まざまざと浮き彫りになったと言える。
一色に束ねられた組織は必ず間違いを犯す |
上から下まで、「政治は弱者のためにある」という思想が欠如しているからだろう。自民党の弱者を蔑む体質は今の安倍政治の全てに及んでいる。
生活保護バッシングしかり。サラリーマン狙い撃ちの税制改正しかり。今国会の政権の“看板”である「働き方改革」「生産性革命」にしたって、労働者のための改革ではなく、経営者目線であり、「お国のためにとことん働け」という全体主義思想が根底にある。そもそも、株価至上主義のアベノミクスこそ、庶民の財産の搾取であり、金持ちへの資産移転だ。
ヤジ暴言の松本を慌てて更迭しても、名護市長選を乗り切るためのその場しのぎでしかない。今の自民党では「人権無視」も「差別意識」も、たいして問題視されないのだ。それは安倍がトップである限り続く。いや、もはや自民党では、国民目線や弱者に寄り添う政治など望めない。
政治学者の五十嵐仁氏がこう言う。
「新自由主義的な規制緩和によって強者をより強く、儲かる者をもっと儲けさせようという安倍政治の延長線上にあるのがアベノミクスです。『働き方改革』も『生産性革命』も少子高齢化対策の間違った治療法で、毒にしかなりません。昔の自民党は、保守本流のハト派の野中さんみたいな人がいて、もっとマトモな政党でした。しかし、今はそうじゃない。弱者に対する感覚が薄い人ばかり。安倍首相を中心にタカ派の傍流派閥が発言力を増し、肩を怒らせている。それに対し、誰も文句を言わず、安倍独裁で一色に染まってしまっているのが現状です」
野中は自著で、〈一色に束ねられた組織は必ず間違いを起こす〉とも書いていた。反戦を訴え続けた野中は、迎合しやすい日本人気質を危惧していたというが、今の自民党にも当てはまる。このままでは自民党は間違いを起こす。早く安倍を引きずり降ろさなければダメだ。
日刊ゲンダイ
— 但馬問屋 (@wanpakutenshi) 2018年1月29日
【フダツキの副大臣を任命したのは誰なのか】
『野中死してヘイト集団 自民党』
「上から下まで沖縄、弱者差別の自民党で起こるべくして起きた暴言ヤジ。その体質、本性は野中が敢然と指摘してきたことだ」
「選挙前に慌てて更迭で済むのか
任命者も辞任が当たり前だ」 pic.twitter.com/vziVZQHriM
昔の自民党はまだ良識が残っていたが、今は、安倍首相を筆頭に、ヘイト・ネトウヨ化のお下劣政権。
— ジョンレモン (@horiris) 2018年1月29日
上から下まで沖縄蔑視 野中氏死して“ヘイト集団”自民党 https://t.co/LiZByXYGia #日刊ゲンダイDIGITAL
上から下まで沖縄蔑視 野中氏死して“ヘイト集団”自民党 https://t.co/hjA3AOrRDv #日刊ゲンダイDIGITAL
— たぬきち(tanukichisan) (@d9SzOnbcvUNY2p8) 2018年1月29日
野中さんって凄い人だったのですね。惜しい政治家を日本は失ったのですね。
野中死して「ヘイト集団」自民党 フダツキの副大臣を任命したのは誰なのか 上から下まで沖縄、弱者差別の自民党で起こるべくして起きた暴言ヤジ。その体質、本性は野中が敢然と指摘してきたことだ 選挙前に慌てて更迭で済むのか 任命者も辞任が当たり前だ(日刊ゲンダイ) pic.twitter.com/rLL78Sa8Sg
— KK (@Trapelus) 2018年1月29日
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