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五輪の政治利用を嫌った橋本元首相と対照的な安倍首相 日本外交と政治の正体
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/221990
2018年1月26日 孫崎享 外交評論家 日刊ゲンダイ 文字起こし
故・橋本龍太郎元首相(左)は「オリンピック中は戦争すべきではない」とー/(C)日刊ゲンダイ
オリンピック憲章は〈オリンピズムの目的は、人間の尊厳の保持に重きを置く平和な社会を奨励することを目指す〉ことを掲げ、〈オリンピック・ムーブメントの一員となるには、オリンピック憲章の遵守及びIOCによる承認が必要である〉としている。
平和な社会を奨励するのは当然で、かつ、「政治的対立をオリンピックに持ち込むな」という意味が込められている。
ここで、おそらく国民の多くが知らないと思われるエピソードを紹介したい。1998年2月の長野冬季オリンピック前、故・橋本龍太郎首相が言った「オリンピック期間中は戦争をすべきでない」との発言である。
当時、米国政府内では激震が走っていた。98年1月、クリントン大統領がホワイトハウス内で実習生の女性と「不適切な肉体的関係」を持ったのではないか――との疑惑が浮上していた。“モニカ・ルインスキー事件”である。スキャンダルを受け、クリントン弾劾の動きが加速。追及していたのは共和党だった。
一方、ほぼ同じタイミングで、共和党からはイラク攻撃を主張する声が強まっていた。強硬派は、クリントンがイラク攻撃にゴーサインを出せば、弾劾の動きを止めるとでも持ちかけたのだろう。クリントンはイラク攻撃に前向きな姿勢を示し、国際社会に対してイラク攻撃の必要性を訴える「工作」を始めた。
「オリンピック期間中は戦争をすべきでない」という橋本発言が飛び出したのは、そんな時であり、結局、米国はイラク攻撃をしなかった。
さて、日本は次回の夏季オリンピックの開催国であり、首相が平昌冬季オリンピックの開会式に出席し、同じ五輪開催国としての連帯を示すのが、国際的な儀礼であろう。昨年末から、〈安倍首相、平昌五輪の開会式欠席へ 慰安婦日韓合意めぐる韓国新方針で判断〉との報道が目立っていたが、ここにきて安倍首相が〈開会式出席の意向を固めた〉とも報じられた。
国際社会から欠席理由を問われた場合、「韓国はけしからん国ですから」と答えるわけにもいかず、自民党の二階幹事長や竹下総務会長、公明党の山口代表らが求めていた開会式出席の意見を受け入れたようだが、今後の言動を注視したい。
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— 過客 (@MasajiEbiike) 2018年1月26日
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