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明治150年 「国づくり」を強調する安倍首相の危うさ
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/221817
2018年1月24日 日刊ゲンダイ 文字起こし
煽られるナショナリズムの不気味と危うさ(C)日刊ゲンダイ
正月の年頭所感に続き、通常国会の施政方針演説も、安倍首相は冒頭から明治時代を強調、何度も「明治」という言葉を連発し、これでもかと礼賛した。今年は明治維新から150年という節目の年。政府の音頭取りの下、全国各地で記念事業も目白押しだ。
これからあらゆる機会と場所を使って、安倍は「明治」を広め、国民に浸透させていくつもりなのだろう。お祝いムードでナショナリズムを煽り、自らが望む国家へと日本を改造する――。そんな安倍の狙いが透けて見え、不気味さが漂っている。
施政方針では、会津藩の白虎隊の一員として戦った山川健次郎に触れ、「明治政府が登用し、山川は東大総長となって若者や女性の教育に力を注いだ」などと説き、政権が今国会の看板にする「生産性革命」に絡めて、トヨタグループ創始者で自動織機を発明した豊田佐吉を登場させた。ラストは天竜川の治水と植林に莫大な私財を投入した金原明善と、演説の核の部分には、明治期に活躍した偉人のオンパレードである。
ア然だったのは、安倍が「国難」と呼ぶ少子高齢化について、「明治の先人に倣えば克服できる。今こそ新たな国づくりの時」など訴えたことである。「長年にわたる政府の無策の結果だろ」と突っ込みたくなるのだが、原因や理屈をスッ飛ばし、明治への憧憬に乗っかれば、問題は全て解決するとでも言うのか。言葉遊びと雰囲気で国民をだまし、はぐらかす。毎度の手口ながら、「明治」という懐古調には、どうにも薄気味悪さを感じざるを得ない。
「また始まった、と思いましたよ。明治維新150年で礼賛ムード一色の中、『明治維新はきれいごとだけでは語れない』という書籍もさかんに出てきている。
結果的に全体主義に向かって大戦に突入したのですからね。安倍首相は、自民党内での求心力が低下し、世論の支持も下がっている。それを食い止めるため、国全体を『安倍色』に染めようと、かつての全体主義を持ち出したという側面もあるでしょう。自分の手で体制を変え、国民を抑え付けていくことに満足感を得る。自己愛の強い安倍首相らしい危うい復古主義です」(政治評論家・野上忠興氏)
■軍国主義、帝国主義を礼賛する奇怪
明治が国民にとって、そんないい時代だったのか。日刊ゲンダイのコラムでジャーナリストの斎藤貴男氏が、<(明治を持ち出す)安倍政権が目指すのは、当時の富国強兵・殖産興業、それらによる大日本帝国の再現という妄想を、国民的ムーブメントに仕立て上げること>と、警鐘を鳴らしていた。
政治評論家の森田実氏もこう言う。
「江戸(東京)の町民川柳に、『明治、明治と言うけれど、“治まるめい”と下から読む』というものがあります。一般大衆は明治政府に対して大いに不満を持っていたのです。薩長藩閥を中心に政府ができ、その後、長州が主導権を握ったのが日本の不幸。軍国主義に走り、大陸を侵略、第2次大戦でとてつもない悲劇を生み、この国を米国の属国にしたのは誰なのか。長州政権ですよ。その末裔である安倍首相が明治を誇り、長州政権がいかに優れていたかを喧伝する。冗談じゃありません。こんなの許してはいけません」
民衆を上から押さえつけ、人権や民主主義を無視した軍国主義、帝国主義を、現代のこの時代に礼賛する。どう考えてもマトモじゃない。異様としか言いようがない。
「米軍ヘリ」の危険を放置しているくせに…/(C)共同通信社
米国従属政権が「新たな国づくり」を叫ぶ笑止千万 |
そんな首相が「革命」を叫び、「新たな国づくり」と力んで、改憲に着手しようとする恐ろしさ。安倍は、今国会か遅くとも秋の臨時国会で、改憲を発議するスケジュールを念頭に置いている。憲法9条を変えて、米国と一緒に戦争できる国へ。いよいよそれが現実味を帯びてきているのである。
施政方針演説の前に開かれた自民党の両院議員総会で、安倍は「我が党は結党以来、憲法改正を党是として掲げ、長い間議論してきた。いよいよ実現する時を迎えている」と強い意欲を見せた。檄を飛ばしたのは、賛否両論でまとまりを欠く党内への苛立ちもあるとみられるが、まとまらないのは当然だ。
最新の今月の世論調査を見れば、国民が改憲など望んでいないことがよくわかる。毎日新聞では、「年内に発議する必要はない」が46%でトップ、共同通信では、「安倍政権下での改憲に反対」が54・8%で、ナント昨年12月から6・2ポイントも増加している。改憲に必然性はない。だから自民党内はまとまらないし、改憲項目の中身も示せない。安倍だって、施政方針演説ではラストで改憲にちょこっと触れただけ。「憲法審査会において、議論を深め、前に進めていくことを期待している」とお茶を濁した。
■戦後日本は「明治」否定の上に成立
安倍の目指す改憲は「戦後レジームからの脱却」の延長線上にある。祖父が果たせなかった悲願を実現し、国をつくり変え、自らは歴史に名を残す。そんな思惑なのだろうが、「永続敗戦論」の著者で京都精華大専任講師(政治学)の白井聡氏がこう言う。
「『新たな国づくり』と言いますが、現実は戦後から続いてきた米国への体制従属を今後も継続させようとしているのが安倍政権です。日本は独立国家ではないのです。米軍ヘリの飛行コースひとつ変えられないのに、『新たな国づくり』とは笑止千万。国民はこんな“独立国家ごっこ”に付き合っていては展望が開けませんよ」
沖縄では23日夜、また、米軍普天間飛行場所属のヘリが緊急着陸した。けが人の情報はなく、大事には至っていないが、不時着など沖縄での米軍機のトラブルは、今年に入ってまだ1カ月も経っていないのに、もう3回も発生している。何度同じことを繰り返せばいいのか、と県民の怒りと嘆きは頂点に達していることだろう。
小学校や幼稚園・保育園の上空までもを、米軍機が飛び交う“無法地帯”にして危険を放置しながら、その一方で、改憲して新たな国づくりなんてチャンチャラおかしい。
前出の森田実氏はこう言う。
「帝国主義、軍国主義の結果、不幸な悲劇を招いたという反省から戦後はスタートしました。『民主主義』『平和主義』『人権尊重』を一番大事にする国づくりであり、それは明治・長州政権の否定の上に成り立つものです。それなのに、明治維新150年だからと明治時代を礼賛するのは、この国を戦前の方向へ戻していこうということであり、とんでもない歴史の逆行です。日本人はもう少し怒らないといけない。1960年代、70年代なら、大勢の国民が官邸を取り巻いて、猛抗議するほどの看過できない酷い話ですよ」
これ以上、誇大妄想狂のトップに引っ掻き回され、この国をめちゃめちゃにされていいのか。国民の覚悟が問われている。
日刊ゲンダイ
— 但馬問屋 (@wanpakutenshi) 2018年1月24日
【いよいよ危ない、“妄想の首相”】
『薄気味悪い明治への憧憬』
「施政方針演説に何度も出てくる“明治”。必然性も中身も示さない改憲議論を促し、“革命”を連発し、“新たな国づくり”と力む異様」
「誇大妄想狂のトップに引っ掻き回され、煽られるナショナリズムの不気味と危うさ…」 pic.twitter.com/zcuwRhHLTI
安倍晋三が「明治維新から150年」に拘るのは2019年5月1日の新元号にあわせて「✖︎✖︎維新」を自身で成し遂げ後世に名を残したいとする強欲卑劣な野心からだ。2020年に新憲法施行と合わせて「✖︎✖︎維新」に成功すれば安倍晋三が連発する「革命」となる。日本国民は安倍の傲慢な野望を叩き潰せ‼️
— 37KESu (@37KESu1) 2018年1月24日
日本から非正規を無くすとかも言ってた。非正規を大量につくっておきながら、すごい口だ。嘘の言い放題。トランプを上回るな。
— 薪割り命 (@pm2138) 2018年1月24日
明治150年 「国づくり」を強調する安倍首相の危うさ https://t.co/fEZDBEFOGz #日刊ゲンダイDIGITAL
— toripy (Evil to LDP) (@t_toripy) 2018年1月24日
いよいよ危ない「妄想の首相」 薄気味悪い明治の憧憬 誇大妄想狂のトップに引っ掻き回され、煽られるナショナリズムの不気味さと危うさをマトモな識者に聞いてみた 軍国主義、帝国主義を礼賛する奇怪 米国従属政権が「新たな国づくり」を叫ぶ笑止千万(日刊ゲンダイ) pic.twitter.com/QCrteg0VpK
— KK (@Trapelus) 2018年1月24日
日刊ゲンダイ1月25日号(本日発売分)。いよいよ危ない「妄想の首相」。薄気味悪い明治への憧憬。民衆を上から押さえつけ、人権や民主主義を無視した軍国主義、帝国主義を(現職の首相が)現代のこの時代に礼賛する。どう考えてもマトモじゃない。異様としか言いようがない。 pic.twitter.com/jj5SvLdjhC
— ヌーちゃん@こんな人たち・えさくれ党支持 (@nuuchan) 2018年1月24日
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