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過去4回の総選挙における比例区での政党別得票数(下掲)をみると、各党とも選挙のたびに激しい増減を繰り返しているように見える。生まれては消えていく短命な政党も少なくない。しかし、これを詳細に見ていくと、この増減は「自公系」と「反自公系」という2つの政党群、つまり大きな2つの「塊」のそれぞれ内側での変動であることに気付くだろう。塊の外側から見たとき、2つの「塊」はめまぐるしい変動とはまったく無縁の、静的な姿を保っているのである。
これは何を意味するか。
自公政治を肯定する人々は全有権者の約30%を占めるが、その人たちでほぼ固められているということである。
一方、自公政治を拒絶する人々は全有権者の実に40%前後を占め、その拒絶姿勢は終始一貫しているということである。この人たちの多く(2017年で全有権者の16%)が票の死票化を嫌っている点も特徴的である。
また、注意深い観察者は、静的な姿の中にも「自公系」の塊が徐々に収縮化の道を辿っていることに気付くだろう。そして、さらに注意深い観察者は、「反自公系」の塊が2つの極をもっていること、いわば中心点を2つ有する楕円状を形成していることに気付き、戸惑いを覚えるかも知れない。
しかし、それが厳然たる民意なのだ。
この最大の民意が「自公政治の拒絶」であれば、野党政治家はその民意に沿った行動を取るべきではないか。国民の多数派は、大局的見地に立った決断を政治家に促しているのではないか。正論で悪政を止められなければ、それは正論ではなく邪論ではないのか。
楕円状の政党群を束ね得る非凡な力量を備えた大人的リーダーの登壇が最も望ましいことは無論であるが、仮にそうでなくとも、政権交代を成就した暁に楕円を解消することは次善の策として許容されるだろう。悪政を止めてほしいという有権者の政治への未だ叶わぬ願いこそが最優先されて然るべきではないだろうか。
野党政治家よ、有権者の悲しげな声が聞こえないか。
2009年
■自公政治肯定30%(自公+自民傍流:3,089万票)
(自民1881, 公明805, みんな301, 日本53, 大地43, 改革6)
●政権交代支持38%(反自公:3,901万票)
(国民122, 民主2984, 社民301, 共産494)
▲参政権不行使31%(棄権:3,195万票)
2012年
■自公政治肯定32%(自公+自民傍流:3,286万票)
(自民1662, 公明712, みんな525, 維新系339, 大地35, 改革13)
●政権交代支持26%(反自公:2,711万票)
(維新系888, 国民7, 未来342, 民主963, 社民142, 共産369,)
●当面の政権交代断念10%(棄権1:1,035万票)
▲参政権不行使31%(棄権2:3,195万票)
2014年
■自公政治肯定29%(自公+自民傍流:2,979万票)
(自民1766, 公明731, 維新系339, 次世代141, 改革2)
●政権交代支持22%(反自公:2,318万票)
(維新系500, 生活103, 民主978, 社民131, 共産606)
●当面の政権交代断念17%(棄権1:1,728万票)
▲参政権不行使31%(棄権2:3,195万票)
2017年
■自公政治肯定28%(自公+自民傍流:2,923万票)
(自民1856, 公明698, 維新339, 大地23, こころ9)
●政権交代支持25%(反自公:2,611万票)
(希望968, 立民1108, 社民94, 共産440)
●当面の政権交代断念16%(棄権1:1,720万票)
▲参政権不行使30%(棄権2:3,195万票)
注1 維新系ついては、2017年の維新の票数を「自公政治肯定」組に分類し、2012年と2014年については、その分を差し引いた残数を「政権交代支持」組に分類した。
注2 棄権票については、2009年の棄権者数を「参政権不行使」組に分類し、2012年以降については、その分を差し引いた残数を「当面の政権交代断念」組に分類した。
注3 上記の各「塊」は、有権者が投票の際に「自公系」と判断したか「反自公」と判断したかを示すものであって、各政党の色分けを主眼とするものではない。
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