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3兆円投入は本当に必要なのか?「リニア談合」でやっぱり残る疑問 特捜部の目算は狂ったようだが…
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/54165
2018.01.18 伊藤 博敏 ジャーナリスト 現代ビジネス
東京地検特捜部の「誤算」
リニア中央新幹線の工事を巡る独占禁止法違反(不当な取引制限)容疑の捜査を続ける東京地検特捜部の目算が狂い始めた。
捜査対象企業は、大林組、大成建設、清水建設、鹿島建設のスーパーゼネコン4社。公正取引委員会に対するJR東海の内部告発(後述)情報を得ていた特捜部は、まず大林組に偽計業務妨害容疑で捜査に入って大林組を揺さぶり、課徴金減免制度(リーニエンシー)に持ち込んで証言を取り、他の3社にも認めさせて立件する方針だった。
だが、大林組以外が抵抗を見せた。
リーニエンシーは、最初に違法行為を自主申告した企業は、刑事告発と課徴金の全額を免れる。狙いがリニア談合摘発だったという意味で、「偽計の偽計」で捜査に入られた大林組が、「村の掟」に背いて自主(自首)申告した以上、他の3社も2番目で50%、3番目以降は30%の減額を受けられるリーニエンシーを利用すると思われた。
だが、3社は申告見送りを決めたようだ。最終的な判断は、申告期限の1月22日までに下されるが、「営業活動の一環として話し合いはしたが、受注調整はしていない」と、談合を否定する可能性が高い。
9兆円の大事業という久々に特捜部らしい大型案件。しかも、3兆円の財政投融資が投じられているという意味で国家プロジェクトである。「3・11」の東日本大震災以降、談合を復活させ、最高益を更新するスーパーゼネコンに一罰百戒を加える好機となった。
だが、本来、受注調整され、不当に取り引きを制限されているハズのJR東海には怒りの色が、そしてゼネコン業界には反省の色が見えなかった。
ひとつには調整を前提とする入札だからである。
JR東海は、公募と指名の二つの競争見積方式を取っているが、いずれにせよ工事契約手続きでは、複数の業者から見積書と技術提案を受け、価格と安全面と技術面を総合的に判断して決める。
そこには、JR東海の、例えば子会社のJR東海建設を入れたい、といった思惑が入るうえ、受注調整役と指摘されるのは、各社の土木営業本部の技術屋であり、かつての専門職の「業務屋」と呼ばれる談合担当ではない。自分たちが行っているのは技術提案であり、そのためのすり合わせという意識が受注調整を否定させる。
加えてJR東海は民間企業である。偽計業務妨害の「名城非常口建設工事」でも、他の工区入札でもJR東海担当者の情報漏洩が指摘されている。
これもゼネコン側からすれば営業活動の一環であり、JR東海側にも、技術力のある意中の業者に取らせたい、という思惑や、子会社や関係会社に取らせたい(あるいはJVに参加させたい)、という狙いがあり、それが情報提供につながっているかも知れない。独禁法違反の摘発は、そうした民間の自由度を奪う事になる。
双方に、怒りと反省がないのはそのためだろうが、その“開き直り”を突破するためには、特捜部がリニア談合に着手した原点に返るべきだろう。
これは3兆円を投入した国家プロジェクトであり、談合調整が高値発注につながっていれば、将来の運賃を含めた国民負担増に直結する――。
となると、まず大前提としてリニア中央新幹線が必要かどうか、JR東海での位置づけを含めた検証が必要となる。JR東海関係者の率直な意見を聞こう。
リニアは本当に必要なのか
「リニアは、JR東海が総力を挙げたプロジェクトというわけではありません。絶対権力者の葛西(敬之)名誉会長が、自らの威信をかけて取り組むもので、経営陣をリニア派で固めていった。従って、経営陣に名を連ねない反葛西派、反リニア派は少なくない」
社内ですらそうである。社外専門家のリニアに対する見方は、次のように辛辣だ。
「東京−名古屋(27年開業)を40分、東京−大阪(45年開業)を67分で結び、大幅な時間短縮になるというが、駅は本当に地中の深いところに出来るので、在来線との乗り継ぎに、昇降の2駅で20〜30分のロスは避けられない。しかも9割以上はトンネルで観光客は望めず、ITの進展が今以上に進み、対面のビジネス需要が減るうえに人口減少も避けられない。従来の東海道新幹線との客の奪い合いのなかで、リニア中央新幹線の採算が取れるだろうか」
社内外のそうした声を封印して突き進んだのが葛西名誉会長だったが、いかにワンマンでもリニアはJR東海の総意としてプロジェクトが推進された以上、機関決定も経ており文句は言えない。
JR東海・葛西敬之名誉会長
ただ、旧国鉄時代、我田引鉄の政治家によって、事業が歪み借金塗れになったという反省から「事業費9兆円は自社で賄う」と、見えを切っていた葛西氏が、3兆円を受け入れたのはどういうわけか。
リニアへの資金注入は、16年5月に開催された伊勢志摩サミットの頃から急浮上し、同年6月3日、7月の参院選の公約として、「リニア中央新幹線の大阪開業前倒しと財政投融資の活用」が掲げられた。
もともと関西財界と自民党大阪選出代議士、及び橋下徹おおさか維新の会代表(当時)らによって、東京−名古屋開業後、8年間の休止期間(内部留保期間)を経て、名古屋−大阪を着工するというスケジュールを前倒しさせるのは、政府への優先陳情案件だった。
安倍政権はそれを取り入れた格好だが、第一次安倍政権の前から安倍首相の支援者で知られ、「後見人」を持って任ずる葛西氏は、この時期、しきりに安倍首相と会っている。
5月10日には赤坂の料亭で、27日には、伊勢志摩サミット後に広島でオバマ大統領を出迎えた安倍首相は、核廃絶へ向けた演説を行ったオバマ大統領を歓待の後、名古屋に向かい、葛西氏の出迎えを受けた。
そうした懇談を通じた擦り合せが、成長戦略、未来型投資、21世紀のインフラ整備の一環としてリニアが取り上げられることになったのは想像に難くない。
リニア中央新幹線以外、国内で超伝導技術が使われる見込みはなく、唯一の可能性は米のワシントン−ニューヨーク間であり、17年2月の日米首脳会談で、安倍首相は「後見人」の意に沿うように、「最新のリニアならたったの1時間」と、トランプ新大統領にアピールした。
かくしてリニア中央新幹線は、安倍首相と葛西名誉会長の絆を象徴するように国家プロジェクトとなった。
「リニアで談合」の公取委への告発は、かなり早い段階でもたらされたものの、検察の捜査着手は、17年9月、「特捜のエース」といわれる森本宏検事の特捜部長就任を待たねばならなかった。そして告発したのは、民間事業から国家事業になることを嫌った反葛西派のJR東海関係者だといわれている。
リニア中央新幹線が国家プロジェクトへ格上げされる過程は、公取委と特捜部の着手理由とも重なるため、解明が期待される。またそれは、1月22日に開会される通常国会で野党が追及するテーマにもなる。
1月11日、JR東海は今年4月の人事で柘植康英社長が退任して会長となり、後任に金子慎副社長を充てる人事を発表した。
同時に代表取締役名誉会長の葛西氏は、28年ぶりに代表から外れる。そこには国会での野党攻撃を交わす狙いがあるとされるが、国士として一家言をもつ葛西氏には、民間事業が国家事業となった明瞭で明快な理由を聞きたいものである。
営業活動の一環として話し合いはしたが、受注調整はしていない」と」と。 それが阿吽の談合じゃないの? RT 3兆円投入は本当に必要なのか?「リニア談合」でやっぱり残る疑問 特捜部の目算は狂ったようだが… https://t.co/Y4qGb4Ku5V
— 爺さん (@senior59) 2018年1月17日
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— 鹿島建設 (@Kashimaken1) 2018年1月17日
開業して大赤字に陥ったとしても、フツーの軌道なら他線の乗り入れ転用が可能。しかしリニアは全く応用が利かない。たった数十分の時短のために墜ちていくJR倒壊。
— myline1919 (@myline1919) 2018年1月17日
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— ステイメン@打倒!凶人安倍! (@deskain) 2018年1月17日
ただでさえ、各地で大規模な自然環境の破壊が懸念される中央リニアだが、純民間事業から「国家プロジェクト」に化けた以上、財政投融資3兆円投入も含めて事業の必要性を徹底的に問うべきだ!
こんなもん調整しなきゃいつまでたっても完成しないからな・・・>3兆円投入は本当に必要なのか?「リニア談合」でやっぱり残る疑問 特捜部の目算は狂ったようだが… https://t.co/MKTRqZFe1l
— はっぴ〜まん (@happymanjp) 2018年1月17日
3兆円投入は本当に必要なのか?「リニア談合」でやっぱり残る疑問(現代ビジネス)談合調整が高値発注につながっていれば、将来の運賃を含めた国民負担増に直結する――。となると、まず大前提としてリニア中央新幹線が必要かどうか、JR東海での位置づけを含めた検証が必要となるhttps://t.co/dTLBQxXa2f
— teru(テル) (@teru_lefty) 2018年1月17日
ここでもお友達がからむ安倍晋三大半の国民はリニア新幹線の必要性を感じてはいない今の新幹線で十分だと思っている。目的が何か不自然だ/事業3兆円投入は本当に必要なのか?「リニア談合」でやっぱり残る疑問 特捜部の目算は狂ったようだが… #SmartNews
— keni@keni (@yra00443) 2018年1月18日
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— 玄海鷹 (@delfinodelmario) 2018年1月18日
JR東海名誉会長が安倍晋三後援者で戦争乞いをする葛西敬之。また国民の資産が右翼に食い散らされようとしている。
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