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水と油の分離も速やかに実現できない民進党
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2018年1月15日 植草一秀の『知られざる真実』
1月22日に通常国会が召集される。会期は150日間で6月20日が会期末になる。
この通常国会に向けて、民進党と希望の党が統一会派を結成する方針が定まった。
民進党の大塚耕平代表は立憲民主党を含む3党による統一会派結成を呼び掛けたが立憲民主党が拒絶して2党での統一会派結成となる。
永田町の「数合わせ」が引き続き展開されている。
衆議院選挙では小選挙区、参議院選挙では32の1人区が選挙結果に最大の影響を与える。
この選挙制度を踏まえると、主権者である国民の前に二者択一の選択肢が提示されることが重要である。
主権者は国民であり、国政は国民の厳粛な信託によって行われるものである。
日本国憲法前文に政治のあり方が明確に示されている。
「日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、(中略)そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものてあつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。」
主権者である国民の意思に沿って政治が行われなければならない。
このとき、政治に主権者の意思が正確に反映されるためには、その時点の選挙制度の下で主権者の意思を正確に反映するように選挙が行われる必要がある。
小選挙区制度や参議院の1人区において、この要請を満たすためには、選挙の際に二者択一の選択肢が提示されることが極めて重要だ。
主要な政治問題、政策課題について、主権者の意見が二分されていない場合には、二つの類似した政治勢力が存在し、主権者がそのいずれかに政権を委ねるということで問題は生じないだろう。
二つの大きな政治勢力が存在し、頻繁に政権交代が生じる状態を形成すれば、政治腐敗などの問題を解消することができるだろう。
政権交代のある政治システムが構築されれば良いということになる。
しかし、主要な政治問題、政策課題について、主権者の意見が二分されているような状況下では、単に二つの大きな政治勢力が存在するということだけでは十分でない。
類似した主張を示す二つの大きな政治勢力が存在して、政権交代を実現しても、実行される政策の方向に変化が生じないからだ。
このような場合には、政策を異にする二つの政治勢力が誕生して、主権者が選挙によって、いずれの政策路線かを選択することによって政治が行われることが望ましい。
現在の日本では、極めて重要な政治問題、政策課題について、対立する主張、政策路線が存在している。
したがって、選挙に際して、この二つの、対峙する勢力がそれぞれに候補者を一人に絞り、一対一の対決図式で選挙が行われることが望ましいと言える。
類似した主張を示す二つの大きな政治勢力による戦いではなく、対立する主張を示す二つの大きな政治勢力による戦いによって選挙が実施されることが望ましい。
現行の選挙制度下で、主権者が政治の方向、基本政策を選択して、これを現実政治で実現するには、対立型の二大勢力体制、二大政党体制が構築されることが望ましいということになる。
この意味において、こうした二極分化を妨げていた最大の元凶が、旧民主党、民進党であった。
この政党には、正対する二つの政治勢力が同居してきた。
そのために、野党勢力が結集しても、明示する政策路線、政治路線が不明確になってきた。
与党である自公の政治、政策に反対だが、反対勢力のなかに、類似した主張を示す勢力が存在するから、この野党勢力を積極的に支持できないと判断する主権者が多かったのだ。
その民進党が、昨年10月の総選挙に際して、ようやく二つに分裂した。
このことのよって、ようやく対立型の二大勢力体制構築の足掛かりを得ることができた。
重要なことは、民進党の分離・分割を完遂して、より分かりやすく、対立型の二大勢力体制を構築することである。
ところが、参議院民進党の分離・分割が遅れ、挙句の果てに、民進党が希望の党と合流するという話が浮上しているのだ。
かねてより指摘しているように、旧民進党の「隠れ与党勢力」が、民進党の抱える100億円の資金を丸ごと強奪するための策略であると考えられる。
また、希望と民進党が合流すると、こちらが野党第一勢力になり、安倍政権は国会の運営に際して、この「隠れ与党勢力」と話をつければ良くなることから、安倍政権もこの方向に事態を進行させようとしてきたと考えられる。
しかし、政治の主役は、本来、主権者である。主権者は自公と第二自公による二大勢力体制を望んでいない。
民進+希望は、数の上で野党第一勢力になるかも知れないが、この勢力を支持する主権者はほとんどいない。
安倍自公政権と明確に対峙する勢力に成長してもらいたいと考えているのだ。
民進・希望に所属する議員のうち、安倍自公に対峙する考えを有する者は、民進・希望会派から離脱して、立憲民主側に移籍するべきだ。
比例復活した議員は制度上の制約があり、移籍できないが、これらの特殊事情を除いて、基本政策路線、政見を軸に、主権者国民に分かりやすいかたちで再編されることがどうしても必要である。
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