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大前研一が解説する、なぜ政治がここまで悪くなったかの理由
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2018-01-14 天木直人のブログ
私は昨年10月の衆院選を戦いながら、メルマガを書き続けた。
その時は、安倍自民党があそこまで勝つとは思わなかったが、野党共闘が負ける予感は持っていた。
そして、政治の混乱は、衆院選後にこそ訪れると予言し、それを選挙演説でも訴え、メルマガでも書いた。
その通りになったが、ここまで野党が負けるとは思わなかった。
なによりも、負けた後の野党がここまで迷走するとは思わなかった。
安倍首相が東欧に無駄な外遊をして、北朝鮮への圧力強化と中国包囲網強化のバカの二つおぼえをくり返すことができるのも、帰国してすぐに始まる国会がこれほど緊張感のないものになってしまったのも、すべては野党が壊滅的状況にあるからだ。
なぜこんな絶望的な政治状況になってしまったのか。
その事を、大前研一氏が発売中のプレジデント誌最新号(1月29日号)で解説している。
見開き2頁にわたるその解説は、要約すればこうだ。
あの時小池百合子が民進党を丸呑みして安倍政権を倒すとみずから先頭に立っていたなら、安倍自公政権が敗北する可能性は確かにあった。それが見事に裏切られた。その結果、死票が増えた。つまり安倍自公政権が信任されたのではなく批判の受け皿が分裂、崩壊しただけだ。
そして、それは今でもまったく変わっていない。「筋を通した」と評価を挙げて野党第一党にのし上がった立憲民主党だが、判官びいきだけでは続かないし、野党再編のコンダクターになるとも思えない。希望の党や民進党がいまさら国民の信任を得られるはずがない。
一方の安倍自民党は、野党のオウンゴールで勝っただけなのに、加計学園の獣医学部開校にこぎつけた。
「国難」を一つ突破したのは安倍首相にとっておめでたいだろうが、安倍首相も安泰ではない。彼が行おうとしてる自衛隊明記の9条改憲は思う通りにいかないだろうし、3選を目指す総裁選も、決して万全ではない。
一瞬先は闇というが、「もりかけ」とは別のあらたな火種が噴出す可能性もある。以外に早くつまずくかもしれない。
しかし、自民党内でも安倍に代わる受け皿がない点では同じだ。ネクストと言われている石破茂、岸田文雄、野田聖子、河野太郎では勝てない・・・
ここまでは私も大前研一氏のいう通りだと思う。
問題はその後だ。
大前研一氏は、その2ページにわかる政治解説を、次にように締めくくっている。
ただし、一気に小泉進次郎まで飛べば別だ。小泉進次郎が総裁選に立候補すれば、勝ち切る可能性は低くないと。
もし小泉進次郎が今度の総裁選に出るなら、私もそう思う。
そして小泉進次郎が総裁選に出るベストのタイミングは今度の総裁選だ。
なぜなら、安倍再選後の日本は誰がやっても貧乏くじになる。
安倍首相が東京五輪まで続けた後の日本は、後は野となれ山となれ状態で、敗戦処理内閣になるからだ。
出るなら今だ。
そして私は、「勝ち切る可能性が低くない」というよりも、圧勝する可能性すらあると思う。
ひょっとして親ばか小泉純一郎はそれを狙っているのではないか。
そうなれば最悪だ。
小泉父子とも、米国に助けられた政治家だ。
ますます日本は米国に頭が上がらなくなる。
こう考えていけば、日本の政治を国民の為の政治に取り戻すには、これまでの政党とはまったく新しい政党が必要であることがわかる。
憲法9条を国是として力強く世界に掲げ、米国はもとより、中国やロシアからも自主、自立した平和、共生を目指す、そういう国民政党が必要な時である。
それが新党憲法9条である。
大前研一氏は、そんなことはまったく考えていないに違いないが、大前研一氏の書いている政治解説の行き着く先は、それしかない(了)
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