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自衛隊加憲論の意味と盲点@ 「9条のない国」になる ここがおかしい 小林節が斬る!
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/220927
2018年1月10日 小林節 慶応大名誉教授 日刊ゲンダイ 文字起こし
慶応義塾大学名誉教授・小林節氏(C)日刊ゲンダイ
昨年5月3日(憲法記念日)に突然、安倍首相が、現行憲法9条に「自衛隊」の文言を加えるだけの改憲を提案した。
その後、昨年10月の総選挙で安倍政権が大勝し、その結果、来年の参議院半数改選まで、安倍首相は、衆参両院で3分の2以上の改憲賛成派に支えられることになった。
憲法改正を安倍首相が自身の政治家としての使命だと考えていることは明白で、それは自民党の党是でもある。
もちろん、本来の自民党案は、すでに6年前に公表されているが、9条2項を改正して、新たに「国防軍」と(国際法上の完全な)「自衛権」、つまり必要に応じて海外派兵もできる権能を明記することである。
しかし、今の安倍首相は、それとは違った提案をしているようにみえる。いわく、「現行の1項2項は一字も削らず」新項で単に「自衛隊」の文言を加えることで、自衛隊が憲法9条2項で禁じる「戦力」に当たるか否か? の論争を解消するだけである。加えて、首相は、「専守防衛の原則は変わらない」「先に日程ありきではない」と度々、明言している。
しかし、2015年に強行採決で制定された戦争法(平和安保法?)の際も、首相は、「日程ありきではない」と言いながら、結果的には日程通りに強行した。さらに、「わが国の安全保障に重要な影響があると思われる『重要影響事態』には海外派兵ができる」法律を制定しながら、その後も、「専守防衛の原則は不変」だ(???)と平然と言い切っていた。
だから、改憲賛成派は別として、自ら護憲派だと考えている人々は、今、真剣に理論武装しておかないと、今度こそ本当に取り返しのつかない事態を招くことになろう。
つまり、首相の提案が実現した場合、少なくとも次の憲法状況が実現することになる。@9条新3項に明記された「自衛隊」は、現行2項で禁じられている「陸海空軍その他の戦力」の明文例外として合憲な存在になる。さらに、Aわが国は、現行の憲法9条2項が明文で禁じているにもかかわらず「戦争法」が認めてしまった違憲な「交戦権」を自衛隊が海外で事実上行使する、普通の軍事大国になってしまう。つまり9条のない国である。
【ここがおかしい 小林節が斬る!】
— KK (@Trapelus) 2018年1月10日
「自衛隊」加憲論の意味と盲点@
首相提案が実現すれば「9条のない国」になる
改憲賛成派は別として、自ら護憲派だと考えている人々は、今、真剣に理論武装しておかないと、今度こそ本当に取り返しのつかない事態を招くことになろう
(日刊ゲンダイ) pic.twitter.com/AV7RkwUtWu
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