『日本改造計画』に書かれたアベノミクスの基礎戦略^^ 自民党を飛び出し、連立与党も飛び出した小沢さんが^^
民主党で政権を取ろうとしたときには、反自民をあまりにも意識しすぎ、この考えを捨て去って、社会党のような政策を実行しようとしたと思われている^^ 私の考え方は^^ 小沢さんが『日本改造計画』において、最重要とした物とは、政治システムの構築であったので^^ 当時の社会党を支配下に置く術として、この時も、そーゆー批判を物ともせず^^ 豹変ぶりを見せたものである^^ そのため、今回の嘘も^^ 大義のための擬態←この様に、一先ず、NHKの矛先を交わす一手であったと解釈している^^ さて^^ 自民党も本書が出された後、いったん政権を奪われ^^ その後は政権を奪い返すためだけに社会党と組んだりして、そのあるべき姿を見失ってしまった^^ そんな自民党も小泉政権で、そのスピリッツを取り戻したかにみえたが、その強引な手法により、党内反発も大きく、その後の揺り戻しで、国民に愛想を突かされ、民主党に政権を奪われるという失態をおかしたのである^^ その後政権を取り戻した安倍政権であるが^^ 『日本改造計画』の第三部に関する自由については^^ 全面的に実践しようとしている素晴らしい意図を有した政策を次々と打ち出した^^ しかし、それは安倍首相の本当にやりたいこと、憲法改正のための環境作りのためであるとの指摘もあって^^ どこまで本気かはよく分からない^^ 今後日本が成長するとか、世界の成長についていくためには^^ この「真の自由の確立」は新三本の矢として重要であり、何としてもやり遂げなければならない^^ 小沢一郎さんは、どのようにしてこのような考え方を身につけたのか^^ どーして小沢一郎さんは、この立派な考えを後輩に伝えることは出来なかったのか?^^ 何度も政党を作ってはは壊し、側近たちも離散していった^^ 今はなぜか山本太郎などと一緒にやっている^^ 改めて昔の小沢一郎の理念『日本改造計画』に対する、NHKにおける本書の全面否定に触れると、一体小沢一郎の功績とは何だったのであろうかと思わざるを得ない^^ どこまで本心かわからないが^^ あの時この本に書いてあることを実行することが出来たら、失われた二十年は短くて済み、アメリカ始め、その他の国とともに成長できていたのではないかと思ってしまう^^ でもそんなことを言っても仕方ない^^
『日本改造計画』に書かれているいいことは、今からでも遅くない^^ 仮に安倍政権で実践し尽くせなくても、どこの党でも構わない、是非、実践していただけないものだろうか^^ まずは政治改革^^ 小選挙区制導入に対する思いが書かれている^^ ベストではないが、変わるためには必要だというスタンス^^ ^^↓ 「政治は国民のものである。それが民主主義の基本的な条件だ。本当の意味で民主主義を日本社会に定着させるためにも、国会議員は国会に戻り、国会での議論を通して不断に国民に訴え、国民の審判を仰がなければならない。選挙制度の改革と国会の改革が必要な根本的な理由は、ここにある」 ↑^^ と書かれている^^ 政治とカネがいつまでも解決しない今、政治改革には終わりはない^^ そういう小沢一郎さんではあるが、国会軽視の代表格である^^ 自分は出席しないし、新人議員にも次の選挙で当選することが仕事だと言って、国会よりも地元回りを優先させる^^ このように、いつも言っていることとやっていることが違うことも、小沢一郎さんの特徴である^^ そのような政治家がすべきことの一つとして「普通の国」になるということ^^
安倍総理も時々口にするものであるが、ひとつの要件として^^ ^^↓ 「国際社会において当然とさせていることを、当然のこととして自らの責任で行うこと」^^ 「安全保障の面でも自らの責任において自らふさわしい貢献が出来るよう、体制を整えなければならない^^ これは、軍国主義化、軍事大国化などとはまったく別次元のことである」^^ ↑^^ とは、「それ?どこの安倍晋三?」と突っ込まれそーだが、コレ、『日本改造計画』に書かれた小沢さんの理念である^^ イデオロギーは若干違うかもしれないが、結果として言っていることは同じ^^ もうひとつの要件は^^ ^^↓ 「豊かで安定した国民生活を築こうと努力している国に対し、また、地球環境保護のような人類共通の課題について、自ら最大限の協力をすること」^^ ↑^^ だというが、これは中国が台頭する前に書かれていることなので、新興国もキャッチアップしてきた中で、日本の役割は変わってきている^^ 中国も日本もそれぞれの立場で、この「普通の国」としての役割を果たすべきなのであろうが、「普通の国」にとして応分のコスト負担をしなければならないという認識を持つことが必要であり、その体制を確立するために政治改革が必要だと説いている^^ この点は、今まさに安倍総理がしようとしていることである^^ NHKにて語った内容は、真っ向から此れを否定している^^ そして、実は改憲よりも、安倍政権がやろうとしている「自由」の部分について^^
「東京からの自由」はまさに安倍政権の目玉である地方創生^^ 『日本改造計画』では^^ ^^↓ 「単に社会資本の地域配分ということに限定されない。産業構造の変化と産業立地のあり方、文化や教育基盤の見直し、行政組織の在り方など、広範囲わたるものである」^^ ↑^^ 斯様に発信されている^^ まさにその通りであり、コレについては今でも全く変わらないのに、日本の行政における自由の不在は、今でもここまでの考えに至っていないのである^^ 「企業からの自由」はどうか?^^ ここでは、企業と個人の関係について述べ^^ ^^↓ 「個人に十分な自由が与えられ、健全な企業と個人の関係があって、初めて活発な企業活動が長期にわたって維持できる」 ↑^^ そのために、時間にとらわれない働き方、成果に応じた報酬を目指す策の一つとして「ホワイトカラーエグゼンプション」があるはずなのだが、残業を強いると反対する人が多いと・・・^^ 「長時間労働からの自由」はどうだろうか?^^ 生産性を上げるというのも安倍政権の重要な目標^^ と、それ?何処の「働き方改革?」と呼ばれそうな内容が、ここで言及されている^^ 見方によれば、年功序列、終身雇用は、個人に自由を与えない制度であり、会社に従属することを強いる制度であると思う^^ この点では、自由に動きたいと思えば、転職も容易にできる流動的な雇用環境が望まれる。 これも安倍政権の求めているものである^^ また、所得税・法人税の減税、そして消費税の増税を主張し、直間比率の是正を主張している^^
これもそう、正にアベノミクスの目指すところだ^^ 「年齢と性別からの自由」こそ、アベノミクスの目玉政策^^
高齢化社会の到来は、『日本改造計画』が書かれた20年以上前から当然に言われていたことでり、『日本改造計画』でもテーマとして取り扱われている^^ ^^↓ 「高齢者の・・・活動を通じて、社会全体が高齢者を尊敬し、その活動を高く評価し、高齢者の方もそれを誇りとして生きがいを持って生活できるような社会を形成すること」^^ ↑^^ どうして、20年以上たってもこれが出来ないのか?^^ そのひとつが、企業社会で、年功序列・終身雇用の幻想にとらわれ、こじんが 企業から自由になれないために、途中で新しことをしないからというのがあると思う^^ そのためにも、この悪しき企業社会を一度大きく変化させる必要があろう^^ そして、女性の社会進出^^ ^^↓ 「女性がキャリアの追求と家事の両立が出来るような社会的な支援体制を作り上げることである」^^ ↑^^ と記述されているが、繰り返すが、安倍総理の言っていること、20年以上たっても、何一つ変わっていない、子育てや介護による離職問題も小沢さんの指摘は触れられている^^ 改めて『日本改造計画』を読むにつれ^^ どうして20年以上前に分かっていたことがいまだに出来ていないのか、ようやく安倍総理がやろうとしても、どーして反対にあってしまうのか?^^ とても悲しくなってしまう^^ 「規制からの自由」は言うまでもない^^ これこそ日本経済停滞の最大の元凶の一つ^^ 「真の自由の確立」について^^ ^^↓ 「もちろん改革には痛みがともなう。痛みのない改革は存在しない。しかし、人はなぜ痛みを覚悟で手術台に横たわるのだろうか。生きて、より充実した明日を迎えるためである。明日のために今日の痛みに耐え、豊かな社会をつくり、それを子や孫に残したいと思うのである」^^ ↑^^ 斯様に締めくくられるのである^^ 繰り返すが、コレは『日本改造計画』に書かれている、小沢さんの言葉であって、安倍総理の本に書かれてある安倍総理の言葉ではない^^ この小沢一郎さんの想いはどこかに失われたのであろうか?^^ 安倍政権は全く同じではないが、かなり『日本改造計画』に近いことをやろうとしている^^
政治的イデオロギーはどうでもよい^^ 要は日本人が幸せになり、世界に貢献できることが大切なのである^^ そのためにはやるべき改革はやらないといけない^^ 本書の目次を書き出してみる^^ 第1部 ※いま、政治の改革を 無責任国家からの脱却 大久保、伊藤、原、吉田に学ぶ 何が国民の利益か 首相官邸の機能を強化 与党と内閣の一体化 なぜ小選挙区制がいいか 全国を三百の「市」に 生かされていない官僚の頭脳 第2部 ※普通の国になれ 日本の責任と役割 平和創出戦略への転換 国連中心主義の実践 保護主義のワナから救え 「アジア・太平洋閣僚会議」の常設 対外援助の積極的「使い方」 第3部 ※五つの自由を ジャパニーズ・ドリーム 東京からの自由 企業からの自由 長時間労働からの自由 年齢と性別からの自由 規制からの自由 真の自由の確立 ↑この通りである^^
当時の小沢一郎さんは、極めてまともなことを言っていたのであり、これを共著したとされる、当時の大蔵官僚もまともだったのである^^ 改めて今やるべきことを見直すことが出来る良書であった^^
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