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原発廃炉作業は放射能に強い中国人移民に任せるのが正解
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/520.html
投稿者 中川隆 日時 2019 年 7 月 10 日 14:15:48: 3bF/xW6Ehzs4I koaQ7Jey
 

原発廃炉作業は放射能に強い中国人移民に任せるのが正解

「廃炉作業に外国人労働者を」の波紋――先送りになった東電計画の底流
2019/7/9(火) 7:24 配信
https://news.yahoo.co.jp/feature/1376

東京電力福島第一原子力発電所の廃炉作業に外国人労働者を受け入れる――。この4月、東電によるそんな方針が明らかになった。廃炉作業は「30〜40年はかかる」とされる長期戦。溶け落ちた核燃料の取り出し方法も定まっておらず、作業完了に向けた青写真は描けていない。「建設業を担う人員の不足」も加わり、廃炉の行方は混とんとしている。新たな在留資格「特定技能」を使っての外国人受け入れは、そうした事情を背景に浮上したが、翌5月には撤回された。方針転換の裏側を追いかけ、見えてきたものとは。(取材:朝日新聞記者・青木美希/Yahoo!ニュース 特集編集部)

「特定技能」外国人を第一原発へ


ベトナムの在日本大使館は、東京都渋谷区の閑静なエリアにある。代々木八幡宮の豊かな緑もすぐそこだ。


元号が「平成」から「令和」に変わる直前、その大使館を訪れた。本館とは別の4階建てのビルの窓から、男性がこちらに手を振っている。階段を使って2階へ。ドアをノックして部屋に入ると、男性が柔らかな笑顔で迎えてくれた。名刺を交換すると、「労働部長」「一等書記官」の肩書きがある。取材相手のファン・チェン・ホァンさんだ。廃炉作業に「特定技能」の外国人を投入する東電の計画について、送り出し国に想定されたベトナム側の見解を尋ねる目的だった。


ベトナムのホーチミン市。この国から多くの若者が日本にやってくる(写真:アフロ)


在留資格「特定技能」の外国人労働者を現場作業に受け入れる――。


東電は今年3月下旬、ゼネコンなどの協力会社数十社にそんな方針を伝えた。特定技能のうち、東電が示した受け入れ職種は「ビルクリーニング」「産業機械製造業」など5種で、中心になるのは、廃炉作業に従事する「建設」。東電は各社に対し、線量計の着用や特別教育が必要となる放射線管理対象区域では「放射線量の正確な理解、班長や同僚からの作業安全指示の理解が可能な日本語能力が必要と考えられる。法令の趣旨にのっとってください」と伝えたという。


福島第一原発の構内では、1日約4000人が働いている。敷地内はほとんど、作業員の被ばく線量の測定が必要な「放射線管理対象区域」だ。


「特定技能」による外国人の受け入れ計画では、「特定技能1号」が想定されていた。1号は「特定産業分野であって相当程度の知識または経験を必要とする技能を要する業務」に就く。廃炉作業もこれに該当するとされた。


「1号」で求められる日本語能力の水準は「日常的な場面で、ややゆっくりと話される会話であれば、内容がほぼ理解できる」(日本語能力試験N4)以上。そして東電は「日本語能力の確認は元請けや雇用企業に求めている」(広報担当者)としていた。


日本政府は「建設」分野について、5年間で最大4万人の受け入れを見込み、その9割が現行の「技能実習生」からの移行とみている。建設業における実習生の数は2018年10月末時点で約4万6000人。ベトナム人が最多で、中国人、フィリピン人と続く。


ベトナムと日本の関係は深い。在日本ベトナム大使館のHP(編集部撮影)

大使館「健康第一。原発には行かせない」


一等書記官のホァンさんは、テーブルの上で厚い冊子を開いた。法令集とのことだった。ベトナム語を指で示しながら言う。


「ベトナムは1980年から労働者を(外国に)派遣しています。ベトナムの海外派遣法では『放射線量が高い現場には行かせない』とある。ここには『戦争の地域に行かせない』ともあるので、イラク、イラン、リビアでは戦争になったときにみんなを引き揚げさせ、帰国させました。リビアからは1万人が引き揚げました。2011年の原発事故では、福島から群馬に移動させました」


ホァンさんは、法令集の文字に黄色いマーカーを引いていく。


「ベトナムからは20代前半の若い人たちが、家族のために(日本へ)働きに来ます。将来のために働くのですから、健康第一です。原発には行かせません」


――廃炉作業で特定技能の外国人を受け入れることについて、報道の前に日本政府から連絡はありましたか?


「ありません。(4月)18日に朝日新聞やNHKのニュースで見て知りました。19日に大使と一緒に佐々木(聖子)出入国在留管理庁長官に会いに行き、状況を聞きました。(今後は)東電や日本政府に対し、ベトナム人を(廃炉作業で)働かせないよう、求めていきます」


2019年4月18日の朝日新聞朝刊。福島第一原発の廃炉作業に「特定技能」資格の外国人を受け入れる方針を決めたことを報じた

事情知らせずに危険作業 過去にも


事情がよく分からないまま、外国人労働者が福島第一原発の事故に絡む仕事に就いていたという事例は、これまでに何度か明るみに出ている。


例えば、ある20代のベトナム人男性は「建設機械・解体・土木」を学ぶために盛岡市の建設会社に技能実習生として来たものの、福島県郡山市で除染と知らずに除染作業に従事させられていた。2015年から16年にかけてのことだ。


さらに、男性はその後、飯舘村など住民が立ち入れない線量の高い現場で解体工事に従事するようになり、その際、1日2000円を渡されていた。これは何かと尋ねると、「危険手当だ」と言われ、「自分は危険な仕事をしているんですか」と重ねて質問。すると、「いやなら帰れ」と言われたという。


法務省はその後、この男性を使っていた業者に対し、「実習生受け入れ停止5年」の処分を科している。


外国人労働者らを支援する全統一労働組合書記長の佐々木史朗さんは、こう言う。


「危険手当は6600円ありました。しかし、本人には2000円しか渡ってない。(必要な)放射線管理手帳も渡されていませんでした」


除染作業で出た汚染土を入れた黒いフレコンバッグ=福島県内(写真:ロイター/アフロ)


このほかにも、実習生に除染作業をさせていたとして、福島県内の建設関連会社が「実習生受け入れ停止3年」の処分を受けている。鉄筋施工の名目で実習生を受け入れながら、実際には除染地域の表土はぎ取りなどをさせていたという。福島県の別の会社と千葉県の会社でも同様の事例があったとして、注意処分とした。


それらの事情にも詳しいホァンさんはこう振り返る。


「日本政府に『法律違反なので解決してください』と求めました。実習生を日本に送り出したベトナムの送り出し機関も、除染作業をさせることを知らなかったのです。新しく始まった『特定技能』枠でも、建設作業はあちこちの現場に行く。どこか分からないまま福島に連れていかれることがあるかもしれません。(本当に受け入れが始まったら)注意を呼びかけます」

ベトナム人、SNSで次々と懸念の声


「特定技能」資格を持つ外国人労働者を廃炉作業に従事させる方針は、5月21日、東電に対し、厚生労働省が「慎重な検討」を求める通達を出したことでいったん収束した。それでもこの間、当のベトナム人たちからは疑問や懸念が途切れなかった。


長年ベトナム語の通訳を務めてきた男性が、その内容をベトナム語に訳してSNSで紹介すると、ベトナム人たちから次々と反応があった。最も多かったのは「知らずに連れていかれたらどうしよう」という困惑の声だった。


6月8日から東京の代々木公園で開かれた「ベトナムフェスティバル」。オープニングセレモニーには、安倍晋三首相夫人の昭恵さん(右から2人目)のほか、日本の政界関係者も参加し、お祝いムードを盛り上げた(撮影:青木美希)


SNSには例えば、被曝によるリスクを懸念し、こんな反応が書き込まれた。


「どうしたって、多少は放射能の影響を受ける。誰だろうと労働者を使うなら、どんな仕事か、どこなのか、どんな影響があるか、よく知らせた上で本人の同意を得て使うべきだ。彼らが犠牲にするものに見合った賃金の制度が必要だ」


「ベトナムは貧しいから出稼ぎに来ているのに、ここで働いて持って帰る金は、その後の治療費にも満たないだろう」


「大事なのは、労働者が仕事もリスクも、情報を全て知らされることだ。選択は、労働者がする」


反応を書き込んだ一人、元技能実習生のグエン・タン・ディエップさん(33)にSNSを通じて取材することができた。家族を養うために、技能実習生として来日。縫製の仕事に就き、賃金未払いなどにも遭ったという。昨年9月、ベトナムに戻っている。


SNSには、ベトナム人たちの懸念が噴出した。その一つ、Facebookのベトナム人コミュニティー(撮影:青木美希)=写真は一部加工しています


「これ(廃炉作業での外国人労働者の受け入れ)が真実ならば、ベトナムの実習生にとって恐ろしいことだと思います。作業環境は、ベトナム人労働者の安全が担保されるかどうか分かりません。原発の現場で労働する実習生は帰国後に健康被害が出た場合はどうしますか? 白血病、肺がんなどベトナムの治療法はまだまだです。ベトナムの治療がまだ発展していないのに、(健康被害が)あっても何もできませんと思います」


日本では、被ばくによるがんの労災が認められる制度がある。これまでに廃炉作業に入った労働者のうち、6人がこの労災を認められている。ところが、ベトナムではこうした制度が未整備でがん治療のレベル自体も心配だ、という主張である。

疑問、廃炉現場からも


言葉の壁も懸念材料だ。


福島大学の坂本恵教授(言語文化論)は、言葉の通じない状況下、最低賃金以下で働かされた外国人労働者たちを支援してきた。その経験に基づき、こう言う。


福島大学の坂本恵教授(撮影:青木美希)


「福島の原発業界にはブローカーが何重にも入り込み、利益を上げるために安い労働力を求めています。一方、外国人は日本の仕組みもわからない。『特定技能』は、お金をもうけようとしている人たちには、極めて使いやすい制度でしょう」


廃炉の現場からも疑問の声が出た。


福島第一原発での作業は過酷だ。廃炉作業のほとんどは放射線管理対象区域で、防塵マスク以上の装備を必要とする。さらに、作業の集中する建屋周辺は高線量で、全面マスクが必要になる。東電が昨年9月、作業員らにアンケートしたところ、1185人が「全面マスクで見にくい、聞こえにくい」と回答した。日本語を母国語とする人同士でも会話が難しいのに、言葉が不十分な外国人に的確な指示を伝えられるかどうか。


ある元請け会社は「うちの社では雇わない。社内のハードルが高い。第一原発はその現場ごとに装備など作業のルールが細かくきめられている。言葉が分からずに事故を起こしたら大変なことになる」と言い切る。


2014年から15年まで下請け作業員として廃炉作業に従事した池田実さん(66)は「いろいろ心配です」と話す。


池田実さん。「福島原発作業員の記」の著書がある(撮影:青木美希)


最初は建屋の中のごみを集める作業だった。それから消火器の解体、ごみを小さくする作業……。仕事の内容は次々に変わり、その都度、紙で説明された。「装備が作業のたびに変わるんですよ。エプロンを着けたり、化学防護手袋を着けたり。(外国人が)紙の説明を理解できるか、ですよね」。3次下請けで働いていた池田さんは、危険手当の“中抜き”にも遭遇しており、外国人も似たような状況に陥るのではないかと懸念している。


ベトナムの労働法に詳しい神戸大学大学院国際協力研究科の斉藤善久准教授は、こう警鐘を鳴らす。


「高額の来日費用を支出し、在留期限を定められ、アルバイトを禁じられ、また転職も現実的には困難な特定技能外国人が被ばく労働に従事する場合は、言葉の問題や知識の不足もあいまって、自ら被ばく線量をごまかして少しでも長く働き、収入を得ようとする人が出ることが容易に予想されます。被ばくして帰国した後の、母国でのケア体制の不備も広く指摘されているとおりです。言葉や知識の水準を客観的に確認しないまま、単純ミスが壊滅的な災害につながりかねない第一原発の作業に『特定技能』資格の外国人を充てることは、本人の安全はもとより、日本、世界全体にとっても非常に危険です」


東電に対し、厚労省が「慎重な検討」を求めた翌日、東電も外国人労働者を廃炉作業に受け入れる方針を「当面の間」見送ると発表した。ただ、福島市で会見した東電福島復興本社の担当者は「この先ずっと就労させないと言い切っているものではない。検討して改善したうえでの就労はあり得る」と語っている。
https://news.yahoo.co.jp/feature/1376
 

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コメント
1. 中川隆[-9138] koaQ7Jey 2019年7月10日 17:37:24 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[3547] 報告

東海アマブログ  ベトナム人被曝移民問題 2019年07月10日
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-802.html


移民問題…… その後


 2019年4月に、安倍政権は事実上の「移民法」を導入し、年間34万人といわれる外国人移民を受け入れ始めたが、その本当の理由は何だったのか?


 それは、以下のニュースに端的に示されている。
 すなわち、「放射能オリンピック」と揶揄される2020年東京オリンピックまで、国内の放射能汚染を存在しないかのように誤魔化し続けるには除染などに人手が必要であり、日本人を使うと被曝管理など面倒くさいし、将来、癌や障害が発生したときも補償が必要になるが、外国人移民をポイ捨てすれば、簡単にすむ……という理屈であろう。

福島第一、廃炉に特定技能外国人 東電受け入れへ
https://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/201904/CK2019041802000279.html

東京電力ホールディングスは十八日、四月から始まった新たな在留資格「特定技能」の外国人労働者を、福島第一原発(福島県)の廃炉作業などで受け入れる方針を明らかにした。再稼働を目指す東電の柏崎刈羽原発(新潟県)の工事でも受け入れる考え。建設業界では人手不足が深刻で、大手電力や建設会社は作業員の確保に苦労しており、全国の原発に波及する可能性がある。

 福島第1原発事故に伴う除染 特定技能外国人の従事を「容認」
 https://mainichi.jp/articles/20190419/k00/00m/040/209000c

 私は、安倍晋三政権が、韓国の統一教会の支援を受けて選挙に当選し、かつ自民党議員の多くが、統一教会日本組織=原理研の選挙支援を受けている事情から、今の段階で、自民党支持層の反対を押し切って移民を積極的に推進する理由は、おそらく韓国の不況によって若者たちの就業先が圧倒的に不足していて、韓国の若者を日本に受け入れるよう要請されているためだろうと考えていた。

 しかし、昨年から文政権の奇っ怪なナショナリズムと北朝鮮接近政策により、日韓の対立が激化して、おそらく韓国統一教会は、文政権を見限り、再び保守政権に回帰させるため、日韓対立の構図のなかで、統一教会が安倍に加担し、文政権を追放する動きに出ていると判断するしかないと思う。

 文を追放すれば、再び、安倍政権のような統一教会系議員を使って、再び、韓国のために、日本政権を利用するようになるのだろうと思う。

http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-536.html

http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-789.html

 https://blog.goo.ne.jp/mokushiroku666/e/e8e06a9192c99e119ea54abe9b11aecb

 福島第一原発の放射能を始末させるために雇われる外国人は、韓国人ではなくベトナム人である。

 https://news.yahoo.co.jp/feature/1376

 東電は、各界の批判を受けて、一時的に撤回したが、実は、ほとぼりが冷めたら再び、ベトナム人を原子炉周辺の重汚染地帯に送り込むと表明している。
 https://www.asahi.com/articles/ASL7F4TYML7FUTIL02B.html

 彼らは、特定技能者として受け入れられるが、おそらく永住には進まず、日本政府と東電によって被曝作業後、ポイ捨てされるにちがいない。

 我々が、フクイチ事故後、口を酸っぱくして述べ続けているのは、放射能被曝被害は、潜伏期間が極めて長いことである。

 福島産食品の飲食を通じて内部被曝させられた場合でも、よほどの大量でないかぎり循環器系障害の発症は、5年目以降であり、甲状腺癌や乳癌の発症は10年目以降であり、肺癌に至っては20年ともいわれる。

 だから、ベトナム人原発労働者を使役した場合、最初の数年間は被曝被害が出ないので、3年程度で母国に送り返してしまえば知らん顔できる。

 その後、被曝被害が出ても、疫学的原因を証明するのは至難であり、原因不明と断じて、補償を拒否するに違いない。

 外国人労働者には、そうした情け容赦のない非人道的な責任回避の雇用が実にやりやすい。これが日本人なら、厄介な労災問題や責任補償が出てくるので、実に面倒くさい。

 特定技能労働者受け入れとは、まさしく、そうした被曝使い捨て労働者を福島に送り込むためのものであって、東京電力のために作った便宜法である。

 何度も述べてきたが、東電も自民党政権も、本気でフクイチ事故を収束させようなどとは微塵も思っていない。自民党や経団連にとっては、東電の株価が下がって、自分の財産が消えるのが一番困るのであって、被害の拡大による株価の凋落は一番怖い。

 だから、どうやって、被害を隠蔽できるか? 補償を安上がりにできるか……しか考えていない。

 日本人労働者を雇えば、被曝問題が数十年も足を引っ張り続けることになるし、社会の指弾を浴び続けることになる。オリンピックの間は、放射能汚染を隠蔽し続ける必要があり、除染作業に人手がかかる。

 これが、ベトナム人をフクイチに投入し、使い捨てにする理由である。
 これは、ベトナム戦争当時、韓国兵がベトナム婦女を数十万人も強姦、虐殺したライタイハン問題よりも、考え方によっては、残酷で悪質である。

 安倍晋三のような糞を一秒でも早くドブに捨てなければならない。
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-802.html

2. 2019年7月11日 12:49:32 : bsgOlDN0SM : cy5JbDV2bkF1VEU=[16] 報告
放射能被曝の経年的被害の疫学的証明の困難さを言うのは政府側、原発主催者側の論拠である。刑事、民事判例は行為と被害(犯罪)の因果関係説は条件説,あれなければこれなし(condicio sine qua non)日常非常識な事例を除外する(戦犯で殺人者の息子の原発推進は、親がいないと子は産まれないだから子の廃炉反対による放射能蔓延と被害者の癌との因果関係がなく(中断)、親たる死人との因果関係があり、子は無責任は非常識だ。放射能は安全な被ばく量はない、が人類の到達した成果だから、たとえ、飲酒、喫煙や本人の過失行為と相まっても因果関係はある。疫学的証明は完了した。
裁判官はこれを認めないのは、上告理由になるが、最高裁には上告棄却の理由を述べる必要がない(民訴、刑訴法参照)。裁判所法81,82条は裁判官は政府任命行為の出世を対価の売春をいわば強制し、良心と法による裁判を出来なくするから憲法違反だ。
3. 中川隆[-8635] koaQ7Jey 2024年11月07日 18:24:17 : lmUBDuTRmw : WTFULnZ3eGJ1a1k=[4] 報告
<■112行くらい→右の▽クリックで次のコメントにジャンプ可>
『原発労働者』 著・寺尾紗穂
2024年11月7日
https://www.chosyu-journal.jp/review/32609

https://www.amazon.co.jp/%E5%8E%9F%E7%99%BA%E5%8A%B4%E5%83%8D%E8%80%85-%E8%AC%9B%E8%AB%87%E7%A4%BE%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E5%AF%BA%E5%B0%BE-%E7%B4%97%E7%A9%82/dp/406288321X


 福島第1原発2号機の溶融核燃料(デブリ)の試験的な採取作業の失敗は原子力発電所がその稼働、非稼働を問わず、また事故処理から廃炉にいたるまで高線量の被曝リスクにさらされた労働者の手作業によって支えられていることを、万人に知らしめることになった。

 東京電力は、福島原発の溶融デブリ(推計880d)をとり出す机上の計画で初歩から足踏みしてきたが、8月22日から試験的に3_c(耳かき1杯程度)の採取に着手する予定だった。しかしその直前に、装置に接続するパイプ5本の配置順が誤っていたことが発覚したことで中断した。その後9月10日に作業を再開し、装置先端の爪でデブリをつかむ遠隔操作に移ったが、先端のカメラが機能せず映像が操作室に送れなくなった。

 そのためデブリの微量採取は断念し、カメラ付の装置を格納容器から引き抜く作業に移り、25日になってようやく装置を納入箱に回収することができたと安堵している。こうしたことは多くの専門家が指摘するように、「きわめて高度の放射線を放つデブリを格納容器から取り出す廃炉作業は現在の科学水準では不可能であり、チェルノブイリ(福島原発はその数倍の放射線量)のように石棺化(コンクリートなどで固める方法)する以外にない」ことを物語っている。

ロボットの取りつけは人間

 東京電力はデブリとり出し作業について、短時間でも人が近づくことができないためすべての作業は遠隔操作でおこなうといっている。しかし、今回のパイプ配置順の人為的ミスと映像送信の失敗は、どんな遠隔作業でも大量の放射線量を浴びる「被曝労働者」が決定的な役割を果たしていること、またその現場では孫請、ひ孫請と続く多重下請け構造の最下層の労働者が携わっていることをあぶり出すことになった。

 東京電力は今回起きたパイプ接続ミスについて、現場が高線量下であるにもかかわらず東電自身が「現場確認や事前訓練をせず、協力企業任せにしていた」ことに原因があると釈明している。そのため、「現場作業員が高い放射線量下で早く退出することに気を取られ、確認が不十分でミスに気付かず三菱重工に“5本搬入した”と誤った報告をした」というのだ。

 ミスのあったパイプの接続作業には7月27日から29日までの3日間、各60人ほどで当たったとされる。指示を出していたのは元請の三菱重工業の担当者で、パイプの運搬や接続は下請の作業員が担当した。当初、三菱重工の下請け企業の労働者が原子炉建屋内で装置の手前までパイプを運搬したとき、パイプを1本仮置き場に忘れた。その翌日、パイプをつなぐときに足りないことに気づき、最終日の29日にそれを運んでつないだが、パイプの順番を間違えたという。

 東京電力の説明では、「高線量下での作業は全面マスクで防護服が重装備のため、作業員はパイプに記された接続順を示す数字を見落とした」こと、さらに元請の三菱重工業の担当者が「28日に準備が終わった」と東電に虚偽の報告をしていたことも明らかにしている。

 福島原発の廃炉作業には1日約5000人が携わっているという。うち東電社員は約1000人で、現場作業はおもに元請や下請の約4000人がおこなっている。この廃炉作業でも昨年10月、汚染水の多核種除去設備で作業員が洗浄廃液を浴び、想定外の被ばくをする重大なトラブルがあいつぐなど、構造的な作業管理のずさんさが露呈している。今年4月には構内の一部で停電が起きた。このときも地面を掘削する際に電源ケーブルを損傷させる危険性を東京電力が元請に注意喚起しなかったことが要因だとされる。

 そうしたことから、今回のデブリ試験採取の作業ミスで、「被曝労働を下請けに押し付けて成り立っている原発という非人道的発電システムの致命的な欠陥があぶり出された」(エネルギー工学専門家・近藤邦明氏)という指摘もある。

『原発労働者』にみる実態

 高線量の被曝リスクを負って働く原発労働者にインタビューした寺尾紗穂著『原発労働者』(2015年6月、講談社現代新書)は、「原発には必ず被爆を強いられる作業員が必要」だというあたりまえの事実と、「その大部分は電力会社社員ではなく、多重下請け構造で雇われる労働者」が担っている現実を表沙汰にすることをはばかる社会構造を告発している。

 電力会社は「線量の高い部分での補修はロボットでやってます」というが、「ロボットをとりつけるのは人」なのだ。自己処理の現場では防護マスクなど重々しい装備を身にまとっての肉体労働で、マスクを外さずには耐えられない肉体的苦痛から外してしまう。労働者が身につけるアラームメーター(作業開始時に上限の線量をセットしておき、そこに達するとアラームが鳴る装置)も「鳴れば仕事にならないから続けてしまう」こともこの業界では茶飯事で、現場管理者もそれを見て見ぬふりをしている。

 「工事は、何月から何月まで完成させねばならないときまっている。試運転に入るまで、何があっても完成させないかんのです。元請けは、危険やからとゆっくりやっているわけにはいかんのですよ」

 高放射線量のなかで働いた労働者の話から、その現場はそもそも「労働者の身の安全が最優先され、教育や監督がきちんとゆきわたる場所」ではありえないことがひしひしと伝わってくる。「被曝の可能性なんか考慮もされず、完全にその場しのぎの作業に労働者が従事する」ことだけが求められるのだ。そこに、被曝線量のごまかしやデータの改ざんが当然のようにまかり通る根拠があるという。

 多重下請け構造のもとで、現場労働者の賃金は元請が1日当り3万〜4万円で受けた仕事が一次下請では2万〜3万円になるというふうに、下請になればなるほど差額がピンハネ(中抜き)されて減っていく。末端の下請労働者には日給5000円程度しか入らない構造だ。

 そうしたことが、原発で働く労働者を遠ざけ「人手不足」を慢性化させている。また、現場で教育に携わる熟練労働者が少なくなり、若手への技術継承がむつかしくなっている。パソコンやAIを駆使しても、現場では「計算だけではできない作業」が勝負になるのだが、そのもとで現場労働者への安全教育が損なわれていることも深刻な問題になっている。

 『原発労働者』では、1回で200_〜300_シーベルト被曝するという使用済み核燃料プールに1回200万円、300万円で潜る外国人労働者の例も紹介している。正式な雇用関係にある日本人労働者にそのような作業をやらせたら線量基準を大幅に超える違法行為になるから、国籍が違うという一点で法の網の目をかいくぐっての使い捨てである。

 こうしたことが明るみになり、2018年に法務局が福島の廃炉作業に外国人技能実習生を働かせないことを決めた。しかしその後も、外国人労働者の実態が発覚している。このように違法すれすれの行為を強いて「すぐ自国に戻れる外国人労働者の大量被曝なしに、原発はたちゆかない」ことも公然の秘密となっている。

 著者の寺尾氏は、そのような「具体的な現場のイメージを持たないまま、そこで働く人の言葉に触れないまま、原発というものを何となく肯定」し、再稼働や輸出などの議論が展開される現実に違和感を感じたことが、同書執筆の動機になったことを明らかにしている。

https://www.chosyu-journal.jp/review/32609

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