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「黄金の国ジパング」は事実だった
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投稿者 中川隆 日時 2019 年 5 月 05 日 12:39:42: 3bF/xW6Ehzs4I koaQ7Jey
 


「黄金の国ジパング」は事実だった
http://blog.looktour.net/vol-22/


ペリーの黒船来航の目的は捕鯨のための開国だったのか?そして・・・アメリカのアラスカ購入の陰に実は日本の存在があった!?


黒船来航の目的は捕鯨のための開国?アメリカのアラスカ購入の陰に日本の存在

明治維新と南北戦争に深い関係があることをご存知でしょうか?
さらにはアラスカがなぜロシアからアメリカに買い取られたのか、その裏にもまた明治維新の存在があるということは知っていたでしょうか?

まずは、南北戦争からおさらいしていきましょう。南北戦争が戦われたのは1861年から1865年の間です。北軍156万、南軍90万に分かれた戦争は、実に62万以上の死傷者を出した過酷なものでした。南部の綿花栽培のプランテーションで酷使されていた奴隷解放のために北軍が立ち上がったと信じている人もいるかもしれませんが、そのような人権に根ざした動機ではなく、あくまで経済が要因となっています。

経済力優勢の南軍に勝利した北軍、逆転の理由は「黄金の国ジパング」

当時のアメリカ南部は映画「風と共に去りぬ」でも見られるような大豪邸に住む農園主が、綿花栽培で経済的に潤っていました。綿は輸出先のイギリスで、産業革命の後に発展を遂げた機械生産で大量な繊維製品に仕上げられると、イギリスのブランド力で世界中に流通していました。

つまり、その綿の産地である南部諸州は、奴隷を働かせることでほぼゼロの人件費によって莫大な利益を得ていたのです。よって、ミシシッピ、ノースカロライナ、サウスカロライナをはじめとする南部の11州は経済的な自信を基盤に、アメリカ連合国として独立をめざしたというわけです。

南部のプランテーション

兵力だけは南軍に勝っていた北軍ですが、経済的には南部のような主要産業がなく、あるとすれば、それは捕鯨でした。当時、北部の州ではロウソク作りが盛んで、ロウソクの原材料がクジラの油でした。ロウソクのために大西洋中のクジラを捕獲し、さらにその数が足りなくなると太平洋にも進出します。そして、捕鯨船の補給基地として目をつけたのが日本だったのです。

そこでアメリカは、捕鯨拡大を目的に、黒船を送り出して日本に開国を迫りました。1853年のペリーに続き、ハリスが日本に上陸、日米和親条約を締結しています。しかし、重要なのは「日米和親条約」ではなく、実はその後に締結された下田条約です。この条約で、ハリスは金と銀の為替相場を固定したのです。さて、その目的とは何だったのでしょうか?

1887年 黒船で来航したペリー一行を迎える様子

初代駐日アメリカ合衆国弁理公使 タウンゼント・ハリス(出展 Wikipedia)日本に上陸したハリスは、金があまりにも安く取引されていることに衝撃を受けます。人類の歴史始まってから今まで、地球上で産出された金はオリンピックプール3杯分に相当すると言われています。その実に3分の1、つまりプール1杯分が日本で産出されているのです。シルクロードの時代に、マルコ・ポーロが日本を「黄金の国ジパング」と呼んだことは誇張ではありませんでした。

日本国内で産出された金で金貨を製造し、人々はそれを懐に偲ばせていました。それほど日本国内に溢れていた金ですが、メキシコの銀貨1枚の価値が日本では慶長小判1枚に等しく、さらに国外に持ち出すと慶長小判はメキシコ銀貨4枚と交換されたのです。つまり、メキシコ銀貨を日本に持ち込み、慶長小判に両替、さらにそれを日本国外に持ち出すと何と4倍の額に膨れ上がるというからくりです。

ハリスはそのことを知り、慶長小判を次々に香港に持ち出してメキシコ銀貨に交換しては資産を膨らませたようです。ハリスの行動がきっかけとなり、日本からは瞬く間に金が流出してしまいました。ハリスは私腹を肥やすと共に、リンカーン大統領が就任していた母国にも、日本の金から生まれた富の恩恵を還元しました。

その莫大なお金が何に使われたか? もうおわかりですね。綿花栽培による富を武器に独立を画策していた南部諸州を打ちのめすため、北軍側の武器購入に充てられたのです。つまり、捕鯨を目的に日本に開国を迫ったアメリカは、さらに日本から金を持ち出すことで莫大な価値に変換し、それを資金源に南北戦争を戦ったのです。

話はそれだけでは終わらず、1865年に南北戦争で南軍に勝利を収めた北軍は、南軍の戦費債を全額立て替えて支払い、その上、クリミア戦争で疲弊したロシアが売りに出していたアラスカをキャッシュで購入しました。その資金源を辿れば、おそらくは日本の金です。

戊辰戦争の武器は中古品。薩長、幕府両軍に売ったアメリカ

1868年には日本で戊辰戦争が始まります。その時にもアメリカは南北戦争で使用した武器を、薩長側にはイギリス経由で、幕府側にはフランス経由で売却します。これはもとはと言えば、日本の金を膨らませて調達した武器の可能性が高いのです。開国当時、いわば世間知らずだった日本は、資本主義国アメリカに、上手に転がされたと言えるのかもしれません。

[左]アラスカ、フェアバンクスで観測できるオーロラ/[右]アラスカ、チェナ温泉の露天風呂

アメリカの地図を見ると、カナダを挟んだ形で、飛び地のように本土とは離れたアラスカが確認できます。どうしてあのような離れた所にあってアラスカはアメリカなのだろうと誰しも不思議に思うはずです。ロシアから購入したことは歴史で学んでも、そのための資金がハリスによって日本から流出していたとは...…。アラスカを訪れた際には是非、アメリカとロシア、そして日本の3国に思いを馳せてみてください。


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