http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/369.html
Tweet |
(回答先: 本当かな? リーマン危機から10年、膨らみ続ける世界の借金の先に見える崩壊の危機 投稿者 中川隆 日時 2019 年 4 月 23 日 08:41:44)
日銀の金融緩和はアメリカの出口戦略に協力していただけだった
今の日本ですが、出口戦略が何処にも無いのですよ、
すってんてんの丸裸になるまで止めるとの何かの手段が一切ない。
賭博と同じで戦争と言うのは始めるのは簡単だが、止める決断が難しい。
ましてや負けているとなおさら止められないのです。
ボロ負け状態だと、(止めると損害が確定するので)もっと止められない。
▲△▽▼
日銀の「総括検証」の意味 2016年9月22日
日銀ももうこれ以上金融緩和を続けてアメリカにお金を流せなくなってしまった
リーマン危機以降、世界の株価と不動産価格は、中国のように当局が強く関与する「政治的」な相場になっています。
日本では、日銀や年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)、郵貯・かんぽによる、直接的な株買いがありあます。これらが「政治的」と言う所以です。
安倍首相は 2012年10月から数十兆円の「円売り・ドル買い」で、$1=80円の円高を120円付近にまで下げたのです。
資金残高129兆円(16年3月)の年金基金を運用するGPIF(年金積立金管理運用独立法人)は、事実上わが国のSWS(国家ファンド)です。ノルウェーの$5775億(57兆円)の2.2倍の規模で、1位の米国社会保障年金信託基金に次ぐものです。
2014年10月には、運用の基本ポートフォリオ(分散投資)で、国内株式と外国株式の構成比を、ともに25%へと倍増しています。
外国債券も15%に増やしたのです。外国証券と言っても、90%は米国のものでしょう。
GPIF は株式で約15兆円、米国債で10兆円の買いを行っているのです。
両方で、25兆円のドル買い、つまり米国への資金供与です。
2012年10月に、民主党の自滅から安倍政権が確実になって以降、50兆円くらいのジャパンマネーが米国に行っています。
(注)ドル買の超過分、日本の資金を米国に与えることと等しい
政府の円安誘導の方法は、政府が動かせる資金での、市場に買い主体を公開しないドル買いです。
$1=80円から120円(2016年2月まで)の円安の時期までに、50兆円の円安誘導が行われています。
http://www.mag2.com/p/money/23106/4
http://www.mag2.com/p/money/23106/5
日本政府が財政出動するか消費税を下げれば 2%のインフレ位すぐに達成できるけど、そうすると日本の金はすべて国内投資に使われてアメリカには流れなくなってしまうからね
アメリカ株が今までずっと上がって来たのはすべて日本からの資金が原因
実質実効為替レートでは80円以下が適正価格のドル円が125円の円安になっていたのは GPIFが日本の円をドルに変えてアメリカ株を買っていたから
日銀と財務省が消費税上げに拘っていたのは
消費税を上げないと日本の金はすべて国内投資に使われてアメリカには流れなくなってしまうから
▲△▽▼
最後の年金資金までつぎ込むアベノミクスの狂乱バブル相場 2015年06月04日
週明けの6月1日、日経平均は12連騰し、時価総額(東証1部)は初の600兆円超えとなった。
株高頼みのアベノミクスは、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)や日銀など公的マネーを総動員して“見せかけの株高”をつくり出した。
この歪み切った官製相場によって、時価総額は安倍政権がスタートした12年12月の約290兆円から、わずか2年半足らずで倍増したのだ。
『非公開の年金積立金の運用実体』
二年半も続く日銀による異次元の金融緩和にともなう株式の官製バブル相場であるが、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)は組織トップの理事長一人の専決処分でアメリカのファンドに一切の運用を委ね経産省からも非民主的方法を批判され改善を求められいる。
厚生年金保険や国民年金など約130兆円の公的年金の積立金を管理運用しているGPIFの会計ですが、『運用委員会議事録作成及び公表要領にもとづき、7年を経過した後公開予定である』と事実上非公開扱いになっている。(130兆円もの大金だが博打につぎ込めば到底7年も持たない)
フクシマの5年前(2006年)にアメリカの原発メーカーのWH(ウエスチング・ハウス)を買収した東芝は粉飾決算が発覚して倒産寸前に追い込まれるが、アメリカに騙されて『ババ抜きのババ』を掴まされた。
その上場廃止寸前のゾンビ企業東芝を、米大手投資会社「ブラックロック」が株を買い占めて、東芝の株価暴落を食い止めている。
倒産企業の株の買い支えという到底勝ち目の無い無謀極まる大博打の原因は、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が国内株式の運用を委託しているのが『外人』のブラックロックだった。
破綻して当然の企業を日本国政府が『外人』の隠れ蓑を使って、公的資金で無理やり延命させている構図なのである。
『ハゲタカファンドと自民党(日本政府)のグロテスクな二人三脚(メルトダウン)』
ブラックロックは、2004年に郵便貯金と簡易生命保険の投資顧問会社となっている。
4月21日付けロイター通信によると2009年12月から5年4カ月もの長期間日本のゆうちょ銀社長として君臨した井澤吉幸氏が5月18日付でブラックロック代表取締役会長に就任(天下り?横滑り?鞍替え?大出世?)すると発表している。
(松下政経塾1期生でブラックロック代表取締役社長である出川昌人は4月30日付で退任する)
日本人が誰も知らない間に、日本の財布ともいえる『郵貯』がメルトダウンして、ブラックロックと融合していたのである。
典型的な『外人投資家』(ハゲタカファンド)であるブラックロックですが、なんと、あの『郵政改革』が旗印の小泉純一郎首相以降の自民党(政府)と一体化して、日本人のおカネを、外人が勝手にギャンブルに流用している極限の腐敗体制が出来上がっていたのである。
『日本の「異次元の金融緩和」(アベノミクス)とは、アメリカFRBの金融緩和の尻拭い(QE4)だった』
2007年のアメリカのサブプライムローンの破綻とそれに続く2008年のリーマンショックにより世界的な信用不安の発生から、世界規模で金融収縮が起こり、世界の資本主義経済は未曾有の大混乱に陥った。
アメリカが誇った新自由主義経済の最新理論と高等数学を使った金融工学なるものは、実はサラ金とネズミ講が合体したような代物であり、最初は少し儲かるが最後にはほぼ全員大損すると言う国家ぐるみの詐欺だったのである。
この世界的信用不安の後始末を任されたのが『チェンジ』のスローガンのオバマ大統領であるが、資本主義の全般的危機は深刻である。
目玉政策だった公的健康保険の導入はティーパーティなどの草の根宗教右派の反対で骨抜きにされ、戦争経済からの脱却にはマケイン上院軍事委員長など軍産複合体からの猛烈な巻き返しで、抜き差しならない苦境に陥っている。
ドルの発券銀行であるFRB(アメリカ連邦準備制度理事会)は輪転機をグルグル回す『金融緩和』(QE)を断続的に実施して市場に大量のドルを溢れさせるが、株価の上昇(バーチャル経済)には繋がるが、一向に景気や雇用(リアルな経済)が回復しない。
ところがQEを止めると折角回復した株価が暴落し、世界規模の不況(世界恐慌)の心配があり副作用を承知で続けていたが、とうとうQE3で限界に来て止めてしまう。その後始末を任されたのがアベノミクスの『異次元の金融緩和』だったのである。
世界の基軸通貨のドルの発券銀行であるアメリカのFRBと日本銀行では基礎体力が桁違いであるが、何故か行っている『金融緩和』の規模が同じだった原因とは、そもそも日本のアベノミクスとは『QE4』(擬装されたQE3の続き)のことだったので、規模が同一になるし、実施時期も2012年12月とアメリカのQE3の終了とピッタリ同一だったのである。
輪転機をフル回転させ紙幣を大増刷するアメリカ(FRB)のQEも、その劣化コピーである日本のアベノミクスも、目的は単に株価を吊り上げてプラシーボ効果で見かけ上だけ景気が回復している風に世間を欺くことだったのである。
(偽薬でも麻薬でも何でも良いから、とにかく景気回復を印象付けるのが目的だったが、今は長く続け過ぎた結果猛烈な副作用で薬物中毒の状態に陥っている)
『生みの親の浜田宏一の「アベノミクスはネズミ講」との驚愕の爆弾発言』
半年前の2014年11月18日、GDPマイナス成長が発表されるや安倍晋三首相による解散、12月14日の総選挙が唐突に発表される。
GDPショックによる唐突な意味不明な解散劇と同じ日付で、アベノミクスの生みの親で安倍晋三首相の経済ブレーンでもある浜田宏一エール大学名誉教授の『アベノミクスはネズミ講だった』とのロイター通信の英文記事が世界中に配信されている。
このロイター記事の浜田教授の『ネズミ講』の部分はズバリPonzi schemeとなっており、丸々『出資金詐欺』である。
生みの親の浜田宏一が世界に向けて『アベノミクスはネズミ講』との、身も蓋もないぶっちゃけ話を行ったのですから、本来ならこの時点で完全に安倍自民党は『終わっている』。
ネズミ講では短期間では儲かったと思わせることが出来るが長期間、持続的には原理的に成り立たない。
続ければ続けるほど最後には全員が大損する。
そもそもが議論の余地が無い悪質な金融詐欺(犯罪行為)なのである。
http://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/170658f48c3c90557ffd59aa63e815f8
▲△▽▼
リーマン危機以降、世界の株価と不動産価格は、中国のように当局が強く関与する「政治的」な相場になっています。
日本では、日銀や年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)、郵貯・かんぽによる、直接的な株買いがありあます。これらが「政治的」と言う所以です。
安倍首相は 2012年10月から数十兆円の「円売り・ドル買い」で、$1=80円の円高を120円付近にまで下げたのです。
資金残高129兆円(16年3月)の年金基金を運用するGPIF(年金積立金管理運用独立法人)は、事実上わが国のSWS(国家ファンド)です。ノルウェーの$5775億(57兆円)の2.2倍の規模で、1位の米国社会保障年金信託基金に次ぐものです。
2014年10月には、運用の基本ポートフォリオ(分散投資)で、国内株式と外国株式の構成比を、ともに25%へと倍増しています。
外国債券も15%に増やしたのです。外国証券と言っても、90%は米国のものでしょう。
GPIF は株式で約15兆円、米国債で10兆円の買いを行っているのです。
両方で、25兆円のドル買い、つまり米国への資金供与です。
2012年10月に、民主党の自滅から安倍政権が確実になって以降、50兆円くらいのジャパンマネーが米国に行っています。
(注)ドル買の超過分、日本の資金を米国に与えることと等しい
政府の円安誘導の方法は、政府が動かせる資金での、市場に買い主体を公開しないドル買いです。
$1=80円から120円(2016年2月まで)の円安の時期までに、50兆円の円安誘導が行われています。
http://www.mag2.com/p/money/23106/4
米国の経常収支赤字は年54兆円規模
米国の経常収支は、年$5400億(54兆円)の赤字を続けています。
リーマン危機前の$8000億(2006年)に比べれば、2009年から半減しましたが、2016年から再び増加傾向です。
米国の赤字は、経常収支の黒字(資金流入になる)が大きい中国と日本が、合計で1年に$5400億(54兆円)規模のドル買いをすべきことを示します。
http://www.mag2.com/p/money/23106/5
日銀の追加緩和を決めるのは誰? 闇株新聞 2016年01月27日
日銀の政策決定会合における金融政策は、日銀総裁・副総裁(3名)に6名の審議委員を加えた9名の多数決で決定されることになっています。
ところが審議委員のうち2名が学者枠(元官僚を含む)で総裁・副総裁に絶対に反対しないため(そもそも反対しそうな学者は審議委員に任命されません)、常に過半数の5名は確保されている「出来レース」でしかありません。
それでは「絶対に可決される金融政策案」はいったい誰が考えるのでしょう?
一応、日銀は国会や政府や官邸から独立していることになっているので、黒田総裁と岩田・中曽副総裁が「各位」の意向を忖度(そんたく)して事務局とすり合わせ(理屈を後付けで考えて)作成しているはずです。
それではこの意向を忖度すべき「各位」とは誰(どこ)のことなのでしょう?
これは歴史的に変遷しており、過去には例えば三重野総裁時代(1989年〜1994年)のように「総裁の鶴の一声」で決まっていた時期もあったようですが、現在の黒田体制では
「 1が旧大蔵省、2が米財務省、あとはなし」
のはずです。
したがって黒田総裁の就任以来の金融政策は、「異次元」量的緩和と「もっと異次元になった」量的緩和しかありませんが、すべて旧大蔵省の意向であり、具体的には消費税を10%にすることと、日銀を財政ファイナンスンするための巨大な財布にすることでしかなかったはずです。
2 の米財務省は、もともと旧大蔵省のカウンターパーティーであり、米財務省の意向を旧大蔵省が自らの省益(日本の国益ではありません)に照らし合わせて(巧みに脚色して)受け入れるものです。
拒否することはなく、2001年〜2006年の量的緩和と、2014年10月の追加量的緩和は米財務省の意向だったと考えます。
米財務省は普通であれば米国政府(ホワイトハウス)の意向を受けていますが、オバマ政権のルー財務長官は最近見たことがないほど無能で何もできません。またホワイトハウスのカウンターパーティーは官邸で旧大蔵省ではないため、現在はホワイトハウスの意向も米財務省の意向も日銀(旧大蔵省のことですが)に届きにくいはずです。
http://yamikabu.blog136.fc2.com/blog-entry-1637.html
なぜ「円高政策」に転換すべきと考えるのか? 闇株新聞 2016年01月15日
世界の金融政策で見るとリーマンショック直後の 2008年10月から 2013年5月頃までは、積極的な金融緩和や通貨安による景気刺激効果があったはずです。少なくとも景気が拡大するという期待感はあったため、それなりの効果がありました。
この 2013年5月 とは何だったのか?ですが、米国では量的緩和(QE3)の真っ最中だった時期ですが、そこでバーナンキFRB議長(当時)がその QE3 を縮小する必要性を初めて表明した時期です。
そこで世界経済にとって積極的な金融緩和と通貨安が効果的でなくなったというわけでもありませんが(後から検証するとその通りだった可能性がありますが)、
実は日銀が「始めて」積極的な金融緩和(「異次元」量的緩和)に踏み切った時期とは、そのわずか 1か月前の 2013年4月4日 のことでした。
もちろん日銀の「異次元」量的緩和は株高・円安をもたらし、基本的には今でも日本では(たぶん欧州でも)金融緩和・量的緩和=株高・通貨安と認識されたままです。
実際に米国は、少し遅れて 2014年 1月 から QE3 を縮小して同年 10月に終了してしまいました。
日銀は逆に同じ 2014年10月 に「もっと異次元に」追加量的緩和を行い、現在も(そしてたぶん 2017年4月の消費増税のさらにあとまで)継続するはずです。
現在は誰の目にも世界経済は減速しており(潜在成長率が世界的に低下しており)、物価上昇率も大きく低下しています。その中で黒田日銀総裁は本日(1月14日)も「2%の物価目標達成のためには何でもする」と息巻いていますが、これは 2008年〜2013年当時のアナクロ的な発想です。
本日は10年国債利回りが一時 0.19%と史上最低利回りを更新しました。
日本の国債に10年間投資して利回りが 0.19%しかないなかで、いくら国債は元本リスクがないといっても物価が 2%上昇するほど日本経済の潜在成長率(あるいは期待収益率)が高いはずがありません。
こういう時期に中途半端な物価上昇目標を掲げるので安直な便乗値上げが続き、景気拡大効果が乏しい(ほとんどない)量的緩和を続けるので円安となり、せっかくの原油など資源安の恩恵が消費者に行き渡らないだけでなく、そこへ消費増税の負担が加わります。
考えるまでもなく「誤った物価上昇目標」「誤った異次元・量的緩和」「誤った円安政策」となります。足元では1ドル=117円台となっていますが、世界の金融市場が小康状態となると日本では基本的に円安予想(期待)が大きいため、再び対外投資が拡大して中途半端な円安に戻る可能性もあります。
歴史的に見ると昨年までのような「気が狂ったような」対外投資が拡大した後は、必ず将棋倒しのような急激な円高に見舞われているため、ここはあまり過度な円安予想(期待)に適度なブレーキをかけておく必要もあります。これも「円高政策」に転換すべきと考える理由の1つです。
http://yamikabu.blog136.fc2.com/blog-entry-1627.html
日銀の追加量的緩和の「効能」は剥げ落ちてしまった 闇株新聞 2016年01月21日
表題にある日銀の追加量的緩和とは 2014年10月31日に「唐突」に発表されたもので、そこから「本格的に」円安と株高が加速していきました。
追加量的緩和直前の円相場(円高)は 1ドル=105.18円で、日経平均(安値)は 14532円だったのですが、そこから公的資金を含む機関投資家の「狂ったような」外貨資産買いと日本株買いで 2015年6月には 1ドル=125.86円、日経平均(高値)が 20868円となりました。
さらにこの日銀の追加量的緩和をきっかけに、中国人民銀行や ECB を含む数多くの中央銀行が追加金融緩和や量的緩和に踏み切り、世界的な株高となりました。
今から考えると日銀が「唐突」な追加量的緩和に踏み切った 2014年10月とは、FRB の量的緩和が完全に終了して、そろそろ利上げが取り沙汰されていた時期だったため、米国の景気減速を和らげるため「日本に追加量的緩和を要請した」とも考えられます。
完全に旧大蔵省傘下となった日銀も消費増税(当時は 2015年10月から 10%になる予定だった)へのアシストとなると考えたのでしょう。
そのおかげもあってか NYダウも2014年10月の安値・16117ドルから、2015年5月には18312ドルの史上最高値まで上昇していました。
また少し遅れて 2014年11月から中国人民銀行が本格的な金融緩和に踏み切り、上海株式は 2014年10月の安値・2290ポイントから、2015年6月には 5166ポイントの高値となりました(2007年には 6000ポイントをこえていたため史上最高値ではありません).
そこから 2015年8〜9月にかけて人民元の下落をきっかけに中国経済の不安、上海株式の急落などで世界の株式は急落したのですが、まもなく中国が「小康状態」を取り戻したように見えると(実際は何も解決していなかったのですが)、世界の株式市場も昨年末にかけて安心して「かなり」回復していました。日経平均も昨年12月1日に20012円となりました。
そこへ本年初めから(あるいは昨年末から)再度の中国経済の不安、上海株式の急落、さらには原油価格の一層の急落となり、日経平均を含めた世界の株式市場は急落しています。今回は FRBこそ利上げしていますが、日銀、ECB、中国人民銀行などはまだまだ金融緩和・量的緩和を継続しています。
それでは中国経済、上海株式、原油価格などが「小康状態」となれば(いくらなんでもそのうち「小康状態」にはなるはずです)、日経平均は昨年末にかけてと同じように上昇し、円相場も円安となるのでしょうか?
つまり表題にあるように、日銀の追加量的緩和の「効能」がすでに剥げ落ちてしまっていると考えます。そうなると(すぐにという意味ではありませが)円相場については 1ドル=105円台、日経平均については 15000円割れまで視野に入れたレンジまで覚悟しておくべきと考えます。
別に過激なことを言っているわけではなく、今回の日銀の追加量的緩和の「効能」が完全に剥げ落ちると、その辺のレンジに戻ってもおかしくないからです。
じゃあ、日銀がさらなる追加量的緩和に踏み切ったらどうなのか?ですが、現在のように世界経済が収縮しているときには、総需要拡大策である金融緩和・量的緩和の「効能」はありません。同じように 2%の物価上昇目標も無意味です。
http://yamikabu.blog136.fc2.com/blog-entry-1632.html
米国と心中したい日本のQE拡大 2014年11月5日 田中 宇
https://tanakanews.com/141105japan.htm
10月31日、ちょうどハロウィンの日に、日本銀行は、円を増刷して日本国債を買い支えるQE(量的緩和策)の拡大を発表した。
日銀は、これまでのQEで年に50兆円の日本国債を買い支えてきたのを、80兆円に拡大する。これは、日本政府が年間に新規発行する国債の総額とほぼ同じだ。
日本は今後、財務省が発行する国債のすべてを(財務省出身の黒田が支配する)日銀が買い取る自家消費(自画自賛、自作自演)の国になる。
これまで国債の大口購入者だった公的年金基金(年金積立金管理運用法人)は、国債購入を日銀にゆずり、その分の資金で国内と海外の株式、海外の債券を買い増しする。
この買い増しへの期待から、日本と米国などの株価が急騰した。
世界各国の年金基金のほとんどは最近、金融市場のバブル崩壊を懸念してリスク回避に動いているなか、日本の公的年金だけは逆方向で、株や債券を買い増してリスクを拡大している。
日銀がQE拡大を発表する2日前、米連銀がQEをやめた。
連銀はQEで、7月に350億ドル、8月に250億ドル、9月に150億ドルを増刷して米国債などを買い支えた後、10月に増刷をゼロにした。
一方、日銀はQE拡大で今後、年に30兆円を増刷するが、この額は1カ月あたりのドル建てに換算すると200億ドル強だ。
連銀のQEの最後の方の規模を、そのまま日銀が引き継ぐ感じになる。
連銀のQEがドル増刷で、日銀のQEは円増刷という為替の問題はあるが、為替相場も事実上日米などの当局が管理しており、当局にとって為替は問題でない。
米国のQEを日本が引き継いだといえる。
日銀の黒田総裁が10月末にQEの拡大を発表する2週間前、日銀の早川英男元理事は
「(あまり意味がない)インフレ率2%という目標を深追いせず、市場が反乱を起こす前に、黒田総裁は勝利宣言をしてQEをやめて勝ち逃げをした方が良い」
という趣旨の発言をしている。しかし黒田がやったことは、勝ち逃げと全く逆方向の、米連銀が危険回避のためにやめたQEを日本が引き継ぐという、他人のリスクを追加で背負い込む行為だった。
(日銀はメンツ捨て「勝ち逃げ」、年内に緩和縮小表明をー早川氏)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2014-10-14/NDFCC66S972U01
日銀はQEを拡大する理由について、米連銀のQEを引き継いだのではないと言っている。
日銀はQE拡大について、日本経済をデフレから救うためと発表している。
QEは、実体経済回復の効果がなく、金融バブルや貧富格差の拡大など害悪ばかりが大きいことを、米国の上層部も認めつつある。
QEが「良いこと」から「悪いこと」に転換していく瞬間に、米国はQEをやめ、日本はQEを増額した。
QEは、株や債券の相場を短期的に押し上げる。
これまで、相場が下がりそうになったら米連銀がQEで介入してくれるという安心感が市場にあり、それが株と債券の高騰の源泉になっていた。
米国がQEをやめた後、日本が引き継がなかったら、金融のバブル崩壊、特に株の世界的な急落が起きていたかもしれない。
日本は自滅的なQE拡大を発表したことで、米国と世界のバブル崩壊を救ったことになる。ただし、この救済は短期的な効果しかない。
米政府の財政力や連銀の信用創造力は、リーマン危機から現在までの金融延命策でかなり使われ、余力が少ない。こんご米国のバブルが崩壊した場合、救済しきれず、金融システムが崩壊したまま、ドルや米国債の信用失墜につながる可能性が高まっている。
おそらく米国はすでに「流動性の罠」にはまっており、金融政策の効力が失われている。米国は今後、金融を膨張から緊縮の方向に舵を切る際、とても危ない状態になっていく。たぶん、これは米国覇権の終わりになる。中露などBRICSや非米的な途上諸国は、米覇権の終わりに備え、貿易決済の非ドル化や政府の金備蓄の増強に精を出している。
これら非米諸国と対照的な姿勢を採っているのが、対米従属一本槍の日本だ。
日本は対米従属を続けるため、多極化への対応を一切拒否し、BRICSの(隠然とした)盟主である中国とも、尖閣土地国有化などの策を通じて意図的に仲を悪くしている。
先進国の中でも英国やドイツ、豪州などは、中国との関係を強化して多極化に備えている。日本だけは逆方向で、対中国関係の冷却維持に熱心だ(安倍首相は最近、中国首脳と対話したいと表明しているが、おそらく周囲からの圧力をかわすためのふりだけだ)。
日本は、ドルや米国債が崩壊して米国覇権が失われると「無条件降伏」の状態になる。
この無条件降伏を避けるため、黒田日銀は、自滅覚悟の特攻隊的なバンザイノミクスでQE拡大を宣言した。
(終戦直前の特攻隊の敵だった米国を、いまの日本が自滅覚悟で守っているのは、全くもって歴史の悲劇だ。英霊たちは陛下が下賜した千鳥ヶ淵の骨壺の中で嘆いている。
その嘆きを無視して対米従属に固執する人々こそ、自国を米国の軍産や金融界に安値で売る「売国奴」である。
覇権の多極化が不可避になっている今、日本が対米従属からうまく手を引きつつ、中国やロシアと良い関係を持つべきと考えるのが愛国者の筋だ)
日銀は、01−06年にもQEをやっていた。
QEを世界で最初にやったのは日本だ。
90年代の日本のバブル崩壊後、それまで政府の要請を受けて日本国債を全て引き受けていた銀行や生保の国債買い支えの余力が低下し、仕方がないので日銀が国債を買い支えていた。
当時、日銀のQEは米国側から不健全な行為と批判されていた。
しかしリーマン危機の後、打つ手がなくなった米国自身がQEを始めた。
そして米国がQEの不健全さに耐えられずにやめていく中で、対米従属という政治的な理由から、安倍政権になって再び日本はQEをやっている。
日銀は、QEを今後10年続ける予定だ。10年も持つのか疑問だ。
すでに書いたように、日銀がQEによって発行済み日本国債の半分を保有するようになる4年後の2018年の前後までに、日本のインフレ率が5%以上になって歯止めがかからなくなるか、米国で金融崩壊が起きるのでないか。
英国のテレグラフ紙の記事は、QEが害悪ばかりの政策だと酷評した後、日米だけでなく英国やEUの中央銀行も、総額の差こそあれQEをやっていると指摘し、先進諸国の中央銀行はQE以外に金融システムを延命する策がないので、米連銀はいずれQEを再開せざるを得ないと予測している。
米連銀がQEを再開するのかどうかわからないが、どちらにしても、QEは長期的に金融システムの悪化、先進国経済の破綻、米覇権の崩壊にしかつながらない。
EUは多極化の側に転換して生き延びるかもしれないが、日本はたぶんもう無理だ。官僚機構に潰された09年の鳩山小沢の試みあたりが最後の機会だった。やがて非常に悪い時代がやってくる。今よりもっとひどいことになる。そのことを政府やマスコミは全く無視している。ほとんどの国民は何も知らない。悲しい状況だ。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2014-10-14/NDFCC66S972U01
2016年01月30日 ガタガタになっていたアメリカ経済とマイナス金利
アメリカで発表されました以下の経済指標を事前に日米で協議した結果が、日銀のマイナス金利導入決定だったはずです。
商務省発表:
1)12月の耐久消費財受注(対11月比)が、事前予想は −0.6%だったものが実際には −5.1% となり、2014年8月以来の大幅な落ち込みを記録。
2)第4四半期のGDP速報値が前期比+0.7%(年率換算)となり、第3四半期の+2.0%(年率換算)から急減速
もし、日銀がマイナス金利を導入せず、今までの金融緩和をするとしていれば、恐らくニューヨークダウは暴落し、かつドルも急落していたはずです。
それほど今回商務省が発表した2つの指標の内容が悪かったのです。
アメリカ FRB は景気が回復しているとして利上げに動きましたが、実際には回復どころか、悪化してきている訳であり、
このまま2つの統計が発表されれば、政策の失敗として追及される恐れがあったために、日銀と連携し、今までアメリカ側から求められてきて拒否してきたマイナス(ネガティブ)金利を日銀が導入したと見るのが妥当となります。
この日銀のマイナス(ネガティブ)金利導入で、日本もヨーロッパも NYダウも大幅に上昇しましたので、まずは政策当局者からすれば、「ご同慶の至り」となるのでしょうが、金融の専門家からすれば、見方は違ってきます。
かなり辛辣な意見が多いのです。
そのために、発表後、日経平均が物凄い乱高下をしたのです。
その理由は、現在続いています日銀の金融緩和は年間 80兆円の国債を買い入れるという内容ですが、実際にはこれ以上国債買い入れを拡大できる状況ではなくなっているのです。
日銀が年間 80兆円の国債を買い入れるとなれば、償還分を入れれば総額で 120兆円余りの国債が必要ですが、実際に発行される国債は 122兆円余りとなっており、このままいけば新規に発行される国債のほぼ100%が日銀に行くことになり、今回金融緩和を実施しようにも国債買い入れを増額できなかったのです。
即ち、日銀は景気の悪化、円高の進行を受けて、打つ手がなかったことになるのです。
そこに飛び込んできたのがアメリカからの「要請」で、これは日銀にとり願ってもない「要請」だったはずです。
ところが、このマイナス(ネガティブ)金利効果は事実上効果がなく、かえって「もはや打つ手がない」と表明したのも同然であり、今後金融市場が混乱した際には、何もできない状況に直面することになりかねません。
また金融機関からすれば、今回のマイナス(ネガティブ)金利で、利ザヤは更に減る訳であり、今までは保有してきた国債を益出しして何とか決算上はお化粧できていましたが、今や売れる国債が枯渇してきており、これ以上益出しできないところに、マイナス(ネガティブ)金利であり、金融機関にとってはこれから「地獄」を見ることになります。
ヨーロッパではドイツ銀行が 9000億円余りの赤字を発表していますが、実際にはこの数倍の赤字が潜んでいるとも言われており、それはデリバティブ損となりますが、これは日本の金融機関にとりましても対岸の火事ではないのです。
アメリカを救うために導入したマイナス(ネガティブ)金利ですが、持てるカードをすべて使ってしまった以上、日銀は今後打てる弾がない「戦」に出ていくことになります。
http://blog.livedoor.jp/nevada_report-investment/
2016-02-17
誰も経験したことのない日銀のマイナス金利が昨日から始まって、銀行も利ザヤが稼げないのでたいへんだろうと思うけれど、出てくる結論は、
余ったお金は米国に持って行って米国債を買う
という判断しかできないように思う。
今までは銀行のポートフォリオ上、海外に投資する額は「ここまで」と決まっていたはずだが。そう言っていられないのが実情ではないか?
MMFの取り扱いも停止、他に収入の道を探さねば。
もっとも日銀の当座預金にブタ積みされているものについては0.1%の利益はこれまで通り保証されているから、それはそれでありがたいものの、そのブタ積み額はこれからは増えないので、手をこまねいているわけにはいかない。
この際海外投資の枠を上げるか?ということくらいの話し合いは行内で行われているに違いない。それで、出てくる結論はやはり米国債か?!
ということで、米国債価格はウナギ登り。つまり、米国の長期金利は下がってきている。
長期金利が下がってきているので、FOMCでの利上げも非現実的と言わざるを得ない。
米国が利上げをすると、世界のお金は米国に流れてきてやはり米国債が買われるので、結局米国債が上がって金利が下がる。
だから世界中さらに利下げ可能になって日欧のマイナス金利が進む。
日米金利差、欧米金利差は結果的に縮まるから円高に、ユーロ高に。
http://ameblo.jp/win-sugita/entry-12129748258.html
米国長期金利は下がるよね〜(米国債は上) 2016-02-01
日銀のマイナス金利導入で、日銀の当座預金から出てきたお金は日銀の思惑通り国内に出回るか?
銀行の採算で考ええばそれはないですよね〜。
じゃ、どこへ?
それはドルを買って米国債を買いに行くんでしょう!
http://ameblo.jp/win-sugita/entry-12123777510.html
米国債はまだ買われそう。 2016-02-08
日銀のマイナス金利導入後はドルを買って米国債を買いに行っているようです。
http://ameblo.jp/win-sugita/entry-12126391794.html
178 : 山師さん 2016/01/29(金) 13:01:44.73 ID:8pmsWgXI
つーかさ、アメリカが引き締めた分の金を日本に出させようってことじゃねえの、これ。
お前らホント怒らないの?
568 : 山師さん2016/01/29(金) 14:49:27.02 ID:XEGvuY6H
>>178
だねえ。
アメリカが引き締めた。日本が高値をつかめ!
アメリカはソフトランディングするぞ^ってことだね。
究極の売国奴であり アメリカポチの安倍黒田。影の竹中のやりそうなこと。
そこを読んでおくべきだったわ。
まさかの-金利やりやがった。
これで日本のできること もうないだろ。
アクセル踏んで 消費税でブレーキだもん。
エンスト起こすぜ。
358 : 山師さん 2016/02/16(火) 08:10:56.97 ID:nPjVb++0
日銀の量的緩和って実はアメリカのためにやってるのね
金融機関が日銀に国債を買ってもらったお金
そっくり米国債と米株に使われて、日本株は売ってる
マイナス金利も、さらに買い増せっ、、、と勘繰ってしまう
359 : 山師さん 2016/02/16(火) 08:13:54.35 ID:wgMb2XCy
日本は戦争に負けた
いまもその構造下であるのか
なるほどー
360 : 山師さん 2016/02/16(火) 08:18:05.23 ID:hmM0AGrM
増税も金融緩和もステイツに貢ぐ為!?
362 : 山師さん 2016/02/16(火) 08:22:09.68 ID:hE1rfv2U
あのー
GPIFでも外国株で25%運用枠があるんですけどー^^
363 : 山師さん2016/02/16(火) 08:30:07.42 ID:Hm0wRSUP
日本銀行株式会社の株主は?
364 : 山師さん 2016/02/16(火) 08:37:23.53 ID:nPjVb++0
>>363
55%は政府だけど40%個人とw
なに隠してるんだろうね
366 : 山師さん 2016/02/16(火) 08:40:39.85 ID:mwhb8YxG
>なに隠してるんだろうね
ロスチャが筆頭株主だという事さ
_______
岩上安身が経済アナリスト菊池英博氏に聞く 2014.11.22
2014/11/22 【イントロ】岩上安身による経済アナリスト・菊池英博氏インタビュー
https://www.youtube.com/watch?v=qbUECOJEv3c
日本は米国の「財布」:FRBからの金融超緩和「要求」と黒田日銀
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/208225
岩上「『第一の矢』の異次元の金融緩和ですが、ベース・マネーの増加分はアメリカのヘッジファンドへ流れて投機の原資になっています。日本国内の実体経済には回っていません。
先生の御著書
そして、日本の富は略奪される--アメリカが仕掛けた新自由主義の正体 2014/1/31
菊池 英博 (著)
の第6章、214ページですが、
『アメリカの金融緩和縮小(出口)の補充として利用される日本の超金融緩和
という項目があります。
ここの書き始めに、
『2013年3月頃の日本では、安倍首相が「金融緩和を一段と進め、私の考えに合う人を日本銀行総裁に選びたい」と公言していた』
とありますね。つまり、安倍さんは、黒田さんを起用する前にこういうことを公言していたということですね。
▲ 菊池英博『そして、日本の富は略奪される』(ダイヤモンド社, 2014)p.214より
さらに続けて、
『こうした時期に、アメリカのバーナンキFRB議長は、「アメリカ以外の国が金融緩和を進めてくれれば、両国にとって利益になる」と発言している』
と書かれています。
先生はバーナンキを直接ご存知なので、メディアを通した発言だけではなく、彼の腹の内がどういうものだったのか、理解されていたのだろうと思うのですね」
菊池氏「その記事は日経に出たものですね。2013年3月31日付けに出ています。だからバーナンキから個人的に聞かなくても。バーナンキはこの発言を欧州でしました。
その記事を読んで、私はピーンときました。なるほどと。バーナンキはもう(金融緩和を)縮小したいのだと。その後、日本に金融緩和をさせて、日本からのマネーをウォール・ストリートに供給させれば、米国は縮小できる、ということを考えているなと」
岩上「先生は『バーナンキ発言は、日本財布論を強めて、日本に金融超緩和を要求してきたサインだった』と書かれておられます。
本来は合理的な経済政策というものがありうるはずですね。ところが、どうもいつもいびつでおかしなことが起こったりする。そういう時に、国内の論理だけで考えていると、つじつまが合わないことがいっぱいあるわけですね。
やはり、外側からいろいろな要求があったり、振り回されたりしている。
それに対して、日本の支配的なエリート、とりわけ財務省であるとか、官僚たちが応えようとする。
そういうことで、おかしなつじつま合わせの経済政策をやるということが根本にあるということですね」
日銀がヘッジファンドへバクチ資金を提供
岩上「皆、株高を喜んでいますが、儲けているのは外国人投資家ですね」
菊池「さらに、安倍さん自身が、株を高くしておけば自分の支持率も上がると考えているフシがあります。だから金融緩和をする。安倍さんや黒田日銀総裁でもヘッジファンドに流れるとは考えていなかったのでは。
金融緩和をとなえるのは浜田宏一さんですね。黒田さんはそれに従っているのだと思います。しかし浜田さんは 10年間日本にいませんでした。私は浜田さんとは面識がありますが、小泉構造がどんなにひどいものだったかご存知ないのです。私以外の人も言っていることです。
日本は福井日銀総裁の時代にすでに充分に金融緩和をしていました」
岩上「ゼロ金利まで金利が下がってしまえば、それ以上どんなにお金がジャブジャブあってもしょうがない、誰も借り入れし投資をしないということですね」
菊池「証券会社の方はこういうことは分かっている。
外資に回っているのは日銀マネーです。その円で外資はドルを買います。
円安になり輸出業者はもうかるというのは物事の一面しか見ていません」
岩上「多くの企業はすでに生産拠点を海外に移しているので、円安効果は出ませんね。円安によって原料輸入価格も高騰しますね」
菊池「エネルギーも多くを輸入に依存です」
岩上「あらゆるものの値段が上がります。いわゆるリフレ派はこれを喜んでいたわけですが、賃金が増えていたわけではないですね」
菊池「黒田さんになってマネタリー・ベースで125兆円増えた。一方マネー・ストックが43兆円増加。この差額82兆円がヘッジファンドに流れ投機資金となりました」
岩上「世界経済と一体化してのバブルです。乱暴なやり方をすれば、大暴落です」
菊池「私は株のことはよく知りませんが、このままいけばいつか暴落します。
日本のほうが先に下がるかもしれない。日銀自身が株を買っていることにも驚かされました」
岩上「異次元緩和は、安倍政権を援護射撃するバズーカ砲というわけですね。
浜田さんはアベノミクスは失敗していないとしています」
菊池「失礼ではありますが、正気の沙汰ではないと思います。
危惧するのはいずれ日本の株が下がること。
また、今は高い国債の価格が下がったときに、日銀が買い支えることができるか分かりません」
岩上「米国でもマネタリー・ベースを増やしても、マネー・ストックは増えないということですね」
菊池「バーナンキは『金融をいくら緩和しても、 実体経済がよくなるということは理論的に言えない』と言っています」
菊池「バーナンキは金融を緩めましたが、実体経済はよくならない。2013年6月には金融緩和の縮小を宣言。その後のG20で米国は批判にさらされます。バーナンキは責任をとり、辞任を決意します」
岩上「米国のヘッジファンドのバクチに日本が協力している構図です」
菊池「一番問題なのは、日本の中央銀行のお金で協力しているという点です。黒田さんには量的緩和のあとの出口戦略がない。浜田さんはもっと緩めろと言っている。失礼だが、どうされたの、と思わざるをえません」
岩上「異次元緩和の元祖であるバーナンキが、異次元緩和で経済はよくわからないと、失敗を認めているわけですね」
菊池「彼は責任を取った分だけ偉い。日本は米国の失敗の後追いをしているのです」
岩上「菊池先生はケインズを再評価するのですか?」
菊池「ある意味で米国はケインズの政策をとっているのです。レーガン政権は軍事ケインジアンでした。クリントンは財政支出をどんどんして、道路整備、学校を作った。これもケインズ的と呼べるものです。
子ブッシュは軍事ケインジアンへ回帰。オバマになり米国の財政はよくなっている。米議会の予算調査局の調査では、乗数効果は3年で2.5という数字が出ています。
米国の今の凋落の原因は、レーガン政権期の新自由主義的な政策があります。クリントン時代に少し回復しましたが、子ブッシュ政権期に戦争をやり、ドンと落ちました。共和党政権は軍事ケインジアン。民主党はドメスティック・ケインジアンとも呼べるものです」
岩上「米国の後追いをする日本には、軍事への傾斜というシナリオがあるようにみえます」
菊池「憲法9条を守り、永世に平和国家の看板をおろさない。ただ、私は防衛のための防衛力を強化することには賛成です。このあり方では、スイスが一番のよい例です」
- 米国債は誰が保有しているのか・・・グラフにしてみた 中川隆 2020/3/13 08:48:22
(0)
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。