http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/213.html
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(回答先: 馬渕睦夫のユダヤ陰謀論はどこまで本当なのか? 投稿者 中川隆 日時 2019 年 2 月 04 日 11:42:56)
田中英道のユダヤ陰謀論はどこまで本当なのか?
夢を紡いで 田中英道 - YouTube
https://www.youtube.com/results?search_query=%E5%A4%A2%E3%82%92%E7%B4%A1%E3%81%84%E3%81%A7+++%E7%94%B0%E4%B8%AD%E8%8B%B1%E9%81%93
田中英道 日本国史学会 連続講演会- YouTube 動画
https://www.youtube.com/results?search_query=%E7%94%B0%E4%B8%AD%E8%8B%B1%E9%81%93++%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%9B%BD%E5%8F%B2%E5%AD%A6%E4%BC%9A&sp=mAEB
田中英道 林原チャンネル - YouTube 動画
https://www.youtube.com/results?search_query=+%E7%94%B0%E4%B8%AD%E8%8B%B1%E9%81%93++%E6%9E%97%E5%8E%9F%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%8D%E3%83%AB+
田中英道 - YouTube 動画
https://www.youtube.com/results?search_query=%E7%94%B0%E4%B8%AD%E8%8B%B1%E9%81%93
▲△▽▼
田中英道ホームページ 「美の探究者、歴史と思想を語る」
http://hidemichitanaka.net/
日本国史学会ホームページ
http://kokushigaku.com/contents.html
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僕も古代史関係の田中英道さんの学説(?)は youtube で聴かせてもらいましたが、すべて嘘八百のデタラメでした。
田中英道さんの学説(?)のどこが間違いかは以下のスレに纏めました:
西洋美術史の専門家だった(?)田中英道は何時から頭がおかしくなったのか?
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/206.html
ただユダヤ陰謀論に関しては、田中英道さんは他の所謂 陰謀論者の言説を繰り返しているだけなので、必ずしもデタラメとは言えないのが問題です。
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2019.01.04
【トンデモ】日本のメディアを支配する“フランクフルト学派”の恐怖(つくる会元会長・田中英道)
https://rondan.net/853
Contents
1 田中英道氏のふしぎ
2 私怨からフランクフルト学派陰謀論への展開
3 フランクフルト学派の雑な定義
4 気に入らない奴はみんなフランクフルト学派
5 まとめ
田中英道氏のふしぎ
「新しい歴史教科書をつくる会」(つくる会)の会長を務められた経験のある田中英道氏は「卑弥呼神社が無いから卑弥呼は存在しない」だの、「土偶は近親相姦による先天的障害児を象った」だの、個人の感想を超えないレベルの論文(?)を量産していることでも知られます。
そんな個性的な論文を多数執筆している田中氏は、「日本のメディアを支配する“隠れマルクス主義”フランクフルト学派とは」(『正論』373号, 2003.8)のなかで、そのタイトルの通り、フランクフルト学派陰謀説を主張しています。
このフランクフルト学派とは、Wikipediaによれば「マルクス主義を進化させ、これにヘーゲルの弁証法とフロイトの精神分析理論の融合を試みた、批判理論によって啓蒙主義を批判する社会理論や哲学を研究したグループ」という、なんだかよく解らない左翼系の集団なのですが、戦前・戦中にこの学派の人がコミンテルン関係者であったり、OSS(戦略諜報局、現在のCIAに相当)の関係者であったりしたため、しばしば諜報や謀略の背景として取り上げられることがあります。
もちろんこのような歴史的背景がありますから、「コミンテルンのスパイの一人がフランクフルト学派にかつて属していた」とか語るなら全く問題ありません。ただそれだけの話です。しかし陰謀論者である田中氏が語り出すと、ともかく話が大きくなる。なんと「日本のメディアを支配する“隠れマルクス主義”フランクフルト学派」というのですから驚きです。
私怨からフランクフルト学派陰謀論への展開
ところで、西洋美術史が専門のはずの田中氏が、どうしてフランクフルト学派陰謀論を思いつくことができたのでしょうか? 実はその経緯が論文冒頭に説かれているのですが、本当にこれが酷い。
まず、田中氏がベルリン大学から「日本の歴史学」の講師として招聘されていたにもかかわらず、「つくる会」の会長だったということで、土壇場で断られてしまうエピソードから始まります。
ところがこの招聘は撤回されてしまった。それは私が「つくる会」の会長をしているから、という理由であった。……
私はこの撤回が、およそ天下のベルリン大学たるものにふさわしくない、と思ったが、未だこの大学には、東ドイツのマルキストが残っているようで、それを気にしたのだな、とその時は考えた。
断られた途端、マルキスト陰謀論ですか (;゚Д゚)
この田中氏の想像力にも驚かされますが、そもそも「つくる会」は歴史修正主義者の集団です。よってホロコースト否定論などの歴史修正主義が禁止されているドイツにしてみれば、「つくる会」会長の田中氏を招聘して歴史を語らせることなど、思想の左右を問わず避けたいのは当然でしょう。
さらに田中氏の想像力は加速し、フランクフルト学派陰謀論が爆誕します。
日本の歴史学講義の依頼の撤回が、単に教授一人の臆病さだけによるものでないことがわかった。というのも、私の日本の文化史講義が、もともとフランクフルト大学の教授がやるはずであり、それが断られたので、私の方にお鉢が回って来た、という経緯があったらしい。その教授の代わりに私を招くということが知られた途端に、反対の声があがったというのだ。その教授が猛反対したばかりでなく、その声が大学理事会において多数を占め、私の講義は中止になった、という。……
その教授のいるフランクフルト大学の名で思い起こされたのが、フランクフルト学派のことであった。マルクス主義学派の牙城である。その教授がどのような思想の持ち主か直接知らなかったが、この学派の影響がドイツでは強いことは知っていた。
ナニヲイッテイルンダ???
と大多数の人は思われるでしょうが、ごもっとも。全く非論理的な想像力からフランクフルト学派陰謀論が導かれているのは明瞭でしょう。まず田中氏の主観的思い込みを除いた状況をまとめると、
1田中氏が依頼を受けた「日本の歴史学」の講義は、もともとフランクフルト大学の某教授が担当するはずであった。しかし何らかの理由でそのフランクフルト大学の某教授はその講義が持てなくなり、結果、田中氏に講義の依頼がまわってきた。
2しかし、田中氏招聘を知ったフランクフルト大学の某教授は、田中氏が「つくる会」会長であることを理由に、これに猛烈に反対した。その後、大学理事会も招聘の中止を決議した。
という事件が起こっただけなのです。にもかかわらず田中氏の主観が入ると、単に招聘に反対した教授がフランクフルト大学所属であったというだけで「今回の招聘中止の背景には、隠れマルクス主義者であるフランクフルト学派の強い影響がドイツに残っていたから」という陰謀論になってしまうのです。
この様な恐るべき想像力は、学者というよりもむしろ小説家に向いているような気がします。なお、その後、田中氏は同じベルリン大学の美術史学のほうから「東洋の西洋美術への影響」というテーマで招聘状が来たということで、
美術史の方は、東独マルキストたちの影響は少ない学科だったのかもしれない。
と述べて、敵ならマルキスト、味方だと思えば非マルキストと決めつけてしまう単純思考が確認できます。
フランクフルト学派の雑な定義
フランクフルト大学の教授から講義招聘の反対を受けただけで、フランクフルト学派の陰謀に気が付いてしまうほど鋭い田中氏の直感には感服せざるを得ません。
もちろんフランクフルト学派の関係者が、アメリカ政府内にいたというだけで、日本国憲法はフランクフルト学派の影響を受けていると断言されます。
アメリカに移ったフランクフルト学派の影響がそれより古くアメリカ政府のなかにも入り込んでおり、それが既に日本の戦後の憲法制作にも影響を与えている、というのだから、問題はかなり深刻である。
さらに今日におけるフランクフルト学派の概要をつぎのようにザックリ説明して、新左翼はすべてフランクフルト学派の亜種であると断言します。
だいたい全共闘世代や団塊の世代に植え付けられたムード的な左翼思想を思い起こせばいい(それこそがこの思想の恐ろしいとこともいえる。その学派の名前など知らなくても、秘儀めいた革命思想なのである。日本でも何やら新しいマルクス主義を難解な言葉で語る新左翼はみなこれの亜流である)。
つまり、たとえその人がフランクフルト学派の名前を知らなくても、田中氏に左翼リベラルだと認定されれば、その人はフランクフルト学派の一味になるようです。こんな適当な定義で思想を語っていいのか不安になるレベルですが、保守論壇とはこんな曖昧で適当な言説をしても赦される世界なのです。
気に入らない奴はみんなフランクフルト学派
このように「田中氏が左翼認定すれば、その人はフランクフルト学派の関係者」という滅茶苦茶適当な定義は、当然、田中氏の敵すべてが左翼であり、フランクフルト学派によって影響を受けているという妄想に昇華します。
現代文化が左翼リベラルに握られ、その言語についていけない保守派は何も発言出来ないからである。美術、演劇、文学、音楽、バレエから、映画、写真、教育、メディアまで彼らの手中に収められている、といってよい。NHKの多くの文化番組も、新聞の文化欄もほぼ彼らによって支配されている。
ここまで妄想がスゴイと逆に心配になります。そしてこの妄想は、とうとう次のように帰結します。
現在のところこの『正論』や『諸君!」などの雑誌以外の商業雑誌はほぼ隠れフランクフルト学派に支配されているように見える。
……。まぁ「見える」のをとめることはできませんが…。おそらく当時(2003年頃)は「つくる会」への非難が激しかったので、被害者妄想に陥ってしまい、このような精神状態を発露してしまったのでしょう。左翼・リベラルと認定されてしまった皆さんは、田中氏をただただ非難するのではなく、温かい眼差しで優しく諭してあげる必要があると思います。
また田中氏は(実際には存在しない)フランクフルト学派の人格攻撃も忘れてはいません。
そして現在、この思想が、テロリズムを肯定するインテリの思想を支えていると、と言ってよい。二度のイラク戦争のことででもたびたびジャーナリズムに登場するチョムスキー、サイード、ソンターくなどアメリカの学者は、大きな意味でフランクフルト学派の中にいるといってよい。ニューヨークの九・一一テロを見てひそかに喝采し、隔離で頻繁に起こるテロを共感して見ている人々の中に巣くう思想を支えているのが、この学派である。
テロに共感したらフランクフルト学派認定とは滅茶苦茶にも程がある言い掛かりで、開いた口もふさがりません。
まとめ
このように、田中氏が主張する「フランクフルト学派陰謀論」は全くの妄想であることは確実でしょう。その一方で、このような妄想が生まれてしまった過程も明確ではないでしょうか。次のように予想します。
この論文が書かれた当時、「つくる会」会長であった田中氏は様々な批判を受けており、世間がすべて敵であるかのような錯覚に陥っていました。そんな折、海外の大学から講師として招聘されていたのに、「つくる会」会長ということでその招聘が取り消しになった事件が起こりました。その時、田中氏はこれはマルキストの陰謀に違いないと確信します。
その後、この招聘中止にはフランクフルト大学に所属する某教授の反対が主原因であることが明らかになりました。そこで田中氏は、その某教授がどのような思想を持っているか知りませんでしたが、フランクフルト大学の所属であるからフランクフルト学派の影響が背後にあるに違いないと確信しました。
そうなると常日頃バッシングを受けていた田中氏は、自分を攻撃してくる敵すべてがフランクフルト学派の一味のように思えてきてしまいました。朝日新聞や毎日新聞などのメディアが自分を執拗に攻撃してくるのはフランクフルト学派だからに違いない。自分のような正しい歴史を語る人間を攻撃してくる卑劣な奴は、フランクフルト学派の一味に違いない。自分から見て人倫に反するやつはみんなフランクフルト学派に支配されているに違いない、と。このようにして「フランクフルト学派陰謀説」が完成したのでした。めでたし、めでたし。
https://rondan.net/853
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2018.12.25
【トンデモ】渋谷が外国人に人気なのはフランクフルト学派の陰謀(つくる会元会長・田中英道)
Contents [hide]
1 田中英道氏とフランクフルト学派陰謀論
2 何でもかんでもフランクフルト学派が悪い
田中英道氏とフランクフルト学派陰謀論
つくる会元会長の田中英道氏は、フランクフルト大学の教員の忠言によって講義が中止させられただけで、フランクフルト学派の陰謀説を唱えてしまうトンデモ論者として知られます。
そんな田中氏は、なんと渋谷が外国人に人気なのはフランクフルト学派が原因という陰謀論までも唱え出しています。
1-3【討論!】異変?日本文化の現在[桜H26-7-12] - YouTube動画
https://www.youtube.com/watch?v=_MSpYNDibxQ
https://www.youtube.com/watch?v=aWbZTnAaEn8
https://www.youtube.com/watch?v=NPGFlNBf20w
パネリスト:
小川榮太郎(文芸評論家)
小浜逸郎(評論家)
佐藤健志(作家・評論家)
田中英道(東北大学名誉教授)
寺脇研(映画評論家・京都造形芸術大学教授)
富岡幸一郎(文芸評論家・関東学院大学教授)
古谷経衡(評論家・著述家)
三浦小太郎(評論家)
司会:水島総
_____
この後にも、ハーバード大学の60%はユダヤ人とか、胡散臭さ満載の言説が続き、聴衆の心をとらえて離しません。みんな真面目な顔して議論していますが、言っていることは基本トンデモです。
何でもかんでもフランクフルト学派が悪い
この様な田中氏の言説は、一旦、陰謀論に嵌ってしまうと、何でもかんでも陰謀のせいにしてしまう典型例でしょう。
そして、このような陰謀論は、「宇宙人の仕業」と同じで、実際には存在しない敵と戦っているため、その敵から反論が出ようはずもなく、ご本人が「誤りだった」と気が付くまで生き残り続けます。
しかし、こんな人が歴史教科書をつくっていたとは…
コメント
匿名 より: 2018年12月26日 7:47 PM
社会崩壊を企む恐ろしき「フランクフルト学派」:田中英道論文要約 というのがありました。
”フランクフルト学派の批判理論、隠れマルクス主義の恐ろしさ
リベラルとは、偽装された左翼。リベラルの武器は批判理論(非暴力革命理論)、その正体は暴力革命をあきらめたに過ぎない革命家。経済破壊から文化破壊へ、内部からの国家破壊へシフトしただけ。メディアは同じ隠れ共産主義者(共産党)の巣窟
メディアが左翼の理由。日本のメディアを支配する“隠れマルクス主義(隠れ共産主義、隠れ共産党)”フランクフルト学派。9条守れ、改憲反対といい、それに抗うような政権は印象操作、報道しない自由、偏向、捏造、レッテル貼り、何でもありで潰していく
今の日本は、実は隠れマルクス主義者にとって、二段階革命の第一段階目にあたります。
共産主義革命(暴力革命)を阻止する軍隊の存在を否定した憲法9条は、まさに本拠地であり、牙城であり、「9条改正」に対して断固反対し続ける理由なのです。
メディアが隠れマルクス主義者の巣窟であり、9条守れ、改憲反対といい、それに抗うような政権は嘘だろうが、疑惑があると悪いことをやっているように印象操作、報道しない自由、偏向、捏造、レッテル貼り、何でもありで潰していくのです。倒せる、倒すとなると、いざ鎌倉となるわけです。敗戦利得者たちは、戦後レジームからの脱却を阻止する体制を築いているのです。
愛国者を出演させることはほとんどなく、リベラル派の芸能人や進歩的知識人・文化人などの左翼ばかりを出演させ日本が悪いと批判を続け、国民を洗脳し続けています。NHKや朝日新聞など左翼系メディアを中心にフェイクヒストリー(嘘の歴史)を使って、自虐、反日の東京裁判史観(GHQ史観)を国民に植え付けています。
また国家の価値や民族の価値、それらのナショナリズムが良いと報道することはなく、極右、排外主義、差別主義だとかレッテル貼りを行い、多民族、多文化共生だ、男女平等だ、LGBTだ、差別だ、人権を守れ、ヘイトスピーチを許さないと左翼リベラルの代弁者となり、国家を徐々に全体主義化していく先兵ともなっているのです。
メディアには、多くの在日朝鮮人が入り込んで反日工作を行っていますが、日本弱体化を謀る敗戦利得者同士であり、利害が一致しているわけです。”
https://rondan.net/3535
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2018.12.04
歴史教科書から「聖徳太子」を消すのは陰謀(つくる会元会長・田中英道)
https://rondan.net/1065
Contents
1 聖徳太子の謎
2 聖徳太子とイデオロギー
3 聖徳太子抹殺を謀ったのはGHQ
4 自らを省みない歴史修正主義者
聖徳太子の謎
旧一万円札につかわれていた聖徳太子は、古来からその実在性が疑われている人物の一人です。既に江戸時代の頃から実際の聖徳太子の有り様をめぐる議論があり、明治維新後も久米邦武(1839-1931)や津田左右吉(1873-1961)らによって聖徳太子の不在説・虚構説が様々に唱えられ、同時にそれに対する反論も展開されていきました。このような議論は戦後現代に至るまで続いています。したがって、聖徳太子の非実在説・虚構説を唱えようと、実在説を唱えようと、それが学術的な資料や理論に則っていれば全く問題ないはずです。
しかし保守がこの問題を語り出すと、なぜかイデオロギー的な問題にまで発展し、自身の思想的信条まで語り出すという不可思議な現象が生じます。とりわけ2017年に歴史教科書から「聖徳太子」の記述を「厩戸王」に置き換える動きがあり、保守論壇は一斉にこれに猛反発しました。今回はこのような不可思議な現象を、「つくる会」元会長である田中英道氏の論文「聖徳太子を歴史から消そうとしているのは誰か」(『Will』2017.8)を取り上げてみたいと思います。
聖徳太子とイデオロギー
先ほど、保守はイデオロギーに基づいて聖徳太子を語り出すと言いました。その理由を、次の櫻井よしこ氏の文章は雄弁に物語っています。
607年には「日出づる処の天子、書を日没する処の天子に致す、恙無きや」という、あの余りにも有名な親書を小野妹子に持たせ、隋に派遣し、遂に隋と対等な関係を築いた。
以降、日本は中華文明に属することなく、日本独自の大和文明を育んだ。大和文明はその後、天武天皇に受け継がれ、聖武天皇によってより強固な日本統治の基本となった。いま、日本と中国の価値観はおよそ何から何まで正反対だ。私たちは、日本が日本であることに、もっといえば中華的価値とは全く異なる日本的価値の社会で暮せていることに感謝しているのではないか。その価値観の源流が聖徳太子である。
櫻井よしこ「なぜ日本史から聖徳太子を消すのだ」『週刊新潮』(2017.3.9)
つまり聖徳太子は中華文明に対する日本の独立性(大和文明?)や日本的な価値観を確立したと評価されており、日本そのもののアイデンティティに深く関わる人物です。ですから聖徳太子が実在していなかったり、その業績が虚構であったりすると、日本人のアイデンティティが揺らいでしまうと保守論壇は思い込んでいます。
このため保守論壇は、この聖徳太子の実在・非実在の問題を、学問的なレベルではなく、イデオロギー的な土俵に持ち込んで議論したがります。つまり、「聖徳太子の抹殺を謀ろうとするのは、日本の伝統を破壊しようとする反日勢力の仕業だ」といった具合の陰謀論に語り出すのです。
聖徳太子抹殺を謀ったのはGHQ
田中氏もこれに漏れず、聖徳太子実在説を強く主張しますが、議論は脱線してしまい陰謀論を語り出しいます。
そういう聖徳太子の思想をキリスト教徒のGHQは否定し、彼らの”自由”を押し付けた。日本を弱体化し、日本人のアイデンディティを奪おうとする GHQ の意を受けて、左翼思想に支配された日教組は戦後教育を行いました。
たびたび引き合いに出して恐縮ですが、大山誠一氏の「聖徳太子はいなかった」という説の狙いも、結局はここにあります。
聖徳太子の非実在論や虚構論を唱える人間は「GHQの手先で、左翼思想に支配されている」という妄言が確認されます。このような議論は既に江戸末期からあったのですから、キリスト教とかGHQが全くの無関係なのは明白であり、一方的な思い込みに過ぎません。田中氏は余りにも保守的イデオロギーが強すぎるために、ありもしない敵を想像してしまい、このような陰謀論に走ってしまったのでしょう。
ところで、田中氏は GHQ の背後には”隠れマルクス主義”フランクフルト学派がいるという陰謀論を唱えていますから、きっとフランクフルト学派の権威主義批判によって聖徳太子が抹殺されようとしている、とお考えなのでしょう。
自らを省みない歴史修正主義者
ところで田中氏は、この聖徳太子の非実在論・虚構論を次のように評価しています。
近ごろ、実証主義という名のもとに、国民に広く親しまれている伝説や人口に膾炙した定説をあえて覆す異説や珍説を持ち出し、英雄や偉人を貶める動きがあり、それがあたかも「進歩的」であるかのようなつまらない風潮があります。「面白い説」がエンターテイメントとして一時的に囃し立てられるだけならまだ許せますが、意図的に歴史に手を染め、伝統文化を否定し、破壊しようとする流れがある。
恐るべき恥知らずと言わずして何というべきか。かくいう田中氏ご自身こそ、歴史修正主義者として定説をあえて覆す異説や珍説を持ち出し、学界のみならず社会をかき乱している事実を反省いただきたいところです。たとえば、次のようなトンデモ学説を唱えています。
日本メディアはフランクフルト学派によって支配されている。
土偶はダウン症を象った異形人像である。
卑弥呼神社は無いから卑弥呼はいなかった。魏志倭人伝は無視していい。
高天原は関東にあった。記紀神話は歴史的事実を記録している。
写楽は北斎だった。
といった類で、いずれも学界から相手にされておらず、田中氏のイデオロギーを反映させたライトノベルのような代物ばかりです。かかる意味で、田中氏こそ「面白い説」を思い付きで主張しだして、一時的に囃し立てられているだけだということを知るべきでしょう。
https://rondan.net/1065
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2018.12.28
つくる会元会長・田中英道氏に、数十行にわたる「大規模コピペ」の疑惑
https://rondan.net/9542
Contents
1 田中英道氏のトンデモさ
2 比較テーブル
3 恐るべき分量。保守論壇界ではコピペが日常茶飯事?
4 【参考】謄写比較
田中英道氏のトンデモさ
つくる会元会長・田中英道氏は、土偶は近親相姦による奇形児を象っているだの、卑弥呼神社がないから卑弥呼はいないだの、マスコミはフランクフルト学派に乗っ取られているだの主張してデムパ全開中です。
こんな強力な電磁波を放っている人が「つくる会」の会長として歴史教科書政策に携わっていたとは驚きです(現在では袂を別っているようですが)。
さて、その田中氏の著書『戦後日本を狂わせたOSS「日本計画」』(展転社, 2011)のうちに、百田尚樹氏の『日本国紀』よろしく長大なコピペ箇所があると報告いただきました。
この指摘を元に原本を確認したところ、確かに膨大な量のコピペがあることが判明しました。
田中英道氏は、著書『戦後日本を狂わせたOSS「日本計画」』(展転社, 2011)のなかで、『日本人に謝りたい : あるユダヤ人の懺悔』(日新報道, 1979)から、4ページ(46行)にわたり無断転載・改変を行っています。
この文量は、局所的な一致度という点では、現在、ギネス級の記録です。
比較テーブル
両者を比較すると次のよう成ります。また実物の謄写比較は、本記事の末尾を参照ください。
恐るべき分量。保守論壇界ではコピペが日常茶飯事?
以上からも明らかなように、田中氏著作には別媒体との著しい一致が確認されます。これを偶然とするのは極めて困難です。
ところでコピペ元の『日本人に謝りたい : あるユダヤ人の懺悔』は、翻訳書という体裁をとっていますが、原本も現著者も存在しない和製偽書であると指摘されています(小田島雄志×紀田順一郎×渡部昇一「鼎談書評」『文芸春秋』58(4), 1980.4)。このような偽書すらコピペしてしまうとは驚き以外の何ものでもないでしょう。
なお、この田中英道氏は、過去には「新しい歴史教科書をつくる会(通称:つくる会)」の会長として(その後、絶縁)、現在では竹田恒泰氏などとともに「日本国史学会」というさも学会風団体の理事長を務めているなど、保守論壇の中心人物の一人です。
この様な事態を踏まえるならば、保守論壇による歴史戦というものが、いかにいい加減なものかがよく解るでしょう。事実、「歴史戦の狼煙」なとど吹聴されていた百田尚樹著・有本香編集『日本国紀』もコピペだらけでした。彼らが語る「歴史的事実」の陳腐さが知れるというものです。
【参考】謄写比較
【その1】
【その2】
https://rondan.net/9542
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2019.01.04
つくる会、元会長や会員たちの盗用癖を告白
https://rondan.net/10100
Contents
1 つくる会元会長・田中英道
2 つくる会ツイッターアカウントの告白…
3 保守論壇はコピペがお好き?
つくる会元会長・田中英道
先の記事で、つくる会元会長・田中英道氏(現、日本国史学会代表理事)が、自著の中で大量の無断転載をしていたことをスクープしました。
この記事を受け、なんと「つくる会」の公式ツイッター殿が、コメントを。
https://rondan.net/10100
絵文字が😇(SMILING FACE WITH HALO)なのが、なんとも洒落が効いていますね(笑)
20年前から「つくる会」は何度も分裂を繰り返して、当時とは全く別の団体と言えるほど構成メンバーが入れ替わっています。ですから、この御主張はもっともです。
しかし、田中英道氏の肩書を表現するには現職の「日本国史学会代表理事」ではなく、やはり「つくる会元会長」なのです。
それくらい「つくる会」が日本の歴史認識問題に与えた影響力は絶大であると確信します。
つくる会ツイッターアカウントの告白…
この記事を受けてアームズ魂氏が、つくる会に単刀直入に質問。
衝撃の返信ですね…。
どうやら田中英道氏には昔から盗用癖があったようです(;゚Д゚)
さらに質問は続きます。
……。
どうやら保守論壇の歴史戦には「盗用」やら「コピペ」が日常茶飯事で起きているようです…。
最初は、 つくる会の「コピペをやらかした人は他に当会にもいらっしゃる」という発言は、東京書籍の歴史教科書から歴史年表をコピペしてしまった事件のことを指していると思ったのですが、以下のやり取りを見る限りならどうも違うようです。
歴史年表コピペ事件は誰もが知っていますから、いまさら呟いても、ツイッターの中の人がいまさら「解任」ということはないでしょう。
ということは、この事件の他にも、つくる会の関係者のなかでコピペしている人がいると考えるのが妥当ではないでしょうか。
保守論壇はコピペがお好き?
そういえば、「つくる会」から分派した集団がつくった歴史教科書(育鵬社)に、「つくる会」の歴史教科書(自由社)からの剽窃があり裁判になりました。
裁判の判決は、「歴史的事実にかんするありふれた記述に著作権は認めがたい」という理由で自由社側敗訴となりました。にしても、他社の教科書からコピペして新しい教科書をつくってしまうという根性が凄いですよね…。法的にはどうかわかりませんが、倫理的には完全にアウトだと思います。日頃からコピペばっかりしていて感覚がマヒしていたのでしょうか?
その理論を応用すれば、山川出版の歴史教科書をコピペしていれば、誰だって一流の「教科書」を造れてしまうわけじゃないですか。本来、歴史というのものはそんなお手軽に語れるものではないと思います。
にしても、このような重大な身内話をさらけ出した、現「つくる会」のツイッター殿には敬意しかありません。
この様な膿を出し切って、健全な歴史戦が展開されることを祈念いたします。
https://rondan.net/10100
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どんなアホが田中英道のクルクルパー本を読んでいるのか?
amazon の田中英道のクルクルパー本のカスタマーレビューは何故か 5つ星の大絶賛ばかりですね。
わざわざ田中英道のクルクルパー本の書評まで書いてる奇特なアホまでいました:
戦後日本を狂わせた左翼思想の正体―戦後レジーム「OSS空間」からの脱却 – 2014/10
田中 英道 (著)
https://www.amazon.co.jp/%E6%88%A6%E5%BE%8C%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%82%92%E7%8B%82%E3%82%8F%E3%81%9B%E3%81%9F%E5%B7%A6%E7%BF%BC%E6%80%9D%E6%83%B3%E3%81%AE%E6%AD%A3%E4%BD%93%E2%80%95%E6%88%A6%E5%BE%8C%E3%83%AC%E3%82%B8%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%80%8COSS%E7%A9%BA%E9%96%93%E3%80%8D%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%AE%E8%84%B1%E5%8D%B4-%E7%94%B0%E4%B8%AD-%E8%8B%B1%E9%81%93/dp/4886564097
書評『戦後日本を狂わせた左翼思想の正体』田中英道
宮崎正弘◆書評 2014.10.12
現代世界を襲うグローバリゼーションの深い根はどこから来ているのか
ユダヤ人の国家破壊、国境撤廃、政府の規制撤廃の根底にある「OSS空間」
田中英道『戦後日本を狂わせた左翼思想の正体』(展転社)
CIAの前身だった情報工作・謀略機関は「OSS」である。ここに左翼リベラル、コミンテルンのスパイ、国家破壊を無上の喜びとする左翼が集った。
かれらの大半がユダヤ人であり、東京裁判の裏方で暗躍し、憲法を日本に押しつけ、また南京大虐殺というつくり話をでっち上げた。
彼らを捉えていた思想はマルクス主義のフランクフルト学派の影響を受けた疑似インテリで、代表格はハーバード大学教授だったアンドルー・ゴードン。その残映の亜流がジョン・ダワー、エズラ・ボーゲルなどに受け継がれ、ジューヨクタイムズとよばれる左翼新聞を根城にいまも反日論調を張っている。この新聞と提携関係にあり、似通った論調を繰り出すのが朝日新聞である。
田中氏は、これを「OSS空間」と名付けた。
戦後レジームの克服は、OSS空間からの脱却でなければなるまい、と主張される。
評者(宮?)は、かつて丸山真男を「正真正銘のバカ」と批判してきた。それで十分なのである。読むに耐えるような内容ではない。
ところが、いまもって保守系知識人の一部にまで、まだ丸山政治学の呪縛から逃れられずに転倒した論陣をはる人が居る。とうに消えてしかるべき筈の丸山政治学の残映が日本の論壇を暗くしている。亜流はさきごろなくなった坂本儀和らにも顕著だが、内田樹とかの論考(たとえば『辺疆論』などに)に露骨に現れている。
保守の中にまだ内田樹をほめる人がいるので、再近作を読んでみたが、三行で捨てた。のっけから臭気が漂う、妖怪のような本である(題名も忘れた)。
田中氏は淡々と、客観的事実だけを列挙し、しずかに、しかに適格に敵を討つ。
また評者は『文春の三バカ』として半藤一利、立花隆、保阪某をあげておいたが、さすがに『歴史探偵』と自称する半藤のでたらめな歴史読本的なウソは暴かれた。だが文春を根城に活躍する立花隆は、自らが否定したはずの権威に執着して、わざわざ安田講堂を借りてアカデミズムを偽装し、憲法九条やら戦争放棄やらを論拠に安倍政権批判を展開している。かれは『悪質な左翼売文業者』というべきか。
大江健三郎は『縦に書いたフランス語』、吉本隆明は『長屋のテツガク屋』と評者も批判したこともあるが、本書のなかで、田中氏の吉本批判もじつに適格である。
すなわち吉本は「国家観を解体したところで、あるいは宗教を否定してところで、それが人間にとって必要だという観点がなければ、無責任な思想になってしまう。まさにフランクフルト学派の「反権力」「反権威」の思想の無責任性とおなじなのだ。それが実を言うと、国家を持たない左翼ユダヤ人の思考の産物であった」。
この稿を書き終えようとしたとき、ノーベル文学賞に日本のマスコミだけがはしゃいだ「最有力候補」なる村上春樹が受賞を漏らしたニュースに接した。嗚呼、好かったというのが率直な感想である。
かれは日本人だが、日本を語る小説ではなく、伝統を無視し、無国籍、グローバリズム、反国家である。つまり反原発、環境、男女共同参画などといった新左翼と発想が同根である。
田中氏が言う。
「(原発反対などは)ソ連のコミンテルンのような政治的な扇動とは異なり、自発的な大学人やジャーナリストなどの知的な様相をもった社会運動である。それは道徳的な退廃を伴っており、陰険な恐ろしい動きと言ってもよい」
なぜなら「こうした変種の隠れマルクス主義の社会変革の意図を見抜けな」いわけで、その理由は「反権威主義という名の、ユダヤ人による欧米の伝統社会の破壊と同じく、日本の道徳心の荒廃かをもたらすからである」
経済面においても然り。
「グローバリゼーション、新自由主義の名の下に、金融で世界を支配しようという試み」がウォール街に存在しているが、「これらは、経済において国境をなくし、政府による規制を撤廃し、資本の自由な移動をめざすものだが、その結果が隣国の中国や韓国におけるように、外資による資本占領や資本逃避によって混乱し、窮乏化している」。
久しぶりに一行一行を噛みしめて読んだ良書である。
http://soneaozora.jugem.jp/?eid=1526
類は友を呼ぶ で、アホの周りにはアホが沢山群がって来るみたいですね。
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