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法廷で「国を売った」と決めつけられたフリン元大統領補佐官
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2018-12-20 天木直人のブログ
最近の報道の中で私が一番衝撃を受けたのはこれだ。 すなわち、ロシア疑惑で偽証罪に問われたフリン元大統領補佐官の 公判が12月18日、ワシントンの連邦地裁で開かれたという。 そこで、検察と弁護側が捜査協力の見返りに減刑を求める、いわゆる 司法取引で合意してフリン元大統領補佐官の裁判は幕引きされるはずだ った。 トランプ大統領は、ロシア疑惑の発端となった最初の関門を逃げ切る はずだった。 そこで飛び出したのが、連邦地裁のサリバン判事のこの言葉だ。 「あなたは国を売ったに等しい」。 ここまで強い口調でフリン元大統領補佐官を非難したため、判決言い 渡しの延期と言う異例の展開になったというのだ。 ロシア疑惑がらみで真っ先にトランプ大統領の側近が辞任したのは この、フリン大統領補佐官だった。 いまから振り返ると、このフリン大統領補佐官はトランプ政権発足直後、 トランプ大統領の最側近の一人としてに日本政府も外務省もメディアも もてはやしたた人物だった。 だからそのフリン元補佐官が突然辞任した時は、安倍政権はもとより、 皆が驚いた。 そして一番驚いたのはトランプ大統領自身だったに違いない。 フリン元補佐官は、トランプ大統領と意見が合わずに次々と更迭されて いく一連の側近とは異なり、ロシア疑惑がらみでトランプ大統領を守り、 自らを守るために司法取引に応じて辞任した人物だ。 何がサリバン判事にここまで強い言葉を吐かせtのか。 ズバリ、トランプ大統領候補を勝たせるために、ロシア政府と結託して クリントン候補の情報漏えいスキャンダルを流し、選挙妨害したからだ。 いまでこそ中国が米国の最大の敵対国になってきたが、冷戦時はもとより、 いまでもソ連(ロシア)は米国の敵国だ。 その敵国と結託して米国の大統領になったとしたら、トランプ大統領は まさしく売国大統領になる。 大統領にとどまること自体が国民を裏切る事になる。 なぜならトランプ大統領はプーチン大統領がばらすぞと脅せば、何でも 従わざるを得ないからだ。 ロシアの大統領に急所を握られた米国の大統領は致命的だ。 まさしくロシア疑惑の本質がここにある。 フリン元補佐官がロシアと通じていたことを、もしトランプ大統領が 知っていたとすれば、その時点で終わりだ。 トランプ大統領の最大の敵はやはりロシア疑惑である。 それをあらためて教えてくれたサリバン判事の「国を売った」発言である(了)
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