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記事入力 : 2018/12/18 22:27
旭日旗想起の米学校壁画、消去に「待った」
ケネディ家も反対表明
ロサンゼルスのコリア・タウンの公立校
「壁画消去は表現の自由を侵害」
米ロサンゼルス市のコリア・タウンにある公立学校の外壁に描かれた壁画が「旭日旗」を連想させるとして地元の韓国系コミュニティーが消去を求めていたことに関連し、冬休み中に実施される予定だった壁画の消去作業が当面の間保留されることになった。
壁画をめぐっては、当初はロサンゼルス統一学区が韓国系コミュニティーの抗議を受けて冬休み中に壁画を消すことを表明したが、これに対し「表現の自由を侵害している」との反発の声が上がっていた。
17日付(現地時間)の米紙ロサンゼルス・タイムズによると、ロサンゼルス統一学区は同日「多くの反響があり、さらなる論議が必要だ」として壁画の消去を当分の間保留すると発表した。
問題の壁画はロサンゼルス市内のコリア・タウンにある公立学校「ロバート・F・ケネディ・コミュニティー・スクール」の体育館の外壁に描かれており、2016年に行われた学校行事で画家のボー・スタントン氏(32)が制作した。
壁画は、赤い放射状の光が人とヤシの木の周りに広がるデザインで、旭日旗を連想させる。スタントン氏は、壁画に描かれているのは米国の有名女優、故エバ・ガードナーで、光の部分は旭日旗を意味するものではないと否定している。
しかしロサンゼルス市の韓国系コミュニティーは先月、ロサンゼルス統一学区に「作家の意図は分かるが、壁画は旭日旗を連想させる」と文書で抗議。これに対し統一学区側は、学校の冬休み期間に壁画を塗りつぶして別の壁画を描くと表明した。
この決定に対し、壁画の作家だけでなく検閲に反対する複数の団体から「表現の自由を侵害している」と批判の声が上がった。
さらに、米国のジョン・F・ケネディ元大統領の弟で司法長官を務めた故ロバート・ケネディ元上院議員の子どもたちからも、壁画の消去に反対する意見が上がった。学校はケネディ元上院議員が暗殺されたホテルの跡地に建設されている。
ケネディ元上院議員の息子の1人は16日、ロサンゼルス統一学区および学校側に壁画消去に反対する文書を送付し、自身の意見が父だけでなく伯父のケネディ元大統領をも代表していると主張した。
文書は「父は文化的にデリケートな事案に好意的だが、米国の民主主義の基盤は表現と言論の自由」だとして「米国人は寛容と多様性を強く支持してきたため、父と伯父(ケネディ元大統領)は検閲を嫌悪した」と訴えた。
さらに「父と伯父は政治的アジェンダ(重要課題)のために芸術作品を破壊した人々を最悪の悪党だと考える」として「今回の壁画除去計画には非理性的で非難されて当然という部分があまりに多く、ばかげた欠点を列挙する論文がかけるほどだ」と批判した。
グラフィティ・アーティストのシェパード・フェアリー氏も壁画の消去に反対の立場を示した。フェアリー氏は、問題の壁画を消去するなら自身が学校内に描いたケネディ氏の肖像画の消去も要請すると述べた。学校の一部教諭と生徒も反対の意思を示している。
壁画を描いたスタントン氏は17日、弁護士を通じ、壁画が消去された場合はロサンゼルス統一学区を訴える方針を示した。
キム・ヘギョン記者
NEWSIS/朝鮮日報日本語版
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http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2018/12/18/2018121880128.html
ぬか喜びの韓国系住民、壁画撤去が今度は撤回
二転三転を繰り返したロサンゼルス市の壁画騒動、続編
2018.12.19(水) 高濱 賛
旭日旗に類似、韓国系米国人団体の抗議で壁画消去 米LA
米カリフォルニア州ロサンゼルスのロバート・F・ケネディ・コミュニティー・スクールの外壁に壁画家のボー・スタントンさんが描いた米女優エヴァ・ガードナーさんの壁画(2018年12月13日撮影)。(c)Mark RALSTON / AFP〔AFPBB News〕
ロサンゼルス市にあるロバート・F・ケネディ公立高校のジムの外装に描かれた「太陽と美女とココナツツリー」の壁画が韓国系住民との間で大きな騒動になっている。
画家のバウ・スタントン氏が描いたハリウッド女優とココナツツリー、そして太陽の光の絵に対し、日本に侵略された民族として、旭日旗に見える図柄が許せないと言うのだ。
画家のバウ・スタントン氏。現在仕事場にしているニューヨーク・ブルックリンのアトリエで。
ロサンゼルス市は、在米韓国系有志団体「Wilshire Community Coailtion」(WCC=ウェルシェア・コミュニティ連合会)の強い抗議を受けて壁画の撤去を決めた。
その経緯について前回ご紹介した。今回はその続報。大きな進展があったのでご報告しておきたい。
ロサンゼルス統一学区の壁画撤去の決定が急展開した。
12月16日、ロバート・F・ケネディ公立学校の別の建物の壁ににケネディ氏の肖像画を描いていた世界的にも著名なシェパード・フェアリー氏がロサンゼルス統一学区のモニカ・ガルシア教育委員会委員長に対し、以下のような電子メールを送りつけたからだ。
(https://screenshots.firefox.com/wXr7UtoiDC22FI69/screenshotscdn.firefoxusercontent.com)
「私はスタントン氏の立場を全面的に支持する。私はこの学校の生徒たちや教師がスタントン氏の壁画を残したいということを知った」
「もしスタントン氏の壁画を撤去するというのであれば、私の壁画も撤去してもらいたい」
「自分の作品を誇りに思っている、しかし芸術を守り、一人の同僚を守るためには自分の絵を一緒に撤去してもらうことしかない」
(https://screenshotscdn.firefoxusercontent.com/images/5b4e10b6-1943-44d0-a1fd-5037dbbc4ceb.png)
フェアリー氏の「ケネディ壁画」は言ってみれば、ケネディ氏の社会正義のために戦った精神を象徴するもの。
ケネディ氏の名前を取った「ロバート・F・ケネディ公共学校」の根幹である。
このメールを受けて、ロサンゼルス市のガルシア教育委員会委員長はスタントン氏の壁画撤去決定を翻した。
言いがかりともいえるコリアタウンの韓国系団体の撤去要求は、ロサンゼルス統一学区幹部の弱腰対応の結果、いったんは成功したかに見えた。
しかし、ひとたびコリアタウンの外の米国の識者、メディア、芸術家の良識にさらされると挫折した格好だ。
果たして韓国系が「撤去取りやめ」の決定にどう反応するのか。運動を続ければ続けるほど赤っ恥をかくことだけは間違いない。
それにしてもガルシア教育委員会委員長や同校の校長ら同統一学区の教育関係者たちはとんだ醜態を世界にさらしたものだ。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/55009
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