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朝鮮統一は「ドイツ式」である必要はない
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2018年11月24日 マスコミに載らない海外記事
2018年11月19日
Andre Vltchek
New Eastern Outlook
南から休戦地帯(朝鮮半島を2つの地域に分ける休戦地帯)に来ると、多くの旗と感傷的な「平和」スローガン以外、北朝鮮の人々の考え方を表すものが何も見えないのは奇妙だ。すべての旗がROC(韓国として知られている大韓民国)のものだ。
「朝鮮民主主義人民共和国をちらりと見る」ための展望台や、大韓民国や米軍の「記念品」や軍服の古着を売る店で、分離境界近くの多くの人々は、この地域全体を観光客向けの仕組み変えた。まるで、北朝鮮人が、調査し観察するのに魅きつけられるが、触れるのは危険な、檻に暮らす何か希少動物であるかのように。
そう、この全ての旗は大韓民国国旗だ。たとえ二つの旗が友愛の象徴として交差して揃っていても、は常に二本の同じ韓国旗だ。これは本当に奇異に見えるが、それが実情だ。
この韓国の「平和への努力」、そして統一朝鮮のため、何かが常に絶望的に欠けているように思われる。しかも、欠けているのは、どういうわけかか、まったく基本的なものだ。それは少なくとも、北、朝鮮民主主義人民共和国の多少の基本的な象徴表現だ!
私は朝鮮半島の両国、朝鮮民主主義人民共和国と大韓民国両方を知っている。そして私が懸念するのは、南が相手側のニーズや希望を考慮に入れずに、単独で「統一ビジネス」全体を率いることができると考えているかのように見ることだ。
欧米は、北が最終的に、南によって単に飲み込まれるのを当然と思っている。なぜなら欧米は欲するものを手に入れるのに慣れているために。その原理主義的熱意ゆえに、他の政治的、哲学的、社会体制の感受性や目標を考慮に入れることができないために。
「戦略上の理由」で、決して明らかに定義されてはいないが、欧米と韓国双方の計画は単純だ。「統一可能な瞬間が来た途端、東ドイツが30年前に存在するのを止めたと同様、朝鮮民主主義人民共和国は存在を止めるだろう。そのすぐ後、朝鮮全体が、欧米の「後援」と絶対的命令の下で、資本主義の原則で運営されるだろう。」
そして朝鮮民主主義人民共和国の国民も指導部も、大衆が素手で境界の塀を壊した後、ひたすらひざまずき、降伏するだろう。普通の人々は、数十年の決然とした苦闘や犠牲と同様、彼らの体制を進んで放棄するだろう。強力な韓国企業と親欧米派政権の祭壇にすべてが捧げられるだろう。そうだろうか?そんなことは起こるわけがない!
朝鮮はドイツではない。21世紀2番目の十年は、一人の世間知らずの有用なばか者が、自分の国と地球全体にどれぐらいの損害をもたらすことができるかをゴルバチョフが実証した、奇想天外の混乱した時代と全く違うのだ。
様々な理由から、朝鮮民主主義人民共和国は、決して東ドイツが解体したような形では崩壊しないだろうというのが真実だ。一つの理由は、ドイツの歴史が非常に異なっていることだ。ドイツは第二次世界大戦後、4つの戦勝大国に分割されていた。西側は必ずしも資本主義、そして親欧米派であることを望んではいなかった(アメリカとイギリスが戦後選挙をでっちあげたのだ)し、東は同様に、必ずしもソ連の軌道にあるのを望んではいなかった。正直に言おう。国丸ごとが、わずか少し前まで、奇異なスローガンを大声で叫び、かぎ十字章の下でよだれを垂らして、残忍な精神病者を気が違ったように称賛し、暴走していたのだ。
朝鮮民主主義人民共和国はそうではなく、東ドイツではない!北は特定のブロックに「組み込まれていなかった」。北は自身の体制のため大変な戦いをした。残忍な戦争、あるいは欧米によって行われた大量虐殺とぶべきもので、北は何百万もの国民を失った。結局、中国からの兄弟のような支援を受け、北は最終的に勝った。
初めから、朝鮮民主主義人民共和国はキューバと良く似た大変な国際主義国だった。恐ろしい破壊からまだ完全に回復しない中、アフリカの広大な地域を自由にするのを助けた。
北は常に自分が何が欲しいか知っていて、そのために戦い、結局その目標の多くを達成した!
北は、制裁や、大韓民国と欧米後援者の統一した宣伝下で決して崩壊しなかった。
ソ連圏崩壊後でさえ、北はその進路を変えなかった。
若干の人々が北の政治制度についてどう考えようとも、北は驚くべき国だ。北朝鮮人は素晴らしい人々だ(私は「朝鮮民主主義人民共和国の顔」という私の「詩的な」25分の映画のため、そこで映画撮影する光栄に浴した)。彼らはより大きな自動車や一本のデザイナー・ジーンズのために、彼らの理想を売り渡すことはあるまい。キューバの場合同様、北朝鮮という祖国は商品ではないのだ。
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もし朝鮮丸ごと北アメリカの手に落ちたら、(欧米からの一層の脅威下にある)中露両国がどれほど「興奮する」だろうか想像願いたい。大連、北京、ハバロフスクとウラジオストクを脅かす軍事基地を想像願いたい!
韓国は北は屈服しないだろうと考えている。
悪名高い「戦争博物館」のような巨大宣伝宮殿をソウルに建て、彼らは全てを試みた。
彼らは境界線のすぐ近くに巨大拡声器を設置し、ラジオ放送局から宣伝説教を放送した。彼らは欧米に協力し、自身の北の姉妹を隔離し飢えさせようとまでした。何も役に立たなかった。
大韓民国は報道機関を検閲し、自身の反体制派分子を失踪させ、殺害し、政治犯を拷問し、強姦したものだった。全て、韓国に残った共産主義思想へのあらゆる共感を破壊するために。韓国のテロ・キャンペーンは、右翼独裁下の南米でのものと、もちろん1965年後のインドネシアのものに相当する恐ろしいものだった。
ソウルは被害者に決して本当に謝らなかった。台湾の場合と異なり、右翼によるテロの犠牲者のために、記念碑も、博物館も建てられなかった。
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経済制裁や軍備競争や恫喝によって朝鮮民主主義人民共和国を「軟化させよう」としても成果を生まなかった。それは決して成果はもたらすまい。もっぱら逆だ。朝鮮民主主義人民共和国は自らを強化するのに成功した。動員し、基本的に全てを生産することを学ぶのに成功した。自動車からロケットまで、コンピュータから最先端医療機器や薬品に至るまで。
朝鮮半島の二つの地域が共通の言語を見いだす唯一の方法は、お互いに深い尊敬を示すことだ。ドイツのシナリオはここでは機能するまいし、機能するべきではない。
両方の国旗がお互い隣に翻らなければならない。政治、経済体制は共に尊重されなければならない。統一について話をする際、両方の「方法」が考慮されるべきだ。
もし韓国が北を「貪り食え」ば、それから何も良いことは生じまい。更なる緊張、不満と対立だけだ。北は誇り高い国だ。それは単独で、大いに目的を達した。北は全ての予想に反し、生き残った。北は正直に気前良く、虐げられた世界の地域を助けた。北には誇るべきことが多々ある。それゆえ、北は決して降伏するまい。
それでも、朝鮮は一つの国で、統一を切望している。両国はそれを手に入れるだろう、しかし最初に、共に美しく、共に才知に長け、共に非常に異なる「2人の姉妹」は、一緒に座り、正直に心から話をしなければならない。彼らは以前そうしていたし、再びそうするだろう。両国とも一緒に家族を構成している。だが彼らは一つの部屋で同居することはできない。まだだ。一軒の家、そう、だが二つの異なるアパートで。
彼らが話をし、彼らの家を建てようとする際、再び外からの干渉があってはならない。彼らは、誰も彼らに何をすべきか言うことを必要としていない。彼らは知っており、そっとしておかれれば、共通の言語を見いだすだろう。それは全く可能で、望むらくは間もなくそれが起きるだろう。だが「ドイツの方法」ではなくだ。それは「朝鮮の方法で」起きるか、全く起きないかだ。
Andre Vltchekは哲学者、小説家、映画製作者と調査のジャーナリストだ。彼はVltchek’s World in Word and Imagesの制作者で、「Revolutionary Optimism, Western Nihilism」を含め多くの本を書いている作家。オンライン誌“New Eastern Outlook”への独占寄稿。
記事原文のurl:https://journal-neo.org/2018/11/19/korea-unification-but-does-not-have-to-be-german-style/
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