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霞が関の友人が言った「トランプは田中真紀子」の意味深長 ファクトチェック・ニッポン!
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/241574
2018/11/14 日刊ゲンダイ
トランプ米大統領と田中真紀子元外務大臣(C)ロイター=共同 「トランプって、結局、田中真紀子なんだよ」 中間選挙の翌日にアメリカで会った「霞が関」の友人がそう言った。田中真紀子……元外務大臣だ。「官僚として翻弄された」ひとりであろう彼は、当時を思い出しながらそうつぶやいた。 なるほど、と思ったのは、当時、国会を取材していた私は一時期の田中元外相の人気を知っているからだ。仮に直接選挙で首相を選んでいたら、首相になっていたかもしれない。では、首相になった彼女に、日本の舵取りを任せたらどうなっただろうか? 恐らく、今のアメリカの様になっていたのかもしれない。 中間選挙をはさんでアメリカを見て回った。ジョージアでトランプ支持者に会い、フロリダでファクトチェック団体を取材し、首都ワシントンとニューヨークでジャーナリストや研究者の話を聞いた。「田中真紀子」とは、その途上で聞いた日本の官僚の言葉だった。 「そうすると、今後も荒れますね」 そう水を向けると、アメリカ在住も長くなった友人は苦笑いを浮かべた。中間選挙の結果は、大方の予想通り上院は共和党が過半数を維持し、下院は民主党が過半数を奪還した。メディアは民主党の勝利と報じるかもしれないが、数字を見るとそうでもない。上院は共和党が伸ばしているし、下院の民主党も圧勝とまでは言えない。 それでも、トランプ大統領をめぐる状況についていえば、更に厳しい状況に追い込まれていることは間違いない。選挙の翌日に司法長官を事実上、解任したのはそれを物語っている。任を解かれたジェフ・セッションズは大統領の盟友だった。最初に彼を支持した共和党議員でもある。だからこその司法長官抜擢だった。ところが、このもくろみが外れる。セッションズは、ロシア政府と接触した事実を隠していたことが明るみに出てロシア疑惑の捜査から手を引かざるを得なくなる。 そしてFBI長官の解任という禁じ手に出る。しかしその結果、元FBI長官で凄腕で知られるロバート・モラー特別検察官が任命されてしまう。これもトランプ大統領にとっては誤算だった。モラー特別検察官は就任以来、トランプ大統領の側近を次々に訴追し、同時に、事実上の司法取引で捜査に協力させている。 捜査を止めるには、司法長官の首をすげ替えるしかない。セッションズの解任は時間の問題だった。しかしそれが中間選挙の結果が出た後だったことに注目した方がよい。大統領に焦りを見る人は少なくない。 下院の過半数を民主党がとったことで、民主党は、一連の疑惑について政権に対して関係書類の提出を命じることができる。特別検察官だけでも手を焼いているのに、議会もそこに本格的に加わるわけだ。その焦点は、前回お伝えした「タックス・リターン」、税務申告書類だ。トランプ大統領が提出を拒んできたこの書類には、大統領の利害関係が記載されている。そこに何が記載されているのか? ロシアとの関係か? それともサウジアラビアとの関係か? これを特別検察官に加えて議会が徹底的に調べる時期が早晩訪れる。それをどう回避するかが大統領にとってどの政策よりも優先順位が高くなるのは必然だ。それがまともな政策になると考える人は多くはないだろう。以前にも書いたが、そろそろ日本はこの大統領と距離を置いた方が良い。 立岩陽一郎 ジャーナリスト、1967年生まれ。91年、一橋大学卒業後、NHK入局。テヘラン特派員、社会部記者、国際放送局デスクなどを経て2016年12月に退職し、17年からフリーランスとして活動。現在は調査報道を専門とする認定NPO運営「ニュースのタネ」編集長。アメリカン大学(米ワシントンDC)フェロー。毎日放送「ちちんぷいぷい」レギュラー。
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