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オバマ、ソロス、CNNなどトランプ「政敵」に爆弾相次ぐ「暴力そそのかす大統領」の大罪
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2018/10/6-44.php
2018年10月25日(木)16時00分 ラムジー・タッチベリー ニューズウィーク
CNNニューヨーク支局が入っているタイムワーナー・センター前で爆発物の捜査を進める警察 Shannon Stapleton-REUTERS
<民主党の有力議員やCNNに爆発物が送りつけられた背景には、社会の分断と憎悪をあおるトランプ政治がある>
米民主党の大物政治家やCNNの支局に爆弾の小包が次々に送られた事件を受けて、被害者の1人であるヒラリー・クリントン元国務長官の側近は、「ドナルド・トランプのツイッターをフォローしている」人物が送った可能性が高い、と語った。
シークレットサービスは24日朝、本誌に対し、ニューヨーク市近郊のクリントンの私邸と首都ワシントンのバラク・オバマ前大統領の私邸に送られた爆発物を回収したと語った。この日の朝にはCNNニューヨーク支局が入居しているビルにも、ジョン・ブレナン元CIA長官気付の不審な小包が届き、建物内にいた人々は退避させられた。報道によれば小包の中身はパイプ式の爆弾だった。民主党の有力議員デビー・ワッサーマンシュルツの事務所があるフロリダ州南部のビルにも、エリック・ホルダー元司法長官宛ての不審な小包が届き、人々は避難させられた。
さらに24日午後にはメリーランド州の連邦議会宛て郵便物中継施設で、民主党の有力下院議員マクシーン・ウォーターズ宛ての小包が回収された。
■問われるトランプの責任
22日には民主党に多額の献金をしている大物投資家ジョージ・ソロスの自宅宛ての小包から爆発物が見つかり、捜査当局が処理したばかり。
一連の事件では負傷者は出ていない。
「これまでに犯人が標的にした人々の顔ぶれを見ると、ドナルド・トランプのツイッターをフォローしている可能性が高い」と、クリントンの元顧問フィリップ・レインズは24日ニュース専門局MSNBCに語った。「幸いにも、元大統領の家族はシークレットサービスが厳重な規則に従って警護している」
ただし24時間体制の厳重な警護を受けているのは大統領経験者だけで、議員や報道関係者はより危険だと、レインズは指摘した。
「今のところ負傷者は出ていないが、今後もそれで済む保証はない。今のアメリカ社会にこうした事件の背景になる分断の空気を生んだトランプの責任は重い」
■CNN攻撃の動画を拡散
2016年の大統領選での遊説から、11月の中間選挙を控えていま全米各地で行っている政治集会まで、トランプのツイートや発言には、社会の分断を煽るレトリックが目立ち、ときには暴力をそそのかすような発言さえあると、反トランプ派は指摘する。今回の一連の事件の標的になった人はいずれも、過去にトランプが名指しで批判した人物ばかりだ。
たとえばトランプは最近、ツイッターや政治集会でソロス陰謀説を広めている。最高裁判事候補ブレット・キャバノーの指名承認をめぐり、議会でキャバノーによる性的襲撃の被害を訴えた女性たちにソロスがカネを払っていたとか、中米諸国からアメリカの国境を目指す移民キャラバンにソロスが資金を提供しているといった根も葉もない話だ。また移民キャラバンは中東出身者や犯罪者だらけと、そのウソは移民たち自身にも向けられている。
トランプ批判を行うCNNを目の敵にして、何かにつけて「フェイクニュース」のレッテルを貼るばかりか、政権寄りの一部メディアを除き、大半の報道機関を「国民の敵」呼ばわりしているのも知っての通りだ。
それでも、今のところ一連の事件がトランプと関連があるという情報は一切ない。
■口先では団結を唱えるが
一連の爆弾騒ぎについては、トランプは情報当局のブリーフィングを受けたとして、「アメリカの人々の安全が私の最高にして絶対的な優先課題だ」と語った。
「こういう時は、われわれは一つにまとまり、この国では政治的暴力や脅迫は一切許されないと、一致団結して示さねばならない」
だがトランプがやってきたことはまるで逆だ。先週は、過去に英紙ガーディアンの記者に暴行を加えて有罪になったモンタナ州選出のグレッグ・ジアンフォルテ下院議員の選挙の応援に駆けつけ、ジアンフォルテが記者を地面にたたきのめしたことを英雄的な行為のように褒めちぎった。
今年8月には、キリスト教福音派の聖職者らとの私的な会合でのトランプの発言を収めた音声記録をニューヨーク・タイムズが入手した。そこでは、中間選挙で共和党が下院の多数議席を失ったら、あなた方は反ファシズムの左翼の「暴力」にさらされることになるから、選挙に全面的に協力してほしいと、聖職者に訴えていた。
■支持者に暴力を教唆
トランプは2016年の大統領選中は、あからさまに暴力をそそのかすような発言を繰り返していた。
例えば2016年3月、ミズーリ州カンザスシティーで行われた集会では、自身の集会に抗議して演壇に上がろうとする人物がいたが、そんな人間は、「殴って正気にさせる」必要があると語った。ノースカロライナ州の集会でトランプ支持者が反トランプ派の78歳の老人にいきなりパンチをくらわせたときには、殴った支持者の裁判費用を払ってやれないか「スタッフに検討を命じた」。以前なら抗議デモの参加者は「手荒に」追い払われ、2度と来なくなったものだと言い、手荒な扱いが必要だと匂わせもした。
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— 🇯🇵⚡️憲法改正⚡️🇯🇵 (@hibritais_835) 2018年10月25日
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