★阿修羅♪ > 国際24 > 315.html
 ★阿修羅♪
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
銃の乱射事件があったクリミアはキエフのクーデター体制を拒否した地域(櫻井ジャーナル)
http://www.asyura2.com/18/kokusai24/msg/315.html
投稿者 赤かぶ 日時 2018 年 10 月 19 日 00:42:45: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

銃の乱射事件があったクリミアはキエフのクーデター体制を拒否した地域
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201810180001/
2018.10.19 櫻井ジャーナル


 クリミア半島で10月17日に銃の乱射事件があった。コロラド州のコロンバイン高校で1999年に引き起こされた事件との類似性を指摘する人もいる。

 この半島について「ロシアが一方的に併合した」と表現するマスコミが存在するのだが、実際はバラク・オバマ政権のネオコン人脈がネオ・ナチを使い、ウクライナでクーデターを実行した結果だ。

 ウクライナはヨーロッパ志向の強い西部とロシアに近い東部や南部に分かれている。宗教的にはカトリックの信者が多く、ナチスのシンパが多い西側対策ということもあり、異質の地域を合体させたとも言われている。

 東部や南部の人びとに支持されていたビクトル・ヤヌコビッチは2004年の大統領選挙で勝利するが、この結果を受け入れられない西側の支配層はクーデターを仕掛ける。いわゆるオレンジ革命だ。

 この「革命」で誕生したビクトル・ユシチェンコ政権は新自由主義を導入、西側の巨大資本の手先になった一部の人びとによって国の富は略奪され、国民の大多数は貧困化する。そこで2010年の大統領選挙でもヤヌコビッチが当選した。この段階では国民もユシチェンコ的な人物を拒否している。

 そこで、西側支配層が使ったのはNGO(非政府組織)。CIAからも工作資金を受け取っていたNGOは2013年11月にキエフのユーロマイダン(ユーロ広場、元の独立広場)で集会を開き、約2000名の反ヤヌコビッチ派を集めた。

 こうして抗議活動が始まるが、当初はEUへの憧れ(つまり幻想)を刺激する「カーニバル」的なもので、12月に入ると50万人が集まったとも言われている。こうした抗議活動をEUは話し合いで解決しようとするが、そうした方針に怒ったのがオバマ政権。

 抗議活動の黒幕的な存在だったビクトリア・ヌランド国務次官補とジェオフリー・パイアット米国大使の電話での会話が2014年2月上旬にインターネット上へアップロードされたのだが、その中でふたりは「次期政権」の閣僚人事について話し合っている。ヌランドは暴力的に政権を転覆させたかったようで、話し合いでの解決を目指すEUに不満を抱いていた。そして口にしたのが「EUなんかくそくらえ」だ。

 年明け後に広場ではネオ・ナチのメンバーが前面に出てきて暴力行為がエスカレートしていく。こうしたネオ・ナチは2月18日頃から棍棒、ナイフ、チェーンなどを手にしながら石や火炎瓶を投げ、ピストルやライフルで銃撃を始める。

 話し合いで解決する道が開けたときに広場で狙撃が始まった。西側の政府や有力メディアは政府側が仕掛けたと宣伝していたが、ネオ・ナチのアンドレイ・パルビーが狙撃を指揮していた可能性が高い。これは治安機関SBUの長官だったアレクサンドル・ヤキメンコだけでなく、抗議活動の支援者でキエフの第6病院から広場へ来ていたオレクサンドル・リソウォイ医師も反政府派が狙撃していると語っている。

 2月22日にヤヌコビッチは排除されるが、その3日後に現地入りしたエストニアのウルマス・パエト外相も調査の結果、同じように考える。26日に同外相はEUのキャサリン・アシュトン外務安全保障政策上級代表(外交部門の責任者)へ電話、「全ての証拠が示していることは、スナイパーに殺された人びと、つまり警官や街に出ていた人たち双方、そうした人びとを同じスナイパーが殺している。同じ筆跡、同じ銃弾。実際に何が起こったかを新連合(暫定政権)が調査したがらないほど、本当に当惑させるものだ。スナイパーの背後にいるのはヤヌコビッチでなく、新連合の誰かだというきわめて強い理解がある。」と報告している。こうした事情をEUは知った上で、クーデターを容認した。それをオバマ政権が望んでいたからだ。

 2017年11月にはパエトの報告を裏付けるドキュメントがイタリアで放送されている。その中で自分たちが狙撃したする3人のジョージア人が登場、警官隊と抗議活動参加者、双方を手当たり次第に撃つよう命じられたという。狙撃の指揮者はアンドレイ・パルビーだとも語っている。

 クーデターの最中、ヤヌコビッチを支持するクリミアの住民がバスでキエフに入っているが、状況が悪化する中、クリミアへ戻ろうとする。そのときにクリミアの住民を乗せたバスが銃撃され、バスが止まると乗客は引きずり出され、棍棒やシャベルで殴られ、ガソリンをかけられて火をつけると脅されている。こうした話が伝えられたクリミアがクーデターに反対し、ロシアに助けを求めるのは必然だった。

 クリミアは黒海に突き出た半島で、セバストポリは黒海艦隊の拠点。ロシアはこの拠点を確保するため、1997年にウクライナと条約を結び、基地の使用と2万5000名までのロシア兵駐留が認められていた。クーデター当時、この条約に基づいて1万6000名のロシア軍が実際に駐留していたのだが、西側の政府やメディアはこの部隊をロシア軍が侵略した証拠だと宣伝していた。「ファクト・チェック」をすれば、こうした間違いはしなかっただろう。

 3月16日にはクリミアで住民投票が実施され、95%以上が加盟に賛成した。そのときの投票率は80%を超えている。クリミアより動きが遅れたドンバスでは今も戦乱で破壊と殺戮が続いている。勿論、クーデター勢力の主力はネオ・ナチだ。南部のオデッサでは住民がネオ・ナチに虐殺されている。

 ネオ・ナチのメンバーが信奉しているステファン・バンデラは第2次世界大戦中、ナチスと手を組んでいた人物で、その側近だったヤロスラフ・ステツコは大戦後、イギリスの情報機関MI6のエージェントになり、ABN(反ボルシェビキ国家連合)の議長に就任した。この団体は1966年にAPACL(アジア人民反共連盟,後にアジア太平洋反共連盟へ改名)と合体してWACL(世界反共連盟)になった。WACL創設の中心はCIA。1991年にWACLはWLFD(世界自由民主連盟)へ名称が変更されている。

 この年の12月にソ連は消滅、西側へ逃げていたネオ・ナチのグループは旧ソ連圏へ戻り、活動を始めた。ウクライナへも戻っている。ウクライナにおけるクーデターの目的のひとつはセバストポリの制圧だったはずだが、これに失敗した西側支配層がクリミアについて「ロシアが一方的に併合した」という理由は想像できる。


 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
1. ぢっとみる[293] gsCCwYLGgt2C6Q 2018年10月19日 07:47:21 : LLC16YRhF6 : 2yUQTAqpjc8[293] 報告
クリミアは、エカテリーナII大帝が露土戦争で勝ち取ったロシアの領土。
その後のロシア、現在のロシア、未来のロシアにとっての、要衝の地の一つ。

スペインはイサベルI女王が取り戻したヒブラルタルを守れなかった。
何があってもヒブラルタルを手放してはいけないとの、イサベル女王の遺言だったのに。

ニホンは易々と、国を明け渡した。
一握りの輩の地位、利権を含む財産、命を守るために。
「キエフ」と同じだ。

2. 2018年10月19日 19:19:59 : 9Bx6xowx2I : XE7NwTad1vw[5] 報告
コロンバインの犯人の場合は、抗うつ薬(SSRI)を、処方されていた、と伝えられている。

最初、ガス爆発と報道されていたことが、反って、クリミア当局にとって、今回の惨劇は、予想外の出来事であったことを、推測させる。

犯人は、同級生の嘲笑の的になっていたようだ。

動画は、現場検証を撮影している。

> Керченский колледж. Место происшествия

https://www.youtube.com/watch?v=fW9rPqOA1WI

3. 2018年10月19日 20:10:09 : UGd5uG6y2Q : _7yrpMxYnqY[366] 報告
傀儡を 使って仕込む クーデター

▲上へ      ★阿修羅♪ > 国際24掲示板 次へ  前へ

  拍手はせず、拍手一覧を見る

フォローアップ:


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法

▲上へ      ★阿修羅♪ > 国際24掲示板 次へ  前へ

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。
 
▲上へ       
★阿修羅♪  
国際24掲示板  
次へ