★阿修羅♪ > 国際24 > 165.html
 ★阿修羅♪
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
住民虐殺、枯渇、ガス収奪......ロシアの爪痕をアラル海で見た(ニューズウィーク) 
http://www.asyura2.com/18/kokusai24/msg/165.html
投稿者 赤かぶ 日時 2018 年 9 月 29 日 21:38:45: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

住民虐殺、枯渇、ガス収奪......ロシアの爪痕をアラル海で見た
https://www.newsweekjapan.jp/youkaiei/2018/09/post-25.php
2018年09月29日(土)14時40分 楊海英 ユーラシアウォッチ ニューズウィーク


アラル海の砂漠化で残された「幽霊船」(ムイナク) Bahtiyar Abdukerimov-Anadolu Agency/GETTY IMAGES


<遊牧民が古来大事にした湖をソ連は数十年で破壊した――砂漠を覆うのは悪臭と幽霊船、中ロに延びるガス管だった>

地球温暖化による環境変動が懸念されている。9月中旬、地図から消えてしまう前にアラル海を一目見ようと、筆者ら調査隊はウズベキスタンを旅した。

湖畔に近づくにつれて目と口を強烈に刺激する塩風が吹きすさび、辺り一面に死滅した貝類の山が広がる。悪臭で呼吸がままならず、滞在を切り上げた。

中央ユーラシアのトルコ・モンゴル系遊牧民は古くからこの湖を「アラル(多島)・テンギス(海)」と呼んで、こよなく愛してきた。アラル海周辺には遊牧民が残した古墳や石碑、王都の遺跡が分布し、遊牧民がこの地の主人だった歴史を物語っている。夏は天山山脈など冷涼な山岳地帯で過ごし、冬は暖かい湖畔にテントを張って、当時は塩水化が進んでいなかった湖水を家畜に飲ませていた。

アラル海の水源は天山山脈に源を発するアムダリア川とシルダリア川だ。河川に沿って無数のオアシスが点在し、都市が栄えた。紀元前からゾロアスター教が栄え、8世紀頃にイスラム教が伝播。19世紀後半に帝政ロシアに征服されるまで、アラル海は草原を潤し、遊牧民とオアシスの住民を養ってきた。

様子が一変したのは、20世紀のソ連設立後だ。ロシア人には古来数世紀にわたって遊牧民の支配下に置かれてきた歴史があり、共産主義者になっても遊牧民に対する敵視を捨てなかった。

健康被害と奇形のリスク1930〜33年、ソ連はアラル海周辺で遊牧するトルコ系カザフ人に定住化を強制。暴力や弾圧に農業政策の失敗による飢饉や疫病が加わり、「大量虐殺」の様相を呈した。死亡したカザフ人は全人口の42%に当たる175万人に達し、家畜の頭数も9分の1に減少した。

定住民と化したカザフ人、それにソ連各地から強制移住させられたドイツ人と朝鮮人を動員し、大規模な自然改造が進んだ。特に外貨獲得の輸出品や軍用品にもなる綿花栽培を一気に拡大。50年代にはアムダリア川にカラクム(「黒い砂」の意)運河を建設し、ソ連内のトルクメニスタンに水を引き、77年には両河川の間に巨大なダムを建設して貯水した。

その結果、もともと約6万8000平方キロと、世界第4位の広さを誇っていた湖水は半世紀足らずで6分の1にまでに減少。年間約4万トンもあった漁獲量も80年代から衰退し、今では漁ができなくなった。91年にソ連が崩壊するまで、誰もアラル海の環境破壊に取り組まなかった。

干上がった湖底から塩が風に吹かれて草原に拡散し、動植物は絶滅して「死の砂漠」と化した。辛うじて残った住民には眼病や呼吸器系統の疾患など深刻な健康被害が出ている。また綿花畑に使われた農薬が地下水に溶け込み、奇形児が生まれるリスクを招いてもいる。

筆者らはムイナク(「首が白い」の意)で休息を取った。この町は本来、草原からアラル海に首のように伸びる半島だったが、今や辺り一面荒れ地で、11隻ものさび付いた漁船が幽霊船のように砂漠に捨てられている。地元の青年たちにとって、「砂漠の幽霊船」はデートスポットとなっている。

住民は「天山の水はいつか戻ってくる」と祈る。しかし、独立国となった隣国のトルクメニスタンはカラクム運河の断水を望んでおらず、ダムからの大量放水は上流の住民の生活に影響を与える。大量の水を必要とする綿花栽培が元凶とはいえ、一度栽培したら二度と手放せなくなっている現状もまた、アラル海の環境破壊要因となっている。

かつてアラル海の湖底で、今は砂嵐が立ち上る砂漠にはガス管が張り巡らされている。ロシアと韓国資本などによる開発という。実はソ連は早くから湖底にガス田が眠っていると見込み、資源開発のために湖の枯渇を狙った、との新説を現地の科学アカデミーの研究者から聞いた。

ロシアや中国へ延伸するパイプラインは縮小した湖水と同じく、地下の「血液」まで吸い取っていく悪魔の触手のように見えた。


 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
1. 2018年9月30日 13:08:58 : 5pYyeCd9nA : C_zQeGtrqAE[140] 報告
北アメリカ大陸を侵略して自らの領土を広げ、原住民の9割を大虐殺して来た大悪魔勢力フェイクニューズウィークは、ユーラシア大陸のことを論じる前に、自分とこのアメリカ合衆国について書いたらどうだ。

インディアン大虐殺にみえる本質・ameblo(アメリカ原住民の子孫達は、占領者の誤った哲学を正し、先祖に報告すべきです)
http://www.asyura2.com/11/lunchbreak46/msg/157.html
投稿者 小沢内閣待望論 日時 2011 年 4 月 18 日 17:55:21: 4sIKljvd9SgGs

今なお続く悲劇と惨劇――〈アメリカ先住民政策〉の歴史
https://wondertrip.jp/history/101080.html

インディアン戦争
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%83%B3%E6%88%A6%E4%BA%89

●インディアン戦争(インディアンせんそう、英: Indian Wars)は、1622年から1890年の間の、アメリカ合衆国における白人入植者(インディアンが呼ぶところのwhite man)によるインディアンの征服戦争の総称。初期のころからインディアンと入植者の小競り合いが続いていたが、移住者の増加とともに列強による植民地戦争とも絡みながら、大規模化していった北米植民地戦争、民族浄化、ジェノサイドである。

サンドクリークの虐殺
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%81%AE%E8%99%90%E6%AE%BA

●こちら豪州でも、イギリスからやってきた移民がオーストラリア原住民を大虐殺して領土を取ってきたから、やっていることは同じことである。

2. 2018年9月30日 14:27:13 : 1pfGQjaYsw : aOe4mvch8hw[1] 報告
@ > 遊牧民がこの地の主人だった歴史を物語っている。夏は天山山脈など冷涼な山岳地帯で過ごし、冬は暖かい湖畔にテントを張って、当時は塩水化が進んでいなかった湖水を家畜に飲ませていた。

中央アジアの古代中世史を紐解いた方には、理解できると思うけれど、この地域は、モンゴル民族やトルコ民族、アラブ民族の民族間、あるいは同民族間の覇権をめぐる争いが、絶えなかった地域だ。

https://en.wikipedia.org/wiki/History_of_Kazakhstan

アラル海は、元々、塩湖であったと考えられる。

「飲用水とするためには塩分濃度を0.05%以下にまで下げる必要がある。」とウィキが解説するとおり、アラル海の水が、動物の飲水に利用されていた、とする根拠は、疑わしい。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B5%B7%E6%B0%B4%E6%B7%A1%E6%B0%B4%E5%8C%96

ロシアのウィキによれば、1960年における、アラル海の塩分濃度は、0.99%である。

https://ru.wikipedia.org/wiki/%D0%90%D1%80%D0%B0%D0%BB%D1%8C%D1%81%D0%BA%D0%BE%D0%B5_%D0%BC%D0%BE%D1%80%D0%B5

アラル海に注ぐ前に、シルダリヤ川やアムダリヤ川の水を利用しなければ、無駄になることになる。

古代から、人々は、アラル海の水ではなく、河川水を利用してきた、と考えられる。

A > 暴力や弾圧に農業政策の失敗による飢饉や疫病が加わり「大量虐殺」の様相を呈した。死亡したカザフ人は全人口の42%に当たる175万人に達し・・・

「虐殺」という言葉が相応しいかも含めて、飢饉の原因に関しては、学者によって、諸説がある。

「暴力や弾圧」より、自然現象に、政策的な誤りが、その被害を大きくしたように思う。

1930年代のソ連に起きた飢饉に、最も影響を受けたのは、カザフより、ウクライナの方だ。

https://en.wikipedia.org/wiki/Soviet_famine_of_1932%E2%80%9333

ウィキの別な項目によると、1900年に、360万人だったカザフ人の人口は、1936年には、300万人まで減っている。(カザフ人が、60万人死んだことになる。)

飢饉で亡くなったカザフ人の数も、学者によって見解が、分かれる。

https://en.wikipedia.org/wiki/Kazakhs#Population

B 綿花は、ソ連の重要な輸出品で、換金作物だった。

当然、輸入国が存在する。

今、適切な資料を見つけることが、できないけれど、日本の他に、イギリス、西ドイツ、フランスなどが、その輸入先だった、と考えられる。

綿花栽培と比べて、漁業は全く問題とならない。

C この記事が、フェイク記事の所以は、当事者が、まるでロシアしいかないかの如き印象を与えるからだ。

D 中央アジアからのガスパイプラインの中には、西側の石油メジャーが関わっている事業も存在する。

これらの計画は、環境を破壊しないのか?


3. 2018年9月30日 18:39:32 : p0EJR2oRfM : _ZluhnjrZ4E[251] 報告
気候変動もロシアのせいか? パリ競艇かえあ離脱したのは何処の国だっけ?

▲上へ      ★阿修羅♪ > 国際24掲示板 次へ  前へ

  拍手はせず、拍手一覧を見る

フォローアップ:


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法

▲上へ      ★阿修羅♪ > 国際24掲示板 次へ  前へ

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。
 
▲上へ       
★阿修羅♪  
国際24掲示板  
次へ