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トルコリラ・銀行株が下落 財務相、経済に大きなリスクなしと言明(ニューズウィーク)
http://www.asyura2.com/18/kokusai23/msg/748.html
投稿者 赤かぶ 日時 2018 年 8 月 30 日 12:31:15: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

トルコリラ・銀行株が下落 財務相、経済に大きなリスクなしと言明
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2018/08/post-10876.php
2018年8月30日(木)08時42分 ニューズウィーク


 8月29日、トルコのアルバイラク財務相(写真)は、同国の経済や金融システムに対する大規模なリスクは想定していないとの見解を示した。イスタンブールで10日撮影(2018年 ロイター/Murad Sezer)


トルコのアルバイラク財務相は、同国の経済や金融システムに対する大規模なリスクは想定していないとの見解を示した。現地紙ヒュリエットが29日報じた。

同報道が伝わる中、トルコリラは1ドル=6.49リラまで下落し、15日以来の安値を更新。銀行株<.XBANK>も1%下落した。

同紙によると、アルバイラク財務相は今週記者団に対し、「トルコ経済もしくは金融システムに対する大きなリスクは確認していない」と語った。低水準にある公共・家計債務や堅調な金融システムを理由に挙げたという。

しかし、トルコリラは今年約40%値下がりし、燃料費や食品価格の急上昇を招き、銀行や経済全体へのリスクが懸念視されている。当初はエルドアン大統領の中銀への影響が不安材料として注目されていたものの、米政府との対立が深まるなか、トルコ経済を巡る状況は悪化している。

クレディ・アグリコルのアナリストは、アルバイラク財務相の発言によって「投資家の間でトルコ政府がマクロ経済管理で厳しい舵取りを迫られているとの見方が強まる可能性がある」と述べた。

こうした中、ムーディーズは28日、トルコの金融機関20社を格下げし、下向きリスクが大幅に高まっている兆候があるとの認識を示している。

また、トルコ統計局がこの日発表した8月の経済信頼感指数は2009年3月以来の低水準となっている。

別の記者会見では、アルバイラク財務相は強力な財政政策が金融政策の支えになるとの考えを示したほか、インフレ抑制に向け一層の責任を負うと述べた。

投資家は来年トルコに一段の関心を示すとした上で、力強さが増していることが経済指標から確認できるだろうと語った。

アルバイラク財務相はさらに、米国との関係が悪化する中、トルコが欧州連合(EU)諸国との関係修復を望んでいることも示唆。その一環として、同相は今週パリを訪問し、仏財務相と会談した。

来週には英国、その後ドイツを訪問する可能性も示している。





 

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コメント
1. 2018年8月30日 15:33:51 : OO6Zlan35k : ScYwLWGZkzE[1360] 報告
2018年8月29日 / 16:28 / 6時間前更新
コラム:米FRBが長短金利操作を検討する日=井上哲也氏
井上哲也 野村総合研究所 金融イノベーション研究部主席研究員
5 分で読む

[東京 29日] - 米連邦準備理事会(FRB)が8月22日に公表した7月31日―8月1日の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨によれば、政策金利が「事実上の下限(ELB)」に達した場合の政策手段について、執行部の分析も活用しながら検討を行ったことが明らかになった。

ELBとは「Effective Lower Bound」の略で、景気後退時にどこまで政策金利を引き下げることができるかを表す概念である。従来は、ZLB(Zero Lower Bound)、すなわち「ゼロ金利下限」と言われていたが、欧州中央銀行(ECB)や日銀がマイナス金利政策を導入したこともあり、より広い概念としてELBの語が使われるようになった。

米国では過熱感が指摘されるほど景気が好調なのに、金融当局者がこうした議論を行うことは、「ぜいたくな悩み」のように映るかもしれない。だが、FRBの立場からは、以下の通り、真剣に考えるべき理由が存在する。

<今後10年でELBに複数回直面する恐れも>

まず、パウエルFRB議長が8月24日、ジャクソンホール会議での講演で強調した慎重な利上げスタンスの下では、今回の景気拡大における政策金利の最高到達点が3%前後にとどまる可能性が高いことである。

日欧から見れば3%は十分高い水準だが、米国の過去の景気循環のうち1980年代以降だけでも5%程度は確保できたことに比べれば相当に低い。

長い目で見ても、景気拡大局面で平均的に到達し得る政策金利の最高到達点が、過去に比べて低下することへの懸念もある。ファンダメンタルな面では、その最大の理由は米国の長期的なインフレ率や経済成長率が低下しており、かつなかなか元に戻らないことにある。

このため、短期的にも長期的にも、FRBにとって景気後退に対応するための利下げ余地は小さくなり、以前よりも容易にゼロ金利になってしまう懸念が生ずる。実際、上記の議事要旨によれば、執行部は今後10年の間に政策金利がELBに複数回にわたって直面するとの推計を示したようだ。

もちろん、この問題は突然浮上したわけではなく、FRBは以前から十分意識していた。だからこそ、2017年6月のFOMCで決定した金融政策の「正常化」に関する方針でも、今後は政策金利の上げ下げを主たる政策手段にするが、利下げだけでは十分に緩和的な金融環境を実現できない場合にはバランスシートの規模や内容に関する政策手段(つまり量的緩和のような資産買い入れ)を活用するとの考え方を明確に示している。

それにもかかわらず、ここへきてFRBがこうした検討を行ったことは一層興味深い。つまり、上記の議事要旨が示すように、FOMCメンバーが資産買い入れは有効ではあるが効果は強くないとの理解を共有し、だからこそ打開策を模索しているようにみえるからだ。

<「平時」の多用には疑問が残る資産買い入れ>

そこで、FRB自身の議論も参照しながら資産買い入れの効果を改めて整理すると、第1に、金融危機の際に金融仲介を回復したり、資産価格の過小評価を修正したりする上では有効である。この点は、パウエル議長による上記の講演でも確認されているし、FRBだけでなく金融市場でも広く共有されている。

第2に、タームプレミアム(期間に伴う上乗せ金利)を相応に引き下げる上でも有効だ。フィッシャー前FRB副議長が2015年の講演で整理したように、定量的な効果に関する推計にはばらつきもあるが、量的緩和の第1弾から第3弾を通してみれば10年国債の利回りに対して100ベーシスポイント(bp)を超える引き下げ効果があったとの結果が多い。一見すると小さい印象を与えるが、短期政策金利でなく長期金利を直接に引き下げている点に注意すべきだろう。

しかし第3に、資産買い入れの運営を機動的に行うことは容易ではない。この点は縮小したり、撤退したりする局面に特に当てはまる。実際、FRBは量的緩和の第2弾のように大規模な資産買い入れを大きなストレスなく実施したが、量的緩和の第3弾に象徴されるようにその縮小は極めて緩やかに進めざるを得なかった。さらに、買い入れた資産の削減に至っては、原則として市場での売却を行わず償還に委ねるだけに、相当な時間を要することが明らかだ。

この3点目が意味することは、大規模な資産買い入れを行った場合、それを元に戻すための時間が通常の景気循環を上回ってしまう可能性が高いことである。その意味で、資産買い入れは相応に有効だが効率性には難のある政策手段ということになる。

資産買い入れの縮小や撤退を慎重に行わなければならない理由の大きな部分が危機後の経済構造の脆弱性にある点も含めて、まさに資産買い入れは「有事」の政策手段であって、「平時」の多用には疑問が残ることになる。

<日銀の「長短金利操作」は参考になるか>

こうした観点から言えば、FRBがELBに直面したとしても、現在の日銀のように比較的小額の資産買い入れで長期金利を抑制できるのであれば、それは効率的な政策手段となり得る。しかも、7月末に日銀が決定したように、長期金利の目標値を10bp単位で調整できるのであれば、機動性の面でも魅力的である。

もちろん、話はそう単純ではない。まずFRBは、日銀が長期金利をコントロールできている要因が米国にも妥当するかどうかを検討する必要がある。

しばしば米国から指摘される点として、日本は長期の成長率やインフレ率が低いので長期金利の抑制が比較的容易であるという理解がある。それ自体は正しいが、FRBは米国のファンダメンタルズに即して長期国債金利の誘導目標水準を相対的に高くすれば、米国の経済構造の下で政策効果を発揮し得るはずである。

むしろ、この点に関してはマイナス金利との関係にも注目すべきだろう。日本では成長率やインフレ率の低さもあって、将来にわたってマイナス金利の局面が何度も実現するとの予想が生じ、長期金利の上昇圧力が抑制されている可能性である。

その意味でFRBは、マイナス金利政策とイールドカーブ・コントロール(長短金利操作)が相互補完的である点にも注意する必要がある。

一方、国内市場で意識される点として、日銀による国債市場での価格支配力が非常に強いとの理解がある。これは、ストックにとどまらず、(日銀による買い入れだけでなく政府の発行額も減っているため)フローで見ても依然として日銀のプレゼンスが大きい事実や、市場金利が目標を上回る恐れが生じた場合の「指値オペ」を含む日銀のコミットメントの強さに基づく面が大きいのだろう。

これらの点はFRBも対応できるように思われるが、日本の市場では依然として国内投資家の存在が支配的で、相対的に少数の大手プレーヤーに対して政策当局による「道徳的説得」が利きやすい点では、米国との相違も感じられる。

加えてFRBは、長期金利の引き下げが景気や物価以外の面で持ち得る影響についても、日米での違いを認識する必要があろう。このうち、金融システムに及ぼす影響については大きな違いがある。

実際、緩やかな利上げの下で長期金利の上昇が抑制されている現在の米国では、株価だけでなく広範なクレジット商品の価格も顕著な上昇を示した。同時に、伝統的な銀行の金融仲介機能の外で行われる金融取引(いわゆるシャドーバンキング)や資本市場も量的に拡大している。これらの点は、長期金利の引き下げが可能であれば政策効果も大きいことを示す一方で、将来に向けて金融システムの不安定化につながる要因を作っているとも言えよう。

他方、財政に対する影響にはそこまで大きな差異はないかもしれない。長期金利を引き下げれば、少なくとも結果的に国債費は軽減されるが、長い目で見ればこのことが財政規律の維持を難しくするリスクが残る点で、日米の置かれた状況に差異はない。

経済規模と比較した場合の債務残高はもちろん日本の方が厳しいが、歳出スタンスの面では、周知の通りトランプ米政権が拡張的な財政政策志向を強めるなど、米国には日本以上に懸念すべき面も現れ始めている。

ELBに対する政策手段が乏しいだけに、日米間での構造的な相違や他の政策との関連を考慮しても、FRBが潜在的な効率性や機動性を有する長短金利操作を最初から放棄するのももったいないように思う。量的緩和と同じく長短金利操作についても、先行した日本の例をFRBが研究し、最終的には米国流に変えて採用するかどうかは、今後の興味深いテーマである。

井上哲也氏(写真は筆者提供)
*井上哲也氏は、野村総合研究所の金融イノベーション研究部主席研究員。1985年東京大学経済学部卒業後、日本銀行に入行。米イエール大学大学院留学(経済学修士)、福井俊彦副総裁(当時)秘書、植田和男審議委員(当時)スタッフなどを経て、2004年に金融市場局外国為替平衡操作担当総括、2006年に金融市場局参事役(国際金融為替市場)に就任。2008年に日銀を退職し、野村総合研究所に入社。主な著書に「異次元緩和―黒田日銀の戦略を読み解く」(日本経済新聞出版社、2013年)など。

*本稿は、ロイター外国為替フォーラムに掲載されたものです。筆者の個人的見解に基づいています。

(編集:麻生祐司)

2. 2018年8月30日 18:22:42 : OO6Zlan35k : ScYwLWGZkzE[1361] 報告
トルコ危機、PIMCOとブラックロックも犠牲−8月に5%超の損失
Selcuk Gokoluk
2018年8月30日 6:48 JST
• トルコ・リラ急落、他の新興市場にも急速に波及
• 現地通貨建て新興市場債ファンド、8月の平均成績が世界最悪

Photographer: Brent Lewin/ Bloomberg
トルコの金融危機による打撃を8月に被らなかった新興市場ファンドはほとんどなかった。トルコ危機は急速に他の新興市場に広がり、ブラックロックやパシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)などのファンドは3週間で5%を超える損失を被った。現地通貨建て債券ファンドの8月の平均成績はマイナス2.1%で世界最悪だった。

  パインブリッジ・インベストメンツのファンドマネジャー、アンダース・フェアグマン氏は「誰もがトルコを巡るリスクを抑え込もうとしたが、トルコ資産がこれほど短期にこれほど大きく値下がりするとは誰も予想できなかった」とした上で、「このような環境では多くの投資家が損失を被る。トルコ資産への投資家の戻りは遅いだろう」と話した。
  ブラックロックの新興市場債責任者、セルジオ・トリゴ・パズ氏は「トルコ通貨の前代未聞の相場急落で、弊社の現地通貨建て新興市場債ファンドはアンダーパフォームした」と述べた。トルコへのエクスポージャーは「変化の何らかの兆候が明白に表れるまで」縮小した状態を続けるという。
  PIMCOの広報担当者はこの記事についてコメントを控えた。
Bleeding Bonds
Most emerging markets had losses alongside Turkey in August
Source: Bloomberg

原題:Turkey Puts Pimco and BlackRock on Wounded EM Bond-Fund List (1)(抜粋)

 

2018年8月30日 / 12:14 / 4時間前更新
トルコの対外債務、約20兆円が1年以内に返済期限=米銀試算
1 分で読む

[ロンドン 29日 ロイター] - トルコが来年7月までの1年以内に返済期限が到来する対外債務は約1790億ドル(約20兆円)で、年間国内総生産(GDP)のほぼ4分の1に達する──。JPモルガンは調査ノートでこうした試算を明らかにした上で、通貨危機に襲われている経済が急速に縮小する恐れがあると警告した。

これらの対外債務のうち、銀行を中心とする民間部門が抱えているのがおよそ1460億ドル。政府が返済もしくは借り換えを迫られるのは43億ドル強で、残りは公的機関の借り入れだという。

JPモルガンは「向こう1年で必要な資金手当ては規模が大きく、市場へのアクセスは難しくなっている」と指摘。中央銀行のデータに基づいて計算したところでは、年内に期限を迎える債務が320億ドル前後存在し、9月と10月、12月にそれぞれ大規模な支払いが発生する。

ただ「国際的な銀行は少なくとも一部のトルコ向け融資を減らす公算が大きいので、元本の借り換えはいくつかの借り手にとって厳しい状況になってもおかしくない」とみている。

JPモルガンは、全体としてトルコ企業は外貨建て債務をカバーできるだけの対外資産を保有しているもようで、期限を迎える債務のうち470億ドル程度後は比較的借り換えが容易な貿易金融だと分析し、借り換えリスクが高いのは1080億ドル前後との見方を示した。

さらに海外からの資金流入が突然止まれば、借り換えリスクが増大して、経常赤字のファイナンスが困難になると付け加えた。

 

 

トルコ・リラの痛み、メキシコ・ペソ和らげる−BBVAに拡大の恩恵
Charlie Devereux
2018年8月29日 12:49 JST

Photographer: Ismail Ferdous/Bloomberg
スペインのビルバオ・ビスカヤ・アルヘンタリア銀行(BBVA)は何年にもわたり新興市場事業の拡大によって恩恵を受けてきたが、今年はトルコ危機によって打撃を受けた。リラはドルに対して今年37%下落。BBVAの株価は道連れになり、年初来で20%余り値下がりした。
  しかし、事業拡大による強みは、痛みを和らげてくれる別の市場があることだ。
  メキシコはBBVAにとって最大の海外投資先。政治的リスクにもかかわらずメキシコ・ペソはユーロに対して年初来で約7.5%上昇。北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉を巡り27日に米国と合意したこともあり、7−9月(第3四半期)はトルコからの影響を一部打ち消してくれるかもしれない。

原題:Mexican Peso Helps Offset BBVA’s Turkish Currency Crisis Woes(抜粋)


3. 2018年8月30日 18:32:09 : OO6Zlan35k : ScYwLWGZkzE[1362] 報告
2018年8月30日 / 10:34 / 5時間前更新
アングル:アルゼンチン経済危機を示す「5つの指標」
3 分で読む


[ブエノスアイレス 28日 ロイター] - アルゼンチンは昨年景気が改善し、市場寄りとされるマクリ大統領率いる連立与党が昨年10月の議会選で勝利して、今年初めの時点でエコノミストは明るい見通しを描いていた。しかしペソ相場の動きはアルゼンチン金融市場の混乱が当分終わらないことを示している。
以下5つの指標からアルゼンチンの経済危機を読み解く。

●ペソ/ドル直物相場

エコノミストは以前からアルゼンチンペソは過大評価されていると主張しており、アルゼンチン政府もペソは年間を通じて徐々に下落すると見込んでいた。しかし政府のインフレ抑制達成を疑問視する見方や米連邦準備理事会(FRB)の利上げを背景に、ペソの対ドル相場は4月以降、誰も予想していなかったペースで下落した。
アルゼンチンはペソ安でドル建て債務の返済コストが膨らみ、国際通貨基金(IMF)から500億ドルの融資を受けることになった。

●前年比物価上昇率


高インフレはアルゼンチンが他の新興市場国に比べて投資家のリスク回避志向の影響を受けやすい要因の1つ。大衆迎合的な政府が何年にもわたり財政赤字穴埋めのため紙幣を増発した結果、消費者物価は急上昇した。
マクリ政権はこうした政策を見直したが、政府補助金の削減や財政赤字穴埋めの一環として電気料金を引き上げたため、物価は上昇し続けている。この数カ月はペソ急落がインフレに拍車を掛けている。
●外貨準備高

アルゼンチン中銀は急激なペソ安とインフレ高騰に対応し、政策金利を45%に引き上げ、外貨準備を放出してペソ防衛を図った。その結果、2015年12月のマクリ政権発足以来徐々に増加していた外貨準備高は急激に落ち込んだ。
外貨準備高はIMFからの融資で持ち直したが、ペソに対する売り圧力は止まらず、中銀はこの数週間でまた市場介入に動き始めた。

●経済成長率

インフレ高騰と金利の上昇はアルゼンチン経済を圧迫しているが、金融面の混乱に加えて、政権にはいかんともしがたい不運にも見舞われた。過去数十年で最悪の干ばつで大豆とトウモロコシの収穫が落ち込んだが、この2つの作物はアルゼンチン経済の大黒柱だ。
経済は農業の不振が響いて3カ月連続のマイナス成長となっており、エコノミストは景気後退入りは確実だとみている。6月の国内総生産(GDP)は前年同月比6.7%のマイナスで、2009年の世界金融危機以来の落ち込みとなった。

●就業者数

マクリ大統領は「貧困ゼロ」と雇用創出の2つの公約を掲げるが、いずれも景気悪化で実現が危ぶまれている。大統領は今月初め、インフレと景気の悪化で貧困が増えたようだと認めており、就業者数は昨年12月にピークを付けた後、減少し始めている。
政府はIMF融資の取り決めにより、財政赤字圧縮に向けた歳出削減の一環としてインフラ投資を減らす計画で、雇用情勢は一段と悪化するだろう。そうなれば2019年の再選を目指すマクリ大統領にとって厄介なことになりそうだ。

 


アルゼンチン、IMFに追加支援要請 通貨下落続き
中南米
2018/8/29 23:31
保存 共有 印刷 その他
 【サンパウロ=外山尚之】アルゼンチンのマクリ大統領は29日、通貨防衛のため国際通貨基金(IMF)に追加支援を求めると発表した。トルコショックに伴う新興国からの資金流出で通貨ペソは売られ、連日のように対ドルで過去最安値を更新していた。6月に合意した500億ドル(約5兆5千億円)の融資枠のうち、未利用分を使うとみられる。

 マクリ氏は29日朝の緊急テレビ演説で「来年の金融プログラムへの適応を補償するため、すべての必要な資金を前進させる」と発言。詳細は明らかにしなかったが、地元経済紙アンビト・フィナンシエロは80億〜150億ドルの追加融資を求める方針だと報じている。アルゼンチン政府はIMFとの合意直後、通貨防衛のため150億ドルの融資を受けている。

 IMFの支援もあり、ペソは7月に入り一時落ち着きを見せていたが、トルコの通貨リラ下落を受けてペソ売りが再燃。28日には1ドル=31.43ペソと、融資枠設定で合意する直前の水準から約20%下落していた。


今さら聞けない「通貨危機」とは
岸本好正・日経プラス10キャスターに聞く
2018/8/27 10:00日本経済新聞 電子版


 ニュースを詳しく解説する「フカヨミ」コーナー。トルコ・リラの急落を受けて、通貨危機の基礎情報を日経プラス10の岸本好正キャスターに聞きました。

小谷キャスター
小谷キャスター

岸本キャスター(8月21日出演)
岸本キャスター(8月21日出演)


▼ニュースの骨子
 8月10日、アメリカとの関係が悪化しているトルコの通貨リラが1日で20%急落した。これを受けてトルコと貿易や金融の結び付きが深い欧州株も売られ、日経平均も400円を超す下げとなった。通貨の急落を食い止める効果がある利上げをエルドアン大統領は拒否。アルゼンチンのペソや南アフリカのランドの新興国通貨も売られ、「トルコ通貨危機」と呼ばれている。

 岸本キャスターの解説要旨は以下の通りです。

■1997年はタイ・バーツがきっかけに


 「通貨危機と呼ばれる状況は過去にもありました。1997年、タイの通貨バーツの暴落をきっかけにマレーシアや韓国などの通貨も急落し、アジア各国に景気悪化が連鎖しました。インドネシアでは当時のスハルト大統領が辞任に追い込まれました。日本でも消費増税の影響も重なり、通貨危機と世界的な株安の影響で日経平均が2万円台から1万円台に逆戻り。山一證券や北海道拓殖銀行が破たんしました。翌年にはロシアで国債が支払えなくなるデフォルト=債務不履行が起きて、大きな経済危機に発展したのです」

■新興国通貨の売りは続く


 「通貨危機とは、通貨の急落が引き金となってドルなど外貨で借りている借金が膨らんだり、資金が引き揚げられたりして、深刻な景気後退に見舞われることです。今回のトルコの状況は、そこまで深刻な状態にはなっていないようです。都内でも円をリラに換金できますし、トルコ市民の生活も輸入品の価格は上がっていますが、一定の安定を保っているようです」

 「ただ、直近でもトルコのリラを含む新興国の通貨は売られています。南アフリカやインド、ブラジル、インドネシアなど、経常赤字が大きく、海外からの借金の国内総生産(GDP)比率が高い国の通貨が売られています。アジア通貨危機のように一気に影響が広がるとは考えにくいですが、トルコとの関係の深い欧州、特に南欧などへの影響は注意して見ておく必要があるようです」

日経プラス10 今週の放送予定(都合により変更することがあります)
特 集 ニュース解説(フカヨミ)
8/27(月)
テスラ非公開化へ 電気自動車の行方は 清水功哉(編集委員)
8/28(火)
中国ショック!どうなるゲーム業界 坂本英二(編集委員)
8/29(水)
トランプ政権の今後 上杉素直(コメンテーター)
8/30(木)
白血病にも光明!進化するiPS 武類雅典(企業報道部長)
8/31(金)
医療保険値下げ!競争激化、どこを選ぶ? 西岡貴司(経済部デスク)
https://www.nikkei.com/article/DGXZZO34485020T20C18A8000000/?n_cid=SPTMG053


アルゼンチンやブラジル、通貨安続く 過去最安値も
中南米
2018/8/23 8:52
 【サンパウロ=外山尚之】為替市場でアルゼンチンやブラジルの通貨下落が続いている。アルゼンチンペソは22日、1ドル=30.2ペソと、対ドルで過去最安値で取引を終えた。ブラジルの通貨レアルも一時1ドル=4.09レアルと、約2年半ぶりの安値を記録。トルコショックを引き金に新興国から資金が流出する中、経済や政治が不安定な国が狙い撃ちされる構図となっている。

ブラジルの通貨レアル(左)とアルゼンチンの通貨ペソ(右)とも、為替市場で売られる
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ブラジルの通貨レアル(左)とアルゼンチンの通貨ペソ(右)とも、為替市場で売られる

 アルゼンチンの中央銀行は13日に通貨防衛のため緊急利上げを実施、政策金利を45%に引き上げたばかりだが、通貨売りに歯止めがかからない状況だ。4月からの通貨下落や度重なる利上げにより、アルゼンチンの経済は低迷が続く。政府は国際通貨基金(IMF)の支援を受け市場介入で対抗するが、ペソ売りの圧力が強い。

 8月に入り、2015年までの左派政権の汚職スキャンダルが発覚したことも通貨安の要因となっている。左派陣営の打撃となりマクリ氏にとっては政治的な追い風となるはずが、建設業界を中心に経済界に汚職がまん延していることが露呈し、経済の足かせになるとの見方が出ている。

 ブラジルでは10月の大統領選の最新の世論調査で、汚職事件で収監中のルラ元大統領の人気が高まっていることが売り材料となっている。二審で有罪判決を受けたルラ氏の出馬が認められる可能性は低いとみられるが、市場の警戒心は強い。

 ルラ氏を除く候補者の中では、極右のボルソナロ候補が首位に立ち、2位以下の候補とのリードを広げていることも懸念材料だ。「ブラジルのトランプ」と呼ばれるボルソナロ氏は国連からの脱退や地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」からの離脱を示唆しており、市場では警戒する声が広がる。

 ブラジルの金融大手イタウ・ウニバンコのマリオ・メスキダ筆頭エコノミストは「外的要因と内的要因でそれぞれ悪材料がそろい、金融市場のボラティリティー(変動率)が高い中で売られやすくなっている」と分析している。


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