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「非核化」も「拉致」も議長声明から削除されたのは当然だ
http://kenpo9.com/archives/4080
2018-08-07 天木直人のブログ
草案にはあった北朝鮮への完全かつ検証可能で不可逆的非核化の文言が、6日に発表された最終声明から削除されたという。
おまけに拉致と言う言葉もなくなっていたという。
このことを、きょうの各紙が驚きを持って報じている。
やはり河野外相は相手にされなかったということだ。
しかし、私がここで書きたいのは、その事ではない。
最終声明に盛り込まれなかったことは、メディアが報じるほど衝撃的なことではないということだ。
きょう8月7日の朝日がアセアン外交筋がこう話したと書いている。
「ARFには北朝鮮や中国がいることを忘れてはいけない」と。
私は繰り返し書いてきた。
アセアンの参加する会議はコンセンサスを重んじる。
一カ国でも強く反対するとその声を取り入れざるを得ない。
だからこそ、アセアンのほとんどの合意文書は最後は玉虫色に終わり、参加国の一カ国でも強く反対すると、最後は削除するしかないと。
これはアセアンコンセンサスなのである。
日本の外務省がそれを知らないはずがない。
知っていながら、無理やり拉致や非核化を強引に盛り込ませようとした安倍・河野外交がお邪魔虫だったのだ。
国連安保理でさんざんそれをやって来た米国は、それを知っているから、アセアンではあっさり引き下がる。
メディアが大げさに書く話ではない。
はじめからこうなることはわかっていたはずだ(了)
「CVID」文言なし 北朝鮮意向、影響か ARF議長声明
https://digital.asahi.com/articles/DA3S13624941.html?iref=pc_ss_date
2018年8月7日05時00分 朝日新聞 後段文字起こし
4日にシンガポールで開かれた東南アジア諸国連合(ASEAN)地域フォーラム(ARF)の議長声明が6日、発表された。北朝鮮の核問題をめぐり、完全な非核化を促す文言は入ったが、草案にはあった「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化(CVID)」との文言は盛り込まなかった。北朝鮮や中国の意向が影響した可能性がある。
27カ国・機構で安全保障問題などを話し合うARFには、北朝鮮も参加。議長国シンガポールが用意していた草案には「地域の平和と安定に寄与する朝鮮半島のCVID」に向けた国際的努力を促す表現があったが、発表された声明は「完全な非核化をするとの約束、さらなる核・ミサイル実験を自制するとの誓約」を実行するよう促す表現にとどまった。
2日に開かれたASEAN外相会議の共同声明などにはCVIDが盛り込まれている。議長国シンガポールのバラクリシュナン外相も4日、一連の関連会議を締めくくる記者会見で「CVIDを支持することを確認した」と述べていた。
ARFで北朝鮮の李容浩(リヨンホ)外相が、朝鮮戦争の終戦宣言が行われない限り、次の非核化措置はとらないとする姿勢を強調し、米国を繰り返し批判。中国も一貫して、北朝鮮の「後ろ盾」になる姿勢を示していた。トランプ米政権も最近、CVIDの表現を嫌う北朝鮮に配慮してか非核化交渉でこの表現の使用を控えており、こうした参加国の姿勢が、議長声明のとりまとめに影響したとみられる。
ASEAN外交筋は「他のASEANの会議とは違い、ARFには北朝鮮や中国がいることを忘れてはいけない」と話した。(ネピドー=貝瀬秋彦)
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