http://www.asyura2.com/18/kokusai22/msg/556.html
Tweet |
ロシアを再び西側巨大資本の属国にしようとする勢力の圧力でロシアの親西側派は窮地へ
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201804270000/
2018.04.29 櫻井ジャーナル
ロシア駐在シリア大使のリヤド・ハッダッドはロシアの防空システムS-300がすでに先月、シリアへ運び込まれていると発言したという。シリアへロシアがS-300を供給するという報道があった後、イスラエルのアビグドル・リーベルマン国防大臣はこの防空システムがすでにシリアへ持ち込まれていることを知っているとしたうえで、シリア政府軍がそのシステムをイスラエル空軍に対して使ったなら報復すると発言した。シリアとイスラエルはS-300がシリア政府軍の手にあるという点で一致していることになるが、リーベルマン発言の翌日、4月25日にロシア国防省はシリアへS-300を近いうちに供給すると述べている。
リーベルマンは軍事強硬派として知られているが、ソ連(現在のモルドバ)出身で1978年にイスラエルへ移住したということもあり、ロシアとパイプを持っている。ベンヤミン・ネタニヤフ首相がリーベルマンを国防相に据えた理由は、ロシアを懐柔してシリアやイランの現体制を倒す邪魔をさせないようにすることにあったとも見られていた。
リーベルマンはソ連時代にイスラエルへ移住したが、ウラジミル・プーチンが実権を握った後にロシアから移り住んだ富豪、いわゆるオリガルヒの場合はプーチン体制と友好的とは言い難い。ソ連消滅後、ロシアは西側の傀儡だったボリス・エリツィンが大統領となり、西側巨大資本の略奪を手伝うことでエリツィン周辺は巨万の富を手にした。これがオリガルヒだ。
エリツィン時代、オリガルヒはロシア政府を上回る権力を持ち、超法規的な手段でロシア国民の富を奪っていたのだが、プーチンが実権を握るとオリガルヒに対してクレムリンの命令に従うように求める。それを拒んだ富豪はロンドンやイスラエルへ逃げ込み、国内でプーチンと戦った一派は摘発されている。
現在、ロシア国内でカネ儲けに勤しんでいるオリガルヒは一応、ロシア政府には従っている。そうしたロシア政府に恭順の意を表しているオリガルヒに対して政府に反旗を翻すよう仕向けることが西側のロシアに対する「制裁」の目的だとも言われている。
ロシアの経済/金融部門は今でもシティやウォール街と関係が深く、ロシアの癌だと言う人もいるほど。西側はその辺をついているつもりなのだろうが、「制裁」はロシアの富豪に西側との関係断絶を強いることになりかねない。もしロシア政府に反旗を翻したなら、それを口実にして潰されてしまうだろう。
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。