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英国政府は根拠もなくロシアの外交官23名を国外追放、瀬戸際政策で開戦寸前
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201803150001/
2018.03.15 櫻井ジャーナル
イギリスのテレサ・メイ首相はロシアの外交官23名を国外へ追放、モスクワとの外交的な接触を中断し、ロシア人の資産を凍結すると発表した。ボリス・ジョンソン外相が根拠を示すことなく、ロシアのエージェントが神経ガスで元GRU(ロシア軍の情報機関)大佐のセルゲイ・スクリパリとその娘のユリアが攻撃したと主張した段階でクレムリンは「最後通牒」だと表現しているので、こうしたイギリス側の行動は織り込み済みなのだろう。
アメリカのバラク・オバマ大統領もロシアとの関係を悪化させたがっていた。大統領の座から降りる1カ月ほど前、ロシアとの関係改善を訴えていたドナルド・トランプ次期大統領への置き土産として外交官35名を含むロシア人96名をアメリカから追放している。その当時と決定的に違う点は、ロシア政府がアメリカへの信頼を完全になくしていること。ロシア側の反応も違ってくるだろう。
イギリスが自分たちの主張を裏付ける証拠を提示できないのは、勿論、証拠がないからだ。ロシアが仕掛けたとイギリスの政府や有力メディアは必死に宣伝しているが、ロシアとの軍事的な緊張を高めたがっているだけ。
アメリカは何をしでかすかわからない国だと思わせれば自分たちが望む方向へ世界を導けるとリチャード・ニクソンは考え、イスラエルは狂犬のようにならなければならないと同国のモシェ・ダヤン将軍は語ったそうだが、現在のアメリカ、イギリス、イスラエルは演技しているのではないように見える。自分たちが勝ち残るため、相手を恐怖させようと必死になっているうちに状況が見えなくなっている。
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