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(回答先: この世の「地獄」を止められない国連事務総長の嘆き 天木直人 投稿者 赤かぶ 日時 2018 年 3 月 01 日 14:45:15)
アサド一人を悪者にするなんて、天木氏は、西側メディアに汚染され過ぎている。
止むことのない戦火に対抗できるのは、憲法九条ではない。憲法九条には、そんな力はない。幻想をもつべきではない。憲法九条の「裏の顔」は「対米従属」と「天皇制」だ。「対米従属」と「天皇制」が続く限り、日本は「国民主権の近代民主主義国」にはなれない。
シリアおよび中東全体に平和が訪れないのは、世俗派の民主主義勢力が小さ過ぎるからだ。
そもそも「歴代カリフが作った宗教」であるイスラムは、「異教徒と不信仰者は殺せ!」という「異教徒憎悪」の宗教だ。(「ジハード」で「アッラー神の領土を増やせ!」という「侵略宗教」でもある。)
敵対する勢力どうしは、たとえ共に「自称イスラム教徒」であっても、気に入らなければ容易に「不信仰者」とみなすことができる。シリアで抵抗運動を続けている「反政府派」は、「イスラム原理主義者」だろうが。なぜ彼らがあそこまで「帰順」を拒むのか。部族社会に生きる「イスラム原理主義者」だからだよ。アサド一人を悪者にするのは、筋違いだろう。
イスラム教徒に「過激派」と「穏健派」がいるなどと思うのも、単なる幻想。両者に本質的な違いはない。両者共に、「シャリーア」で統治される「イスラム神権国家」を「理想」とみなしている。(イスラム神権支配国家は、近代民主主義の原理とも、人間中心思想に発した「人権思想」とも相容れない。)
「過激派」の親族、一族郎党、年老いた親や幼い子供もまた、「過激派」と同じイデオロギーを共有している。耄碌してよぼよぼになっても、年端が行かずよちよち歩いていても、「息子」や「お父さん」や「お兄ちゃん」は家族親族のために戦っていると信じている。「過激派」と「穏健派」は一心同体なのだから、両者を区別することは不可能。
「穏健派」が「過激派」を批判したことが一度でもあったか?
有効な対立軸があるとすれば、「世俗派」と「非世俗派=神権派」の間だ。(「世俗派」は将来的には「離教/棄教」に向かうので、「平和の実現」はこの部分の伸長にかかっている。)
アサド支持派は「世俗派」のなかに区分されるだろう。従って、この部分を潰してはならない。
「穏健派」と「過激派」に本質的な違いがないことは、「IS=イスラム国」がよく教えてくれたではないか。特にイラクで、住民はISを「積極的に歓迎」し、その支配を「喜んで」受け入れた。住民は「シャリーア」による統治を望んでおり、「カリフ国」の再来を待ち望んでいるからだ。IS兵士や指導者が生き延びられるのも、部族の支援ネットワークがあるからに決まっている。
この中東の地に平和が訪れないのは、いわば「イスラムの原罪」のようなものだ。「カリフ国」を打ち立てたイスラム勢力は、そこに元から住んでいたユダヤ教徒やキリスト教徒や異教徒を殺しまくって支配権を確立した。(成人の男は皆殺し、女は性奴隷。) コーランにもハディースにも、異教徒の殺戮と差別・憎悪思想が「建国神話」となって昇華されている。そのコーランを毎日聴きながら、唱えながら暮らしているのだ。「平和」は同じ宗派と親族集団の中だけ。異教徒や他宗派とは永遠に仲良くなれない。
それから、国連には「幻想」をもたない方がいい。国連の中には「イスラム協力機構」という機関があり、ここが「イスラム批判」と戦うための司令塔となっている。イスラム批判派に対しては「イスラモフォビア」の語を用いて「攻撃」することを、この機構は決めた。
それでどうやって、国連がイスラム・テロに対して有効に戦えるのか?
欧州に押し寄せる移民難民の問題についても、国連は、住民の「教育による世俗化」も。貧困国の「人口抑制策」も推進せず、先進国民に寄付や経済援助ばかりを求めてくる。(ユニセフの広告を見よ。「うざい!」と思っている人も少なくないだろう。)
産業の育成も振興も計らないまま、避妊を拒否して多産を続けているから、雇用も収入もないのに子沢山の状態が国家レベルで起きている。これでは「飢える」のが当然だ。「異常に高い人口圧力」の結果として欧州への移民難民の大量流入やロヒンギャ問題が生じている。
まずは「教育」と「産児制限」だ。住民の「世俗化」だけが「平和への道」。
国連はそれに有効に対処しているか? 「産めよ殖やせよ」の宗教を擁護したまま、何の解決策も打ち出していないではないか。(国連の「官僚」自体がイスラム教徒では、当然の成り行きではあるが。)
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なお、欧州の支配層(金融資本と産業資本) が中東からの移民難民に寛容であるのは、それにより欧州経済圏の「競争力」を高めたい、と考えているからであるようだ。低賃金労働力の導入と、それによる労働力コストの低減。そして「高くなり過ぎた」欧州の社会福祉コストの切り下げ。下方圧力を強めること。さらに、破綻しそうな年金制度を、新参の移民労働者が納付する「掛け金」で救いたいらしい。
では、移民増加による治安の悪化をどうするのか。欧州支配層は、自分たちは「貧民・庶民」とは切り離された完全防備の高級住宅で暮らし続けるつもりであるようだ。彼らにとって、中東やアフリカからの移民難民も、自国内の「貧乏白人」も、「危険度」という点では同じようなものであるらしい。
- 他人を「秘密警察」呼ばわりしながら、自分に都合の悪い事実を削除する(安倍晋三)の如き投稿者 HIMAZIN 2018/3/04 00:21:06
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