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「医療現場ヒエラルキーの底辺」と嘆く介護福祉士の苛酷な労働実態 GMARCH・関関同立など都市部の私大に人気が集中しそう
http://www.asyura2.com/18/hasan130/msg/865.html
投稿者 うまき 日時 2019 年 2 月 06 日 19:35:30: ufjzQf6660gRM gqSC3IKr
 

2019年2月6日 角南丈
「医療現場ヒエラルキーの底辺」と嘆く介護福祉士の苛酷な労働実態
重労働であるにもかかわらず、賃金が低いことなどが問題視されている介護職だが、その中でも特に過酷さが際立つのが国家資格の「介護福祉士」だ。病院やクリニックでは、介護福祉士はヒエラルキーの最底辺に位置しているという。介護施設・病院で15年勤務し、現在は介護保険外サービスを展開する「ライフケアサポート」の代表・中村英樹氏が、業界の闇を暴露する。(清談社 角南丈)

国家資格なのに…
手取り15万円で離職者続出
介護福祉士の労働実態は過酷です。
介護職員を指導する立場である介護福祉士は、国家資格でありながら、現場でのヒエラルキーは最底辺。しかも薄給とあって、離職者が続出している Photo:PIXTA
 平成最後の12月、賛否両論渦巻く中、政府は「出入国管理法改正案」を成立させた。これによって外国人労働者の受け入れが拡大し、少子高齢化で人材不足に悩む産業の働き手を確保することが期待されている。

 特に人手不足が深刻な産業のひとつが介護だ。みずほコーポレート銀行産業調査部の推計によれば、2015年に9.8兆円だった介護業界の市場規模は、2025年には15.2兆円にまで達する見通しだが、業界の離職率は16.2%となっており、約6人に1人が職場を離れている(平成29年度「介護労働実態調査」)。

 介護現場に人材が定着しない最大の理由は、業界全体が低賃金・重労働の“ブラック化”していることだろう。その最たる例が、業界唯一の国家資格である介護福祉士だ。

 介護福祉士は、平たくいえば、現場で実作業する介護職員を指導する立場。働き場所は老人ホームや障害者施設、病院など多岐にわたる。日本介護福祉士養成施設協会の発表によれば、介護福祉士として登録されている人の総数は、全国で150万人3574人(2017年3月時点)に上る。

「一概にはいえませんが、介護福祉士の平均基本月給は、手取りで15万円程度。そこに資格手当1万5000円、夜勤手当がついて17〜18万円といったところでしょうか。ボーナスは施設によって異なり、出るところでもせいぜい年2回(各月給1ヵ月分)となっています。もちろん早出や残業がある場合もあります」(中村氏、以下同)

 こうした状況を改善するべく、厚生労働省は推計約20万人いる勤続年数10年以上の介護福祉士について、月額8万円の賃上げを目指している。

 しかし、介護福祉士が過酷といわれるゆえんは、賃金だけの問題ではないようだ。

看護師と介護職員の
板挟みで心身が疲弊
 中村氏によれば、医療・介護施設にはヒエラルキーが存在するという。本記事では話をわかりやすくするために、介護施設ではなく病院を例に説明しよう。

 ある病院では、勤務する職種の割合が介護職員25%、看護師21%、その他(医師やリハビリスタッフ、事務など)が54%となっている。この場合、人数的に見れば、現場の最大勢力は介護職員ということになるが、力関係は異なる。

「序列的にはトップが医師、続いて看護師、介護職員となっています。特に看護師と介護職員の確執は有名です。たとえば、オムツ交換は看護師の仕事でもありますが、看護師の中には『オムツ交換ぐらい介護職員がやれ。介護職員は医療について無知なんだから、私たちに医療(補助)以外の仕事をさせるな。悔しかったら看護学校出てみろ』と、介護職員を見下す人がいるのも残念ながら事実です」

 特に看護師の攻撃対象にされやすいのが、現場の介護職員を束ねる介護福祉士(介護主任)なのだという。

「高圧的な看護師は、やりたくない上に評価もされないオムツ交換をするより、自分の査定に響く注射や投薬など医療(補助)行為に専念したいのでしょう。介護福祉士も多少の医学を勉強してきてはいますが、看護師の本音としては彼らに介護以外の仕事をさせたくないのだと思います。下手に医療的なことにまで手を出されると、医療の知識を盾に取った看護師の優位な立場が崩れかねませんからね」

 しかし、前述のように、介護福祉士は役職的には現場の介護職員たちの上司にあたる存在だ。なぜ彼らがヒエラルキーの最底辺なのだろうか。

「ヘルパーなど現場の介護職員は、年配の女性が多く、しかも病院内では多数派です。さすがの看護師も、彼女たちにはあまりきつく言えないものです。一方で、介護福祉士の資格を持っている人は若い世代に多いため、看護師はズバズバと文句を言いやすく、介護職員のマネジメントを押し付けようとします。すると、介護福祉士は年配の介護職員たちからも反発され、ガミガミ言われるという板挟みになってしまうわけです」

 徒党を組んだ年配の女性を敵に回したくないのは、どの世界でも同じだろう。介護福祉士は、看護師と介護職員の板挟みにあう哀れな中間管理職、という位置づけなのだ。

のしかかる
ミス厳禁の重圧
 厚労省の発表によれば、2017年度の介護福祉士の合格率は70.8%(6万5574人)。国家資格の中では比較的取得しやすい資格とされているが、試験を受けるためには「従業期間3年以上かつ従業日数540日以上+実務者研修」の修了が必須条件となっている。

 そこまでの手間と時間をかけてやっとの思いで取得しても、介護福祉士に待っているのが職場ヒエラルキーの最底辺という現実だとすれば、なんとも救いようのない話だ。

 こうした過酷な状況に嫌気がさし、業界から逃げ出そうにも、今度は施設側からの執拗な引き留めにさいなまれることになるという。

「介護福祉士に対しての引き留め文句といえば、『君が辞めたら仕事が回らなくなるし、ご利用者様が亡くなるかもしれないんだよ。狭い業界だし、うちを辞めたら悪評が回っちゃって再就職できないよ』というのが定番です。この業界は人間関係が濃厚で、『○○が××で働いているらしい』といったうわさ話もよく飛び交いますからね。とはいえ、職員が足りないのは施設の運営側の責任ですし、上の人間が辞めた職員全員の行き先を把握できるはずもありません。こうした脅し文句には絶対に屈しないことが大切です」

 どれだけ情熱を持って仕事に取り組んでいようとも、時には逃げる勇気も必要なのだ。ただ、今後もずっと介護福祉士として働こうと決めている人は、一生このヒエラルキーから抜け出せないのか。

「医療・介護業界で働いている人は“訴訟リスク”に非常に敏感です。そのせいか、誰も責任を取りたがらず、絶対にミスをしてはいけないという強迫観念に駆られています。こうした現場に長年いると、狭い視野でしか物事を見られなくなってしまいますが、自分次第でいくらでも状況は改善できます。介護福祉士の資格があれば、ケアマネジャー(介護支援専門員)や介護施設長を目指すこともできますし、独立することだって可能なはず。介護福祉士の皆さんに一言、“失敗を恐れず、いい介護を続けてください”と伝えたいです」

 “国家資格”“ドル箱産業”という聞こえのいい言葉の裏には、世間の認識以上に厳しい現場の苦労があるようだ。
https://diamond.jp/articles/-/192700


 

2019年2月6日 週刊ダイヤモンド編集部 ,西田浩史 :委嘱記者
GMARCH・関関同立など都市部の私大に人気が集中しそうな理由
Photo:DOL
 2021年、国公立大学を中心とした入試の大改革が実施される。これは共通1次試験から大学入試センター試験へ移行して以来、約30年ぶりの入試改革となる。
 改革まで2年と迫る19年は、その骨子が分かる年となりそうだ。大きな変化とは、次の2点。
 一つ目は、現在のセンター試験に当たる「共通テスト」の国語、数学に記述式の問題が加わり、問題量が増え、難度が上がること。
 二つ目に、英語がGTECやTEAPなど4技能(読む・聞く・話す・書く)を測る外部の検定試験に置き換わる。
 これらは今までの入試で測れなかった知識以外の力を見るものとして、国の方針で導入される。
 しかし、高校生や教育現場からは不安や懸念の声も上がっている。
 それは、18年11月に共通テスト本番を想定して行われた試行調査の問題の難度が、関係者が考える以上に高かったこと。高校1年生から準備しても、間に合わないという声も聞こえる。
 そのため、急きょ、志望校を合格する可能性の高い大学に変更したり、一般入試ではなく推薦入試にしたりするなど、大学選びに変化が起きつつある。
国公立大学の不人気で
思わぬ私大が穴的校に
 混乱が想定される共通テストだが、それを避けようとする受験生が今後向かう先はどこか。
 それは、共通テストの受験が必須でなく、入試制度の変更がない私立大学だ。特に、大都市部の私立大学に人気が集中するだろう。
 具体的には、難関から中堅のGMARCH、関関同立、日東駒専、産近甲龍、北海学園大学、東北学院大学、南山大学、愛知大学、名城大学、西南学院大学、福岡大学、福岡工業大学などの人気が上昇し、半面、地方の中堅から下位の国公立大学の難度が下がる可能性がある(下図参照)。
拡大画像表示
 従来ならこうした中堅から下位の国公立大学を受験する層は、各県の2番手、3番手に当たる高校に在学していた。しかし、そのレベルの高校の授業では、記述式や検定試験などへの対策が不十分な場合が多い。そのため、共通テストの受験が不要な私立大学に志望校を変更する可能性が高い。
 こうした動きによって、21年以降に一部の国公立大学の易化により思わぬ穴となる大学が出現するかもしれず、入試の最新動向には例年以上に注視していくことが大切だ。
共通テストは難化するものの
勉強の本質は従来と大差なし
──宮敏郎・SAPIX YOZEMI GROUP共同代表に聞く
宮敏郎(たかみや・としろう)/SAPIX YOZEMI GROUP共同代表。1997年慶應義塾大学経済学部卒業。三菱信託銀行を経て、2009年より学校法人高宮学園副理事長。 Photo by Toshiaki Usami
 2019年は、2年後に迫る大学入学共通テストの課題が強く意識される年になるでしょう。
 まず問題は、共通テストが現行のセンター試験より難度が高く、これまで以上に読解力や基礎知識の応用力を要求される点です。
 高度な問題演習を授業で行うトップ高校の受験生は対処ができても、その他の受験生にとってはかなりハードルが高いのではないかと感じています。
 さらに、共通テストには記述式の問題が導入されますが、その部分は自己採点の際、正確な点数の把握が難しくなる恐れがあります。実際の点数と自己採点との誤差を小さくする対策が必要になるでしょう。
 そうなると、現在の状況以上に安全な志望校選びがトレンドとなる可能性が高いといえます。一方で、受験の負担が大きい国公立大学より私立大学へという流れが起きるかもしれません。
 とはいえ、こうした改革が行われたところで、勉強の本質は今までと変わりません。さまざまな情報に惑わされず、志望校合格を勝ち取ってほしいと願っています。(談)
(「週刊ダイヤモンド」委嘱記者 西田浩史)
https://diamond.jp/articles/-/191550

 

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