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泣く子も黙る税務署の「りょうちょう」が突然、会社を襲撃!追加の納税額は2億円!
https://biz-journal.jp/2019/01/post_26288.html
2019.01.21 文=さんきゅう倉田/元国税局職員、お笑い芸人 Business Journal
元国税局職員、さんきゅう倉田です。書き初めには「耐用年数」と書きました。
芸人として社会生活を送っていると、代表取締役社長と知り合う機会が多々あります。個人事業主に毛の生えたような社長から上場企業の系列会社まで、さまざまな社長がいますが、それほど役員報酬に違いはないようです。
逆に、小さい会社のほうがワンマンで役員報酬を設定できることから、年収が1億円を超えることもあり、上場企業でも3000万円くらいのこともあり、売上規模と役員報酬に相関関係はないように思えます。
小さい会社の社長たちのなかでも、1億円以上の役員報酬をもらっている人は、自分の会社をある程度自由に操ることができます。経理担当者もほかの役員も社長の“傀儡”状態で、不正もやりたい放題かもしれません。そのような会社には、税務署管轄であっても税務署の職員ではなく資料調査課、通称“りょうちょう”がやってきます。今回は、知人の会社にりょうちょうがやってきた話です。
■予告なしでやってくる恐怖のりょうちょう
りょうちょうは朝、突然会社にやってきたそうです。通常の税務調査は事前に予告し、無理なスケジュールを強行することもなく仲良く始まりますが、りょうちょうが来るときはそうはいきません。
一部の先輩によると“ミニマルサ”などと呼んだりもするそうで、逮捕を目的とはしていなくとも、必ず大口の不正を見つける強い意思を持った人たちの集まりです。人数、調査する場所、徹底した反面調査など、並の社長であれば身が縮こまってしまうことは間違いありません。この会社も、税理士に連絡する前にりょうちょうを会社内に迎え入れてしまい、調査を始めさせました。あとから「先生、どうすればいいですか?」と税理士に電話するなど、てんやわんやです。
税理士も、業種や売上の伸び、社長の性格から、大口の不正を想定して、りょうちょうが来ることを予想して対策を立てるべきでした。ただ、不正の事実を知っていて放置していれば、顧問税理士として責任を負わねばなりませんから、その塩梅は難しいのかもしれません。
とにかく、急にやってきたりょうちょうを会社内に入れてしまい、経理担当の若い社員はピンチに陥ります。なにせ、社長は重役出勤でまだ会社にいません。怖いおじさんたちの質問や依頼に、一人で対応しなければいけないのです。
もちろん、社長の自宅にもりょうちょうは行っています。しかし、年収1億超えのイケイケの社長が自宅に帰る日は少なく、その日も“特殊関係人”の家にいました。愛人です。愛人宅でりょうちょう襲撃の連絡を受けた社長は、急いでどこかに向かいました。
通常、特殊関係人の家にも職員が向かうはずですが、従業員にもなっていないただの若い女性の存在を把握することはできなかったようです。社長が向かった先は、不正蓄財の隠し場所でした。現金で2億円です。どこに隠していたのかは知りませんが、結果的に、このお金は納税資金に充てられることとなります。
その日から1週間ほど調査は続きました。最初は20人ほどの職員が投入され、その後は5名ほどが来ていたようです。帳簿をはじめ請求書、従業員名簿、通帳など、ありとあらゆるものを会社のコピー機でコピーしていきました。
否認項目としては、売上除外と架空外注費。すべて社長に対する認定賞与として処理されました。売上を簿外口座に入金し、それを社長が好き勝手に使っており、それが売上除外として、また主要取引先に取引のない業務の請求書を発行させ経費を水増し、それが架空外注費として認定されたものです。
納税額は本税だけで1億円を超え、重加算税と延滞税、地方税を合わせると2億円近くなります。ただ、法人設立から期間が短く、事業が活況を呈してからの年月も数年だったため、遡及年数は5年となりました。
社長が心を入れ替えたかどうかは知りませんが、より一層事業に集中し、納税額の何倍も稼ぐことを従業員に誓っていたとのことです。
(文=さんきゅう倉田/元国税局職員、お笑い芸人)
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