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日本は「世界で最も聡明な国家」と評価されても安心できない理由
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190116-00000002-moneypost-bus_all
マネーポストWEB 1/16(水) 15:00配信
日本経済の未来は明るい? それとも…
世界の中で日本の競争力低下を指摘する意見をよく目にするが、必ずしもそうした意見ばかりではないようだ。
イギリスのポータルサイト「Vouchercloud」は、世界で最も聡明な国家・地区の順位を発表しており、日本が第1位にランクされている。以下、スイス、中国、アメリカ、オランダ、ロシアと続く。中国の環球時報が1月14日、その内容を詳しく伝えている。
これはノーベル賞受賞者数、国民の平均知能指数、小学生の学力といった3つの基準で評価するランキングであるが、日本は、ノーベル賞受賞者数、国民の平均知能指数が第6位、小学生の学力が第5位であり、いずれも突出しているわけではないが、平均して高いことから総合では第1位となった。
一方、総合第3位の中国は、国民の平均知能指数が首位のシンガポールと僅差の第2位であったことが、総合でも高い順位に繋がった。また、アメリカがノーベル賞受賞者数では圧倒的な第1位でありながら、中国よりも順位が下である理由は、国民の平均知能指数が第28位、小学生の学力が第13位と振るわなかったからである。
だからといって、日本経済にバラ色の未来が待っているかというと、そんなことを考える人はほとんどいないだろう。実際、少し心配になる予想も出ている。
スタンダードチャータード銀行は1月9日、2030年における世界の経済規模予想を発表した。2030年における購買力平価によって計算された世界各国の名目GDPを比べると、第1位は中国で64兆2000億ドル、第2位はインドで46兆3000億ドル、そして第3位はアメリカで31兆ドルである。
第4位はインドネシアであるが、ずっと規模が小さくなる。名目GDPはアメリカの3分の1以下となる10兆1000億ドルである。以下、トルコ、ブラジル、エジプト、ロシアと続き、日本は9位で7兆2000億ドル、ドイツは10位で6兆9000億ドルである。
一部の新興国は別として、G20に属する国家では一通り工業化の時期を終えている。その先にある情報化社会では、技術の伝播が早い。それはインターネットやスマートフォンの普及などを見れば明らかである。世界全体で以前と比べると格段に均質化が進んでいる。そうなると、どうしても人口の多い国の経済規模が大きいということになる。
経済規模の大きさがそのまま、その国の人々の幸福感と一致するわけではないが、規模の経済が働く産業は少なくない。
高度経済成長以降、世界における日本人の総合的な地位は右肩上がりだったが、1990年代に「失われた20年」に突入するとともにその地位が落ちている。それは海外で長く暮らしている日本人の共通認識であるように思う。
日本では先日、成人式が行われたばかりであるが、これから人生の成熟期を迎える若者たちにとって、世界はより厳しいものとなるのかもしれない。
文■田代尚機(たしろ・なおき):1958年生まれ。大和総研で北京駐在アナリストとして活躍後、内藤証券中国部長に。現在は中国株ビジネスのコンサルティングなどを行うTS・チャイナ・リサーチ代表。メルマガ「田代尚機のマスコミが伝えない中国経済、中国株」(https://foomii.com/00126/)、ブログ「中国株なら俺に聞け!!」(http://www.trade-trade.jp/blog/tashiro/)も展開中。
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