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従来型ケータイの新商品が続々発売の理由…端末9千円台、今持つスマホと同じ電話番号
https://biz-journal.jp/2019/01/post_26173.html
2019.01.07 文・取材=A4studio Business Journal
「INFOBAR xv」(「au HP」より)
日本国内でアップルのスマートフォン「iPhone3G」が発売されてから、丸10年が経過した。携帯電話といえばスマホが主流になって久しいが、ここ最近、フィーチャーフォン(従来型携帯電話)の最新機種が続々と発表、発売されていることをご存じだろうか。
たとえば昨年の7月には、auの名作ケータイ「INFOBAR」の最新機種である「INFOBAR xv」が発表されており、かつてのINFOBARファンを中心にインターネット上で話題を呼んだ。また、10月17日に開催されたNTTドコモの新製品発表会では、世界最薄、最軽量を謳う「カードケータイ」がお披露目され、大いに注目を集めた。また10月26日には、スマホと同じ電話番号を使用できる、“スマホの子機”を売り文句としたケータイ「ワンナンバーフォン」がドコモから発売されている。
このように、現在フィーチャーフォンは大いに盛り上がりを見せているのだ。しかし、なぜスマホ全盛の今、各メーカーはあえて新作フィーチャーフォンを打ち出しているのだろうか。その理由について、ケータイジャーナリストの石川温氏に話を聞いた。
■新作発売の理由は「キャリアの差別化」「スマホの子機ニーズの創出」
近年、こういったフィーチャーフォンが続々発売されている背景は、いったいなんだろうか。
「各携帯電話会社(キャリア)によるラインアップの差別化、というのが大きな理由でしょう。スマホは機能面や見た目といったところがどうしても似たり寄ったりになりやすいため、結果的に各社ラインアップも同じようなものとなってしまっています。だからこそ、形も比較的自由につくることができ、機能面でも差別化を図りやすいオリジナルケータイを出しているのではないでしょうか。
また、アップルが発売している『Apple Watch』には、ペアリングしたiPhoneの番号で通話できる機能が搭載されています。先日発売された『ワンナンバーフォン』が、まさに同じような機能を有したケータイであることを考えると、“スマホの子機”というニーズを新たにつくろうとしているようにも思えますね」(石川氏)
最近はスマホも巨大化しているため、一部からは持つのも大変だという声も上がっている。“スマホの子機”というのは、その声に対する答えのようにも思えるのだが、そもそも、キャリア側に小型スマホを出そうという気はないということなのか。
「たしかに『昔の片手で持ちやすいスマホのほうがよかった』という声も聞かれますが、市場を見ると、けっきょく売れているのは画面が大きく、ハイスペックな最新スマホばかりです。顧客からの人気も十分高いですし、キャリア側としても、ハイスペック大画面スマホのほうが処理能力が高く、サクサクとネット閲覧され、動画も見やすくなるため、結果として通信データ量を消費しやすくなり、必然的に通信料も高くなる機種を使ってもらうほうがありがたいのでしょう。」(同)
■フィーチャーフォン市場には、ニッチで根強い支持層が確実に存在する
10月26日にはワンナンバーフォンが、また11月下旬にはINFOBAR xvやカードケータイが発売されている。実際のところ、新作フィーチャーフォンの反響はどうなのだろう。
「先だって発売されているワンナンバーフォンに関していえば、ネット上などを見ても、購入者の反応はおおむねいい感じです。ドコモオンラインショップでは9720円(税込)で販売されており、また月500円のオプション料金で利用できるという安さゆえに試しやすいという面もあるとは思いますが、少なくとも滑り出しは上々なのではないでしょうか。INFOBAR xvやカードケータイも、評判は悪くないようです。
とはいえ、現在はデジタルガジェットマニアが飛びついている程度の状況だともいえますので、一般層がどんな反応をするか、また一般層に普及するかについては、今後の動向次第といったところです」(同)
果たして今後、フィーチャーフォンが“スマホの子機”などとして必需品となる日は来るのだろうか。
「正直、広く普及するとは言いがたいところがあります。たとえばドコモの『2in1』など、1台のケータイで2つの番号を利用できるサービスがありましたが、実際に使うとなると管理がかなり複雑になってくるため、あまり普及しませんでした。スマホとケータイの2台持ちにせよ、1つの番号をワンナンバーフォンとスマホで管理するにせよ、管理がある程度複雑になってしまうことを考えると、一般層に広く普及とまでは行かないだろうと予想しています。
ただ、今年の頭にはフィンランドの携帯会社ノキアが『Nokia 8110 4G』という最新ケータイを発表していたりと、フィーチャーフォンのニーズそのものは世界的に根強くある印象を受けますね。一般に広く普及するわけではないですが、消滅することもなく、ニッチな支持層に支え続けられるのでしょう」(同)
■ニーズにハマれば使い勝手抜群 今注目のフィーチャーフォンとは?
どうやらフィーチャーフォンは、万人が必要とするアイテムというわけにはいかないらしい。しかし、石川氏は「特定のシーンでは非常に便利なアイテムである」と語る。
「たとえばジョギングするときなど、大きなスマホは邪魔にしかなりません。ほかにも近所のコンビニに行くときや、毎朝子どもを保育園まで送りに行くときなど、ちょっと出かけるような場面で持ち歩くのには便利な端末だと思います。
また、ビジネスパーソンの場合は、フィーチャーフォンを胸ポケットなどに入れておけば、持ち運びに不便な大型スマホをカバンに入れっぱなしでも、サッと電話に出ることが可能です。ワンナンバーフォンならスマホと同じ番号を使えますし、INFOBAR xvなどを使うのであれば、フィーチャーフォンの番号は仕事用、スマホの番号はプライベート用、というように分けてもよいかもしれません」(同)
さて、昨年だけでもさまざまなケータイが発表、発売されているわけだが、ここで石川氏に、今注目している機種を聞いた。
「ドコモのカードケータイは、個人的に面白いなと感じました。名刺大のサイズにもかかわらずVoLTEに対応しているため、高音質な通話ができるというのは非常に魅力的ですし、ディスプレイに電子ペーパーを採用している点も面白い。なにより、実際に触ってみたときのワクワク感がとても大きいです。
ただひとつ理想を言うなら、ワンナンバーフォンのようにスマホと同じ番号を利用できれば嬉しいですね。実際、既存の2台持ちユーザーからもそのような機能が欲しいという声は上がっているので、カードケータイやINFOBARの後続機も含め、将来的に発売されるフィーチャーフォンには必須の機能となるのかもしれません」(同)
今の時代、わざわざスマホではなくフィーチャーフォンに持ち替えるというのは、少し考えにくいかもしれない。しかし、スマホをメインに据えたうえでのサブ機として、見た目や機能がいろいろと選べるフィーチャーフォンはなかなか楽しいのではないだろうか。スマホになんらかの不満がある方や、自身のニーズに合致していると感じる方は、あえてフィーチャーフォンを持ってみるという手もアリだろう。
(文・取材=A4studio)
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