http://www.asyura2.com/18/hasan129/msg/745.html
Tweet |
人生100年時代 年金、医療制度の根底崩れ「老後破産」の危機も
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20181205-00000003-moneypost-bus_all
マネーポストWEB 12/5(水) 16:00配信 週刊ポスト2018年12月14日号
「人生100年時代」ならではのリスクも高まっている
日本人の平均寿命は男性約81.1歳、女性約87.3歳(2017年)に達した。実は、日本人の“本当の寿命”はもっと長い。同い年の2人に1人がその寿命まで生きる「50%生存年齢(寿命)」を試算すると、現在55〜60歳の男性の「2人に1人」は90歳超、女性の半数は100歳近くまで生きる――そう推定されているのだ。
人生100年時代は“遠い将来世代”の問題ではなく、現在の50代、60代の世代が直面する現実なのだ。しかし、その危機意識が、広く社会に共有されているとはいえないだろう。「長生き」が幸せとは限らない――。世界有数の“長寿大国”となった日本では、そんな新しい価値観が定着し始めている。長く生きるほど、蓄えが底をつくリスクは大きくなるからだ。
でも、「病気になる年齢」は変わらない
今年60歳の世代が大卒で社会人となった1980年、日本人男性の平均寿命は今よりずっと短い約73歳と計算されていた。
「人生長くても80年。定年まで働いて、第二の人生の10数年は悠々自適で暮らしたい」
“新人サラリーマン”の頃、漠然とそんな老後の人生設計を思い描いていたはずだ。それがいま、寿命が大きく延びているにもかかわらず、昔のままの発想で人生プランを立てようとしている人が多い。
年金や医療保険、定年など社会の様々な制度も「人生80年」を前提につくられているのだから、危機感が持てないのも無理はないだろう。
たとえば年金制度は、「40年間(20〜60歳)保険料を支払い、15年間(65〜80歳)年金を受給する」という計算で組み立てられている。しかし、人生100年時代に受給期間が35年に伸びれば、制度は根底から崩れ、国が年金を払えなくなるのは時間の問題と覚悟しておいた方がいい。
医療も同じだ。日本人の「健康寿命」は男性約72歳、女性約75歳(2016年、厚労省調べ)とされるが、平均寿命には追いつけない。制度上も、現役世代の人口が先細るなか、100歳まで寿命が延びる高齢者の医療費を支えるには限界がある。ニッセイ基礎研究所の村松容子・准主任研究員が語る。
「寿命が延びたからといって、病気にかかる年齢が遅くなっているわけではありません。むしろ、昔ならがんを宣告されて余命5年だった人が、医療の進歩で10年や15年間生きることができるようになった。つまり『病後』が長くなっているわけで、その分、医療費の支払いや家族の介護負担が重くなっていく。
とりわけ懸念されるのは、早いタイミングで体を壊した人が、どんどん負のスパイラルに陥る危険が大きいことです。60代で病気をして働けない状態になれば、収入が絶たれたなかで、医療費がどんどん出ていくことになる。貯蓄を取り崩すだけの状況が30年も続けば、すべてを失う老後破産は避けられません」
一度、負の連鎖にとらわれると、「長い人生」の残り期間を苦しみ続けることになりかねないのだ。
もちろん、年金と同様に日本人の寿命が延び続ければ、健康保険制度の前提が根幹から揺らぐことになってしまう。
すでに、高齢者の医療費のために投入されている現役世代の健康保険からの支援金と国費は相当額にのぼり、75歳以上の後期高齢者の自己負担増の動きが始まっている。医療費の支払いを“現役世代並み”で求められる人は、寿命が延びるとともにどんどん増えていくと考えられるのだ。
▲上へ ★阿修羅♪ > 経世済民129掲示板 次へ 前へ
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 経世済民129掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。