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ゴーン会長の逮捕とは無関係!どんなに割安でも日産自を買えない理由 ルノー株急落! この値動きの意味するものは!? 日仏関
http://www.asyura2.com/18/hasan129/msg/584.html
投稿者 うまき 日時 2018 年 11 月 23 日 19:40:04: ufjzQf6660gRM gqSC3IKr
 

(回答先: 溝深まる日産とルノー、かじ取り役不在で3社連合の前途多難 日産、ルノーと資本構成見直し ルノーの権益守る=ボロレ副CEO 投稿者 うまき 日時 2018 年 11 月 23 日 19:29:52)


#日産は急落、トヨタ上昇 ホンダ変わらず

ゴーン会長の逮捕とは無関係!どんなに割安でも日産自を買えない理由=栫井駿介
2018年11月21日 株式
 
ゴーン会長の逮捕で揺れる日産自動車<7201>に関連して、2017年9月23日付のレポートを公開。今後の方向性は現在分析中ですが、基本的な事業環境は変わりません。(『バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問』栫井駿介)

【関連】日経平均、27年ぶり高値圏へ。今こそ身につけたい「誰でもバフェット投資術」=栫井駿介

日産自動車<7201>のファンダメンタルズを解説
数値だけ見れば圧倒的な割安水準
※レポートの内容は2017年9月時点のものです。株価数値のみ2018年11月20日終値に更新しています。

日産自動車<7201>株価 日足(SBI証券提供)
日産自動車<7201>株価 日足(SBI証券提供)

日産自動車<7201>の株価指標を見ていて目を引くのが、配当利回りの高さです。6.0%という数字は国内で並ぶ企業はほとんどなく、ましてこれほど知名度のある会社では特異と言えます。

記念配当などの一時的な要因で極端に数値が高くなることもありますが、日産はそうではありません。配当性向(年間配当額÷1株あたり利益)も30%程度と至って平均的な水準であり、無理はしていません。

配当利回りと並んで目につくのがPERの低さです。7.4倍という数字は、それだけ見ればすぐにでも飛びつきたくなるほどの低水準です。同様に、PBRでも割安の目安とされる1倍を割り込んでいます。数値だけ見れば完璧な割安株と言ってもおかしくありません。

景気の波をもろに受ける自動車業界
日産ほどではありませんが、自動車業界のPER水準は落ち込んでいます。トヨタやホンダも10倍を下回ります。業界全体のPERが低いということは、投資家が業界に懸念を抱いているということです。

自動車業界は、景気の影響を受けやすい特性があります。リーマン・ショック後にはトヨタですら大赤字を計上するなど、業績が落ち込みました。景気が悪い時に、人々が車のような大きな出費を抑えることは明白です。

逆に、景気が良いときは業績が上向きます。北米への依存率が高い日本の自動車メーカーは、リーマン・ショック後10年に及ぶ景気拡大期で大きく業績を伸ばしてきました。日産もその例外ではありません。

【出典】みんなの株式
【出典】みんなの株式

今が好景気だとすると、これから起きる可能性が高いのは不景気による業績の悪化です。それを考えると、長期投資家としては今敢えて自動車会社に投資するタイミングではないと考えます。

確かに高い配当利回りは魅力的です。しかし、これも額面通りに受け取ってはいけません。同社は配当性向を目安に配当を行っているため、利益が減れば配当も減ってしまいます。赤字になればゼロです。継続性のない高配当は、長期投資の対象としてあまり魅力的ではありません。

Next: 景気変動だけじゃない、自動車業界がいま抱えるリスクとは…

 

自動車会社の存亡をかける研究開発
自動車業界は、景気変動だけではない様々なリスクを負っています。特に大きいのが研究開発費の高騰です。
世の中では、電気自動車や自動運転車に注目が集まっています。テスラやアップル、グーグルをはじめとする新規参入者も多く、各社は技術開発を急いでいます。結果として、研究開発費は右肩上がりに伸びているのです。
それでもいい技術が開発できればいいと思うかも知れませんが、競争はそれだけでは終わりません。新たな技術を開発したら、それをなるべく多くの人に買ってもらい、シェアを一気に伸ばす必要がありますから、価格設定は無理しがちです。
電気自動車のみを販売しているテスラがいまだに赤字であるように、まだガソリン車と同じレベルの価格で勝負できるコスト状況ではないでしょう。日産も「世界で最も売れている電気自動車」リーフを販売していますが、それを売ってもおそらく利益にはつながっていないでしょう。
それでも、研究開発をやめるわけにはいきません。もし、世界が急速に電気自動車に舵を切るようなことがあれば、それまで全く開発を行っていなかった会社は完全に置いていかれてしまいます。研究開発は、自動車会社としての存亡をかけた戦いなのです。
このように、一見盛り上がっている業界は過当競争が起こりやすく、利益が残らないということも往々にしてあります。話題になっている業界こそ、注意が必要だと考えるゆえんです。
長期的な成長のためには中国が不可欠だが…
日産が景気に関係なく成長する可能性があるとすれば中国です。中国はいまや世界最大の自動車販売台数を誇り、少なくとも台数争いでは中国を制した企業が圧倒的に有利となります。
そこで優位性を発揮しているのが、独のフォルクスワーゲンです。どこよりも早く中国に進出したこともあり、圧倒的なトップシェアを誇ります。
日産の中国における販売台数はフォルクスワーゲンの3分の1程度にすぎません。昨年中国全体の販売台数が13.2%伸びたのに対し、日産の伸び率は8.4%しかないなど、勢いにも欠けます。
また、海外の企業が中国で自動車を販売するには現地との合弁会社を設立しなければなりません。つまり、稼いだ利益の半分は現地企業に流れてしまうわけです。
現在、日産の中国での売上高は10%程度にすぎません。業績に貢献するとしても、もうしばらく先の話になりそうです。
Next: いまから投資を検討するなら、意識するべき大切なポイント

「買う価格」にこだわる投資を
数値だけ見れば割安な日産ですが、詳細なリスクを検討すると決して割安とは言い難い部分が見えてきます。
もちろん、決して自動車業界が悪いというわけではなく、今は必ずしも投資に適していない時期だということです。どちらかと言えば景気が悪くなったときに長期的な目線で会社を見れば、株価下落に伴う投資のチャンスが訪れているかもしれません。
株式投資ではタイミングが重要と言いますが、なぜかというと買う価格が違ってくるからです。同じ会社に投資したとしても、100円の時に投資するのと200円の時に投資するのでは全然成果が違ってきます。
買う価格には徹底的にこだわって、リスクを十分に検討しながら割安株を更に探していきたいと思います。
<分析のポイント>
日産自動車<7201>の配当利回りは6.0%、PERは7.4倍と、数値だけ見れば圧倒的な割安水準。
自動車業界は景気の影響を受けやすく、今は好調なとき。景気悪化による業績悪化リスクは大きく、研究開発費の高騰も重荷。
高配当は魅力的ながら、中期的な業績見通しを考えると無理に買うことはない。買う価格にこだわる投資をしたい。
________________________________________
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※上記は企業業績等一般的な情報提供を目的とするものであり、金融商品への投資や金融サービスの購入を勧誘するものではありません。上記に基づく行動により発生したいかなる損失についても、当社は一切の責任を負いかねます。内容には正確性を期しておりますが、それを保証するものではありませんので、取扱いには十分留意してください。
image by:Jonathan Weiss / Shutterstock.com
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『バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問』(2018年11月7日号)より
※太字はMONEY VOICE編集部による
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【毎日少し賢くなる投資情報】長期投資の王道であるバリュー株投資家の視点から、ニュースの解説や銘柄分析、投資情報を発信します。<筆者紹介>栫井駿介(かこいしゅんすけ)。東京大学経済学部卒業、海外MBA修了。大手証券会社に勤務した後、つばめ投資顧問を設立。
https://www.mag2.com/p/money/579379/3


 


日産ゴーン会長逮捕でルノー株急落! この値動きの意味するものは!? 日仏関係にどんな影響が出るのか? 日産の中国市場進出・EV開発はどうなる!? 2018.11.22
記事公開日:2018.11.22 テキスト

(IWJ編集部)

 日産自動車のカルロス・ゴーン会長と同社代表取締役のグレッグ・ケリー氏が11月19日、東京地検特捜部に逮捕された。容疑は金融商品取引法違反とのこと。ゴーン氏とケリー氏は共謀し、ゴーン氏の2010年から2014年度の役員報酬を、実際には合計約99億9800万円だったにもかかわらず、約49億8700万円と約50億円過少に有価証券報告書に記載し、関東財務局に提出していたことが発覚した。

▲カルロス・ゴーン氏(Wikipediaより)

 日産自動車は19日夜、西川(さいかわ)広人社長が横浜市の本社で記者会見を開き、ゴーン氏らの不正行為について数か月にわたり社内調査を続けてきたことや、ゴーン氏とケリー氏の解任を22日の取締役会に提案することを発表した。不正の発覚は社内からの内部告発によるもので、検察当局に情報を提供するにあたり、見返りに日産への刑事処分を軽減する司法取引が適用された。

 報道によると、日産は海外子会社の資金を利用してブラジルやレバノンに数十億円の高級住宅を購入し、ゴーン氏に提供していました。ゴーン氏の両親はレバノン人。ゴーン氏はブラジルで生まれ、幼少期をブラジルで過ごし、その後レバノンのベイルートとパリで教育を受けている。ゴーン氏の国籍はブラジル、レバノン、フランスの多重国籍となっている。

ゴーン容疑者、海外の高級住宅を子会社に購入させた疑い(朝日新聞デジタル、2018年11月20日)
 フランスのタイヤメーカー、ミシュランのCEOだったゴーン氏は1996年にフランスの自動車メーカー、ルノーにヘッドハンティングされ入社した。国営企業から民営化される中、赤字だったルノーの完全民営化と黒字への転換に貢献し、「コストカッター」と呼ばれるようになった。

 1999年に、ルノーが日産の株式を取得し、資本提携した際にゴーン氏はルノーの役員のまま日産のCOOとなり、翌年CEOに。赤字と経営不振に陥っていた日産を復活させた経営者として、著名となった。


▲田代秀敏氏(2018年10月28日 IWJ撮影)

 19日夜、ゴーン氏が東京地検の取り調べを受けていると報じられた直後、エコノミストの田代秀敏氏がIWJの取材に応じ、不正発覚が内部告発だったことについて、ゴーン氏の経営に対する合理的な手法は、一方で強引で冷徹な側面もあったため、「社内では恨みをかっていたのではないか」と推測している。

 その上で、「民営化したとはいえ現在もまだフランス政府が10数%の株を持つルノーのCEOを務めるゴーン氏が地球の反対側で突然逮捕されたとなると、日本とフランスとの関係、さらにはゴーン氏の両親がレバノン人であることを考えると日本と中東との関係にも影響があるかもしれない」と語った。

 また、「強引で冷徹」に進めようとしていた、フランス政府の意向とも関わる構想が、ゴーン氏と西川氏との間の対立を引き起こしていたとの見解もある。『自動車が消える日』(文集新書、2017年)の著者であり自動車分野に詳しいジャーナリストの、井上久男氏は20日付の現代ビジネス掲載の記事の中で、ゴーン氏のルノーCEOの任期を2022年まで延長させることと引き換えに、フランスのマクロン大統領が提示した条件にふれながら、「ルノーと日産が経営統合に近い形で関係をさらに深めるのではないか」という憶測の背景を説明している。

ゴーン追放はクーデターか…日産内で囁かれる「逮捕の深層」(現代ビジネス、2018年11月20日)

▲エマニュエル・マクロン仏大統領(Wikipediaより)

 井上氏によれば、マクロン大統領が提示した条件のひとつは、「ルノーと日産の関係を後戻りできない不可逆的なものにする」というものであり、その条件を満たすために「持ち株会社の下にルノー、日産、三菱をぶら下げる」といった内容も視野に入れて関係強化策を2018年度中にまとめようとしていたという。

 ゴーン氏の逮捕を受け、19日の欧州株式市場では、ルノーの株価が一時15%急落した。

仏ルノー株が15%値下がり CEOのゴーン氏報道受け(朝日新聞デジタル、2018年11月19日)
 日本の自動車業界は、米国のトランプ政権の保護貿易政策の標的にされる一方で、目指すべき将来の自動車業界の方向性が、電気自動車(EV)化へと確実になり、さらには自動運転の開発が盛んな中国市場にどのように参入していけるのか、という課題も抱えている。このことは、自動車業界にとってまたとない商機が到来していることも示している。と同時に、EV化の波に乗り遅れれば、「自動車大国」というポジションから日本はすべり落ちるであろう。11月28日午後2時より行われる岩上安身による田代秀敏氏へのインタビューでは、そうした自動車業界の転換や、米中経済関係の行方などをうかがう予定である。

 これまでの田代氏へのインタビューは下記を参照されたい。

異次元金融緩和の重大かつ深刻な弊害!出口を模索しようにもわずかな金利上昇で日本経済は大混乱!? アベノミクスの無残な最期!〜6.18岩上安身によるエコノミスト田代秀敏氏インタビュー 2018.6.18
失敗したアベノミクス・異次元金融緩和の副作用!? 人口減少にも関わらずバブル化する不動産市場・サブリース契約の地獄!〜日銀が発表した英語論文の謎に迫る!岩上安身が田代秀敏氏に7.1インタビュー第2弾! 2018.7.1
米国覇権の陰りと中国の台頭、数年以内に起こる米中覇権交代は21世紀最大のテーマ! 日本のマスメディアが決して伝えない中国の真の姿とは!? 中国通のエコノミスト・田代秀敏氏に岩上安身がインタビュー! 2018.10.22
米国株価は「世界大恐慌直前の水準」!? 21世紀最大のテーマ・米中覇権交代は目前に迫っている!? 岩上安身による中国通エコノミスト・田代秀敏氏インタビュー第2弾 2018.10.28
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/436173


   

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コメント
1. 2018年11月23日 20:08:21 : ughNs283sg : @HlW4yT9_Z8[59] 報告
落ちるだけ ゴーン頼みの ツケ回り
2. 2018年11月23日 20:15:06 : ZzavsvoOaU : Pa801KbHuOM[152] 報告
「あまりにひどい」全会一致の解任劇 日産取締役会
ゴーン元会長とケリー元代表取締役
ゴーン退場 自動車・機械 ヨーロッパ
2018/11/23 2:00

「これがカルロス・ゴーン氏とグレッグ・ケリー氏の不正に関する内部調査報告書になります。皆様、お目通しください」

22日午後4時半、横浜市の日産自動車本社の役員会議室に西川広人社長以下、5人の取締役が着席した。備え付けられた液晶モニターにはビデオ中継で、ルノー出身の2人の取締役の姿が映る。臨時取締役会の冒頭、居並ぶ取締役に担当者がこう話すと、役員は配られた資料に一斉に目を落とした。

【関連記事】日産、ゴーン会長を解任 ルノーと主導権争い


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「あまりにもひどい」。目を通し終えた取締役は自分の目を疑った。会社の資金を不正に使ったり、自身の報酬を低く有価証券報告書に記載させたりした手口が詳細に記されている。

ここでルノー出身の2人の取締役が発言を求める。「日本の司法手続きなどももっと詳しく説明されないと、全てを理解することはできない」

「最初は2人ともかなり日産に対して疑心暗鬼になっていた」。ある役員は振り返る。ここからおよそ2時間、2人を中心に会社側からさらに詳細な事実関係の説明が始まった。

「そういうことですか。承知しました」――。2人は会社側からの詳しい説明に次第に表情を変える。ゴーン元会長らの不正は否定しきれないと分かると、ようやく納得した。

西川社長はこれを見て取ると全役員を見回して語りかけた。「一旦20分ほど休憩しましょう。議案の決議はその後に取ります」。役員陣が同意すると、続けてこう呼びかけた。「日産とルノー、三菱自動車3社のアライアンスを今後も一緒に維持、発展させていこうじゃありませんか」。画面の先に映る2人の外国人取締役もうなずいた。

「皆さん、賛成いただけるでしょうか」。午後7時半、取締役会を再開すると、全取締役は一致してゴーン元会長らの解任議案などに賛成した。ルノーから経営危機の日産を立て直す「再建請負人」として派遣されて19年。カリスマ経営者が日産から追放された瞬間だった。

【関連記事】ゴーン後継者の西川氏とは 共同購買で実績あげた実務家


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全ての議案を審議し終え、取締役会は開始から3時間半が経過していた。ゴーン元会長が議長をしていた際の取締役会は毎回、1時間を超えることがなかったという。

ある日産幹部は言う。「きょうのところはゴーンさんらの解任まで。ルノーとの提携見直しがようやく始まるってことだよ」

【関連記事】
・日産、ゴーン会長解任を決定 22日のドキュメント
・仏世論、日本と温度差 「クーデター」の見方も
・未記載の金銭報酬80億円か ゴーン元会長、8年間で
・「車3社連合の発展、関係者の合意必要」 世耕経産相

 


コラム2018年11月22日 / 13:19 / 3時間前更新
コラム:ルノーに最良な道は、問われる仏政府の選択
Liam Proud
2 分で読む

[ロンドン 21日 ロイター BREAKINGVIEWS] - カルロス・ゴーン容疑者逮捕で揺れる仏ルノー(RENA.PA)と日産自動車(7201.T)の問題を巡り、フランスではルメール経済・財務相とマクロン大統領から発言が相次いだ。一国の財務相が記者会見で一企業の不祥事に言及するのは先進国では珍しい。フランス政府がこの問題に干渉し続ければ、ルノーの将来に不可欠な日産との提携関係が脅かされかねない。

時価総額170億ユーロのルノーはゴーン容疑者逮捕に揺れている。

ルノーが43%株式を保有する日産は、ゴーン容疑者が報酬を過小申告し、経費を私的に流用したと告発。ルノーと日産の株式時価総額の合計は16日から6%程度、30億ユーロ目減りした。

ロイターの報道によると、日本での調査はルノー・日産連合を統括するルノー日産BV(オランダ)にまで及んでいる。ルノーと日産の提携関係は、計画立案の中心人物が去ればガタガタになるかもしれない。

これはルノーにとっても、ルノーの15%株式を保有するフランス政府にとっても、好ましくない事態だ。最悪の場合、日産との提携が解消され、ルノーは電気自動車(EV)への移行で利益を上げる準備の整わない弱小メーカーに堕ちてしまう。これより少しましなのは単にルノーと日産が不平等な資本関係の見直しに失敗するケースだ。

むしろフランスにとっては、保有するルノー株を手放すのが良い。フランス政府の口出しは、ルノーと日産の合併を妨げる要因の一つになっている。

ロスチャイルドの元バンカーであるマクロン大統領が、ルノーへの政府出資を引き揚げれば労働者よりも投資家を優先したと受け止められ、政治的に難しい立場に立たされる恐れがあるのは確かだ。しかし雇用を保証すればこうした打撃は緩和されるし、保有株の売却益も緩衝効果を持つだろう。日産との合併が俎上に上れば、ルノーが保有する日産株の価値は高まるだろう。

一方、ルノーと合併したからといって規模の大きい日産側が必ずしも統合後の新会社を牛耳るとは限らない。日産は保有するルノー株の分を差し引くと、過去3カ月の株価に基づく時価総額が167億ユーロ。ルノーは保有する日産株の分を除くと企業価値が171億ユーロで、対等合併には十分な水準だ。

ルメール経済・財務相は21日、フランス政府は日産との提携強化を望んでいると述べた。最も確実なやり方はフランス政府が身を引くことだ。

●背景となるニュース

*フランスのルメール経済・財務相は21日、フランスと日本はルノーと日産自動車のアライアンス強化を目指していると述べた。

*ルノーの取締役会は20日、ティエリー・ボロレ最高執行責任者(COO)を最高経営責任者(CEO)代行に就ける人事を決め、ゴーン容疑者のCEO職解任は先送りした。会長代行にはフィリップ・ラゲイエット社外取締役が就任する。

*ロイターは20日、ゴーン容疑者の不正に関する日産の調査が、日産・ルノー連合を統括するルノー日産BV(オランダ)にも拡大していると報じた。

Renault SA
59.0
RENA.PAPARIS STOCK EXCHANGE
--(--%)
RENA.PA7201.T
*ルノーは日産の約43%株を保有。日産のルノー株の保有比率は15%。フランス政府はルノー株の保有比率が日産よりもやや高く、筆頭株主。

*筆者は「Reuters Breakingviews」のコラムニストです。本コラムは筆者の個人的見解に基づいて書かれています。
https://jp.reuters.com/article/renault-france-ghosn-idJPKCN1NR08R

 


コラム2018年11月22日 / 16:39 / 4時間前更新
コラム:ゴーンショックに垣間見える日本企業「希望の光」
Clara Ferreira-Marques
2 分で読む

[シンガポール 22日 ロイター BREAKINGVIEWS] - カルロス・ゴーン会長の逮捕によって日産自動車(7201.T) が今回陥っている危機は、すべてが悪いニュースというわけではない。

まもなく解任される日産のゴーン会長は、会社資金の私的流用や報酬を過少申告したとして金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)容疑で逮捕された。この事件は、内部通報者によって明るみとなった日本企業の「負の歴史」に新たな1ページを加えた。

ガバナンス改善に対する根強い抵抗を考えれば、これら勇敢な社員の存在は、進歩を示す小さくても重要な証しだと言える。投資家の抗議の声も大きくなっている。

日本はここ数年、悪名を世界に轟かせている。タカタ製の欠陥エアバッグは死亡事故を起こし、東芝(6502.T)は原発事業などで経営危機に陥り、日産とそのパートナーである三菱自動車工業(7211.T)を含む自動車業界では、ずさんな品質管理や測定試験の不正が明らかとなった。

こうしたことすべてが、性能と品質を誇る日本の評判を打ちのめした。

しかしこれはまた、隠ぺいし続けることが一段と困難になっており、終身雇用を提供する雇用主への盲目的な忠誠が消えつつある社会変化の兆候とも言える。

今回の日産スキャンダルでは、会長報酬に対して監督が行き届かなかった原因や、取締役会は何を知っていて、仏ルノー(RENA.PA) と三菱自との複雑な世界連合を率いるために飛行機で飛び回っていた会長の排除に誰の利害が絡んでいるのかなど、多くの疑問が残ったままだ。

社員が不正を通報したという日産の発表を鵜呑みにするならば、それは透明性の勝利と言える。

確かに、それは変化を示している。日本の経営陣には多くの改善が必要だ。時価総額約4兆円の日産については、特にそうだ。スキャンダルがもたらすダメージは非常に深刻で、2度の嵐は東芝を破綻寸前にまで追い込んだ。また、内部告発者の保護は、オリンパス(7733.T)の問題が示す通り、あいかわらず十分とは言えない。

だが、経営陣に異を唱え、彼らに反対票を投じ、企業に対して買収防衛策を撤廃して独立社外取締役を導入するよう求める投資家が増えている。国際法律事務所ホワイト・アンド・ケースによると、今年の株主総会シーズンで、史上最多の421社に上る上場企業が株主提案に直面した。

Nissan Motor Co Ltd
961.5
7201.TTOKYO STOCK EXCHANGE
+7.40(+0.78%)
7201.T6502.T7211.TRENA.PA7733.T
JPモルガン・アセット・マネジメントなどの機関投資家も、リターン改善や取締役会出席の奨励、ダイバーシティーへの取り組みや株式持ち合い削減を企業に求める基本原則を打ち出している。

日本株式会社にはまだ多くの問題が残されており、日産の苦悩はさらに深まることになるかもしれない。たとえそうであっても、さらにスキャンダルを白日の下にさらすことこそが改善への道なのだ。

*筆者は「Reuters Breakingviews」のコラムニストです。本コラムは筆者の個人的見解に基づいて書かれています。
https://jp.reuters.com/article/boj-kuroda-idJPKCN1NR0UK


 


ケリー前代表取締役「ゴーン会長報酬に関与が日産に残る理由」
2018年11月23日 4時04分

日産自動車のカルロス・ゴーン前会長が金融商品取引法違反の疑いで逮捕された事件で、ともに逮捕されたグレッグ・ケリー前代表取締役が「ゴーン会長の報酬に関わることが代表取締役として日産に残る唯一の理由だ」などと周囲に話していたことが関係者への取材でわかりました。

日産自動車の前会長、カルロス・ゴーン容疑者(64)は有価証券報告書にみずからの報酬を50億円余り少なく記載していたとして、金融商品取引法違反の疑いで東京地検特捜部に逮捕されました。

会社側に海外の住宅を購入させるなどの一連の不正は、ともに逮捕された前代表取締役のグレッグ・ケリー容疑者(62)が、側近の執行役員らに指示して行われた疑いがあるということですが、ケリー前代表取締役が「ゴーン会長への報酬に関わることが、代表取締役として日産に残る唯一の理由だ」などと周囲に話していたことが関係者への取材でわかりました。

ケリー前代表取締役はゴーン前会長の側近として知られ、会長直属の「CEOオフィス」に所属していましたが、最近は担当の事業がなく非常勤として代表取締役にとどまっていたということです。

関係者によりますと、ケリー前代表取締役は海外の住宅を購入したオランダの子会社を設立させたり、ゴーン前会長の報酬が開示されないよう指示したりしていた疑いがあるということで、特捜部が詳しい経緯を調べています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181123/k10011720881000.html

 

日産ゴーン会長 オランダ子会社からも億単位の報酬か
2018年11月22日 18時05分

みずからの報酬を有価証券報告書に少なく記載したとして逮捕された日産自動車のカルロス・ゴーン会長が、本社以外にもオランダの子会社から毎年、億単位の報酬を得ていた疑いがあることが関係者への取材でわかりました。こうした報酬は有価証券報告書に記載していなかったということで、東京地検特捜部が詳しい経緯を調べています。

日産自動車の会長、カルロス・ゴーン容疑者(64)は、有価証券報告書にみずからの報酬を50億円余り少なく記載していたとして、金融商品取引法違反の疑いで、東京地検特捜部に逮捕されました。

ゴーン会長は有価証券報告書で開示している報酬以外にも、株価に連動した報酬を受け取る権利40億円分を与えられていたことがわかっていますが、本社以外にもオランダの子会社から毎年、億単位の報酬を得ていた疑いがあることが関係者への取材でわかりました。

報酬は年に1億円から1億数千万円で、去年まで支払われていたということですが、こうした報酬も有価証券報告書に記載していなかった疑いがあるということです。

特捜部はゴーン会長をめぐる不透明な資金の流れの解明を進めるとともに、すでに日産の西川廣人社長らほかの経営陣からも任意で事情を聴いていて、法人としての日産についても刑事責任を問う方向で検討しています。

拘置所にフランス大使館の車
ゴーン会長が勾留されている東京拘置所には22日も午前中、フランス大使館の車が訪れました。東京拘置所には20日、日本に駐在するピックフランス大使がみずから訪れ、ゴーン会長と面会しています。

法務省によりますと、外国人が日本国内で勾留された場合、その国の大使館が希望すれば、外交上の特権を定めた「ウィーン条約」に基づいて面会が認められるケースが多いということです。
大使館 コメントせず
フランス大使館は「行ったかどうかも含めてコメントできることはありません」と話しています。
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関連・注目ワード
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181122/k10011720511000.html?utm_int=detail_contents_news-related_003

 

オランダの日産子会社は実体なしか
2018年11月23日 5時56分

日産自動車のカルロス・ゴーン前会長は、会社側に海外の住宅を提供させていたことが分かっていますが、この住宅を購入したオランダの子会社は実体がなく、登録されている住所に会社の事務所もないことが関係者への取材でわかりました。

日産自動車の前会長、カルロス・ゴーン容疑者は、有価証券報告書にみずからの報酬を50億円余り少なく記載していたとして、代表取締役のグレッグ・ケリー容疑者とともに金融商品取引法違反の疑いで東京地検特捜部に逮捕されました。

ゴーン前会長は、業務上の正当な理由がないのに会社側に海外の住宅を提供させていたことも分かっていますが、この住宅を購入したオランダの子会社は、会社としての実体がないことが、関係者への取材で分かりました。

この会社は、登録上ではアムステルダムにある日産の別の子会社と同じ住所にありますが、広報担当者はNHKに対して「問題となっている会社の存在は全く知らなかった。会社の事務所はここにない」と明らかにしました。

地元の商工会議所などの資料によりますと、この会社は2010年に設立され、設立から1年ほどはゴーン前会長が代表を務め、現在はケリー前代表取締役が代表を務めているとみられますが、広報担当者は「社員や代表とされる人たちの姿も見たことがない」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181123/k10011720961000.html?utm_int=all_side_ranking-social_005

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