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7−9月期GDPについて
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2018年11月14日 在野のアナリスト
内閣府がつくったセクハラ防止啓発ポスター。東幹久氏を起用し、二つの発言に対して『これもセクハラ?』と大きな文字で書かれ、下に小さく『セクハラを決めるのはあなたではない』とします。しかしこれだと『セクハラと訴えられるから止めましょう』という男性目線の啓発でしかありません。訴えられるから、ではなく相手の人権を無視して貶める発言をしてはいけない、ということなのです。上司なら女性であってもセクハラ発言などできないでしょう。セクハラとは、女性を下にみて、かつからかうという意図をもって為されるから問題なのであって、根幹は相手の嫌がることをしない、です。滋賀県の饗庭野演習場で放たれた迫撃砲ぐらい、的外れです。迫撃砲は物的被害だけで、人的被害がなかったからまだよかったですが、セクハラ防止啓発ポスターのような的外れでは、被害を食い止められません。 2018年7-9月期GDPが発表され、実質で前期比0.3%減、年率換算1.2%減となりました。項目別では民間最終消費支出が0.1%減、民間住宅が0.6%増、設備投資が0.2%減、民間在庫が0.1%減、政府最終消費支出が0.2%増、公的資本形成が1.9%減、輸出が1.8%減、輸入が1.4%減です。7、9月の豪雨と胆振東部地震の影響などがあっても、消費は底堅く、一見すると国内は堅調、という結果です。輸出の減少は関空の受け入れ停止などで、インバウンド消費の落ち込みが影響した、としますが、インバウンドにカウントされない外国人旅行客の消費減少で、個人消費の落ち込みなど簡単に説明つく。つまりこの結果では、国内の個人消費はむしろ増えた、という判断すらできるのです。しかしその原因ははっきりしています。 7-9月期では、以下の推計方法に変更が生じています。最終消費支出は、家計調査などから世帯数を乗じて求めていました。しかし7-9月期は、簡単にいうと災害の死者や避難者を除いた上で大体の世帯数を割りだし、それを家計調査にかけた、とするのです。しかし家計調査は他の統計とも整合がつかないほど数字が高く伸びている、と話題の統計情報です。7-9月期平均で、前年同期比で(実質)実収入は2.9%増、消費支出は1.1%増です。経済が好調とされる米国よりも賃金が伸びていて、自然災害でも消費が増えた、というのです。災害の影響を機械的に割り引いただけですから、消費はあまり減らなかったとなりました。 一方で、毎月勤労統計が1月から算出方法を変更した影響で、賃金の17年のデータと18年のデータに大きな段差があり、それを補正するために17年より前のデータは補正する、とします。毎月勤労統計も雇用者報酬が2018年になってから高めにでている、と噂の統計ですが、その高めの方向で過去データを修正する、というのです。それ以外でもいくつか、7-9月期においては補正がかけられており、おかしな統計データを、あまりおかしな数字にならないよう頑張って調整したのが、今回発表されたGDPということです。もし自然災害で補正をかけていなければ、国内は米国をしのぐほどの高成長を成し遂げていたかもしれません。 しかし、それだけ国内が好調なのに輸入が減少、という矛盾がある。原油高がフル寄与して、金額ベースでは間違いなく輸入が伸びているにも関わらず、です。輸出の減少も、インバウンド消費の減少で隠されていますが、米中貿易戦争の影響はこれから深刻となるでしょう。10-12月期はプラスにもどす、という予想が多いですが、株価下落の影響が今度は利いてくるはずで、逆資産効果が懸念されます。それでもGDPの数字は揺るがず、高くでることが予想されるのです。矛盾だらけのGDP、もはや的外れで炸裂する迫撃砲以上に、国民をリスクにさらしている、ということなのでしょう。今や日本ではGovernmental Harassment(ガバハラ)が意識されるところであり、統計資料の異常な数字に「これもガバハラ?」と驚くばかりです。「ガバハラを決めるのは国民です」という意識をもって、政府の行動を監視していかなければいけないのでしょうね。 |
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