http://www.asyura2.com/18/hasan129/msg/372.html
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(回答先: 中国の景気刺激策は本当に必要か 消費増税で総合対策10兆円、国土強靭化 ドルと円の同時安 合意なき離脱ブラック・スワンか 投稿者 うまき 日時 2018 年 11 月 09 日 19:15:36)
米金融当局のQEプログラム巻き戻し、新たなリスク生むか
Liz Capo McCormick、Vivien Lou Chen、Alexandra Harris
2018年11月9日 13:53 JST
• 銀行システムからの資金引き揚げが行き過ぎれば借り入れコスト上昇
• 資本要件厳格化で銀行が準備資金確保に駆り立てられたとの指摘も
The Marriner S. Eccles Federal Reserve building stands in Washington, D.C., U.S.
Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg
債券トレーダーは、米金融当局が大きな政策ミスを犯す恐れがあると警告を発しているのかもしれない。そして、そうした過誤は利上げに関するものだけに限られない。
一段と差し迫った懸念は、連邦準備制度が金融危機を受けて実施した債券購入の量的緩和(QE)プログラムの巻き戻しに関するものだ。金融当局は昨年10月以降、米国債と住宅ローン担保証券(MBS)の保有を段階的に減らしている。しかし、バランスシートの縮小が進むにつれて、短期資金の需要が増している翌日物の資金市場には予期せぬ波及効果が生じている。
ミルケン・インスティチュートのウィリアム・リー氏は米金融政策についてコメント
出所:ブルームバーグ
米金融当局者はこれまで、こうした市場動向を招いたのは当局だとする指摘を鼻で笑うとともに、さまざまな技術的要因に言及してきた。だがウォール街では、当局の説明には納得できないという見方が増えつつある。
金融当局に最も批判的な立場は、当局がバランスシート圧縮のペースを落とすかそれをストップしなければ、銀行システムからの資金引き揚げが行き過ぎとなり、金融市場全般でボラティリティーが高まって金利設定の政策運営で制御能力が損なわれるというものだ。
米景気が来年以降、鈍化に向かうとの予想も一部にある中で、このような事態となれば、金融市場に幅広く影響が広がり、借り入れコストを押し上げることになりかねない。
TDセキュリティーズのグローバル金利戦略責任者プリヤ・ミスラ氏は、「米金融当局は現実に目を背けている。当局がバランスシート縮小を続ければ、準備資金は不足し始めるだろう」と語った。
米金融当局は、バランスシートの圧縮をいつ打ち止めにするか方針を明示していない。ミスラ氏は、その時期を2019年12月までと推測するが、それが前倒しとなっても意外ではないと語る。
当局が来年末まで現行のペースで圧縮し続ければ、ピーク時に4兆5000億ドル(約512兆円)相当に達した保有資産額は約3兆7000億ドルと、現在の4兆1000億ドルからさらに減る見通しであるものの、危機前の水準だった9000億ドルは引き続き大幅に上回る。
それでも資金不足が懸念される一因には、過度のリスクテークを抑制するために導入された米金融規制改革法(ドッド・フランク法)や新たな銀行資本規制「バーゼル3」などのルールの下で、厳格化された要件を満たすために準備資金を確保しようと銀行が駆り立てられたことが考えられる。
クレディ・スイスの金利トレーディング戦略責任者ジョナサン・コーン氏は、現状で支配的なのは規制環境による要因だとする見方を示した。
原題:‘Fed Is in Denial’: How a $4 Trillion Dilemma Could Get Ugly(抜粋)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-11-09/PHWSNZ6K50XZ01?srnd=cojp-v2
通貨危機後のトルコとアルゼンチン、不況続く公算大−ムーディーズ
Cagan Koc
2018年11月9日 10:53 JST
• 両国は「海外資金調達へのエクスポージャーが比較的高い」
• トルコはリラ安と金利上昇で来年前半までマイナス成長の可能性
トルコとアルゼンチンの通貨危機は過ぎ去ったようだが、経済への悪影響は向こう数四半期に顕在化する恐れがあると、ムーディーズ・インベスターズ・サービスは指摘した。
先進国と新興国全般で成長が減速する状況にあって、リラとペソの下落が経済の急激な落ち込みにつながるだろうと、ムーディーズは8日のリポートで分析した。両通貨は世界で今年最もパフォーマンスが悪い。
主要国の金融引き締めと貿易摩擦が世界の投資を落ち込ませる中で、「海外資金調達へのエクスポージャーが比較的高い」トルコとアルゼンチンは「最も影響を受けやすい」とムーディーズはみている。
ムーディーズによると、トルコ経済はリラ安と金利上昇が打撃となり、今後は来年前半までマイナス成長が続く可能性が高い。アルゼンチンも国際通貨基金(IMF)プログラムの下で進められる金融・財政の立て直しに伴い2020年まで成長率はプラスに転換しない見通しという。
トルコの「2桁のインフレ率と金利の急上昇、銀行融資の抑制が家計の購買力や個人消費」、投資の重しになる公算が大きいとした。
トルコ経済は今年1.5%伸びた後、来年は2%のマイナス成長に転じるとムーディーズは見込む。アルゼンチンに関しては今年マイナス2.5%、来年マイナス1.5%を予想する。
原題:Moody’s Warns on Recessions After Crises in Turkey and Argentina(抜粋)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-11-09/PHWGJC6K512Q01?srnd=cojp-v2
クオンツファンドに信頼性の危機、大手のAQRが防戦に努める
Dani Burger
2018年11月9日 12:53 JST
• ファクター投資の人気の火付け役となったAQRキャピタル
• 共同創業者が23ページ、1万7000語から成るブログ投稿
クオンツファンドはしばしば、数学モデルに基づく自分たちの戦略は長期投資のために設計されていると論じる。しかしこれまでは、それを声高に叫ぶ必要はなかった。
10月は世界の株式相場が6年で最悪の下落となり、「赤い10月」となった。モメンタムやグロースなどの要素に基づいて投資するいわゆるファクター投資のファンドは大打撃を受けた。これは年初来の成績の悪さに拍車をかけたことに加え、分散投資の効用が疑われることになった。
ファクター投資の人気の火付け役となったAQRキャピタル・マネジメントの共同創業者クリフ・アスネス氏は10月、23ページ、1万7000語から成るブログ投稿で、AQRの好む戦略が「試練」にさらされたことを認め、奇跡的な回復もないと予想。それでも、常識的に考えれば最終的には同戦略が成功するはずだと主張した。
クリフ・アスネス氏
写真家:Chris Goodney / Bloomberg
「不安を感じていることは認める。それはわれわれの戦略の有効性についてではない。顧客がどう反応するかが不安なのだ。彼らはわれわれが長期的な視野で共に始めたことを本当に続けられるだろうか」と問い掛けた。
同氏の長い釈明と懸念は、最近のファクター戦略のパフォーマンスがクオンツ投資ブームを脅かしていることを浮き彫りにする。こうしたファンドが資金引き揚げの圧力にさらされている兆候があり、圧力を受けたファンドのポジション解消が10月の相場下落を増幅させたという指摘もある。
Fleeing Funds
AQR mutual funds and UCITS turn to net outflows in April
Bloomberg estimates
原題:AQR Plays Defense as Crisis of Confidence Looms for Quant Land(抜粋)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-11-09/PHWOU56JIJUO01
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- FOMC、12月利上げは引き続きほぼ確定事項 世界経済に悲観的な独企業が増加 韓国現代自動車はなぜ輝きを失ったか うまき 2018/11/09 19:25:48
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