★阿修羅♪ > 経世済民129 > 330.html
 ★阿修羅♪
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
老いた巨人IBMは驚愕の「3・8兆巨額買収」でGAFAに勝てるか 買った会社の売上は「3000億円」(現代ビジネス)
http://www.asyura2.com/18/hasan129/msg/330.html
投稿者 赤かぶ 日時 2018 年 11 月 07 日 13:42:05: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 



老いた巨人IBMは驚愕の「3・8兆巨額買収」でGAFAに勝てるか 買った会社の売上は「3000億円」
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/58300
2018.11.07 佃 均 ジャーナリスト 現代ビジネス


売上高の10倍以上で買った真意は…

10月28日、米国から衝撃的なニュースが飛び込んできた。「米IBMがレッドハットを340億ドルで買収することで合意した」というのだ。主要な経済メディアやIT専門メディアが一斉に大きく扱った。

10月末日時点の為替(1ドル=112.7円)で計算すると340億ドルは3.8兆円なので、東芝の2018年3月期売上高にほぼ相当する。衝撃だったのは買収額の大きさもさることながら、買収されるレッドハット社の2018年2月期売上高が、わずか28.2億ドル(約3178億円)ということだった。

IBMをヒトに喩えれば、レッドハットはアリ、と言っていい。その会社を売上高の10倍以上の高値で買収するからには、IBMにとってよほど利点があるに違いない。狙いは何なのだろうか。

女性CEOならではの「思い切った賭け」

発表によると、IBMはレッドハットの発行済み普通株式のすべてを、現金で1株当たり190米ドル、総企業価値約340億ドルで買収することで最終合意に達した。買収は2019年下半期までに完了し、その後、レッドハットはIBMのハイブリッドクラウドチームの独立ユニットとして存続する。

また、レッドハット最高経営責任者(CEO)兼社長のジム・ホワイトハースト(Jim Whitehurst)氏はIBMの幹部チームに参加し、IBMのCEOジニー・ロメッティ(Ginni Rometty)氏に直属するという。

IBMはかつて「コンピュータの巨人」と称され、企業の基幹業務向け大型コンピュータ(いわゆるメインフレーム)で世界シェア7割を誇った。2017年の売上高は791.4億ドル(8兆9189.6億円)で、現在も米国を代表するコンピュータメーカーであることに変わりはない。

ただ、1980年代に「オモチャ」と軽視されていたパソコンで起業したアップル(2017年売上高2,156億ドル)、マイクロソフト(同1,103億ドル)に追い越され、1990年代にスタートしたグーグル(親会社アルファベット:同1,108億ドル)、アマゾン(同1,778.6億ドル)の後塵を拝している。もはやIBMのことを、「GAFA」に伍するテック企業と考えている人は誰もいない。

一見「バクチ」にすら思えるこの巨額買収の真意は何なのか。主要なIT専門メディアの報道を総合すると、レッドハット買収は、IBMにとっては「急成長が見込まれる『ハイブリッドクラウド』の切り札」という位置づけであるらしい。

会見でIBMのロメッティCEOは「レッドハットの買収はゲームチェンジャーであり、クラウド市場のすべてを変える」とコメントしたと伝えられる。クラウドサービスで先行するアマゾン、グーグル、マイクロソフトを追撃するねらいだが、IBMの直近の現金残高は147億ドル。その2.3倍の現金を調達しなければならない。

ロメッティ氏は1981年にシステムエンジニアとしてIBMに入社、2012年に同社初の女性CEOに就任。フォーチュン誌「アメリカのビジネス界最強の女性」トップにランクされたが、就任以来6年連続で業績が下降している。また、クラウド市場ではアマゾン社のシェアは50%超、対してIBMはわずか1.9%にとどまっている(いずれもガートナー社調べ)。こうした状況に危機感を覚えたロメッティ氏が、現状打開のために「思い切った賭けに出た」と見る向きがないではない。

「規模の拡大」が狙いではない

一方、買収に応じたレッドハットは1993年、タイプライターのレンタルとパソコン用ソフトの販売を営んでいたボブ・ヤング氏がノースカロライナ州ローリー(Raleigh)に創業した。ライセンスフリー・オープンソースのOS「Linux」の初期バージョン「Slackware」や、オープンソースソフトウェアのカタログ販売会社が原点だ。ITベンチャーといえばカリフォルニア州シリコンバレーと相場が決まっていた当時、ノースカロライナ州というだけで注目を集めたものだった。

当時、メインフレームの集中処理からCSS(Client Server System、「クラサバ」と略された)へ、ベンダーロックインからオープンシステムへという時代の流れのなかで、OSS(オープンソースソフトウェア)のビジネスモデルは脚光を集めていた。創業から2年目、1995年の秋にラスベガスで開かれた米国最大規模のIT総合展示会・カンファレンスを訪れた時、会場の廊下ですれ違ったヤング氏を呼び止め、取材の約束をもらったことを覚えている。

創業者のヤング氏が経営から離れた翌年(2006年)、レッドハットはJBoss社を買収し、OSSベースのクラウドサービス基盤を確立した。2010年にはIBMをはじめ、アマゾン、NTT、ソフトバンク、富士通などとパブリッククラウド技術で提携している。穿った見方をすると、レッドハット社との関係強化をめぐるIBMとアマゾンの競合が、今回の巨額買収という強硬策につながったのかもしれない。

もう一つ考えさせられるのは、今回のM&Aは規模の拡大をねらったものではない、という事実だ。IBMが欲しいのは、OSSベースのハイブリッドクラウド技術だけではなく、世界中のエンジニアが寄ってたかって開発・配布、利用拡大に参加するオープンソース・コミュニティの「質」なのではないか。ガリバーはUNIXに代表されるオープンシステムに揺さぶられ、今度はオープンソース・コミュニティに屈した、と見ることもできる。

一方、日本のIT 業界は停滞まっただ中

340億ドルという買収額はIBMにとっては過去最高額だが、上には上がある。世界最高の買収額は、2002年2月に行われた英ボーダフォン・エアタッチによる独マンネスマンの買収2,028億ドル。米国のIT産業では2000年、アメリカ・オンライン(AOL)によるタイムワーナーの買収合併1,820億ドルがトップで、2006年のAT&Tによるベルサウス買収860億ドル、2015年のデルによるEMC買収670億ドルと続く。ちなみに、日本企業では武田薬品工業によるアイルランドのシャイアー買収6.9兆円が最高額だ。

企業のあり方や経営者の立ち位置、雇用の構造、契約の考え方などが違うので一概には言えないが、盛んに企業買収が行われてきた米国のIT産業と比べれば、日本のIT産業には停滞感が充満している。

米国では「IBM+BUNCH(バロース、ユニバック、NCR、コントロール・データ、ハネウェル)」とされた1980年代までの業界地図が、現在は「GAFA(グーグル、アマゾン、フェイスブック、アップル)+マイクロソフト」に一変している。これに対して日本は、1980年代から「NFH(NEC、富士通、日立)+NTT」支配の構図が微動だにすることなく、現在も続いている。

筆者が取材を始めた1980年代初期のITサービス業の産業規模は、企業数約2000社・総売上高2000億円に満たなかった。それが現在は3.5万社・110万人・23兆円を超える。

数字だけを見ると、なるほど成長産業の一つには違いないが、急拡大の要因として「多重下請け」の深化があったことも否定できない。「真水」の売上高が4〜5倍になっているのだ。会社が多すぎること、また高給取りの経営者や役員、総務・経理などの間接部門が多すぎることが、エンジニアの待遇を低くしているとも言える。

「ビジョン」なき経営者は去れ

受託型ソフト開発業の多くは、実質的にIT技術者の派遣業だ。派遣技術者1人の売上げから、毎月数万円の管理費を徴収すれば経営は成り立つので、ちょっと才覚がある技術者や営業マンは同様の擬似派遣業を起業する。もとより技術の高さでは勝負していないので、同類・同質のIT技術者派遣業が林立するばかりで、そこにはイノベーションもなければM&Aも起こらない。

今年上半期の日本企業による海外M&A総額は11.7兆円で、2年連続の世界トップが見えてきた。しかしその約6割は武田薬品の分だし、さらにいえば、そもそも米国企業は海外企業に関心を持っておらず、国内でのM&Aのほうがはるかに大きな効果があると考えている。

1990年代の半ば、ボブ・ヤング氏が廊下ですれ違っただけの日本人記者に取材を約束したのは、日本市場が魅力的だったか、日本のIT企業と資本関係を含めて提携することに意味を見出していたからだ。しかしここ数年の「日本品質」の劣化が顕著なように、海外の企業から見て、日本が魅力的だった時代はもう終わったと考えたほうがいい。

IBMによるレッドハット買収が期待通りの効果をもたらすか、AOL・タイムワーナーのように失敗に終わるか。そこは結局「神のみぞ知る」で、誰にも結果は見えない。ただ、米国のリーディングカンパニーはたとえ老いたとしても「ビジョン」で動いていて、そのビジョンを描き推進する能力を持つ人材が経営者になるのだ、ということだけは言える。

筆者は今回の衝撃的なニュースを、こう受け止めた。第一に、「クラウド市場の世界競争に、日本企業はもはや参加する資格すら失ったのだな」ということ。第二に「こんなに思い切った決断ができる日本人経営者がいるか?(何事もなく任期満了したい、雇われ社長ばかりではないか)」。第三に「ダイナミックな企業活動からしか、イノベーションは生まれない」。そして第四は「ノンIT企業がITを駆使できれば、日本でもIT産業はもっと活性化できる」だ。

いずれにせよ、硬直した業界の仕組みをこのまま放置すれば、日本のIT産業を待ち受けるのは、穏やかで緩やかな死ではないだろうか。


 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
1. 2018年11月07日 20:45:37 : wTqrxDwRMY : vEeN2335v8Q[1542] 報告
 
 IBMは SWの会社だが HWの会社でもある

 愛は そのHWを 良く知っている

 ===

 IBMは 単に レッドハットの リナックスを買収しただけでなく

 AIを効率的に動かせる マイクロプロセッサーを開発したのだと思う <= 単なる推測

 ===

 ソフトバンクが 買収した ムーアも 3兆円だった 

 ===

 今は 世界のトップ企業が 10年後に 花開く AIの SW+HWに 

 王手をかけている
 
 ===

 現代ビジネスは 何もしらないで 記事をかいているのだ!!  

 ハジを知れ 現代ビジネス!!
 
 

2. 2018年11月08日 19:18:30 : iumn6ZZPdk : lRwZE7FgnKQ[11] 報告

例えばこんなのがあります。

BSDの標準ライブラリに脆弱性、FreeBSDやAppleに影響
影響や危険度は悪用の手段やアプリケーションによる同ライブラリの使われ方によって異なるものの、最悪の場合、root権限で任意のコードを実行される恐れも指摘されている。
2016年12月08日 08時06分 公開

BSDの標準ライブラリ「BSD libc」に脆弱性が発見され、修正のためのアップデートが公開された。米セキュリティ機関CERT/CCの12月6日付のセキュリティ情報によると、この脆弱性はFreeBSDやAppleへの影響が確認されているという。

この脆弱性はAppleとFreeBSDで影響が確認されているほか、BSD関連の各種プロジェクトやF5 Networks、Juniper Networks、Nokiaなども未確認ながら影響を受ける可能性のあるベンダーとしてリストアップされている。

これは今は亡きAPPLEのスティーブ・ジョブズがFREEBSDの親方をヘッドハンテイングしたからで基本はLINUXのFREEBSDでAPPLEの製品は動いている。
ビルゲイツもWINDOW NT辺りからLINUXの技術をパクッテ取り込み現在のWindows 10にまで進化させている。
それ以前のWindows95やWindowsXPは虫(バグ:ソフトウエアの不具合)だらけでどうしようも無くなって本格的にGNUのLINUXを導入した。
要するに内部留保の資金が豊富な巨人のマイクロソフトでも専門知識のある人材が圧倒的に不足でFREEのLINUXに頼る必要があるという事でしょう。
Windowsが大好きな国はこの日本位で非常に珍しく諸外国では価格も安いし個人の使用用途ではFREEで無料だしでLINUXのユーザーは多い。
一般的にLINUXの開発グループはマイクロソフトが大嫌いでM&Aの話を持ち込んでも多分拒絶されるだろう。
理由は他人のアイデアやソフトをパクッテ勝手に使いソフトの販売価格を下げてもしくは無料で公開して競合相手を潰すというビジネスモデルを盛んに行ったからであり今でも恨んでいる方は物凄く多いようです。
例えば表計算ソフトのロータス1−2−3などが有名で以前のエクセルは酷かった。
IBMパソコンを製造販売したIBMも似たり寄ったりだからRED HATを取り込むというのは意外に思いました。
REDHAT LINUXは物凄く動作が安定していることで有名で本格的な大規模サーバー用途で使用されている。
この国で普及度合が低いのは知っている人だけ知っていてマスコミ関係者も話題にしないからだけでしょう。
REDHATの開発メンバーは世界各国にいて問題が発生したらその解決方法を共に考えるというような感じで動く。
このメンバーの方達のような多くの優秀な人材を揃えるのはどのような会社でも現状不可能になっている。
これが分かっているからどうしようもなくなってIBMは回収に動いたんだろうと考える。
実際以前有名だった動画配信のUSTREAMを二束三文でIBMは買ったが現状これを発展させてYUTUBEのようなビジネスモデルを構築する計画がありますと発表されただけで現在クラウド型動画サイトはバグだらけのようでしばしばシステム調整中の表示が流れてよく止まる。
つまり優秀な開発メンバーが会社内に恐らくいないんでしょう。
くどいですがそれではIBMのCEOさんがどうしましょうになれば今回のように回収するしかありません。
それだけの事でありREDHATグループの方達にも何らかの見返りがあるんだと思いますよ。
ちなみに日本でよく使われている主に個人向けのLINUXではUBUNTがあり日本語は問題なく使用出来ます。
ただしここのCEO様が大規模データーベースを狙うと表明されたようですから少し話が違うで変な感じに現在はなっているようです。
NVIDIAさんのGPUを使ったAI用のデイープランニングはこのUBUNTが主なベースでオープンソースのGNUパブリックになっています。
これ以外APPLEや最近Windows10が追加されました。
GPUを使ってスパコンを作るというアイデアは長崎方面が有名でDEJIMAというシステム名称になっているので日本には何も無いと断定するのも少し変でしょう。
NVIDIAさんのGPUは電気を良く食うし発熱が凄いので何とかなりませんかになっています。
それとGPUボードの価格を1枚何万円とか何十万円では無くもっともっと下げてほしいという非常に切実な ぜひ ぜひ ぜひ お願いしたいという願望というか要望が世界的な規模であります。
またハードデイスクユニットが何十テラバイト(TB)楽にクリアーの時代になりましたので非常に面白い時代にはなりそうです。

DistroWatch.comに行けば現在開発中の各種LINUXが一杯ありますのでご勝手にどうぞ。
ただし日本語化されてなかったりで巨大ファイルをダウンロードしてDVDに焼きこみ後は好きにしてのパターンになります。
日本語化の訓練をされたらLINUXの内部構成が良く分かりますので一度位は頑張ってみて下さい。
しかしその後どうなるかは一切当局は関知しませんので自己責任。
現状日本のLINUXユーザー数は減少気味ですからチャレンジしましょう。
明るいか暗いか知らんけどスパコンが貴方を まっている かも です。

オイ何処かにいるベンチャーキャピタルのオッサン何千万単位でいいから日本の会社や学校にももっと成果主義で返金不要の金だせ、、、という厚かましいお願いがあるのかも、、、と思う。

従ってここで不自然に結論を出せばさすがシステムエンジニヤのCEO様でもし目論みが上手くいけば老いた巨人とは違うという事にでもなるんでしょう か。

以上 独断と偏見に溢れたご参考まで 間違いがあれば訂正頼む。

どうでもいいけどムーアじゃねえよアームだよ。

3. 2018年11月09日 01:08:59 : oHfxCcwm1s : FUqA3p82@pQ[1] 報告
別にWindowsが大好きな分けじゃなく
使ってる多くのシフトがほぼWindowsにしか対応してないから
使ってるだけなんだけどな
余計な手間をかけたくもないし

▲上へ      ★阿修羅♪ > 経世済民129掲示板 次へ  前へ

  拍手はせず、拍手一覧を見る

フォローアップ:


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法

▲上へ      ★阿修羅♪ > 経世済民129掲示板 次へ  前へ

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。
 
▲上へ       
★阿修羅♪  
経世済民129掲示板  
次へ