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ぐっちー「日本企業は対AIで独自の生き方を模索する?」
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20181011-00000034-sasahi-bus_all
AERA dot. 10/14(日) 7:00配信 AERA 2018年10月15日号
ぐっちーさん/1960年東京生まれ。モルガン・スタンレーなどを経て、投資会社でM&Aなどを手がける。本連載を加筆・再構成した『ぐっちーさんの政府も日銀も知らない経済復活の条件』が発売中
(c)朝日新聞社
経済専門家のぐっちーさんが「AERA」で連載する「ここだけの話」をお届けします。モルガン・スタンレーなどを経て、現在は投資会社でM&Aなどを手がけるぐっちーさんが、日々の経済ニュースを鋭く分析します。
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先週のような記事を書くと、じゃ、実際にどうすればいいんだ、危機だ危機だとあおるだけでその対策を書かないのは無責任だ、というご批判をたくさん受けます。さすがにアエラの読者はあまりおっしゃらないのですが、オンライン系のメディアでは匿名でコメントできるので、必ずそういう批判にさらされます。でもそのくらいは自分で考えましょう(笑)。
AIはすでに、最も苦手とする読解力においてさえ、教科書がきちんと読めない多くの中高生の能力を超えてしまっている……と新井紀子先生の著書『AIvs.教科書が読めない子どもたち』はデータを突きつけたわけです。ということはAIに負けないためにどうすればいいか、ということはちょっと考えればわかるはずですね。
それから米国は良いが、日本はもうだめなんじゃないか、という反応も結構ありました。そういう方は結構しっかり勉強されていて、日本の場合、2008年の時価総額ランキングは(1)トヨタ自動車(2)NTTドコモ(3)NTT(4)三菱UFJフィナンシャル・グループ(5)任天堂。
一方、現在は(1)トヨタ(2)NTT(3)NTTドコモ(4)ソフトバンク(5)三菱UFJとなっており、米国と違い新メンバーはソフトバンクだけ。新陳代謝も無ければ、新しいイノベーションも生まれていないのではないか、というわけです。
ただ、この点に関しましては、ワタクシのように実際に米国で経営している人間から見ると違和感があります。
日本の企業というのは世界的に見ると、株式会社(=株主の利益を100%追求することを是とする存在)という体裁を取っているものの、実際そうでもないな、という実例が結構あるわけですよ。例えば上場企業約3600社のうち、創業100年以上の会社が500社以上もあって、個人商店を入れると10万社にも及ぶ「100歳企業」がある。そんな国は欧州も含めて日本しかないのです。
トヨタだって元は機織り機屋さんだったわけで、海外(特に米国)だとこの種の技術革新の前には企業は一度淘汰されるのが常なのですが、日本企業はそこをサバイバルしてきている。明治維新というある意味「社会革命」や敗戦といった苦難にも耐え、現在に至った日本企業の歴史を見ると一概に日本はだめだと言い切れない気がするのです。
米国では大きな変革期には株主の利益率を最大化できなくなり、会社は資本を失い倒産します。しかし、日本資本主義の下では株式持ち合い、という問題はあるものの、そこまで峻烈(しゅんれつ)な選別をしない、という伝統があるのではないか。つまり「AI革命」の中でも、日本企業は米国企業とは別な生き方を模索するのではないか、と思う面もあるわけですね。
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