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(回答先: トランプ大統領の批判にもFRB動じず、市場はパウエル議長を信頼 トランプ氏「キツネのようにずる賢い」FRB批判でガンドラ 投稿者 うまき 日時 2018 年 10 月 12 日 19:51:37)
外為フォーラムコラム2018年10月12日 / 16:52 / 3時間前更新
コラム:
明白な「トリガー」不在の株価暴落
Jamie McGeever
3 分で読む
[ロンドン 11日 ロイター] - 世界金融市場の混乱は、数々の調整要因を踏まえれば驚きではない。それよりも驚きなのは、また恐らく懸念すべきは、10日の株価急落において明白なトリガー(引き金)が存在しないことだ。
政策変更や革新的な企業ニュース、政治的な変化球やエネルギー市場の動揺、インフレ率上昇や軍事的脅威など、この24時間に何も見当たらなかった。にもかかわらず、ほぼ全世界の株式市場で株価が急落した。
ここで浮かび上がるのが、主要な上昇局面と下落局面のタイミングをはかる難しさだ。
1987年、2000─01年、そして2007─08年に起きたような株の大暴落は、ファンダメンタルズの悪化や過熱した市場に関する後知恵や大胆な一般論を抜きにしても容易に説明できる。
しかしこうした大暴落には明確なトリガーポイントはなく、むしろ作られたストーリーやネガティブ材料が重なったことに起因していた。
あるポートフォリオマネジャーが11日に語った通り、世界中の投資家は1年中、まるで一貫して買いモメンタムとボラティリティー低下に賭けるショートボラティリティー戦略を維持しているかのように振る舞ってきた。それは過熱した市況をもたらしかねない。
今回の大暴落が、別の大きな調整なのか、あるいは弱気相場が形成される過程なのかまだ分からないが、一段安となる理由や条件は明らかに増えている。
いかに突然反転し得るかを市場が示しているということに、投資家は不安がるに違いない。
S&P総合500種は10日、3%以上下落し、ナスダック総合も2011年以降で最大の下げ幅を記録した。中国株も大幅安でCSI300指数は4.8%の下落となり、1月のピーク時から30%近く下げている。
その他の株式市場も下落し、世界同時株安の様相となった。
<ダンスは続く>
10月は市場で大きな混乱が起きやすいが、そのような季節的かつ歴史的な要因はさておき、なぜ今なのか。8月や9月にも大きな反転はあった。では、なぜ10日だったのか。なぜ過去数週間の他の日ではなかったのか。
米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締めやドル高、エスカレートする貿易戦争、減速する中国経済やぜい弱な新興国市場といったことはすべて、当面の間は神経質になって当然の理由となる。
米国債利回りはこの数週間上昇し続けており、今週は3.26%と7年ぶりの高水準を記録した。10日の大暴落は、トランプ米大統領がFRBの利上げペースを「クレイジー」だと批判する以前からすでに進行していた。
米利上げと米国債利回りの上昇が新興市場を圧迫しているのは、今に始まったことではない。ドル高も同様だ。アルゼンチンやトルコの通貨危機も含め、新興市場で広がるぜい弱性は先進国市場に波及するには至らなかった。
世界貿易戦争にも同じことが言える。米国はすでに、2000億ドル(約22兆円)相当の中国からの輸入品に関税をかけ、さらに2670億ドル相当の中国製品に追加関税を課す可能性がある。中国政府は4月以降、自国通貨の人民元を10%切り下げている。7日には、一部市中銀行の預金準備率を引き下げると発表した。緊張は高まってはいるものの、これまた今に始まったことではない。
確かに投資家は、イタリア政府が財政計画を巡り欧州連合(EU)との対立を深め、どつぼにはまることを懸念している。しかしこれもまた、2011年や2012年の状況とは異なる。少なくとも今のところは。
米国株式市場はこの数週間で最高値を更新し続けていたため、投資家は、高水準の株価や割高なバリュエーションに対する懸念に不意打ちを食らうことは考えにくい。いずれにせよ、米国企業の第3・四半期の利益成長率は21%増と予想されている。
ITバブル(2000─01年)や世界金融危機(2007─08年)も、たった1つの検知可能な出来事で起きたわけではなかった。崩壊に至る状況は何カ月にもわたって形成された。
世界で金融引き締めの影響が出始めた2007年7月、当時の米シティグループのチャールズ・プリンス最高経営責任者(CEO)が口にした次のような言葉が恐らくすべてを物語っている。
「音楽が止まると、流動性にとって事は複雑になる。だが音楽が流れている限り、踊り続けなくてはならない。われわれはまだ踊っている」
パーティーから手を引く確たる理由など存在しないことが多く、それを考え出そうとするのは無駄なことなのかもしれない。
*筆者はロイターのコラムニストです。本コラムは筆者の個人的見解に基づいて書かれています。
https://jp.reuters.com/article/column-stock-idJPKCN1MM0SJ
トップニュース2018年10月12日 / 10:47 / 2時間前更新
焦点:
米株急落の「犯人」、プログラム取引に風当たり強まる
Trevor Hunnicutt
2 分で読む
[ニューヨーク 11日 ロイター] - 今週の米国株の大幅下落について、「犯人」だと投資家からみなされているのが、コンピューターの指示による自動売買プログラムとそれを手掛けるファンドマネジャーだ。
株安は、米連邦準備理事会(FRB)による追加利上げが正当化されるほど物価上昇の勢いが強まるとの見方を背景とする米国債の大規模な売りに続くものだった。だが全ての投資家は、そうした売りが妥当だとは考えているわけではない。
オメガ・アドバイザーズの創設者レオン・クーパーマン氏は「ウォーレン・バフェット氏は安値で買い、高値で売ることで富を築いた。コンピューターのプログラム取引は堅調局面で買い、軟調局面で売って双方の流れを加速させている。10日にそういった種類の取引をする理由はなかった」と述べた。
今回の状況は、長期金利が急騰した後に株が売られた点で今年2月をほうふつさせ、「リスクパリティ戦略」を掲げるファンドや商品投資顧問(CTA)など、プログラム取引で相場の動きを増幅させるとされる市場参加者に注目が集まるところも似ている。
ロングテール・アルファのビニア・バーンサリ最高投資責任者とUSCマーシャル・スクール・オブ・ビジネスのローレンス・ハリス教授が昨年公表した論文によると、リスクパリティ・ファンドやボラティリティ・ターゲティング・ファンドを含め、市場リスクに対応して動く戦略に基づいて運用されている資産は約1兆5000億ドルに上る。
ナティクシス・インベストメント・マネジャーズのチーフ市場ストラテジスト、デービッド・ラファーティ氏は、彼らは同時に売りを出すので相場の下げ余地を大きくしてしまうという主張には説得力があると話す。「だれもが売りに回れば、彼らが避けようとしている問題が生まれる」という。
ウィーデンのチーフ・グローバル・ストラテジスト、マイケル・パーブス氏は、市場の値動きからすると、ルールに基づいてボラティリティ次第で方針を決める投資戦略が、米長期国債の急激な売りに反応して発動されたことが分かる、と指摘した。
2008年の金融危機後に人気が高まったリスクパリティ戦略は、従来の資産クラスにまんべんなく資金を配分する方式に代えて、株式や債券、その差の資産価格の面でリスクないしボラティリティが均等になるようにする投資で、株価急落の際にはしばしば犯人呼ばわりされる。
しかし当のリスクパリティ・ファンドは、責任を押し付けられるいわれはないと主張している。
傘下にこうしたファンドの「オール・ウェザー」を持つブリッジウォーターのボブ・プリンス共同最高投資責任者は、足元の株安が始まって以降はポジション調整をしていないと説明。「リスクパリティは10日の値動きとは一切関係なかった」と述べ、企業業績が期待外れに終わる段階が近づいて、恐らく足の速い資金が真っ先に逃げ出していることが株価下落につながったのだろうとの見方を示した。
米国を拠点にリスクパリティ戦略で運用しているファンド勢は、10日に3.0%下落したS&P総合500種に比べると痛手は小さいが、それでもこの株安で年初来のリターンはマイナス幅が拡大したとみられる。関係者によると、ブリッジウォーターのオール・ウェザーは9月末時点で年初来のリターンがマイナス0.6%だった。
https://jp.reuters.com/article/usa-funds-riskparity-analysis-idJPKCN1MM04C
金相場がついに停滞から脱出か、世界的株安の中で16年以来最大の上昇
Marvin G. Perez
2018年10月12日 12:08 JST
• 世界的な株安と予想下回る米インフレ統計の中で、金需要高まる
• NY金先物は一時1オンス=1230ドル、10週ぶり高値に上昇
金相場がついに停滞から抜け出したかもしれない。
11日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物相場は2016年6月以来最大の上昇率を記録。世界的に株価が下落し、米インフレ率の伸びが予想を下回る中、価値の保存先として金の需要が高まった。金先物は一時1オンス=1230ドルと10週ぶり高値に上昇。3日続伸し、8月22日以後で最も長い上昇局面となっている。
資金の避難先として金の魅力を低下させる金利の上昇と、妙味を増し得る地政学リスクをトレーダーが比較検討する中、金は8月下旬以降1200ドル付近での推移が続いていた。
RJOフューチャーズのシニア商品ブローカー、フィル・ストライブル氏は電話インタビューで、インフレ統計は「一段の利上げにブレーキを踏む」ことを米金融当局に促す可能性があると述べた上で、世界的な株安も投資家を「安全」資産に誘っていると語った。
ブルームバーグ・インテリジェンスが算出する金鉱株の指数はこの日、2016年以来最大の上昇。 ハーモニー・ゴールド・マイニングやシバニェ・ゴールドの株価はいずれも13%余り上げ、バリック・ゴールドは9.5%高だった。
原題:Gold Shakes Doldrums in Biggest Gain Since 2016 as Equities Reel(抜粋)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-10-12/PGGQ826KLVR701?srnd=cojp-v2
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