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「積み立てまくり」で貯蓄なし、結婚も趣味も犠牲にした45歳男性の本末転倒
https://diamond.jp/articles/-/181528
2018.10.8 横山光昭:家計再生コンサルタント ダイヤモンド・オンライン
確定拠出年金からつみたてNISAまで
将来不安から積み立てまくり
お金を貯める目的として、「教育資金や老後資金を貯めたい」という人は多いでしょう。ただ、将来を心配するがあまりに、今の生活に支障を来すほど貯めることにまい進してしまう人も少なくありません。
将来に向けてお金を貯めることは決して悪いことではありませんが、今の生活とのバランスが重要。それを意識せずに、やり過ぎると大変なことになってしまいます。
会社員で独身のIさん(45歳)は老後が心配で、若い頃からお金を貯めてきました。ですが、なぜか今、手元に自由に使えるお金がありません。
そんなIさんが、家計相談にやってきました。その理由は、「このままいくと、老後は独り身かもしれない。そう思って、いろいろな積み立てをしているのですが、すぐに使える貯蓄がないんです」ということでした。
話を聞いてみると、Iさんは将来に向けていくつかの方法で積み立てをしていました。
まず最初に始めたのが、会社の企業型確定拠出年金(DC)。手数料を会社が負担してくれることに加えて非課税で運用でき、受取時も税金が控除される。しかも60歳まで引き出せないので、「確実な老後資金」になると考えたからでした。
1200万円積み立てた結果
生活費が足りない事態に
また、財形貯蓄もしていて、非課税制度を利用できる住宅財形を利用しています。若い頃に、将来に結婚してマイホームを建てるだろうと思って始めたそうです。
これだけでも十分だと思うのですが、さらに1〜2年ほど前から、銀行預金はほとんど金利がつかないからと、積み立て型の投資信託も購入し始めました。さらに非課税で長期的に運用できるつみたてNISAも、将来に役立つお得な積み立て方法だと思って始めたといいます。
「大きなメリットがあるものは、利用しないと損だ」と思ってコツコツ積み立てた総額は、なんと1200万円。ですが、あまりに手を出し過ぎて、収入のほとんどが積み立てに消え、生活費が足りなくなってきたのです。
具体的にはこんな感じです。
正社員で働いていますが、毎月の給料からDCや財形貯蓄などが差し引かれて、手取り額は17万円ほど。そこから、生活をさせてもらっている実家に3万円を入れ、積立投信に2万円、つみたてNISAに3万円をあて、残る9万円で食費や交際費、被服費などを賄っていました。
これでは誰かを養うことなんてできない…。そう考えて結婚もためらったというのです。
それだけではありません。趣味にもほとんどお金を回すことができませんでした。
唯一の楽しみは、趣味のダイビング。しかし、毎月の給料はわずかしか残らないため、ボーナスを切り崩して費用を捻出していたのですが、それもすぐに使い切ってしまうので、全く貯金できなかったのです。
そうはいっても、1200万円も積み立てているではないかと思う読者も少なくないでしょう。
積み立てていても万が一に
対応できなければ意味がない
ところが、さまざまな制度を利用して積み立てているお金は、売り時じゃない時に売らなくてはいけなくなってしまったり、積み立て始めてからの期間が短いと、メリットを享受できないものだったりします。
また、すぐには引き出せないもののあり、貯蓄がなければ、自分自身や両親に万が一のことがあったとしても、すぐには対応できません。そのため、1200万円あっても借金をしなければならないといった、本末転倒な事態に陥る可能性もあります。急な出費に対応できないのであれば、何のための蓄えなのか分からず、老後よりも今の生活の方が心配になります。
将来を見すぎると、きりがありません。であれば、今できる範囲のことをしっかりとやっていくことがベストだと思うのです。焦らず、そしてバランスよく将来の資金を作ってほしいと思います。
(家計再生コンサルタント 横山光昭)
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