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「空飛ぶタクシー」技術的には可能でも実用化に壁
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2018.10.06 wezzy
Thinkstock/Photo by Chesky_W
米配車サービス大手のウーバー・テクノロジーズ社が、空飛ぶタクシー「ウーバーエア(uberAIR)」の計画を進めている。2020年のテスト飛行を目指しているが、そのテスト飛行の実施場所の候補に、東京も挙がっているのだ。
実現すれば、新宿から横浜まで10分で移動できるという。この移動時間の短さは革命的だ。はたして日本でも空飛ぶタクシーは実現するのだろうか。
■都市間の移動時間を一気に縮める「ウーバーエア」の構想
ウーバーエアの利用方法はウーバー社が展開する配車サービスと同様になる見込みだ。スマホで乗車予約をすれば、ビルの屋上に設置したスカイポートに待機しているeVTOL(電動垂直離着陸車両)に乗ることができる。あとは、目的地の最寄りのスカイポートまで飛行して移動できる。
運営開始時点では人間のパイロットが操縦するが、将来的には自動操縦になるという。
当然、地上の曲がりくねった道路を走るのとは違い、空をまっすぐに飛行するので目的地まで最短距離で移動できる。道路工事や事故、渋滞の影響も受けない。そのため、新宿から横浜までならわずか10分程度で移動できるというから、革命的な時短になるだろう。
さらに、スカイポートから最終目的地までの移動も配車サービスとの連携を目指すという。
ウーバーエアで使用するeVTOLは4人乗り小型飛行機で、高度300〜600メートルを時速240〜320キロほどで飛行。一回の充電で100キロ弱飛行できる予定だ。
この飛行距離なら、東京に隣接する神奈川、埼玉、千葉の都市部を20〜30分程度の移動距離圏としてカバーできる。
UBERAIR: Closer than you think | Uber
■バーティカル・エアロスペース社も空飛ぶタクシーに名乗りを上げる
一方、英国でもスタートアップ企業のバーティカル・エアロスペース社が、空飛ぶタクシー用のeVTOLのテスト飛行に成功している。
テスト段階ではわずか5分間の飛行だったが、2022年の事業を開始を目標に開発を進めているという。
このバーティカル・エアロスペース社は2016年に設立されたばかりのスタートアップ企業だが、ボーイング社などから精鋭の技術者を集め、急ピッチで開発を進めている。
テスト飛行で使用された機体は、公開されている動画を見る限り、まだ地上数メートルで心もとない飛行をしているように見えるが、ゆくゆくは航続距離800キロを目指しているという。
ウーバーエアと同じく4人乗りで、まずはイギリス国内で空飛ぶタクシーとして飛行することを目指している。
Vertical Aerospace - Full scale eVTOL aircraft - 2018
■日本の都市間も「ウーバーエア」は飛ぶか?
ウーバーエアは、2020年の試験飛行の場所として、すでに米国ではカリフォルニア州ロサンゼルスとテキサス州ダラスを選定した。そして現在、3つ目の試験場所として、候補に日本、フランス、オーストラリア、インド、ブラジルのいずれかが検討されている。
地上を走る乗り物と異なり、インフラとして必要なのはスカイポートだけであり、場所さえ決まれば設置は早そうだ。
とはいえ、飛行高度の規制や、万が一のトラブルが重大な事故につながる懸念があるため、許認可を得るのは容易ではないだろう。何しろ日本では、ウーバーに対して地上のライドシェアさえ解禁していないのだから。
■技術よりもコストと規制のクリアが難しい
都市部はますます人口が過密になっており、地上での移動の効率は下がる一方だ。そこに空を移動するタクシーがあれば、なるほど画期的だ。何しろ障害物のない空間を直線的に時速200〜300キロで移動できるのだ。
おそらく技術的な問題も早く解決できるだろう。障壁となる問題は、料金と安全性を担保した飛行ルールだ。
料金についてウーバー社は運航数のスケールメリットで地上のタクシー並みにできると考えているようだ。しかし、飛行ルールについては民間企業だけで解決できる問題ではない。折しも国土交通省と経済産業省は日本における“空飛ぶクルマ”の実現に向け、官民の関係者が一堂に会する「空の移動革命に向けた官民協議会」を今年8月に設立した。2020年代の実用化を目指すとのことなので、注目したいところだ。
■日本の「SkyDrive」が東京五輪開会式で飛行する?
空飛ぶクルマを開発しているのは、海外勢ばかりではない。日本でも一般社団法人カーティベーターター・リソース・マネージメント社が日本発の空飛ぶクルマの開発を進めている。トヨタグループなどの支援を受けており、世界最小の空飛ぶクルマ「SkyDrive」を2020年の東京五輪開会式のデモ飛行を目標に掲げている。
そして、2025年には第一モデルの市販を目指しているのだ。
SkyDrive Olympic fly shared by CARTIVATOR
前述した「空の移動革命に向けた官民協議会」の、第1回会合では、ウーバー・テクノロジーズ社もプレゼンを行った。
この会合の議事概要『空の移動革命に向けた官民協議会(第1回)議事概要』を見ると、政府側からの料金に関する質問に対し、民間業者はパイロットが搭乗して稼働率30%で搭乗率が60%であれば、1kmあたり80円でサービスを提供できると答えている。
これをもとに計算してみると、たとえば新宿から横浜まで約29kmとした場合、なんと2,320円で利用できることになる。同じ距離をタクシーで移動した際の予想料金は9,850円になるため、非常にコストパフォーマンスが良いことになる。
その上、将来大量生産や自動飛行によってパイロットが不要になれば、1km当たり30円という料金設定が可能になるという。これは鉄道並みの料金だ。
この料金設定で安全性が確保できれば、ぜひ利用したいと思うのは筆者だけではないはずだ。
まずは、東京五輪の開会式を楽しみにしたい。
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