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「貯蓄ゼロ」から脱出するために、まずは「3つの貯めどき」を知る 人生の「3大支出」に負けない方法
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/57226
2018.09.09 新屋 真摘 FP法人ガイア プライベートFP 現代ビジネス
不安のない老後を迎えるためには、若いうちから「人生のマネープラン」を立てることが重要だ。現役ファイナンシャルプランナーで、『シンプルにお金を貯める・増やす・使う』の著者として知られる新屋真摘氏によれば、人生には「3つの貯めどき」と「3大支出」があるという。それはいつ訪れるのか? そして、どれくらいのお金がかかるのか? 新屋氏が語った。
「独身時代」は貯金のチャンス
暮らしの中にはさまざまな支出がありますが、そのなかでももっともお金のかかる支出となるのが、住居費、教育費、老後資金です。
これらは人生の3大支出と言われ、この3つの支出とどう付き合っていくかがマネープランに大きな影響を与えます。なかでも、子どもの成長とともに負担が増える教育費はお金の貯めどきを左右します。年齢とともに収入が伸びにくいからこそ、支出の多い時期とそうでもない時期によって、お金の貯めやすさにも違いが出るのです。
一般に、人生には3つのお金の貯めどきがあると言われています。
最初の貯めどきは、社会人になってから結婚するまで、つまりシングルの時代です。
まだ結婚経験のない方はピンと来ないかもしれませんが、あとから振り返るとこの時期は、時間もお金も自分のために使える貴重な期間なのです。とくに、実家から通勤する人なら、家賃だけでなく食費や水道光熱費の負担も軽いという人が多いはず。
最近資産運用のご相談に来られた65歳の方に、現在の資産はどうやって築かれたのかお尋ねしたところ、「なにも特別なことをしたわけではないんです。ずっとシングルで結婚や出産、育児でキャリアが中断することもなく、長らく実家暮らしということもあって、自然にお金が貯まりました」とおっしゃったのが印象に残っています。
一方で毎年発表になるサラリーマンのお小遣いの平均額、平成27年度は3万7642円なんだとか。もちろん、お昼代込みの金額です。これを聞くと、世のお父さんたちが「シングルは自由でいいな」と言うのも納得ですね。
ですから、若い間は「まだお給料が少ないから……」なんて言わずに、貯蓄のスタートダッシュをしておくと、後がぐっと楽になります。
教育費、住宅費に負けないために
2つ目の貯めどきは、結婚してから子どもが小学校の間です。教育費の負担がそこまで大きくないこの時期は、比較的貯めやすい時期と言えるでしょう。
子どもが中学に入ったあたりから、塾代などの学校外教育費に加え、食費、被服費、お小遣い、携帯電話代など教育費以外の子どもに掛かる生活費も徐々にアップしていきますが、小さい間は交通費や宿泊代、テーマパークの入場券など、レジャー費も安くすむはずです。
とはいえ、2つ目の貯めどきに関しては、ライフスタイルや進学プランなど家庭の事情によって差が出やすいといった特徴があります。
共働き家庭では、2人で働く分、結婚後の家計の余裕度はピカイチです。
ところが、出産後子どもを保育園に預けるとなると、3歳くらいまでの保育園代は高額になりがちですし、時短勤務の制度を利用すれば、その分収入がダウンします。
私立中学を受験する家庭では、小学校4・5年生からは進学塾に通うようになり、年間70万から100万程度の塾代が掛かります。
こうした事情があれば、貯めどきと言われても、思うように貯蓄できない家庭もあるでしょう。
「我が家は、夫婦とも実家が離れていて、親もまだ仕事をしているので、子育てを手伝ってもらえそうにありません。フルタイムで仕事を続けるためには、ベビーシッターや時間外保育、民間の学童サービスを使わなければならないので、職場復帰しても思うように貯められなくて……」 とご相談に来る人もいるくらいです。
最後の貯めどきは、子どもの大学卒業後から退職までの期間です。
教育費の負担がなくなった分がそのまま貯蓄にまわせるこの時期は、老後資金作りのラストスパートができる貴重な期間です。
ですが、最近では子どもを授かった時期が遅く、親の定年退職の時期より後に子どもの卒業が来る人が増えました。
結婚が遅くなった分、住宅購入の時期も遅くなり、退職直前に繰り上げ返済に追われて、貯蓄まで手が回らないケースも目立ちます。
加えて、大学院進学や留学などの影響で子どもが社会に出るのが想定より遅くなるケースもあり、日々の相談現場で、今どきの家計は、最後の貯めどきが短くなってきていることを感じています。
お金を「3つのポケット」に分ける
ショッピングモールの店先でちょっと気に入った洋服を見つけたり、ネットショッピングのサイトで話題の化粧品を紹介する記事を読んだりして、「これ、買っちゃってもいいかな」って迷うことありませんか。
大きな買い物でなくても、買うかパスするか迷うことは、日常的にあるはずです。
たいていの人は「同じようなのがあったから、今日はやめておくか」とか、「このくらいなら買っちゃおう」とか、あいまいな基準やその日の気分で買い物するかどうかを決めていることでしょう。
このとき、「買う」「買わない」を判断できる基準があると便利ですよね。それが、いくらまでなら使ってよいか、自分の中での金額の目安を持つことです。
そもそも「いくらまでなら使ってよいかわからない」というのは、お金の貯まらない人に共通の特徴です。
そこで、自分が使ってもいいお金の目安がつかめる、とっておきの方法をご紹介しましょう。
それは、お金を3つのポケットに色分けする方法です。
1つめのポケットには「将来使いたいお金」が入ります。
このポケットに入れるお金は、子どもの大学進学資金や老後資金などのように、将来使うために今のうちから計画的に貯めておきたいお金が該当するでしょう。
住宅購入がこれからという人なら、頭金づくりの貯蓄などもここに入ります。
また、「2年後の更新では部屋を替わりたい」という人は、引越しに掛かるお金や新しい家具を買うためのお金も、ここのポケットで貯めます。
2つめは、「使うことが決まっているお金」の入るポケットです。
家賃や習い事の月謝、スポーツジムの会費、自分で加入している生命保険の保険料などが入ります。フリーランスとして働く人なら国民年金や国民健康保険の保険料、車を持っている人なら、駐車場代、車検費用、税金などもここに入るお金です。
住宅ローンの毎月返済費、管理費、修繕積立金、固定資産税などがあれば、それも入るでしょう。
奨学金を返済中の人なら、その毎月返済額もこのポケットのお金です。
趣味の枠の中で言えば、定期購読している雑誌の代金や、毎年欠かさず行っている大好きなアーティストのコンサート代なども見ておくといいでしょう。
年単位で発生する帰省代も、定期的に帰ると決めているなら、こちらのポケットで見積もります。とにかく、毎月や毎年、必ず出て行くお金はここに入れましょう。
さらに、夏休みの旅行や友人との日帰り温泉の約束など、不定期でもすでに決まった予定に対する支出もここに見込んでおくといいでしょう。
最後が「今使うことのできるお金」のポケットです。
あらかじめ、将来のための貯蓄や、必ず使うことが決まっているお金を取り分けておけば、自由に使ってよいお金の目安がはっきりして、買い物するときの基準ができます。
管理するお金の金額は、小さくすればするほどコントロールしやすくなるはずですし、このポケットの中のお金でやりくりできれば、赤字体質からも抜け出せます。
「そんなに先に取り分けたら、最後のポケットにはお金が残らないのでは?」という質問も聞こえてきそうですが、「自分が自由に使えるお金はそう多くなかったんだ」と自覚を持つことも、お金と上手に付き合っていく秘訣ではないでしょうか。
ところで、相談にいらっしゃるお客様の中には時折、貯蓄も多く毎月黒字で将来の試算上も問題がないにもかかわらず、「使いすぎじゃないかと思って、お金を使うことに罪悪感を持ってしまう」というお話を聞くことがあります。
そういう人にもこの色分けの方法は有効です。今使えるお金の目安を知って、その上で使うもよし、さらに貯めるもよしと考えてもらえれば、もう少し気楽にお金を使えるでしょう。
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