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ゆがんだ利益至上主義… スルガ銀の経営再建は“いばらの道”
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180907-00000000-fsi-bus_all
SankeiBiz 9/8(土) 7:15配信
スルガ銀行の不正融資の調査結果を発表する第三者委員会の記者会見=7日、静岡県沼津市
「企業統治は機能不全に陥っていた」とする第三者委員会の報告で、スルガ銀行は経営の抜本改革が不可避となった。スルガ銀は地方銀行として屈指の利益率を誇ったが、好業績を支えてきた個人向け融資での不正は経営への大打撃となる。新社長に就任した有国三知男取締役は7日の会見で、他の金融機関との合併や提携に関して「現状では考えていない」と述べたが、金融市場では先行き不安が広がっており、スルガ銀が経営支援を要請するシナリオも浮上。しかし支援体制の構築は容易ではなく、経営立て直しの難航は必至だ。
業務純益7%増、最終利益16%増−。スルガ銀が2017年3月期決算でたたき出した業績だ。同期の地銀全体の業務純益は18%減、最終利益は15%減だったことを踏まえれば仰天の数字だ。しかしその裏側では利益率の維持を最優先するゆがんだ利益至上主義がはびこっていた。
金融庁は不正の舞台となった個人融資の新規受け付けを停止するなど一部業務停止命令の処分を検討。スルガ銀にとっては個人向け融資に次ぐ、「第2の柱」をいかに作れるかが再建の鍵を握る。顧客に富裕層を多く抱えるなどの強みもあるが、顧客離れが深刻化すればダメージは必至だ。
先行き不安は既に株式市場で表面化。今年1月時点で2500円を超えていたスルガ銀の株価は問題発覚後から下落。足元は600円前後で低迷しており、7日の終値は前日比1円高の569円だった。金融機関の株価が4分の1程度まで暴落する事態は異例だ。このため市場では「スルガ銀行の引き受け先がどこになるかに関心が移っている」(証券会社)。名前が挙がるのは3メガバンクや、横浜銀行と東日本銀行を傘下に持つコンコルディアFGなど。国内外のファンドや同県の有力地銀である静岡銀行、顧客基盤の拡大が課題のあおぞら銀行などの名前もささやかれる。
ただ、スルガ銀は無理な経営をしてきただけに再建支援のメリットは小さいとみる金融機関は多い。メガバンクは国際業務を手がける銀行の財務健全化を目指す「バーゼル規制」への対応で、系列の地銀株を手放してきた経緯もあり、「メガバンクによる買収は現実的ではない」(関係者)。コンコルディアFGも東日本銀が金融庁から不適切融資で業務改善命令を受けたばかりで、経営体制の立て直しが最優先課題だ。
スルガ銀は自力で新しい収益源を見つけるにしても、経営支援を受ける形になったとしても、再建が困難を極めることは間違いない。(飯田耕司)
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