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菅官房長官が「携帯料金高すぎ」
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/archives/53091545.html
2018年08月23日 在野のアナリスト
菅官房長官がいきなり講演会で「携帯電話の料金は高すぎ。4割程度下げる余地」と発言しました。管轄である総務相を飛び越えて、官房長官がいきなり言いだしたことで、憶測を呼びます。当然、これは安倍ノミクスに実感がない、来年の消費税増税前に負担感を減らして理解を得たい、という思惑はあれど、政権全体の取り組みであれば野田総務相がぶら下がりなどで、記者向けに軽くふれる程度でもよかったはずです。
総裁選で安倍氏が再選された場合、菅氏は官房長官から幹事長へ転身したい。それは安倍政権で不正の隠ぺいなども担当してきて、このまま政権にいたら連座されるのが必定です。その前に政権から逃げだし、安寧をはかりたい。それには手柄を上げ、安倍氏から論功で厚遇してもらう必要があります。無派閥の菅氏にとって、総裁選では貢献度が低いことにもなるため、こうした形で安倍ノミクスを援護射撃するしかありません。しかし手柄を焦った結果、越権行為や民間への介入など、安倍政権の全体主義的思想を露骨に示してしまった。菅氏にとっては何度か口にしていることで、持論でもあるのでしょうが、安倍政権の異常さばかりを示した今回、安倍氏にとってこうして無法なこともしてしまうダークな人間が官房長官にふさわしい、という認識をさらに深めたのかもしれません。
最近、公取がiPhoneの販売方式に対して不当との認識を示すなど、携帯電話各社をめぐる問題は山積みです。iPhone専用の契約などがあるのは、そもそも端末を電話会社が売る、という形態だからです。SIMロックを外し、端末独自の契約方式は止める、とすれば負担感はかなり軽くなります。むしろiPhoneの割高感がより浮き彫りとなるでしょう。しかし米国の顔色をうかがう安倍政権は、これまで手をつけてこなかった。それが公取の動きからも、徐々に態度を変えている。それは携帯電話各社も、契約者を増やすための戦略的な優先販売、という体制をとりにくくなってきたこととともに、軍需関連の購入で大盤振る舞いをしている間に…といった思惑もあるのでしょう。いずれにしろ携帯電話会社は激変期にあります。
5G通信になれば、さらにトラフィックが増加し、通信料金が増える懸念もあった。その前に引き下げておけば…というのもあるでしょう。しかしむしろ、トラフィック量の増加にはWifi環境の整備が必要なはずです。今、固定電話はメタルから光通信へ、と移行を促していますが、こちらも通信料金の高止まりによって、思うようにすすんでいません。携帯電話も光ケーブルも、設備投資をすすめる段階では料金も高額ですが、普及期になれば本来、価格は下げないといけない。しかしそれが競争原理も働かず、高止まりをゆるす背景があります。光ケーブルの価格を下げ、Wifi環境を充実させ、かつ無料スポットを増やす。光ケーブルのトラフィックは余り気味なので、こうすれば国民の負担感は減るはずです。
しかし携帯電話料金を大幅に値下げすると、間違いなく1年間は物価が下がります。それは安倍ノミクスの成果を台無しにする、といえるものです。しかし安倍首相が賃上げにまで言及しても、可処分所得が上がらない中では二択しかない。それでも2%のインフレ達成にこだわるか? 物価を下げてでも国民の満足度を優先するか? 菅氏が後者の道をえらんだ、というのなら、逆からみれば安倍ノミクスの否定となるのかもしれません。
しかしそこに言及するなら、固定電話も未だにナンバーディスプレイが有料だったり、基本料が下がらなかったり、そうした不便さを残す点にも問題があります。高齢者など特に詐欺被害を考えれば、ナンバーディスプレイは必須のはず。そうした時代遅れのまま、BtoBに依存し、BtoCを蔑ろにする固定電話各社にも大きな問題が残されているはずです。
さて、菅氏は安倍政権の中で、沖縄対策を一手にになってきました。翁長氏の葬儀にも駆け付け、さらにそこで保守分裂になりそうな候補の一本化にも、強権を振るったといいます。携帯電話各社にも強権を振るうのか? それとも沖縄県知事選での敗北を見越して、別の方面に目を向けさせる目的か? いずれにしろ4割は、菅氏の意向が通る確率、とみておいた方がよく、ぽろりと出てしまった数字なのかもしれませんね。
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