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4-6月期GDPが浮き彫りにしたデフレ脱却の掛け声倒れ 日本経済一歩先の真相
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/235521
2018年8月17日 日刊ゲンダイ
大ハシャギ(C)日刊ゲンダイ
今年4〜6月期のGDP速報値が発表された。実質で前期比0.5%増、年率換算では1.9%増。2四半期ぶりのマイナス脱却に、茂木敏充経済再生相が「景気は緩やかに回復している」とコメントするなど政府与党は大ハシャギだが、はたして浮かれている場合なのか。
前期比ではなく、前年同期比で見ると、4〜6月期は1%増。昨年の4〜6月期は前年同期比1.6%増で以下、7〜9月期は2%増、10〜12月期は2%増、今年1〜3月期は1%増と横ばいというよりも、むしろ昨年に比べて経済成長は伸び悩んでいる。
GDPの6割を占める個人消費も前期比で見れば、4〜6月期は0.7%増だが、前年同期比は0.2%増にとどまる。昨年の4〜6月期は前年同期比1.8%増、7〜9月期は0.6%増、10〜12月期は1.0%増、今年1〜3月期は0.1%増と、むしろ消費は昨年に比べてヘタってきている。景気を力強く引っ張っているとは言い難いのが実情だ。
前期比1.3%増と7四半期連続のプラスで、景気を下支えしているとされる企業の設備投資も、最近は業務効率の向上を目指すAI化が中心だ。鉄やセメントなど裾野の広い資材産業を潤した重厚長大型の投資が盛んだった大昔とは違って、経済全体に与える波及効果は乏しい。
不思議なのはGDPのうち、政府が行う社会資本整備などの公共投資を示す公的固定資本形成が、ずっと減り続けていることだ。前期比ベースで昨年7〜9月期から今期まで延々とマイナス続きである。
国と地方の借金が1000兆円を超える中、安倍政権は発足以来、借金返済に充てる国の予算を極力抑えてきた。異次元緩和のマイナス金利の恩恵によって、過去に発行した国債の利払い費は減っている。今年度の借金返済額も前年度比2000億円程度カットされた。
また、少しでも借金返済の負担を減らそうと、満期までの期間が長い国債の発行も増やしている。こうして数々の“裏技”を駆使して、本来なら借金返済に投じるべき予算を別の用途に使えるように仕向けたわけだ。
安倍政権はアベノミクスによるデフレ脱却を掲げてきた以上、当然、浮いた予算は景気回復に向けた公共投資に振り分けるのがスジである。ところが、GDPに占める公共投資の割合が減り続けているとは一体全体、どういうことなのか。
恐らく財政規律が緩み切って、税金がムダに消費されているのが、オチである。この政権のデフレ脱却などしょせん、掛け声倒れ。今回発表のGDPを見ると、安倍3選後の日本経済の先行きが思いやられる。
高橋乗宣 エコノミスト
1940年広島生まれ。崇徳学園高から東京教育大(現・筑波大)に進学。1970年、同大大学院博士課程を修了。大学講師を経て、73年に三菱総合研究所に入社。主席研究員、参与、研究理事など景気予測チームの主査を長く務める。バブル崩壊後の長期デフレを的確に言い当てるなど、景気予測の実績は多数。三菱総研顧問となった2000年より明海大学大学院教授。01年から崇徳学園理事長。05年から10年まで相愛大学学長を務めた。
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— 藤原直哉 (@naoyafujiwara) 2018年8月16日
高橋乗宣 4-6月期GDPが浮き彫りにしたデフレ脱却の掛け声倒れ 財政規律が緩み切って、税金がムダに消費されているのが、オチである。この政権のデフレ脱却などしょせん、掛け声倒れ。日本経済の先は真っ黒だ - 北海道は素敵です!! - Yahoo!ブログ https://t.co/HFEL6fSyZ1
— 松本 美紀子 (@yuuta24mikiko) 2018年8月16日
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