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「踊る阿呆」が市長に勝った…阿波おどり「圧倒の現場レポート」 止めにきた徳島市幹部も、音を上げた
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/57017
2018.08.14 小川 匡則 週刊現代記者 現代ビジネス
昨日8月13日、夜10時から徳島市内で、一時は「中止」となった阿波おどりの「総おどり」が急遽実施され、世間を驚かせた。徳島市と阿波おどり振興協会の対立が先鋭化する中、現場ではどのような攻防があったのか?
阿波おどり問題を継続取材してきた「週刊現代」の小川匡則記者が、現地に飛んだ緊急レポート。
市に頼らない「総おどり」開催へ
「いろんな方々のご協力があって、なんとか総おどりを実現できた。これだけ多くの方が集まり、大きな声援を送ってくれた。そして、皆さんの笑顔を見ることができて、成功したんだなと思いました」(阿波おどり振興協会・山田実理事長)
徳島夏の風物詩、阿波おどりが8月12日に開幕した。
今年の阿波おどりで一番の話題は、例年、最大の見せ場であった阿波おどり振興協会による「総おどり」が中止に追い込まれたことだった。そして、阿波おどり開幕後も、徳島市内の話題は「総おどりを決行するのか」で持ちきりだった。
「総おどり」は、市内に4つある有料演舞場のうち、南内町演舞場の2部ラストで、阿波おどり振興協会所属の16連(今春2連が脱退し、今年は14連)1500人以上の踊り子が一斉に踊る、圧巻の「フィナーレ」だ。
しかし遠藤彰良・徳島市長は、その総おどりの中止を今年6月に決定した。
阿波おどりの象徴ともいえる総おどりを取りやめれば、客足が減ることは確実。強引な市のやり方に、地元では反発が広がり、いまひとつ盛り上がりに欠ける状況となっていた。
これに対して振興協会は、「安全性を確保した上で、なんとか総おどりを実現したい」(前出・山田氏)として場所や体制を練り、市に頼らない独自での総おどり開催を模索してきた。そしてついに、2日目の8月13日、22時からの開催を決めたのだ。
踊り手も観客も「渾然一体」
場所は、紺屋町演舞場にほど近い両国橋南商店街。振興協会はこの時のために、事前に多くの関係者に対して根回しを行っていた。
事前の告知は決して十分ではなかったにもかかわらず、SNSなどによる拡散効果もあったのだろう、22時前には一気に人が集まった。同日昼には、遠藤市長が「総おどりを実施しないでほしい」と呼びかける異例の緊急会見を行っていたが、それがかえって宣伝になったのかもしれない。
両国橋南商店街には、例年の総おどりのような桟敷席は当然ない。観客と踊り子は同じ目線、両者の境界もあいまいで、あたりには他の会場とは質の異なる熱気が漂っていた。
「きたぞ!」
22時過ぎ、一糸乱れぬ動きで、ついに踊り子たちが姿を現わした。観客はみな背伸びをして、またカメラを持つ手を伸ばし、この歴史的瞬間をひと目見ようと必死だ。踊り子たちの表情も、心なしか毅然としているように感じられる。
熱気あふれる渾身のおどりは約30分続いた。観客からは「頑張れ!」「市長に負けるな!」といった声が絶え間なく上がる。踊り子もその声に動きと表情で応える。会場全体が、まさに心も体も渾然一体となった瞬間だった。
阿波おどりのルーツは、このような人々の自発的な踊りだったのだろう。江戸時代にも、為政者が何度も「一揆を招きかねない」として「阿波おどり禁止令」を出した理由がよくわかる。
22時30分過ぎ、総おどりは終わった。見事な成功だった。あちこちから、「よくやった!」「ありがとう!」と、賞賛と拍手が止まない。踊り子たちからも、やりきったという充実感がみなぎっていた。
だが、この「異例の総おどり」が成功するまでの数日間には、総おどりをなんとか中止に追い込みたい遠藤市長と、阿波おどり振興協会の攻防が展開されていた。
「総おどり」を止めにきた徳島市幹部
8月上旬に総おどりの実施が噂されると、遠藤市長は8月10日、実行委員長として振興協会に対し、中止を要請する文書を速達で郵送した。それにとどまらず、「13日に決行する」との噂が流れると、再度FAXで中止を強く求めていた。
そして当日には、前述の通り市長自ら緊急会見を行ったほか、市の幹部職員が両国橋商店街に姿を現した。土壇場で、総おどりをなんとか中止させるために駆けつけた、副市長をはじめとする職員たちだ。
前出の山田氏はこう証言する。
「現場の市職員は市長に指示されて来ているだけで、みんな協力してくれた。しかし、準備ができて、お客さんも集まり、『さあ、これから始まる』という時に、市の部長クラスの職員2人が執拗に止めにきました。
幸い、観客の皆さんがこちらを強く支持してくれたおかげで、彼らも『中止に追い込むのは無理だ』と判断して、どいてくれました。それにしても、あれだけ盛り上がっているところで水を差すなんて…本当にがっかりしました」
メディアの取材に応じる山田氏。黄色いTシャツは徳島市職員(筆者撮影)
そして、「今年の総おどりはこの一度きり。来年はできれば(総おどりが例年行われる)南内町でやりたい。いろんなやり方をみんなで知恵を出して考えて、このお祭りを盛り上げていければ」と前を向いた。
こんなに客が少ないなんて
その南内町では例年であれば、総おどりのおかげでチケットは完売していた。ところが、今年は初日から空席が目立ち、ざっと見ても3割程度は空いていた。筆者が確認したところ、人気のあるS席やA席であっても、当日券が残っていた。
昨年まで、徳島市観光協会の事務局長として運営の舵取りをしていた花野賀胤氏は「南内町でこんなに客の入りが悪いなんて考えられない」と呟く。また前出の山田氏も「こんなに観客の少ない南内町は久しぶりで、総おどりを始める前に戻ったようだった」と嘆いた。
空席の目立つ南内町の会場(筆者撮影)
かつて、南内町でも第2部は観客の入りが悪かった。それを改善しようと、振興協会を挙げて取り組み、完成させたのが総おどりだったのだ。
そもそも遠藤市長は、総おどり中止の理由を「南内町以外の演舞場のチケット売上を増やすため」と述べていた。しかし実際には、ドル箱だった南内町の売上をも大きく減らす結果となったわけで、その責任が問われる。
加えて、遠藤市長が今年から新しく始めた「フィナーレ」では「4つの有名連が立て続けに踊り込む」という触れ込みだったが、フタをあけてみると「1つの連が出口まで到達してから次の連が踊り始める」という構成のため、空白の時間ができてしまい、間延び感が強かった。
総おどりが開催されるはずだった南内町では、出口付近に特別席が用意されている。
「総おどりの圧巻の踊りを写真に収めたいという要望に応えて作った特別席で、南内町だけに作った席です。チケットは5000円ですが、今年もすぐに完売しました。しかし総おどりが中止になってしまったので、皆さんがっかりしていることでしょう」(花野氏)
花野氏の指摘通り、この特別席からも、おどりの終了を待たずに席を立つ客が少なくなかった。
阿波おどりを「取り返した」瞬間
阿波おどり期間中は、桟敷が設けられた4箇所の有料演舞場のほかに、無料演舞場や路上など、徳島市中心部のあちこちで踊りが繰り広げられる。
しかし、「例年、演舞場付近の道路は踊り子と見物人でごった返すが、今年は普通に歩けるくらいの人混みで、例年と比べて少なくとも3割は少ないのではないか」(地元住民)という声も聞かれるなど、皆一様に「今年は人が少ない」とこぼしている。
こうした状況を招いても、遠藤市長に反省はないようだ。12日、市役所前演舞場で行われた開幕式でも、市長の挨拶には一言も反省や謝罪の言葉がなかった。それどころか、「たくさんの人が来てくれています。みなさん『サクラ』ですか?」などと笑えない冗談を飛ばし、会場を凍りつかせていた。
阿波おどりでは、有名連以外にも多数の企業連や、有志からなる数え切れないほどの「にわか連」が、そこが有料演舞場かどうかなど関係なく、街のあちこちでそれぞれの踊りを楽しんでいる。
有名連の巧みで迫力ある踊りはもちろん素晴らしいが、有名連の所属でなくとも、心の底から楽しんで踊っている人たちの姿もまた素晴らしい。
踊る阿呆に見る阿呆――あくまでも阿波おどりの主役は、踊り子たち、そして観客たちなのだ。
人々の意見を聞かず、「改革」と称する一存で様々な変更を強行し、踊り子の活躍の場を奪ったうえ、反省の色もない徳島市と遠藤市長の姿勢には呆れるばかりだ。
そうした状況下で、振興協会と踊り子主導での自発的な総おどりの成功は、踊り子たちが権力から「阿波おどりを取り返した」瞬間であった、と言っても過言ではない。
阿波おどりは今、大きな転換期を迎えている。
阿波おどり「総おどり」決行 踊り手団体が独自にhttps://t.co/G8oY8JpiWa #nhk_news pic.twitter.com/vk9UEotWQN
— NHKニュース (@nhk_news) 2018年8月13日
阿波踊り:踊り手団体独自に「総踊り」強行
阿波おどり振興協会 総踊り 両国橋南@
阿波おどり振興協会 総踊り 両国橋南A
阿波おどり振興協会 総踊り 両国橋南B
総踊りヤバい!! pic.twitter.com/Nf9prpSmpR
— ULTRA'TOKUSHIMA (@forever_ultras) 2018年8月13日
やっと動き出したと思ったら
— ○Tokusima maru○3◯ (@ohsankaku) 2018年8月13日
続く続く…
隣のオジサン倒れるまでいけよ!とか…そこまではしたらあかんでしょ
踊り子頑張ってました👍#阿波踊り #阿波おどり#総踊り #総おどり
2018/8/13(月) #両国商店街 pic.twitter.com/jkFxf2qi8Q
総踊り 鳥肌もんでした! pic.twitter.com/qBkRxlDXbX
— RA (@Razaxbb) 2018年8月13日
#総踊り #総おどり #阿波踊り #阿波おどり
— ○Tokusima maru○3◯ (@ohsankaku) 2018年8月13日
男踊りも続く続く…
踊り子鳴り子が訴えかける物がありました!
全て市長が悪いとは思わないけど、
徳島県民に親しまれ、全てに顔が利く貴方がまとめないで誰がまとめるのですか?
徳島新聞も改めるところはあると思います!
良き方へ向かいますように🙏 pic.twitter.com/E6RTxMnrTA
Power to the People#踊る阿呆は政治権力に屈しない
— ジョンレモン (@horiris) 2018年8月13日
阿波踊り:踊り手団体独自に「総踊り」強行 市長「遺憾」 - 毎日新聞 https://t.co/bAL9ltXtKN pic.twitter.com/tNET77GQN1
冨永 格氏抄
— 宮澤 望 (@yuakira1) 2018年8月14日
阿波踊りの華「総踊り」主催者の警告を振り切って実現。踊りたい人が観たい人に挟まれ、例年より熱く、しかし整然と。
これが正しいと言い切る自信はありませんが、祭り文化の原点を見た思い。
つるつるつるこ@moritsuru氏
総踊りなう pic.twitter.com/JcfZs6m4Tt@tim1134 @iwakamiyasumi https://t.co/qHVKajLRpZ
総踊り、本当にかっこよかった!!
— GOLD[久保田竜馬]@ap'18余韻 (@gold0723) 2018年8月13日
水玉連の連員さんに聞いた話で、
秋田町の商店街の人たちと打ち合わせもしっかりして総踊りを行ったそう。
やっぱり徳島市民は本当に総踊りを楽しみにしてて応援しているっていうことが今回の総踊りの映像を見るだけで絶対に伝わるはず!!#総踊り #総おどり pic.twitter.com/Dd6abtOmtO
徳島にとって歴史に残る瞬間になるんやろなー🤔
— natsuco* (@cona64) 2018年8月13日
遠目ながら決意の総踊り、見えてよかった! pic.twitter.com/XKIALuBIUd
総踊り‼︎
— 菜央子 (@naoko1093) 2018年8月13日
やっぱり祭り‼︎ pic.twitter.com/peSQN2TIVs
人多くて全然撮れなかったけどほんまに行ってよかった
— 🛰 M i k i 🚀 (@Miki_EARTH_0000) 2018年8月13日
これが徳島の阿波踊り😭😭総踊り強行してくれてほんまにありがとうございました pic.twitter.com/koHpRNIhw9
総踊りなう pic.twitter.com/P0YN7aGgDC
— つるつるつるこ (@moritsuru) 2018年8月13日
阿波踊り、総踊り。熱気が凄い。 pic.twitter.com/2XcFWJ2I4y
— 唐揚げ太郎 (@shoheikarage) 2018年8月13日
徳島阿波おどりの総踊り!
— あ い (@aimofumame) 2018年8月13日
上からの特等席!!笑笑#阿波おどり #阿波踊り #徳島 #総踊り #総おどり pic.twitter.com/vpNtgRVcx0
総踊りの熱気は止まず#阿波踊り #総踊り pic.twitter.com/UMVtGX3Ssn
— どやこう (@pcssTodakou) 2018年8月13日
総踊りラスト〜 pic.twitter.com/P7JxcCRkYt
— つるつるつるこ (@moritsuru) 2018年8月13日
徳島市の阿波踊りで、実行委員会が中止を決定した「総踊り」。しかし、一部の踊り手が13日夜に披露し、盛況となりました。その舞台裏とは。https://t.co/GNPfmszbLT pic.twitter.com/OkdYUSYpUz
— 朝日新聞(asahi shimbun) (@asahi) 2018年8月14日
22時30分過ぎ、総おどりは終わった。見事な成功だった。あちこちから、「よくやった!」「ありがとう!」と、賞賛と拍手が止まない。踊り子たちからも、やりきったという充実感がみなぎっていた。→「踊る阿呆」が市長に勝った…阿波おどり https://t.co/EGVSAKRJ1p
— Kasamatsu (@purerose2011) 2018年8月14日
踊る阿呆に見る阿呆――あくまでも阿波おどりの主役は、踊り子たち、そして観客たちなのだ。→「踊る阿呆」が市長に勝った…阿波おどり「圧倒の現場レポート」(小川 匡則) | 現代ビジネス | 講談社(1/3) https://t.co/EGVSAKRJ1p
— Kasamatsu (@purerose2011) 2018年8月14日
遠藤市長は、総おどり中止の理由を「南内町以外の演舞場のチケット売上を増やすため」と述べていた
— sanpo (@momo_sanpo) 2018年8月14日
「踊る阿呆」が市長に勝った…阿波おどり「圧倒の現場レポート」 https://t.co/fCBM5yazoZ #現代ビジネス
阿波おどりのルーツは、このような人々の自発的な踊りだったのだろう。江戸時代にも、為政者が何度も「一揆を招きかねない」として「阿波おどり禁止令」を出した理由がよくわかる。
— ヒラノ (@bang_gun_finger) 2018年8月14日
良いじゃん、カオス。でもこのレポートはなんか気持ち悪い。 https://t.co/GR0WmF7Owt
祭り自体に水を差すべきではない。
— みづき(NAVERまとめ等掲載禁止) (@mizuki3desu) 2018年8月14日
それは阿波おどりに生きてきた市民感情を逆なでする事になるから。
累積赤字や今後の観客動員も含めて、地元のみなさまでどういう策があるか討論は必要であろう。
「踊る阿呆」が市長に勝った…阿波おどり「圧倒の現場レポート」 https://t.co/dpyRRqEnqR #現代
たかが市長ごときが伝統文化を止められるかよ。祇園祭や天神祭止めるとか言うアホう市長が、どこにおるねん(嘲)… 「踊る阿呆」が市長に勝った…阿波おどり「圧倒の現場レポート」 止めにきた徳島市幹部も、音を上げた https://t.co/O6PpGnT9eh #スマートニュース
— Mact (@mactnet) 2018年8月14日
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