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不正融資発覚のスルガ銀行会長、年報酬が「全メガバンクのトップ超え」の2億円で波紋
http://biz-journal.jp/2018/07/post_24129.html
2018.07.22 文=編集部 Business Journal
スルガ銀行(写真:Rodrigo Reyes Marin/アフロ)
東京商工リサーチが2018年3月期の「役員報酬1億円以上(1億円プレーヤー)」ランキングをまとめた。3月期決算の上場企業2421社のうち1億円以上の役員報酬を開示した企業は240社、538人(6月29日時点)。前年(223社、466人)を上回り、過去最高となった。
役員報酬の最高額は3月末まで社長を務めていたソニーの平井一夫会長で27億1300万円(前年9億1400万円)。ソニーのトップとして史上最高額だ。
2位はソフトバンクグループ副会長のロナルド・フィッシャー氏で、20億1500万円(前年24億2700万円)。3位が同じくソフトバンクグループ副社長COO(最高執行責任者)海外事業統括のマルセロ・クラウレ氏で、13億8200万円(前年は開示なし)。
自動車、電機、医薬品、商社、銀行の会長・社長の役員報酬をリストアップしてみた。
自動車業界は、日産自動車のカルロス・ゴーン会長が7億3500万円。同じく日産の西川廣人社長は4億9900万円で、トヨタ自動車の豊田章男社長(3億8000万円)を上回る。ゴーン氏の報酬は前年(10億9800万円)より33%減った。17年4月に社長兼CEO(最高経営責任者)を退いて会長に就いたためで、4年ぶりに10億円を下回った。
業界で役員報酬がもっとも高かったのは、トヨタの販売を担当するディディエ・ルロワ副社長で10億2600万円(前年6億8300万円)。ゴーン氏は自動車業界トップの座を明け渡した。
電機はソニーの平井一夫会長の27億1300万円で断トツ。前年(9億1400万円)より17億9900万円増え、他を寄せ付けない独走ぶりだ。
平井氏の基本報酬は2億4400万円。今でも取締役だが「代表取締役社長」としての退職金11億8200万円を株式で受け取っており、これが報酬額を押し上げた。業績連動報酬も6億4700万円、付与されたストックオプションも20万株(1株当たり公正価格の2045円で換算すると4億900万円)、譲渡制限付株式付与数が5万株(1株当たり発行価格の4365円で換算すると2億1800万円)。このほかにも、所得税額の一部を補填するフリンジ・ベネフィットが1300万円。上乗せできるものは全部付けるという、まさに“大盤振る舞い”の待遇を受けた。
ソニーは18年3月期に過去最高益を更新した。ただ、中身はリストラ効果と金融事業の寄与だ。ソニーらしい商品は、この期も生み出せなかった。平井氏は27億円の高額報酬に値する働きをしたのか、と疑問視する声が出ている。
■武田薬品社長の報酬は12億円
医薬品業界は武田薬品工業のクリストフ・ウェバー社長の12億1700万円(前年10億4800万円)がトップで、他に圧倒的な差をつけている。役員報酬の個人別ランキングでウェバー氏は第5位だ。
総合商社は、3月末まで社長だった伊藤忠商事の岡藤正広会長が5億4700万円で首位。前年も4億1200万円で1位だった。伊藤忠は、昨年は1億円プレーヤーが11人いたが、2018年は5人と半減以下。そのため、岡藤氏の突出ぶりが目を引く。
銀行では異変が起きた。スルガ銀行の岡野光喜会長が1億9700万円。米山明広社長は1億6800万円。メガバンクのトップを上回った。
スルガ銀行はシェアハウス「かぼちゃの馬車」関連融資の不正が今年4月に発覚したが、18年3月期の有価証券報告書に開示された役員報酬は18年3月までに支払われた分だ。最悪のタイミングでの開示となった。
スルガ銀行は会長、社長のほか、岡野喜之助元副社長が5億6500万円。岡野喜之助氏は銀行業界の役員報酬のトップ。同氏は岡野光喜会長の実弟で、副社長を務めていた16年7月に死去。死亡退職慰労金込みの金額だ。
大躍進したのは、LIXILグループの瀬戸欣哉社長だ。11億2700万円で前年の5億2600万円から倍増した。個人別ランキングでは第6位。日本人経営者ではソニーの平井氏に次いで2位に入った。
“プロ経営者”の瀬戸氏は16年1月、社長に招かれた。着任直後の16年3月期は256億円の最終赤字を計上したが、17年同期は425億円の最終黒字へとV字回復を果たし、18年3月期は最終黒字を545億円に続伸させた。役員報酬11億2700万円のうち8億6700万円が業績連動報酬だった。
一方、1億円プレーヤーが何人いるのかを示す「会社別ランキング」では、22人の三菱電機がトップ。人数は前年と同じで4年連続首位。2位は日立製作所で18人。前年の7人から11人増え2.6倍となった。以下、ファナック、東京エレクトロンの各10人、ソニー、大和ハウス工業、三菱UFJフィナンシャル・グループがそれぞれ9人。ソニーは前年の10人から1人減。そのなかで平井氏が“一人占め”した格好だ。大和証券グループ本社、三菱商事、三井物産、LIXILグループ、日本精工が各8人と続く。
ベアリングメーカーの日本精工は、前年の4人から一気に8人へと倍増した。ベアリングでは国内首位、世界3位。18年3月期の売上高は1兆円の大台に乗せた。内山俊弘社長の役員報酬は2億300万円だった。
(文=編集部)
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