http://www.asyura2.com/18/hasan127/msg/495.html
Tweet |
燃料電池車 日産、ダイムラーなどとの商用化凍結
【イブニングスクープ】
自動車・機械
2018/6/15 18:00
日本経済新聞 電子版
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO31823360V10C18A6EA6000/?n_cid=NMAIL007
日産自動車と仏ルノーの企業連合は、独ダイムラーや米フォード・モーターと共同開発している燃料電池車(FCV)の商用化を凍結する方針を固めた。3陣営の共同開発でコストを減らし、販売価格を抑えた量販車を売り出す計画だった。次世代エコカーの開発費負担は重いことから、電気自動車(EV)に経営資源を集める。欧州や中国が普及を後押しするEVに集中する動きが広がりそうだ。
日米欧の3陣営は2013年にFCVの共同開発で提携した。日産がEVの電池にあたる「スタック」の開発を主導し、ダイムラーがスタックやモーターなどを最適に組み合わせる燃料電池システムの開発を指揮している。3陣営でシステムや部品の規格を統一して開発コストを減らし、はやければ17年にも量販車を発売する方針だった。
3陣営は今後も協力してFCVの研究を続け、技術協力も継続する見通し。しかし、次世代エコカーの軸がEVになりつつあることもあり、FCVの商用化計画を凍結し、投資や技術者などの経営資源をEVの開発に集中させる。
FCVは車載タンクの水素を空気中から取り込んだ酸素と反応させて電気を作り、モーターを回して走る。ガソリン車のエンジンとガソリンタンクの代わりに、燃料電池スタックと水素貯蔵タンクを搭載する。走行時に二酸化炭素(CO2)を出さないため、「究極のエコカー」とも呼ばれる。
ガソリン車並みの航続距離や、3分程度の充填時間の面からも使い勝手は悪くない。だが、車両自体のコストが高く、水素スタンドなどのインフラ整備も遅れており、普及が進んでいない。
FCVの開発は世界の自動車大手の中でトヨタ自動車が先行している。14年に「ミライ」を発売し、日米欧のほか、今秋からはカナダでも法人向けの販売を始める。
トヨタはFCVを電動車の柱の一つとして20年以降の世界販売を年3万台以上とする計画を掲げている。5月には20年ごろの稼働を目指して、愛知県豊田市の本社工場内にスタックを生産する建屋を新設して増産体制を整えることを決めた。
次期FCVは燃料電池システムなどの製造コストを現行の半分以下に引き下げ、販売価格を抑える方針だ。
一方、フォードとダイムラーは13日、2社で進めていたFCVの合弁事業を解消することを明らかにしている。日産・ルノー連合も量販車の商用化計画を凍結することで、FCVの世界的な普及にブレーキがかかるのは避けられない見通しだ。
日産とルノーに三菱自動車を加えた3社連合は22年に世界で1400万台を販売する目標を掲げ、そのうち3割をEVかハイブリッド車(HV)の電動車にする。EVは3社で共通のプラットホーム(車台)を開発するなどして22年までに12車種を新たに投入する方針で、EVを次世代車の主力に位置づけている。スウェーデンの高級車メーカー、ボルボ・カーも、20年代半ばまでに、売上高の半分をEVで稼ぐ方針を示している。
FCVの開発ではトヨタが独BMWと提携し、トヨタがBMWに基幹技術を供与している。ホンダも米ゼネラル・モーターズ(GM)と提携して基幹システムを共同開発しているほか、20年をめどに米国で部品を共同生産することで合意している。
▲上へ ★阿修羅♪ > 経世済民127掲示板 次へ 前へ
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 経世済民127掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。